2016年8月30日 16:46

【悠久のティアブレイド】ブログ　その１３

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どうも、毎週お馴染みデザインファクトリーの中村Ｄです。

いよいよ来週木曜日発売！！！

というわけで、今週末から公式ＨＰで
カウントダウンボイスも公開開始となります。

......いやー、自分ラインで初のシリアス系なので、
さすがの自分もちょっとドキドキしてきました。
今回、シナリオの（ギャグという意味でなく）ノリやテンポは
いつも通りの自分ラインの調子に仕上がっているのですが、
悠久では固有の要素として――、

真相が明かされた時の背筋にゾワゾワくる感じ

を重視して物語の構成を組んだ部分がありまして、
「見てはならない物を見てしまった感」とでも言いましょうか、
あれにどんな反応をしてもらえるかが主な自分の胸ドキポイントですね。

しかし何はともあれあと１週間と少し、
どうか購入される方々は予約をお忘れなく......！

○発売記念抽選会

ステラワース様で本作の発売記念抽選会が開催されます！

時間は９月１０日(土)の１１時～２０時で、
場所は池袋のステラワース店内スペース、
参加対象者は本作をご購入いただいたお客様となっています。

なお、ステラワース様以外で購入された方でもＯＫです！

そして気になる賞品は以下のようになっています。

Ａ賞：いけ氏サイン色紙・きなみ由希氏サイン色紙
Ｂ賞：Ｂ２ポスター
Ｃ賞：着せ替えダミージャケット（限定版イラスト）
Ｄ賞：抽選会限定ポストカード

みなさんふるってご参加ください！

詳細はこちらから

○キャラクター紹介２週目！
ここからいよいよサブキャラに突入、ということで、
まずは先に過去編の神殿騎士団員達から行ってみましょう。

・ギル
　彼は本作の最強お兄様枠で、
　生身でも人型兵器に乗っても最強という、
　実にアレな設定となっています。

　あとぶっちゃけ彼はいわゆるシスコンなのですが、
　本編ではそんな彼が妹を口説きにかかっているヤジュルと
　遭遇するシーンもあったりするので、どうぞお楽しみに。

・ガルガド
　立場上ギルと並ぶことが多くなるので、
　「普通の美形老騎士だと地味だな......」ということで、
　とんでもない豪傑おじいちゃんにしてみました。

　ちなみに孫のエルゼとは似ても似つきませんが、
　若い頃はかなりのイケメンだったという設定なので、
　きっとその頃なら面影があるんだと思います（汗）

・レイ
　久々登場の目閉じキャラ。
　先代団長のガルガドがいるのでややこしいですが、
　一応団長のギルに次ぐ神殿騎士団の副団長で、
　公式な場での立場は今はレイの方が上となっています。

　操縦技術ではギル、ガルガド、フォウに劣るのですが、
　電子戦用のインプラントを受けていることを活かし、
　索敵や作戦立案などをこなす縁の下の力持ち。

・フォウ
　性格は典型的なオレ様エリート様な彼ですが、
　ロウに対してはしっかり兄貴分を発揮したりと、
　案外面倒見の良い面を見せることもあります。

　あと、彼とレイの名前は施された強化の技術的な世代を表していて、
　レイが試験型で、フォウが第四世代式の強化を受けている、ということです。
　つまり間に１と２と３に当たる被験者がいるということになりますが......、
　残念ながら本編には出てきません。

・エルゼ
　一応、本作の【女友達】ポジションに当たるキャラです。
　【一応】......、というのはちょっと特殊な活躍をするからで、
　そこはまぁプレイして確認していただければと。

　ちなみに彼女、操縦技術は他の騎士達ほど高くはないですが、
　ケンカの強さはギル、ガルガドにつぐ騎士団３位となっています。

・アイナ
　過去のイヴにとっては母親的ポジションの人物です。

　――そう、中村Ｄラインでは
　いつも最強枠なのになぜか本編にちゃんと出てこない
　【主人公の母親】（ベリンダとか桜とか一葉とか）
　が、今回はついに登場するということです（笑）

　まぁただアイナはあくまで【母親的】ということで
　そのため準最強枠......、と言ったところなのですが、
　それでも強キャラには違いないので活躍にご期待あれ。

○ゲスト：システムパーツ【Ｓ】

イケメンロボの足には、アイロンをかけるように踏まれたい。

お久しぶりです、システムデザインその他を担当しました
グラフィッカーＳです。まず昔話から始めましょう。

あれは忘れもしない２００９年の企画会議。
新しい企画がなかなか決まらないなかで、中村Ｄがポッと

「ロボットＳＦ企画やりたい」と、意見を出しました。

通りませんでした（笑）。

それから当人は何本もゲームを作り続け、時は満ち2016年。
かつて通らなかった中村ＤのロボットＳＦ乙女ゲー、
「悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-」がとうとうユーザーの手に届きます。

