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ワリコミ! コドリア カレンダー裏話SSとか色々

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(※年の瀬も押し詰まったある日。
  屋敷内の大掃除を進めていた、ルパン・フラン・サンの三人は――)

ルパン  「うっし、じゃあ次はこれを――――って、うおっ......!?
      な、なんだこれ、めっちゃ重い......!
      ふ、フラン! ヘルプ、ヘルプ!」

フラン  「ま、任せて......! 受け止めるよ!」

サン   「おや?
      二人とも、気を付けてくださいね。
      大きな箱ですし、受け取り損ねると――」

フラン  「えい......っ!
      ――ってああああああむりむり潰れちゃう!
      う、うわあああ~!?」


(※派手な落下音とともに白目をむくフラン)


サン   「――潰れてしまいますから。と、遅かったようですが......」

ルパン  「ふ、フラーン!? 大丈夫かー!?
      インピーみたいな顔になってんぞー!?」


サン   「......さて、フラン? 怪我はありませんか?」

フラン  「ううう......大丈夫です......ひ、酷い目にあった......」

ルパン  「あはは......いやワリィな。
      お前のが俺より身長あるし、
      イケるかなーとも思ったんだけどよ」

サン   「ふふ、身長があるからといって
      必ずしも筋力が伴うわけではありませんからね」

フラン  「うぅ......地味に気にしてるのに......というか、伯爵。
      この重たい箱って何が......?」

サン   「ふむ。これはおそらく......」


(※箱を開いて見せるサン)


サン   「......ああ、やはりそうでしたか。
      これは主にアジア圏を見て回った際に
      手に入れたモノが詰め込まれているようですね」

ルパン  「おお、噂のアジアグッズか」

サン   「ええ、というよりも......
      この部屋がどうやらアジア圏のものが
      多く詰められた部屋のようですね」

フラン  「ようですね......って、伯爵のお屋敷なのに?」

サン   「ふふ。滅多に入らない部屋ばかりですし、
      ましてそこに何を置いていたかなどは
      とうに忘れてしまいました」

フラン  「ええー......雑だー......」

ルパン  「はは、相変わらずだな。
      なあサン、これって中身見てもいいのか?」

サン   「ええ、構いませんよ」

フラン  「僕も興味はあるけど......
      ルパン? 今は大掃除の途中だからね?
      あんまり荷物を広げたら後が大変だよ?」

ルパン  「わーってるって。
      適当なとこまで楽しんだら片付けるさ」

サン   「......ふむ。
      私も久々にアジアの雰囲気を楽しみたくなりました。
      確か他にもあったはずですから......
      2人に紹介するついでに、私も少し探してきましょうか」

ルパン  「ん、オーケー。
      そんじゃまあ俺たちは
      先にこいつを開けておくとするかね」




(※ルパン・フランで大きな箱の中身を漁っていく様子)




フラン  「うわあ......
      すごいね、これ『キモノ』ってやつかな?
      独特の雰囲気だけど――すごく煌びやかだ」

ルパン  「お! 俺もこれ知ってるぜ。
      確か『キセル』ってやつだ。
      葉巻みたいなもんだと思ったが......
      ん~~~? ......使い方がよくわかんねえな」

フラン  「ルパンはアジアの知識もあるの?」

ルパン  「知識ってほどじゃねえさ。
      興味半分で調べて、たまたま見たことがあるってだけだ。
      イシカワ......なんとかっていう大泥棒がいたらしくてな。
      それ以外にも、『盗み』に関しちゃ結構な逸話があってよ。
      そういう意味じゃ、興味の尽きない国だぜ?」

フラン  「へえ~......」

サン   「お待たせしました。
      あまり数は多くありませんが......
      いくつかあちらの国の品を持ってきてみましたよ」

ルパン  「おー、すげえなそれ......!
      なんだ......? 赤い、魚か......?」

サン   「金魚――
      という魚がモチーフだそうですが......
      これは灯りに被せることによって、
      その光を受けたこの魚自身が
      光って見えるようになる工芸品ですね」

