レンドフルール 第15幕
アッ、ハイ......
皆様こんにちは! レンドフルール担当、デザインファクトリーのいわたです。
もう10月ですよ、10月。時間の流れの速さについていけてない気がします。
レンドが発売されたのが8月ですから、なんだかんだで結構経ちましたね......。
と、いうわけで。
今週のブログからは、ほんのりネタバレも含んだ内容でいきたいと思います!
手始めにトップ画像から攻めてみましたが(笑)、完全にあるあるネタですね。
オルフェにこれ言われちゃったら何も言えないじゃないですか。
キリッとしてる表情に余計じわじわきますわ。笑っちゃいけないし、笑えない(笑)
このトップ画像、何もないと間が持たないので急遽間に合わせで作ったのが
最初だったんですが、思いのほかウケが良いのでシリーズになってます。
先週のギスランは大分笑っていただけたようで何よりでした。
さて、それでは今週もレンドブログ、いってみましょー!
レンドフルール公式サイトです。
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オトメイト×B's-LOGの企画「乙女meetsオトメイト」という企画サイト。
コラムを2回、あとツイッターアイコンの配布があります。ぜひご覧ください。
▼「淑女のささやかな秘密~レンドフルールより」
youtube love solfegeチャンネルに、レンドのBGMから一曲、
楽譜付きの動画がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=XloTDd8wKeo&feature=youtu.be
▼オリジナルサウンドトラック発売中!
トラックリストなど詳細はこちらのページをご覧ください。
▼「オトメイトマガジン」vol.19発売中!
昨日、10月1日に「オトメイトマガジン vol.19」が発売されました。
レンドフルールでは、通常の記事の他に、ギスランのスペシャルインタビューが
掲載されています。......ギスラン、頑張って答えてた。(笑)
ついでに、付録としてレンドのノートがついてきますので、よろしければぜひ!
▼「レンドフルール」ファンブック発売決定!
オトマガの片隅にちらりと掲載されていましたが、ついに出ます!
しかも、10月発売予定です! ......って、今月じゃないですかー。
詳細はまた後日お知らせいたしますが、大体皆さん予測していると思います......。
広報期間が長く描き下ろしがいっぱいある作品のファンブックが、どうなるか......(笑)
▼「レンドフルール」2016年卓上カレンダー発売決定!
去年も出していただきましたが、今年も卓上カレンダーが発売されます。
詳しくはこちら→ http://www.hifumi.co.jp/books/lineup/calendar.html
10月30日発売で、価格は1600円(税抜)です。
表紙は薄葉カゲローの描きおろし! できるだけ和やかな雰囲気を目指しました。
来年の日々を、ぜひレンドメンバーとお過ごしください!
▼お姫様という生き物について
ネタバレ解禁週に何故このテーマなのかと言われそうなんですが、
おそらくこの認識を先に書いておかないと、この先すれ違ったままに
なってしまいそうでしたので。
古今東西、いろんな「お姫様」がいます。
女の子はみんな誰かのお姫様なんだよ、というのはよくある台詞ですが、
それはまあ置いといて、ここで語るお姫様とは、一般的によく言われる
「統治者・もしくは身分の高い家に生まれた女性」を指します。
レンドの主人公であるヴィオレットも、「姫」と呼ばれています。
厳密にはこれは愛称のようなもので、彼女を示す称号は「レーヌ」ですが、
まあ「お姫様」と呼んでも不都合のない設定ではありますよね。
で。
私と薄葉さんの中で、このお姫様というキーワードは実は非常に重要でした。
お互い好みはけっこう違う部分もあるんですが、ことゴシックや耽美系統は
怖いくらい認識が一致しているんですよね(笑) あ、魔法少女もか。
まず、私たちが考える「お姫様」というのは、
そう在るべく「作られた」生き物です。
例外はあれど、お姫様として生まれた女性は、基本的に閉ざされた世界で
知識や教養・礼儀作法などを詰め込まれ、最終的には結婚というカードで
自家に利益をもたらすことを宿命づけられていると思います。
下世話な話ではありますが、そのためには処女性の維持も重要なことで、
それゆえに「情報の遮断」が必要とされます。
先日も薄葉さんと話していたんですが、そういう状況下の「お姫様」にとって
唯一許されていることといえば、せいぜい空想に想いを馳せることくらいだろうと。
そんな風景を形にしてみたのが、今発売している「B's-LOG」で
ヴィオレットのピンナップ裏に書いたSSなんです。
ヴィオレットの場合、カードになるのは「結婚」ではなく、レーヌとなること。
そしてそれも、実はユベールによって別の目的にすり替えられたものです。
事前広報では「箱入りで育てられているため、やや世間知らずなところも」と
ヴィオレットの紹介に書いていますが、それ自体がもう作為なんですよね。
つまりレンドの主人公であるヴィオレットは、私たちが考えるお姫様像を
ベースにして、そこにある「植え付けられた知識」「情報の遮断」などを
レンドフルール風味に味付けして作られたヒロインなんです。
正直なところ、彼女に自己投影するのは非常に難しいと思います。
ユーザーの皆さんと唯一同化する点がある箇所といえば、
「知らない」ことだけです。
現在グラースがどうなっているか知らなかった。
今レーヌに求められている本当の役割を知らなかった。
自分が生まれた理由を知らなかった。
彼らにこんな事情が隠されているなんて知らなかった。
怒涛のように押し寄せてくるそれらの事実を前にして、彼女に何ができたのか。
レンドフルールを語る上で、そこは非常に大きな要素なんです。
たとえばこれが、「異世界(現代)から召喚されたごく普通の女の子」を
主人公としたお話だったら、レンドフルールにはならなかったと思います。
私たちにとって「お姫様」とは、利用されるために作られた生き物です。
そしてそれこそが彼女たちの責任で、その責任を果たすために
蝶よ花よともてはやされながら育てられる権利を得るのです。
それが幸せかどうかはわかりません。
けれど、少なくとも私は今回そういうお姫様を描きたかったし、
それ以上のことをヴィオレットには求めませんでした。
いろいろご意見はあると思うのですが、ひとつの制作意図として書いておきます。
今回は1通ピックアップしてみます。ネタバレを含みますのでご注意を!
