あらすじ
中高一貫校である冠咲（かんざき）学園に通う橘川冴子は、
この春から高等部へ進級。

これまで恋愛とは程遠い生活を送ってきたが、
大好きなラジオ番組のパーソナリティ・アルカンジェ舞渡華の言葉がきっかけで、
『初めての恋』を経験する。

恋することの楽しさ・喜び・幸福感を知ると同時に、
不安・寂しさ・切なさも味わい、
その初恋はやがて終わりを迎える――

「恋なんてもうしない」
そう誓った冴子の傷付いた心を癒したのは、
皮肉にも『新たな恋』の始まりだった。

しかし、また恋をすることに
前向きになった冴子の心を、初恋の相手が再び揺り動かす。

『忘れられない過去の恋』と『失恋の傷を癒した未来の恋』
この二つが同時にやってきた時、
あなたは最後にどちらを選びますか？

今作の主人公はラジオが好きな子です。アルカンジェ舞渡華ってなんぞ！？と衝撃を受けた方は、後程。。。

片恋いの大きなキーワードとなるのが、『選択』です。初恋と失恋をきっかけに主人公は、作中に登場する2人の間で揺れ動く気持ちに自分が出す答えを最終的に決断します。
ただ！人を好きになる気持ちの嬉しさや苦しさを自分自身が経験したからこそ、決断がより難しいものになり、またそれぞれが抱える未熟さや事情が絡まり、よけいに選択が困難を極めていく......
なんでこうもうまくいかないのか......と、もどかしかったり切なかったりをきらめく日々の中で経験していきます。

学生の頃って心の葛藤で気持ちはかき乱されてばっかりなのに、過ごしている世界や時間はとってもキラキラしていたりするんですよね......眩しい......。そんな甘酸っぱい青春のど真ん中を皆様にお届けできたらと思っております。

一歩踏み出したことで生まれた感情と、そこから芽生える酸いも甘いもひっくるめた様々な気持ちを真直ぐに感じていただき、最後に悔いのないご決断をしていただければ、と思います！！

少し熱くなりましたが、ゲームの雰囲気はとってもさわやかで、キラキラ青春って感じです！雰囲気も涼しげですよ～

ではでは、そんな本作の舞台や登場人物に触れていこうかと思います！

舞台と主人公

あらすじで出てきましたが、本作の舞台となるのは、冠咲学園という中高一貫校です。主人公の暮らす街は『人と植物の共生』というスローガンを掲げているので、学園内にもいたるところに植物が出てきます。自然あふれる学園の中で、主人公の初恋は芽生え始めます。

そんな街で育ってきた主人公が、高等部に進学するところから片恋いの物語は始まります。

主人公の橘川冴子（名のみ変更可能）は、過去のある出来事が原因で人との付き合いを避けてきました。趣味はラジオパーソナリティ アルカンジェ舞渡華のラジオを聞くこと。今までの学園生活では、一人になれる場所でラジオを聞いて、人目につかぬよう過ごしてきました。ですが、高等部入学をきっかけに、彼女の生活には変化が起き始めていきます......。

主人公の冴子は、人と関わらないようにしてきたため自分のテリトリーに人が介入することについては敏感ですが、一人で過ごしている時はのほほんとラジオを聞いてのんびりしています。完全にロンリーライフを充実させている子です。はたから見れば脱力系で全力を出さなそうな子ですが、ラジオのお便り投稿に熱心になっていたり、舞渡華さんを熱烈にリスペクトしていたりと、割と趣味が充実しております。
それと、彼女が夢中になっているラジオパーソナリティ アルカンジェ舞渡華という人物についてなんとなく予感している方もいるとは思いますが、男の方です。冴子を始めとする多くのリスナーから絶大的な支持を得ている魅力的なオネエさんで、リスナーさんたちは彼のラジオにとても元気をもらっています。

