オトメイトスタッフブログ

レンドフルール 第16幕


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母ちゃんあるある





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皆様こんにちは! レンドフルール担当、デザインファクトリーのいわたです。
絶賛ピンチ期間継続中です。情けない!

どれもこれも今すぐお知らせできないものばかりで申し訳ないのですが、
ちゃんとレンドのお仕事もしていますので安心してください!

だがしかし、ここで二週連続簡易ブログになるのはあかんと思って
ちょっとしたものだけご用意しておきました。
よかったらご覧いただけたらと思います。

......トップですが、揚羽は母ちゃんっぽいなと思って......。
なんか北の屋敷だけ妙に所帯じみた会話してそうな気がするんですよね(笑)
いや、さすがにレンドの世界に冷凍庫はないんですが。
でもレオン、こういうことでしょっちゅう怒られてそう。

とりあえずそんな感じで今週もさっそくいってまいりましょう!!




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レンドフルール公式サイトです。


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レンドフルール公式ツイッターです。各種更新情報の告知や、キャラクターの呟きなど。
よろしければ、ぜひフォローお願いいたします!


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オトメイト×B's-LOGの企画「乙女meetsオトメイト」という企画サイト。
コラムを2回、あとツイッターアイコンの配布があります。ぜひご覧ください。


▼「淑女のささやかな秘密~レンドフルールより」

youtube love solfegeチャンネルに、レンドのBGMから一曲、
楽譜付きの動画がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=XloTDd8wKeo&feature=youtu.be



▼オリジナルサウンドトラック発売中!
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トラックリストなど詳細はこちらのページをご覧ください。


▼「レンドフルール」2016年卓上カレンダー発売決定!

去年も出していただきましたが、今年も卓上カレンダーが発売されます。
詳しくはこちら→ http://www.hifumi.co.jp/books/lineup/calendar.html
10月30日発売で、価格は1600円(税抜)です。

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表紙は薄葉カゲローの描きおろし! できるだけ和やかな雰囲気を目指しました。
来年の日々を、ぜひレンドメンバーとお過ごしください!





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▼「B's-LOG」12月号にレンドの記事が掲載!
来週20日に発売のB's-LOG」12月号に、レンドの最終攻略記事が掲載されます。
あと、ディレクターインタビューなんかも載せていただきました。
第三部の攻略情報になりますので、苦戦している方はぜひ!

▼「レンドフルール 公式ビジュアルファンブック」発売日決定!
発売日が決まりました。10月31日です。
表紙や特典周りなどの情報は、関連企業様のツイッターが早いと思います。
もしよろしければチェックしてみてください!





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▼SS

後々何かに使えるかな、と思ってメモ書きしてあるネタのストックがあるのですが、
今回は他の記事を書く時間がなかったので、それに少し手を加えたものを出します!
オルフェとヴィオレットの物語です。

......ほんとはこういうのって、全員分出せると確定してないと出したくないんですが、
背に腹は代えられない......!! だから先に謝っておきます!

全員分書けなかったらごめんね......!!



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銀色のフォークの先に載っているタルト。
自分にとっての"ひとくち"に比べると、半分ほど――
まさに欠片程度の大きさのそれが、彼女にとっての"ひとくち"だった。

白魚のような指先がフォークの柄を支え、
小さな口が、薄く開く。

するりと忍び込ませるようにタルトを口に入れると、
彼女の頬はふわりと緩んだ。

口元を離れたフォークの先には粉ひとつ残らず、
咀嚼する音も静かで、顔の動きも少ない。

そして、いつの間にか飲み込まれたタルト。
音も立てず置かれたフォーク。

彼女は次にそっとティーカップに手を伸ばし、
静かにそれを傾ける。

こくり、と飲みこむ様までもがまるで一枚の絵画だ。
貴人の食事とはこういうものかと、彼は感嘆させられていた。

「......オルフェ?」
「あ、ごめん。不躾だったよね」

非礼を詫びながら苦笑する。

「君が食べるところを見るのが、好きなんだ」



オルフェは誰かと食事を共にするという習慣があまりない。
というより、望んでもその機会が得られなかったからだ。

師匠と暮らしていた時期以来、彼はずっと孤独な食事を常としていた。
稀に旅先で意気投合した相手と食卓を囲むことはあっても、
その街を後にしてしまえばおしまい。
そんな日々を過ごしていた彼が、貴人と食卓を囲むことなどあるはずもなかった。

