オトメイトスタッフブログ

忍び、恋うつつ ― 総合 ― 巻の四

皆さん、こんにちは!
【忍び、恋うつつ】公式ブログ担当です。

第四回目となりました、この公式ブログ。
本日も早速はじめたいと思います!


発売記念SS
【忍び、恋うつつ 甘蜜花絵巻 ―】が発売して一週間......
早いものですねー(遠い目)。
本日は、発売記念のSSをお送りしたいと思います!
なんと書き下ろしです!


――――がさごそ、がさごそ

咲助「へへっ、やっとこの日がきたぜ。ここを......こうして......」

秀虎「むっ、待て待て。こっちを先に破けばいいのではないか?」

咲助「わあああ! 止めろ! 俺の顔の部分が破ける!!!!」

秀虎「案ずるな。のりできちんと直しておく」

咲助「ああ、なるほど......って安心できるか!
   つーか、自分の甘蜜花絵巻を開ければいーだろ!」

秀虎「ははははははっ」

咲助「笑って誤魔化してんじゃねぇよ......。
   そもそも、急に人の部屋に来て"共に甘蜜花絵巻を開けよう"とか言って、
   何考えてんだ? お前んとこにも届いてるはずだろ?」

秀虎「深い理由などない。
   "発売日"という目出度い日を儂としては、誰かと共に過ごしたかったのだ。
   互いにこの日を待ちわびていただろう?」

咲助「............たしかに、お前の言う通りだ! 
   やっとあいつに会える日を一人で迎えるなんて、寂しいもんな」

秀虎「さすが猿飛だ! 
   そう言ってくれると思い、声をかけてある。
   今日の佳き日を迎えるに相応しい者だぞ!」

咲助「......相応しいって......まさかあいつが!?」

――――がらっ

忠人「猿飛先輩、お邪魔します!」

蔵人「......なぜ不満そうなんだ?」

鎌清「客人に対して、失礼ですよ。その態度は」

咲助「......わ、悪い! 秀虎が紛らわしい言い方をするから......。
   あ、会いたいわけじゃねーけど、
   来るのはあいつだと思ったんだよ」

秀虎「それほど紛らわしい言い方をしただろうか?」

鎌清「いえ、咲助は早とちりなところがありますから、
   豊臣さんのせいではありません」

秀虎「そうか、なら良かった!
   せっかくだ、儂が茶を振る舞ってやろう。
   これは儂とあいつの思い出の一幕にも通じるものがあってだな――」

蔵人「......思い出話は結構です」

秀虎「むむ......あいつとの思い出は嫌か。
   ――では、今後の展望を聞かせてやろう」

咲助「あっ、それなら、俺も俺も......!」

蔵人「分かった。一度に皆が話してもゆっくり聞けないからな。
   まず、俺から話そう」

咲助「お、おう?
   (小声)この流れで、なんで蔵人からなんだ?」

秀虎「(小声)わ、わからん。これが天才というものなのか!?」

蔵人「俺はあいつに似合う物を贈りたい。
   卒業後、どうしても離れてしまうことがある。
   俺がいないときにあいつを慰めたり、
   俺のことを思い出すきっかけになって欲しいと思う


鎌清「く、蔵人とは思えない内容ですね......!」

蔵人「......そうか? 鎌清はどういう風に過ごしたいんだ?」

鎌清「その、彼女の成長は恐ろしいものでして。
   ううううう美しさはもちろん、賢さや強さも成長しているのです。
   そんな彼女に相応しい自分になりたいと思っています

忠人「うわあ! 二人共すごく大人ですね......!
   僕は先輩がたくさん笑ってたらいいなって思ってるだけで......

蔵人「......あいつの笑顔を守ることは重要だ。
   さすが忠人、そのことをよく理解している」

咲助「はいはい! 俺はな――」

――――ぐいっ! ひょいっ、ごん!!!!

咲助「うぇっ。......いってええええええ! あ、頭ぶつけた......!!」

幸影「俺の番みたいだね」

咲助「気配もさせず入ってきて、人のこと投げるって何考えてんだよ!」

秀虎「まったく、真田は相変わらずだな」

忠人「登場の仕方が僕らとは全然違うね、兄ちゃん」

蔵人「忠人、よい子は真似をしては駄目だ」

鎌清「大人げないにも程があります......」

幸影「そんなことより――」

蔵人「流したな」

鎌清「ええ、綺麗に鮮やかに流しました」

忠人「すごい、あれが熟練の技ってやつだね、兄ちゃん!」

幸影「お前たち、人が話そうとしているのにうるさいよ。
   無理やり口を閉じさせられたい?」

――――にっこり

幸影「うん、静かになったね。
   俺は常々周囲の雑音が気になっているんだよ。
   だからこの際、邪魔が入らないよう彼女と共に秘境に隠れ......っ!?