文字色、ちょっと薄めておきますね。
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最初、レオンをプレイした時、
なぜこんなにモヤッとするEDが愛情EDなんだろう、理不尽だ...と思いました。
オルフェをプレイして、結局神様なのがミレーヌからオルフェに変わっただけで、
世の中何も変わってないし、同じことが続くだけなのでは?思いました。
3人目のルイに至っては、神様の力を放棄してしまったら、
今は幸せだろうけど、その後どうなるっていうんだろう、
将来的にはなんの解決もしてないよね、と思ってました。
なので、恋愛成就して好きな彼とうまくいった喜びにひたれず、
モヤッとしてた訳なのですが、4番目にギスランをやっていて、
ふっと、気が付いたことがありました。
ああ、このゲームは、自分が素晴らしいレーヌとなり、
世界を救うことを目的としていてはダメなんだ、と。
奇しくも3番目にやったルイの√で、ルイが、
「ユベールに洗脳されている」みたいなことを言っていました。
プレイヤーである自分自身もそうであったということですね...
私が、このゲームのベストEDの立ち位置を、
「良きレーヌとして、地上の人々も全て守り、そして騎士と恋愛できる」
というところに置いている時点で、大甘だったというか。
そんな、女神すら起こせなかったことを、安易に、みんなの思う力とか、
何らかの特殊能力やら奇跡が起こった
(例えば主人公が充分量のグラースを生み出せるようになる、とか)
末に迎える結末のみがベストEDだと、思い込んでいたら...
そりゃあ、モヤモヤするはずです。
そんな神様展開を望んでいたら、普通の花人であるところの
主人公たちにできることで満足する訳がありません。
その辺に思い当たってから、レンドフルールの見方が変わりました。
主人公は女神の器なのでこのままでは自分が消えてしまうし、
世界は滅びに向かって緩やかに転がっていくのが避けられない状態だし、
主人公にも騎士にも奇跡は起こせない。
で、
忠誠EDは、主人公が最後までレーヌであることを選び、もがきながら生きていくEDで、
愛情EDが、主人公がレーヌであることではなく、
個人であることを選んで生きていくEDである、と仮定すると、
今まで、モヤッとしていたところがわりとすんなりと受け入れられた訳です。
ギスランのルートでだったか、レオンが
「何をしても無駄なら何をやってもいいはず」みたいな台詞を言うのですが、
あれも結構、効いた台詞でした。
* * *
結構前にいただいていたメールなんですが、ネタバレ解禁になったら真っ先に
こちらのメールを紹介させていただこうと思っていました。ありがとうございます。
今回、レンドの感想を拝見していて一番引っかかったのは「先入観の怖さ」でした。
「普通はこうなるはず」「こうでなければならない」「だからこれはおかしい」。
これは乙女ゲームではない、という意見もいくつかいただいておりますが、
その枠を決めつけてしまうのはちょっと危険な気がします。
もちろん、「こうであってほしかった」「私はこっちの方が好き」というご意見は
すごくよくわかりますし、私も参考にさせていただいています。
ただ、「こういうものしか乙女ゲームとして認めない」というご意見は、結果的に
市場を狭めてしまうとも思うので......。私はそれがすごく寂しいです。
レオンのその台詞は、私にとってもすごく大きな意味を持つ台詞でした。
今回は他にもたくさんそういう台詞あるんですけどね。
これは発売後5日経ってから届いたメールでしたが、これを拝見したときに、
私本当にこのゲーム作って良かったなあと思いました。
最後まで楽しんでいただけたでしょうか。そうであってほしいと願います。
まだまだご意見・ご感想お待ちしております。
よかったらぜひ皆さんのお言葉を聞かせてください。楽しみにしています!
※上の画像のリンクから飛ぶか、
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書かれていなかった場合は、すべて「匿名希望」とさせていただきます。
※すべてのメールへの返信はできません。ご了承くださいませ。
トークではないのですが、以前背景をピックアップしたときに
他にもいくつか壁紙を......というお話をしていましたので、
ちょっとお願いして作ってもらいました。
※クリックで原寸サイズになります。
もしよろしかったら持って行ってください!
次回は皆さんのメールの中でも特に多かった「花紋」についてのあれこれを
書いてみようと思っています。
あ、でももしかしたら、来週はまた金曜の更新ができないかもしれません。
ちょっと忙しくなりそうなので、金曜が無理でしたら連休明けにさせてくださいね!
それでは、今週のレンドブログはこれにて。また来週お会いしましょう!!