お姫様は小鳥が啄む程度の量しかものを食さないと聞いたことがあるが、
実際どうなのかを確かめる術などない。
だが、ヴィオレットを見ていると、それが本当のことのように思える。
彼女はとても小食だ。けれど、ゆっくりと時間をかけて食べる。

「君はとても綺麗で上品な食べ方をするから。つい見惚れちゃって」
「......そうかしら? あなたとあまり変わらないと思うけれど」
「そんなことないよ」

さすがにそれはないと笑う。
彼女は知らないのだ。
目の前の自分が、飢えれば道端の雑草さえ食しながら生きてきたことを。
そんな生き方そのものを、知るはずもない。

「花人はみんなそうなのかな。それとも、君が特別?」
「わからないわ。でも、食べ方はすべてユベールに教わったの」
「ええと......、いわゆるテーブルマナーとか、そういうもの?」
「そうね。種人の世界にも、お作法があるのでしょう?」

つまり躾の賜物ということだろうか。
彼女は何の気なしに言うが、オルフェとしては我が身を振り返り、
気の悪い思いをさせてはいないだろうかと考えてしまう。
見苦しい真似をしたつもりはないが、正式なマナーと呼べるべきものを
教えられた覚えもないからだ。

「僕もボヌール卿やルイに教えてもらおうかな、テーブルマナー」
「......どうして?」

心底不思議そうに、彼女は首を傾ける。

「どうして、って......。だって僕はそういうことを学んだことがないから」
「勉強熱心なのね」
「......うん。そういうことじゃないんだけどね」

彼女の首は傾いたままだ。
少し鈍いところはあるが、人の機微に疎いわけではない人だ。
おそらく、身分や序列による劣等感に馴染みが薄いのだろう。

「僕とテーブルを共にして、君が不快にならないなら、いいんだけど」
「おかしなことを言うのね......。不快だなんて、そんなこと思わないわ」

ヴィオレットは可笑しげに微笑んで言う。

「わたしは、この時間をとても楽しんでいるのに」

あなたは違うの、と問われ、即座に首を横に振った。
こういうところがずるいなあと思うオルフェだ。

「とても――とても、楽しいよ」



守護である蝶は公私混同を嫌い、望んでも食卓を共にしてはくれなかった。

だが、天上の地に住まいを構え、
おそらくはもう二度と旅立つことはない不自由の中で彼が手に入れたのは、
今、彼女と過ごしているような、こんな時間だ。
とても尊くて、愛しい、この時間なのだ。

「ねえ、ヴィオレット。お行儀の悪いことをしてもいい?」
「......どんな?」

悪戯っぽい笑みを浮かべ、フォークの先にタルトを載せ、
「あーん」と口に出してみる。

「オルフェ――」
「なんとなくやってみたくなっちゃって。......駄目?」

これでも少しだけ緊張している。
タルトの欠片の大きさにだって配慮はしたつもりだ。

もう少しでいい。近づいてみたい。
そんな祈りにも似た想いを抱きながら提案したそれに......

「......誰も見ていないから、きっと平気よ」

彼女はそう言って、小鳥のように小さな口を開いたのだった。





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質問が結構溜まってきているので、そろそろ特集しようと思ってます。
ネタバレ込みのものも触れられますしね!
皆さんから届いた感想も、いろいろと紹介したいものがあるので、
近いうちにメール特集やりますね。

というわけで、まだまだメール募集しております!
よろしかったらぜひプレイ後の感想などお届けくださいませ!

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今週はお休みです。






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来週には落ち着きます。なので予告してた花紋の話とかはきっとできる!
もうちょっとだけお待ちくださいね!

それでは、今週のレンドブログはこれにて。また来週お会いしましょう!!





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