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ワリコミ! コドリア×夏空 特別コラボSS

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インピー 「ジャッパーン!?
      ジャッパーンってどこだこのヤロウ!
      く、くそう......やるならやるぞ!?
      インピーさん、これでも武闘派なんだからな!?」

沢野井  「ふっふっふ......! よかろう......!
      土岐島高校科学部主将・沢野井宗介......!
      いざ尋常に――参る!!」





~1分後~


フラン  「――ねえ、インピー?
      なんかすごい声が聞こえたけど......って――わああ!?
      インピーと見知らぬ少年が 謎のダンス対決 してるー!?」

ヴァン  「何と奇妙な事態だ......
      ひとまず撃っておくか」

フラン  「いやいやいや!?
      そんな気軽に『ちょっとコーヒー飲む』、
      みたいな感覚でショットガン構えないで!?」

???  「あ、あの......!
      すみません......!」

フラン  「わ! びっくりした......き、君は?」

加賀   「あ、ええっと。
      俺、加賀陽って言います。
      この度はウチの部長がご迷惑を......」

ヴァン  「カガ・ハル......?
      ふむ......名前の響きからすると東洋――
      それも極東の名前ではなかったか?
      随分と流暢にこちらの言葉を話すのだな......」

フラン  「というか......
      それよりもまず、ハル――だっけ。
      君たちはどうしてここに......?」

サン   「――それについては、
      私から説明させていただきましょう」

フラン  「伯爵......!
      と、その隣にいる彼は......?」

綿森   「やあ、初めましてだね。
      ヴィクター・フランケンシュタイン。
      エイブラハム・ヴァン・ヘルシング」

ヴァン  「む......? また東洋人か?
      それにその身なり――

      もしやあそこでウチのポンコツ残念技師と踊り狂っている少年、

      そしてハル。お前たち......皆似たような服装をしているが、
      学生か何かなのか?」

サン   「おや、流石の観察眼。
      ヴァンの言う通りですよ。
      まず私の隣にいる彼――彼の名は『ワタモリ・カエデ』。
      
      そしてあちらでインピーと飛び跳ね回っているのが、
      『サワノイ・ソウスケ』。いずれも今日のために極東から、
      私たちの屋敷を訪れてくれたのですよ」

フラン  「極東からわざわざ......!?
      それ、すごい大変な旅だったんじゃ......」

綿森   「ふふ。そこはご心配なく。
      うちにもあそこで踊り狂っている規格外の天才がいてね。
      ごく稀に爆発を伴うんだけど......彼の発明品のおかげで、
      それほど時間もかからずやってこれたよ」

加賀   「その、『ごく稀』が来るときに起きたけどな。
      死ぬかと思ったわ......」

フラン  「なんか......話を聞くと......
      『ソウスケ』って、
      うちのインピーとちょっと似てる......?」

ヴァン  「フラン......それはあまりにも失礼だぞ」

サン   「インピーが聞いたら泣いてしまいますね。
      ちなみにこの『空間』少々特殊ですので、
      私たちの言語も共通のものとなっていますので、
      安心して会話してくださいね」

ヴァン  「『空間』......?」

加賀   「あ、うちの部長から言わせると、
      超宣伝時空『ぞね』――っていうらしいですケド」

フラン  「ぞね......ぞねってなんだろう......」


ルパン  「おーい。
      とりあえず簡単に茶を入れて――
      って、オイオイ......なんだアレ。

      男二人が壮絶にクネクネカクカクと。

      まさかあれでダンスのつもりなのか......?」

木野瀬  「あ、ルパンさん、お茶菓子忘れて――
      
      って、うわああ!? ちょ、部長!?
      何やってんですか!?
      迷惑かけるようなことはしないでくださいって
      言ったじゃないですかー!?」


沢野井  「くっ......!
      止めないでくれたまえ、木野瀬一輝くん......!
      僕は......僕は一介の科学者として! そして......!

      ここに来れなかった篠原涼太くん、浅浪顧問のため!
      そして科学部の紅一点の彼女のためにも......!
      僕はここで退くわけには行かないのだ......!!」

木野瀬  「意味わかんないですから!
      というか、その三人がいたら
      率先して止めてくれって言いますから!!」

インピー 「へっ......!
      ソウスケって言ったっけ......?
      お前、中々男じゃねえの......!
      けどなァ、俺だって負けられないんだよ......!
      
      俺の天使、女神、最愛の彼女のためにも!!
      行くぜ、ラストスパートだあああああァ!!」


フラン  「ああ、より激しく踊り始めちゃった......」

加賀   「......なんだろう。
      俺ちょっとインピーさんにシンパシーを感じる。
      やっぱ男は愛に生きて、愛に死ぬべきっすよね」

ヴァン  (......なぜだ。
      このハルという少年を見ていると、
      無性に撃ち抜きたくなる......なぜだ......)