ルパン  「へえええ......!
      俺も手先には自信のあるほうだが、
      これは流石に真似できねえな......」

フラン  「わ、伯爵。
      そっちの綺麗なガラスはなんです?」

サン   「こちらはビードロと言いまして。
      ガラスには違いないのですが......
      ――ふむ。
      フラン、ここに息を吹き込んで頂けますか?」

フラン  「息ですか?
      いいですけど――......ふーーーーーっ」




(※ビードロからの音)




フラン  「うわあ!?
      なんか音が......!?
      わ、割れたりとか......!」

サン   「ふふふ、ご安心を。
      それは元々音が出るように出来ているのです。
      慣れてくれば、もっと綺麗に音が出せるようになるそうですよ?」

ルパン  「ほー......そりゃまた不思議な代物だな。
      俺はてっきり、フランが壊しちまったのかと」

フラン  「た、楽しそうに怖いこと言わないでよ......
      でも......すごいですね。見た目も綺麗だし、
      音もなんだか幻想的で――」

サン   「気に入って頂けたなら何よりです」

ルパン  「ん......? もう一つ......
      サンが持ってるそれはなんだ?
      なんか仮面みたいな......」

サン   「ああ、これはこう顔にかけまして。
      手を招きつつ......――コンコン、と」

ルパン&フラン  「............?」

サン   「......おや。
      反応されないと、
      なんだかいたたまれないですね」

フラン  「あ、あはは......ごめんなさい」

ルパン  「反応しようにも知識がねえからなぁ。
      犬猫にも見えるが......なんだいそりゃ」

サン   「これは『狐』と呼ばれる動物の仮面ですね。
      あちらの国ではポピュラーな被り物なようです」

ルパン  「へえ、被り物ねえ。
      ああ、そういや言っちまえば、
      黄昏の連中も被り物集団だな」

フラン  「あ、確かに。
      顔を隠すという機能では同じだね。
      ......あ、というかルパンも仮面してるじゃない。
      ほら、泥棒スタイルの時に」

ルパン  「はは、黄昏と同列にされちまうのは癪だけどな」

サン   「ふふ......被り物は大量生産でない限り、
      ひとつひとつ製作者の個性が反映されるものですから。
      機会があれば、色々な種類のものに触れてみるのも
      楽しいかもしれませんね」




(※それからしばらくして――)




ルパン  「しっかし......サンの収集癖は知ってたつもりだが、
      ひとつの部屋だけでこんなにたくさんあるとはな......
      屋敷全部の中には、一体どれだけのもんがあるのやら」

サン   「ふふふ、確かに。
      私自身もどれだけあるのか見当も尽きませんが、
      きっと途方もない物量なんだと思いますよ?」

フラン  「ひ、他人事ですねえ......
      けどこんなに綺麗なものがたくさん眠ってるなんて、
      なんだかもったいない気もしてきますけど――」

サン   「..................ふむ」

ルパン  「ん? どうしたよ、サン」

サン   「............」

フラン  「伯爵?」

サン   「ああ、いや納得していただけですよ。
      フランのいうことも最もだな......と。
      活用しなければ、保持する意味も無い」

ルパン  「......つまり?」

サン   「ふと思いついたのですが......
      いかがでしょう? せっかくですから皆で写真でも」

フラン  「しゃ、写真ですか?
      そんなどうして急に――」

サン   「綺麗なものを眠らせておくだけではもったいない。
      ――ですから、それらに相応しいだけの
      扱いをしようかと思いまして」

フラン  「は、はあ......なるほど......?
      というかまず、僕たちは
      大掃除の途中だったはずですけど――」

サン   「ふふ、いいではありませんか。
      そんなに急いで片付ける必要などありませんよ」

フラン  「えー!?
      年末の大掃除をしましょうって言ったの、伯爵なのにー!?」

サン   「おや、そうでしたか?
      さあさあ、まずはこの『キモノ』へ着替えましょう。
      既に色々と広げた状態なのですから、
      これらを使ったほうがよいでしょうし」

