ピオフィオーレの晩鐘 Episodio22
公式ビジュアルファンブック本日発売!
↑の写真、何度撮り直してもダンテの缶バッジが
発光する(なんなら他のキャラも発光している)ので
途中で諦めました......(´∀`)
ごめんよダンテ......。
オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんばんは!
写真が下手な【ピオフィオーレの晩鐘】のディレクター、
デザインファクトリーの高村旭と申します。
12月になりましたね。
師が走ると書いて師走!
皆様いかがお過ごしでしょうか。
忙しくされている方も多いですかね。
高村も色々と!忙しく!日々を過ごしております(´∀`)
2018年もあと半月。
皆様やり残したことはございませんか?
ぐっと冷え込んできましたので、
体調に気をつけつつ、お過ごしくださいませ(*´∀`*)
それではEpisodio22、本日もスタートです!
公式ツイッター、稼働中です。
キャラクター同士の掛け合い(高村最近GIF動画の作り方覚えました)や
各情報などもお知らせしておりますので
ぜひフォローのほど、よろしくお願いいたします!
VFB祝発売ということで!
まずは改めて内容のご紹介したいと思います(*'ω'*)
【書名】『ピオフィオーレの晩鐘』公式ビジュアルファンブック
【発売日】2018年12月12日
【価格】3200円+税
Chapter.01 Illustration
パッケージイラストやサウンドトラック、店舗特典イラストを掲載。
Chapter.02 Character Profiles
全キャラクターを開発スタッフコメントとあわせて紹介。
Chapter.03 Event CG
イベントCGを大きなサイズで掲載。
Chapter.04 Special Features
ディレクター&原画のロングインタビューほか、
描き下ろしショートストーリー6本を収録。
ブログで発表されたイラストや、
雑誌・公式サイトに掲載されたショートストーリーも再録!
Chapter.05 Conquest
バッドエンドを含む全エンディングを見るためのキャラクター別攻略情報を掲載。
【限定セット】
★ebtenDXパック
描き下ろし表紙イラストを使用した缶バッジ3種セット(57mm)つき
(ギルバート、楊、オルロック)
★アニメイト限定セット
描き下ろし表紙イラストを使用した缶バッジ2種セット(57mm)つき
(ダンテ、ニコラ)
こんな感じで非常に読み応えのある盛りだくさんな内容となっております!
攻略情報については既にコンプ済みの方も、
正解選択肢はこれだったのかーと答え合わせをするのも楽しいかな、と!
ちなみに開発インタビューはふたり合わせてなんと10P超え!
きょ、恐縮です......(;´▽`A
裏話や設定などたくさん語っておりますので、
ぜひぜひ隅々までじっくりと堪能いただけるとうれしいです!
描き下ろしSSはそれぞれBESTエンド後をキャラクター視点で
描いたストーリーになっています。
「とにかく砂を吐くくらい甘く!」を目標にしました。笑
......どうでしょうか。目標達成できてますでしょうか。
少しでも楽しんでいただけていたらうれしいです。
感想お待ちしております(*´∀`*)
ちなみに一部のキャラのSSは某店舗さんの小冊子や
本編EXTRAのSSなどをお読みいただいていると
より楽しめるかもです(*'ω'*)
VFBのご紹介をしたところで......。
もちろん本日、これだけ、ではありません!
Twitterの方でもお祝いしましたが、
本日12/12は楊の誕生日。
ということで今回も小話を一つお届けします。
※注意※
・この小話はエンディング後設定になります。
・特にネタバレ要素はないですが、気になる方は自己責任でお願い致します。
・主人公の名前表記はデフォルト設定とさせて頂きます。
閨で戯れる間に子夜を越えた。
女は寝た。――気を失ったとも言う。
楊
「............」
寝台に横たわる女の隣で身を起こし、
無為に静かな夜を過ごす。
......と、不意に小さな声がした。
リリアーナ
「ん......。」
女が、閉じていたはずの目を瞬いている。
楊
「......気づいたか」
白い身体はくったりと力を失ったまま。
だが、未だ火照りを残してもいるのか
その頬はいくらか赤らんでいた。
リリアーナ
「楊......?」
楊
「そのまま寝てしまえ。
明日は双子と出掛けると聞いたが?」
リリアーナ
「ええ......。でも......」
何が不服だと言うのか。
思わず眉間に皺を寄せ、女を見下ろす。
女はまだ眠たげな瞳で俺を見返した。
リリアーナ
「あのね......。何か、お話して......?」
楊
「......は?」
リリアーナ
「楊の声を聞きながら、寝たい......」
楊
「....................................」
ゆらゆらと視線が揺れていた。
放っておいても、じきに寝るだろう。
抗い切れない睡魔に侵されている様が
容易く見て取れた。
楊
「......何が聞きたい。......睦言か?」
リリアーナ
「ううん......。そうじゃなくて......」
リリアーナ
「私、ずっと知りたかったの。
ここに来るまでの間、楊はどんなふうに
生きてきたのかなって......」
楊
「............」
リリアーナ
「九龍城砦って、どんな場所なの?