ルパン  「......おい、おいヴァンって。
      ショットガンに手が伸びてんぞ。
      めちゃめちゃ怖いから止めとけ」



木野瀬  「あの、それで今回俺たちがここに呼ばれた理由って......」

サン   「もちろん、宣伝ですよ。
      我々はオトメイトパーティー2015にて、
      共演をするのですから、せっかくならあらゆる垣根を越えた、
      コラボレーションをするべきだろう......とそう思いまして」

ルパン  「まさに夢のコラボレーション、ってな。
      こういう機会でもねえと会話も出来ねえもんな。
      今日は夜が更けるまで、楽しく話そうじゃねえか。
      
      ま、とはいっても当日は5000人のお嬢さんを相手に
      そのハートを奪い合うライバルってことだもんなあ。
      ......そん時はよろしく頼むぜ? カズキくんよ」

木野瀬  「え!?
      あ、いえ、こ、こちらこそ......」

綿森   「ふふ。
      なんだか畏まっている一輝を見るのはすごく新鮮だね」

加賀   「ほ、本当だ......!
      いつもなら阿修羅のような面をしている木野瀬先輩が、
      まるで借りてきた猫のように見える......!」

木野瀬  「――はははははは」

加賀   「ぎゃー!? 冗談ですから!
      アイアンクローはダメですって!
      イダダダダ! 割れます! 中身が出ます!!」

サン   「おやおや。
      カズキの顔がとても形容しがたい感じになりましたね」

ヴァン  「......もしや、何人か消したことがあるのでは......?」



ルパン  「んで?

      踊り狂ってるあっちの二人は置いておくとして、
      そっちのメンツは当日になにをするとか決まってんのか?」

木野瀬  「それが......
      まだ詳しくは聞いてなくて。
      部長が取り仕切ってるはずなんで
      当日までにはなんとかなると思うんですけど......」

ヴァン  「......あれがお前たちのリーダーなのか......」

木野瀬  「い、一応は......」

ヴァン  「......同情を禁じ得ないな」

木野瀬  「うぐ。返す言葉もございません......」

綿森   「ふふふ。
      宗介はまあ9割あんな様子だけど、
      いざとなったらとても頼れるんだよ」

加賀   「俺は当日やること決めてありますよ!
      それはもちろん......!

      ただ一心に!!
      先輩への愛を叫ぶだけです!!
      先輩、異国の地からアイラブユー!!」

ヴァン  「............。
      フラン、私はあのハルという少年に
      どうしてか銃を向けたくなるのだが......
      こういった症状に心当たりはないだろうか......」

フラン  「なにそれコワい」


沢野井  「ふおおおおおおおおおおおおおおおっ!!
      科学の申し子・みんなのアイドルッ!!
      沢野井宗介、負けるわけにはいかないのだよ......!!」

インピー 「うらああああああああああああああっ!!
      天才モテモテパーフェクト技師ッ!!
      インピー・バービケーンさんを舐めてもらっちゃ困るぜええ!」



ルパン  「しっかし......あいつらはいつまでやるつもりなんだ?
      まあ今日はパーティーみたいなもんだから、
      別に間違っちゃいねえんだが......」

サン   「見ていて楽しいですし......
      気が済むまでやらせてあげましょう。

      しかし......
      やはりこれだけの人数が揃うと賑やかですね。
      当日は更に、異国の軍事学校に通う方々、
      それにとある不思議な館からも
      多くの紳士が会場にやってくるそうですから――」

綿森   「それなら当日はきっと、
      もっと賑やかで、もっと楽しくて......
      きっと素晴らしい一日になるんだろうね」

サン   「ええ、きっと。
      私もそう思いますよ」

ルパン  「うっし......!
      んじゃーまあとりあえず、
      宴の準備を続けるとしようぜ!


      カズキ、お前料理出来るんだろ?

      うちのバカコックが使えない今、
      お前だけが俺たちの胃袋の守り神だからな」

木野瀬  「う......
      責任重大だな......が、頑張ります」

ヴァン  「カズキ。
      手が足らなければ遠慮なく私を頼るといい。
      こう見えて私は料理に精通しているからな」

フラン  「嘘はよくないよ!?」

インピー&沢野井 「負けてたまるかああああああああ!!」





綿森   「――さて。
      皆思い思いに過ごしているのを
      邪魔してしまうのも気が引けるし......
      最後は僕と君で〆るとしようか」

サン   「ふふふ。
      ......世界の理から外れたもの同士......ですか?
      個人的に、貴方とはじっくりと語り合いたいものです」


綿森   「いくらでも付き合うさ。

      この『ぞね』は特別な空間なんだから」


サン   「ああ、そうでしたね。

      それでは、全国のレディたち――」



サン&綿森「オトメイトパーティー2015。どうぞお楽しみに」





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