我来也「人形酷使!!

半蔵「炎舞の術!!

――――ごぉおおおお!!

咲助「うわあああああ! お、俺の部屋が滅茶苦茶に......!!
   何してんだよ、我来也さんに半蔵!」

我来也「す、すまないんだぞ! 
    真田の今の発言を聞いてつい......守らなければと思ってだな」

半蔵「邪に足の先から頭の天辺まで浸っている真田の魔の手から救うには、
   武力行使のみだと判断した」

――――ばしゃっ!!

一同「冷っ!

義家「......うるさい」

忠人「宇喜多先輩も来てくれたんですね!
   でもどうしてお水をかけたんですか......?」

義家「祝うって聞いたから、来た。
   でも、そんな雰囲気じゃない。あいつが見たら、悲しむ。
   水は冷やすのに最適」

我来也「うっ、たしかに宇喜多の言う通りなんだぞ。
    目出度い日に喧嘩したなどと知れたら、悲しませてしまうところだった」

半蔵「......くっ、鈍間に指摘されて気がつくとは一生の不覚」

幸影「話はまとまったようだね。
   一緒に祝う雰囲気じゃないようだから解散ということで、いいね?
   絵巻は責任を持って俺が預かるということで......!」

我来也・半蔵・義家「待った!!

幸影「これに気付くとは......真田勇士隊に入るだけのことはある。
   でも――渡さないよ」

―――――ひょいっ

一同「あっ

――――ひゅるるるるとすっ

大介「っと!」

大介「へぇ、甘蜜花絵巻が俺のところに落ちてくるなんてね。
   これは君が俺のところに来たいっていう、
   意思表示と受け止めていいのかな?」

大介「まあ、違うと言われても、そう受け止めるけどね。
   そろそろ君とあんな場面や嬉し恥ずかしの場面を共有したかったからね」

大介「ぜひ好評発売中の甘蜜花絵巻で、
   俺たちの愛の軌跡を確認してくれると嬉しいよ」

――――だだだだだだ!!

大介「(小声)......野暮な男たちが押し寄せてきたようだね」

咲助「お、俺の、俺のどこいった!! 
   こっちに飛んできたはずなんだけど......あ! なぁ、大介。見なかったか?」

大介「それじゃあ、俺の出番はここまでだと思うから、
   愛しい君が来てくれるのを待っているからね、子猫ちゃん

咲助「えっ、あいつがここを見てんのか!?
   お、俺も、俺も言うぞ! えーと......えーと......」

秀虎「先に儂が言わせてもらうぞ!」

秀虎「待ち望んだ日がやっと来たのだ。
   そなたの訪れを待っているぞ!

蔵人「......お前のことを誰かに譲るつもりはない。
   恋人のお前を待っている

鎌清「――愛の軌跡を歩んだのは僕も同じです!
   どうか、僕と共に再び歩き始めましょう

半蔵「会いたい......この言葉を告げられるだけで充分だ。
   そう思っていたが......君の存在が足らない

忠人「先輩、聞こえていますか?
   大切な先輩が来てくれるのをずーーーっと待ってます!

義家「......あんたが来ないと、ひからびる。
   ここ、雨も日差しも避けられるけど、駄目」

幸影「はは、何年留年しても生き残っているから大丈夫だよ」

義家「......目が笑ってない」

幸影「さて、俺は君を幸せにする準備は出来ているから、いつ来てもいいんだよ。
   ただ......あまり待たされると、何をするか分からないけどね?

我来也「言っていることが危険すぎるんだぞ!」

半蔵「やはりここは実力で――」

義家「あいつの前で乱暴、禁止。うるさいの、駄目。
   また水、かぶる?」

半蔵「............ちっ」

我来也「むむ......ここでの決着は諦める。
    だが、お前のことは僕がなんとしてでも守ってみせるんだぞ!」

我来也「それから、その、色々な記念を用意しているから、
    きっと忘れられない日々を過ごせると思う。
    楽しみにしながら、僕のところに来て欲しいんだぞ

咲助「......考えてたら、結局最後かよ。
   でも、順番なんてどーでもいいよな。
   俺の気持ちをお前にぶつけるだけだ」

咲助「お前のことは俺が一番幸せにするって決まってんだ。
   だから、安心して俺のところに来いよ! 
   ずっと待ってるからな!

        ❤おわり


お知らせ
ここで皆さまにお知らせがあります。
❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤~~❤
 現在、忍恋ファンのために【とあるもの】
 制作をしております!
 詳しい情報は、今後「忍び、恋うつつ 甘蜜花絵巻 ―」
 公式サイトにて公開予定ですので、
 続報をお待ちください!
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では、今回はここまで!
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