ルパン  「お、写真かいいねえ。
      そういうのは嫌いじゃないぜ」

フラン  「ええっ、ルパンもノリ気なんだ?」

ルパン  「そりゃな。
      天下の大泥棒たる俺様がどんな服装であっても、
      世界一の泥棒だって証明できるいいチャンスだからな」

フラン  「り、理由が理由になってないよ......!?」

ルパン  「けどどうせなら
      あいつらの『キモノ姿』も見てみたかったが......
      それはまあ買い物から帰ってきてからでもいいだろ」

サン   「さて、善は急げです。
      早速用意をすることにしましょうか。
      ......ああ、『着付け』はご安心を。
      私がつい最近習得しましたからね」

フラン  「ええーっ!?」




サン   「――さて、お二人とも準備はよろしいですか?」

フラン  「いいか良くないかで言ったら、
      僕は全然良くないんですけども......」

ルパン  「まあそんな固いこと言うなって。
      ほら、カメラカメラ。
      もう撮れちまうぜ、フラン」

フラン  「わあ! 待って待って、僕どうすればいいの!?」



ルパン  「......せーの!」

全員   「Watch the birdie!」



(※シャッター音)



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ということで!
コドリア2016年カレンダー その裏側SSでした!
って、気が付いたら随分遅い時間になってしまった......!



お久しぶりです、一(にのまえ)ジョーです。
最近はリアルにぶっ倒れては起き上がりのゾンビスタイルで
お仕事に臨んでいますが、FDやら何やらが色々動き出しまして
まさしくてんてこ舞いってやつですね。楽しいからいいんですけど!


あ、それとこちらのカレンダー
皆様からヴァンは!? インピーは!? カルディアは!?
とのお声をたくさんいただきましたが......
それは......!!!!!  ......まだ言えないのだ。
でも、期待しててね~(∀`)




またカレンダーもその一つではありますが、グッズがたくさん出ていますね......!
非常に嬉しく有難いことですが、皆様、無理をなさらず......!(つД`)
でも買って頂けるとウレシィという、この複雑なハート&ビート。


そして、
このブログ記事を更新しているうちに最新情報が解禁されましたね!
【ふりむきゅん】の最後の一体! それはカルディアちゃんでした!
なにこれ可愛い、すごいと社内でも評判でございます。
ジョーもなんとかGETしたい所だ......!


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続きましてこちら!
大人気の【ぺたん娘】シリーズですね!
こちらでも本作が取り扱って頂けることになりました。
いやったぜー!(´∀`)ワーイ!  可愛いので要チェックですよ!

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そして、こちらもつい最近公開となりましたが!

9/19より、パセラリゾーツ新宿歌舞伎町店にて
『オトメイト SWEETS』がスタートいたします!
第1弾は『Code:Realize』のスイーツ&ドリンク!
是非ご賞味くださいませ!



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ちなみにすごくどうでもいい話ではありますが、
ジョーはこちらのメニューを監修している際、
【流浪の天才技師】を【浪速の天才技師】と読み間違え、
『は!? インピーは関西弁じゃないよ!?』と担当者に伝えた所、
頭と眼球を心配されました。すまんかった。そう見えたんや......(つД`)




さてさて今週は以上となりますが......
たくさんの展開やたくさんのグッズなど。
その全てはひとえに応援し、支えてくださった皆様があってこそです。


【Code:Realize ~創世の姫君~】の中に生きる彼らのためにも、
そして何より応援してくださる皆様のためにも、
今後ともより一層の努力にて開発にのぞんでいく所存です。


どうか、今後とも応援を何卒宜しくお願いいたします。




以上! 一ジョーでした! (@∀@)b

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