2019年9月 9日 17:28

薄桜鬼総合その193

皆様こんにちは。デザインファクトリーのいわたです。
台風ものすごかったですが、大丈夫でしたか？
今朝方は都心でも電車が止まったり遅延したりで
通勤通学にも大きな乱れがありました。
私は家に引きこもっていたので特にいつもと変わりなく
過ごしていたのですが、気圧にやられて偏頭痛がひどいです。
台風の爪痕が残る地域の方々、くれぐれもご自愛くださいませ！

さて、【薄桜鬼真改月影ノ抄】発売を前に、
短期集中的にこの薄桜鬼総合ブログを更新しているわけですが、
前回は【月影ノ抄】とは要するにどんなゲームなのか？という点を
簡単に解説させていただきました。

今回のブログでは特典関係のご紹介をさせていただければと思います。
各店舗様でいろんな特典を出していただいているので、
ご予約で悩まれている皆様、ぜひこの機会に検討してみてください。

各特典の情報は公式サイトにすべてまとめられております。
既にチェック済の方も、検討中の方も、まずはそちらをご覧ください。

限定版
http://www.otomate.jp/hakuoki/shinkai/tsukikage/info/?page=limited

予約特典
http://www.otomate.jp/hakuoki/shinkai/tsukikage/info/?page=reservation

店舗特典
http://www.otomate.jp/hakuoki/shinkai/tsukikage/info/?page=shop

店舗特典のページには各店舗様へのリンクも貼ってあって便利ですね！
もうこれだけ見れば必要な情報は全部取れるというか、
説明いらないんじゃないかな......というわけにもいきませんので(笑)、
少しだけ補足させていただければと思います。

▼限定版特典

というわけで、まずは限定版特典です。
実は今回一番紹介したかったのがこれといいますか......
個人的に、ほんと個人的に、今回は限定版をおススメしたいのです......！
できれば皆様にあの小冊子を見ていただきたいなーと思っています！

【ドラマＣＤ】

限定版のドラマＣＤは、１枚のＣＤに２本のドラマが入っています。
「雨の日の訪問者」は月影の攻略キャラクターがメイン、
「商いの心得」は銀星の攻略キャラクターがメインです。

【書き下ろし特典小冊子】

特典小冊子は、オール書き下ろしのＳＳが攻略キャラ全員分、
それに四季咲組の描きおろしイラストが入った豪華な内容となっています。
......で、私が今回なんでこの小冊子を推したいかといいますと、
この書き下ろしＳＳをどうしても見てほしいから......！！

ＳＳはすべて攻略キャラクター視点で、
そのキャラクターのルートを総括するような内容になっています。
コンセプトとして掲げているのは、このキャラクターが歩んできた物語において
伴侶となったヒロインがどのような存在であったかを語る、という感じです。
ここに一部のみ、それぞれ抜粋していきますね。

▼土方編
「......歳三さんの背中には、いつだって重い荷物が背負われていましたし、誰にも代わりがきかないことなのもわかっていました。けれど、それを歯痒く思い、案じていた方もたくさんいらっしゃったんです。きっと、そういうことだと思います」
　口に出せない分、自分を通して俺を気遣っていたのだと千鶴は言う。確かにそういう部分もあったのだろう。思い当たる節がないわけじゃない。
　......だが、と俺は思う。
　人の入れ知恵通りに振舞っただけでほだされるほど、俺も、そして他の連中だって馬鹿じゃない。千鶴だからこそだ。

▼沖田編
　かつて僕は、夜に浮かぶ冷たい月を見上げて泣いた。
　僕の中にある純真さを信じようとする近藤さんの気持ちに応えられないことが辛くて。
　誰よりも大切な人を、これから先、ずっと騙していかなきゃいけないことが辛くて。
　だけど今、同じ夜の月を見上げながら、君のぬくもりを腕に閉じ込めながら、僕はあのときと同じ痛みを抱えている。
　君を守りたいだけなのに。
　君と出会ったことで、僕は確かに変わったはずなのに――
（今も君を、騙してる）

▼山南編
　彼女は不安に揺れながらも、そんな自分の姿から決して目を逸らさなかった。
　だからだろうか、返り血にまみれて相対する度、常に真意を問われているような気がした。
　その血は、大義のためか。
　それとも、と。
（だから私は、最後まで狂わずにいられた）
　血に酔うことはあっても決して溺れまいと己を律した。
　不安に怯えながらも、懸命に信じようとする彼女の愚かさを、その眼差しにある光を、せめて裏切らぬようにと。
　おそらくそれが、すべて失った己に残った最後の矜持だった。

▼山崎編
　答えることなく、杯を煽る。
　すると千鶴は何か察したのか、掌の杯に視線を落としたまま、ぽつりとつぶやいた。
「......今もときどき思うんです。烝さんがこうして共に生きてくれることを嬉しく思う反面......私の存在が山崎さんの生き方を歪めてしまったのかもって」
「歪めた......？」
「......はい。烝さんは、本当は最後まで皆と共にありたかったんじゃないかって――」
「――それは違う、千鶴」
　小さく肩を震わせる彼女を、そっと包み込む。
「――俺が、羅刹になった後。もしも君が俺と共に逃げだして、明るい世界で暮らしたいと訴えてきていたら......きっと俺は君と一緒には行かなかった」

▼伊庭編
「......でもね、千鶴ちゃん。僕にはひとつだけ、ずっと目を逸らし続けた罪があるんです」
　口に出すには本当の意味で自分の弱さ、恥と向き合う必要があった。それでも、すべてを告白し赦しを乞わなければきっと彼女は目覚めない。
　我が物となりつつある左腕でそっと彼女の頬を撫でる。かつて自身を苛んだ鬼の支配はもう残らないが、対となる女鬼を恋い慕う想いは失われることなく彼自身の愛と溶け合っていた。
　気づけたのは、そのせいだ。
　誇り高い鬼の愛は、偽りも誤魔化しも赦しはしない。
　だからこそ―― 彼女の愛を余すところなく受け取る資格を得るために、すべてさらけ出す覚悟を。

▼風間編
　人は新選組の戦いを愚かと言うかもしれないが、俺はそんな馬鹿な奴らを嫌いではない。
　そして、何より。奴らの最期を見届けたとき、千鶴の隣にはそれを共有できる誰かが必要だと、そう思ったのだ。
　こうして、俺と雪村千鶴の旅が再び始まった。江戸から会津に向かう最中、次々と届く新選組の訃報が彼女を襲ったが、彼女は哀しみこそすれど歩みを止めようとはしなかった。
（......随分と強い心を持つようになった。これこそ、雪村一族の頭領の証か）
　俺は彼女と共に白河、会津、仙台と旅をし、その先の蝦夷を目指しながら、そんなことを思うようになっていた。

ＥＤ後なので、ほぼ夫婦設定ですし、甘い想いも描かれてはいるのですが、
基本的にしんどいです。でも、本編をキャラクター視点で振り返る形って
あまり世に出ていなかったと思いますので、とても貴重だと思います。
一人でも多くの方の目に触れることを、めちゃくちゃ願っています......！！
どうぞよろしくお願いいたします！

▼予約特典