流石に構想７年なんてことは無いと思いますが。
当時の漠然とした意見が、ついに完成したと思うと、
会議の場に居た身としては感慨深いものがあります。

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昔話はここまで。「悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-」の
システムデザインとシステム紹介のお話し、はっじまるよー！

中村Ｄ「今回はＳＦ物だけど、画面のデザインは
　　　マンダラとかアジアっぽいテイストを入れたいんだ」
グラＳ「なにそれ、素晴らしい
　　　（一言にまとめざる終えない興奮）」

世界観から鑑みて、ネイチャー（自然）を推したデザインという方向性と、

「白をベースにアジアのエッセンス少々+差し色+グレー」

を基準が決定しました。

ＳＦという硬質な世界観に、草木が茂るほど放置された文明という、
無機物と有機物が混同した世界観は、バランスが難しくて悩みました。
そのままＯＫがもらえた画面も、中村Ｄからの修正指示を反映した画面もあります。

ちなみに冒頭の「マンダラ」的要素は、各キャラのイメージ模様の参考になっています。
作中にこの短語は出てきませんが、グラフィッカーが用意してくれた
各キャラのマンダラ模様は色んな場面で活躍します。

作中の古代文字はサンスクリットや梵字などを参考にしています。
現代文字を先行で作ってくださったのは、背景担当の伊藤さんです。
古代文字のデザインだけアジアっぽくしましたが、
現代文字の根っこは見てのとおりアルファベット順になっています。

グラＳ「ちなみにコックピッドの古代文字の羅列は......」
中村Ｄ「特に意味ないな」
グラＳ「ナ・ナンダッテー！！」

ロボデザインのBouさんが作ってくださったコックピッドデザインを元に、
正面ディスプレイのUIデザイン基盤は中村Ｄと一華が先行して作ってくれました。
やりたい演出が実現可能かどうかは、仮組みしないと解らない部分があるんですね。
「私の仕事は！？」と泣き叫ぶ所でしたが、最後のブラッシュアップは出来ました。

ここは中村Ｄ渾身の演出のおかげで「ロボット乗ってる！」という気分になるので、
Presented by NAKAMURAのこだわりを是非体験してみてください。

ギャラリーからジャンプする画面は配置や動きのお願いを色々としました、
目線を移動するようなフラットさで、それぞれのコンテンツに画面移動します。

ガラクタ収集は童心にかえるロマンティックかつミステリアスなコンテンツです。
４ケタの暗証番号を入力しないと中身が確認できない物もあります。
いつか閲覧できると信じて、兎に角ＭＡＰで拾える物は全て拾っておきましょう。
「ガラクタ」をちょくちょく調べると、謎めく世界観の輪郭が徐々に見えてきます。

ＳＦものには必須の用語説明ですが、読むのが面倒な人に朗報です。
クレイドルが全部喋って説明してくれます。流石中村Ｄ、人心を掌握しつつある。
喋ってくれる画面では必ずクレイドルアイコンが右側に鎮座しています。

一度プレイしたストーリーはパートジャンプで再度シーンを楽しむことが出来ます。
クライマックスだけもう一回！　とか、入浴シーンを何度でも！　とか。
セーブを複数作る必要がなくて便利です。バッドエンド回収にもお役立ちです。

大体こんな感じでしょうか。
私はデザインだけで、動作や必要な画面の発注は勿論、演出オタクの中村Ｄですから、
相変わらず「おおっ」となるギミックがあって楽しいです。

システムデザインもこだわった点があった筈なのに、
終ってみるとあっという間でした。

最後に、私は普段からロボット物がちょっと好きだったので、
2009年に意見が上がった当時、実はかなり食いつきました。
あれから「いつかロボット物乙女ゲーのUIデザインやりたいなぁ」と思っていたので、
この7年は私がひっそり心待ちにしていた時間でもあるのです。
二度言いましょう、感慨深いものがあります！

皆さんもお待ちかね、
「悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-」は2016年9月8日（木）です。

私が携われて幸せだった仕事が、ユーザーの皆さんにとっても
楽しく幸せなひと時になれば、高閲至極にございます。

では、また画面を通してお会いいたしましょう～。