知りたい......」
楊
(......応えてやる義理などない、が)
女がいつになく幼く見えるせいか、少し――
ほんのわずかに気を惹かれた。
楊
「......あれは、どの国の法も及ばん地だ。
ここと少し似ているか」
女の隣に寝そべりながら、言葉を並べる。
楊
「空の小さな街だ。
無作為な増築を繰り返したせいで、な」
リリアーナ
「............」
楊
「最上層の他は空気は澱み、腐っていた。
血の気配にも事欠かん」
楊
「食料を得るために躊躇わず人を殺した。
理由がなくとも殺した」
楊
「俺も何度となく殺されかけたが......。
力をつければ、ついてくる物好きもいた」
リリアーナ
「......ランとフェイみたいに?」
楊
「ああ。......大半はもう死んだがな」
楊
「俺もいずれ死ぬだろう。路傍の塵として」
リリアーナ
「............」
不意に女は手を伸ばし、俺に抱きついた。
未だ、房事の最中以外では自ら身を寄せて
など来ない女が。
楊
「......寝惚けているのか?」
顔を伏せているせいで表情が見えない。
楊
「......寝ろ」
リリアーナ
「............」
俺は思わず嘆息した。
楊
「俺もいずれは死ぬだろう。......だが」
楊
「......これまで死に損なってきたからな」
楊
「残念ながら、俺を殺せるような人間など
そうはいないということだ」
楊
(期待をかけた連中もいるにはいたが)
死には届かないまま、俺は生きている。
ちらりと視線を落とすと、
女は顔を上げていた。......目が合う。
楊
「は~~............」
リリアーナ
「......?」
楊
「俺の優しい気遣いがわからんのか?」
楊
「明日は出掛ける予定があるというから、
大人しくしていたものを――」
リリアーナ
「あ......」
俺の呟きにようやく眠気が醒めたのか。
女は目を見開くと、その身を強張らせた。
楊
「諦めろ。......おまえが悪い」
――薄く笑って、女を組み敷く。
楊
「夜が明けても、逃げられると思うな」
そんなわけでお誕生日おめでとうございました!
彼は自身の本当の誕生日を知らないので、
誕生日らしい誕生日SS書けないし
なんなら誕生日ネタ一回やったわ......(限定版小冊子参照)ということで
今回は少しばかり彼のルーツにまつわる内容に。
ちなみに12/12は楊の本来の誕生日なので、
限定版小冊子で出ていた主人公が教会に来た日とはまた別です。
そしてそして!
Twitterにも掲載しましたがダンテに続き
RiRiさんが素敵なお誕生日イラストを描いてくれましたー(*´∀`*)
ぜひ皆様、月餅を買ってお祝いしてあげてくださいませ。笑
作品、キャラクターへの質問はもちろんのこと、
スタッフへの励ましのメールから皆様のイタリア旅行紀行まで
1行でも2行でも大歓迎!
皆様からのメールをお待ちしております~。
VFBの感想などもお寄せいただけるとうれしいです!
あとあの、写真をうまく撮影するコツとか......
本気で教えてほしいです......。笑
推しキャラを書いておくと返事があるやも......。
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Episodio22はこのへんで!
定期更新の最終回から一ヶ月半ほど経ちますが
毎週書いていたブログがなくなると肩の荷が下りたような、
それでいてちょっとさみしいような、なんだか不思議な気持ちになりますね。笑
少し日は空いてしまうと思いますが
次回もどうぞよろしくお願いします₍₍(∩´ ᵕ `∩)⁾⁾
それでは、またお会いいたしましょう。
高村でした。