さて、そんなラジオに夢中になっている冴子は、関わっていくほど発見の多い子です。
何事も一歩引いた位置にいた彼女が一歩踏み出し、どのように変化していくのか、そして友達は出来るのか、なども含めて見守りながらゲームをプレイしていただけますと幸いです。

第一巻は　同級生×主人公×同級生

片恋いコントラストの一巻目は、同級生に挟まれた三角関係です。
人と関わることなく過ごしてきた冴子は、入学式の初日に後のクラスメイト椎葉亜樹那と出会います。彼に気に入られた冴子は、彼の幼馴染の樫永和兎とも関わるようになっていき、幼馴染同士に挟まれた三角関係が始まります。

《　マイペースな変わり者、椎葉亜樹那　》

冴子の同級生でクラスメイトの椎葉亜樹那。彼との出会いが新たな学園生活の始まりで、冴子の憂鬱の種になります。関わらないように距離を取っていた冴子の心情もおかまいなしに、どんどんぐいぐいきます。いつもあり得ない組合わせのお菓子を追いかけており、感覚（味覚？）がかなりずれた変わり者ですが、クラスでは人気者です。しつこいくらいに向き合おうとしてくれるところが彼のいいところですが、こちらが距離を縮めようとすると彼はなぜか一線を引き始めます。笑
なかなかつかめない予想外で不安定な男、それが椎葉亜樹那です。

彼との出会いは入学式の朝。誰もいない場所で泣いている彼と鉢合わせます。
明るくクラスの中心にいるような彼がこの日なぜ泣いていたのか、なぜ仲良くなり始めると遠ざかっていくのか、どんどん彼と関わっていく中で亜樹那の隠された秘密が見えてきます。

亜樹那は、冴子に変化のきっかけを与えてくれる重要な人物です。彼のペースに巻き込まれてさんざんに感じる冴子ですが、いつの間にか彼との時間が冴子の中で大きな存在に変わっていきます。
彼のペースに振り回されながら、彼の抱える事情について是非一緒に向き合ってあげてみてくださいね。

そんな彼の本来の感情を知るためには、幼馴染の和兎の存在が大きく関わってきます。

《　学園の王子様、樫永和兎　》

亜樹那の幼馴染で同級生の樫永和兎。彼は誰もが認める学園の王子様です。性格も穏やかで、誰にでも優しく振る舞う姿は女子のあこがれの的。運動は得意ではないのですが、そんなとこもいい、、！と、女子から絶大な支持を得ている男です。亜樹那と一緒に高等部から冠咲学園に入学してきており、亜樹那の扱い方が上手いため、たびたびフォローするなんてこともあります。冴子はそんな和兎に苦手意識を持っていましたが、彼の隠された本性を知ってしまったきっかけから急激に距離が縮まっていきます......。
穏やかな皮をかぶった腹黒王子、それが樫永和兎です。

彼とは亜樹那をきっかけに知り合いますが、距離が縮まるのはもう少し後。亜樹那が妙に夢中になっている冴子に、和兎は密かに興味を持ち始めます。そして彼女に偶然自分の本性を知られてしまいますが、それがきっかけで和兎は本格的に冴子に興味を持ち始めていきます。

和兎は、冴子の支えになってくれる重要な人物です。彼と話すことで、今まで口に出してこなかった気持ちを言葉にしたり、さまざまな気付きを与えてくれます。彼に支えられて考えたり、立ち止まったりすることで自分を見つめ直すきっかけに繋がります。
少し意地悪な彼に支えられてみて、一緒に考えたり悩んだりする時間を共有してみてくださいね。

さてさて、片恋いの紹介いかがでしたでしょうか？まだまだお伝えできていないことも多いですが、2人の間で揺れ動かされる青春の尊い日々......続きは是非本編で体験していただけたらと思います。
次は二巻や三巻の紹介ブログでまたお話できますと嬉しいです。

今年の秋は片恋いでさわやかな青春ライフをお楽しみください～！