祝・発売1周年記念!
オトメイトスタッフブログをご覧の皆様。
ご無沙汰しております、【薔薇に隠されしヴェリテ】の進行を担当しております、
アイディアファクトリーの立松です!
発売1周年記念企画♪ と題しまして!
ユウヤ氏描き下ろしの"特別な彼らの姿"と、高木亜由美氏書き下ろしの"スペシャルなストーリー"をお届けします~★
さらに......! スペシャルなプレゼントもご用意しておりますよ~!
最後までお見逃しなく~!
2016年9月1日に発売してから、早1年ですね♪
「ヴェリテ・モード~私が流行の最先端~★」や「クリスマス特別企画」など皆様と一緒に盛り上がれる企画を行えた楽しい1年でした! 「公式ファンブック」もお届けできましたし!
そう言えば、前回のブログ更新時は、オトメイトカフェの新規グランドメニューについてでしたね! ヴェリタ―の皆様は、既にお召し上がりましたでしょうか? ゴージャスで美味しいメニューになっていますので、まだの皆様は、是非ご賞味くださいませ!
近々、新たなご報告もできるかも......!? お楽しみに♪
それでは、1周年記念ブログのはじまりはじまり~✨
ぜひフォローしてみてくださいね!
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今回の1周年記念のテーマは、ずばり!「現代スタイリッシュモード」です!
コーナーバナーも雰囲気を変えてみました♪
TOP画像やバナーでチラッ見せしておりますが、素敵な描き下ろしイラストになっておりますので、次のコーナーでお楽しみ頂ければと思います!
なぜ現代風なのかと言いますと......
"高木亜由美氏書き下ろしSS" が、現代に彼らがいたら!というテーマで書かれているからです★ すごくレア!
スマホを使いこなし、音楽プレイヤーで音楽を楽しむ彼ら。
ルイ様は変わらず錠前作りをするのかしら......?
フェルゼン様も変わらず夜な夜な舞踏会に繰り出すのかしら......?
などと想像しながら、楽しく読んで頂けるかと思います。
個人的には、時代が変わっても、アントワネット様はアントワネット様だな~と感慨深かったです(笑)
という事で! 1周年記念SS+イラストをご堪能くださいませ~★
『永遠のパリと仲間達』 著:高木亜由美
「ねぇ、あと一軒寄りたいんだけど荷物はまだ持てるわよね?」
「えっ!? もう無理ですよ......」
「私が行くと行ったらいくの!」
学校が始まる新学期前の休みを利用し、私は親の紹介で雑貨ショップの販売員をしていた。その店はオリジナルデザインの鞄や靴も販売しており、最近パリ以外にも店舗が増えてきた人気ブランドだ。雑貨のデザインをしているのは何と私と同じ歳の高校生で、ネットや雑誌で話題になっていた店だし親の紹介が無くても働きたいと思っていた。
(でも結局販売していたのは最初の数日だけ、この人と出会ってからは連日これだもの......)
そんなある日、視察に来たデザイナーのアントワネットと出会ってから販売員の仕事をすることは無くなった。初めて彼女に出会った時は憧れの存在だったし、時折呼び出されて荷物運びを命じられても全く苦ではなかった。しかし徐々に頻度が増していき、今では荷物運び以外にも食事に付き合うこともある。先日なんてデートに行くのが嫌だから私に代わりに行けとまで言われる始末だ。彼女の依頼内容(我が儘とも言う)がエスカレートしてきた......が、元は親の紹介で引き受けたバイトだ、そう簡単に辞めるわけにはいかない。
「はぁ......甘い話にはトゲがある......」
「何か言った?」
「いーえ、何も言っていませんよ」
今日も抱えきれないほどの高級ブランドの紙袋を持ちアントワネットのお供をする。この人は私に一体何を求めているのだろうか?
「......リーゼ、あそこを見て。この前私の誕生パーティーに来た方だわ」
そう言われて荷物の隙間からかろうじて視界を確保して見ると、5人の男性が前からやってくるのが見えた。
「......あの右の人、私の婚約者なの」
「婚約者!? でもまだ16でしょ!?」
「親が勝手に決めたのよ。もちろん私はするつもりはないわ。貴族の息子なんですって」
アントワネットの視線の先に居る男性はルイと言い、彼女の説明を聞く限りそれはもう大層つまらない退屈な人らしい。話し掛けたところで弾む会話があるとも思えず無視をして通り過ぎようとした時、私のポケットに入れていた携帯が鳴る。何とか手を伸ばし取ろうとするが案の定バランスを崩し荷物を一つ落としてしまった。
「落ちましたよ。......はい、どうぞ」
「あっ......ありがとうございます!」
礼を言うと慌てて電話に出て、後でかけ直すとだけ言ってさっさと切る。アントワネットに連れ出されて荷物持ちをさせられていると電話相手に話せば笑い者になるだけだ。
「誰からだったの?」
「弟です。後でかけ直します」
「あら、あなたに弟が居たの?」
「ええ。面倒見のいい出来た弟なんですがおせっかいな所も......」
「あ、ちょっと! あなた......この前パーティーでお会いしましたよね? 雑誌でも拝見しましたよ。その歳で雑貨のデザインをされているとか......」
先程拾ってくれた、見るからにパーティー好きの男性が声を掛けてきた。もちろん声を掛けた相手はアントワネットだ。私はパーティーの参加経験は学校の創立記念パーティーしかないし、この男性のいうパーティーとはそもそも種類が異なるだろう。
「あなたなんて知らないわ。行きましょ」
「連れないなぁ......あ、そちらの女性ともお会いしましたよね。お名前は?」
「あ、あの......誰かと勘違いしていると思いますけど......」
「リーゼ、相手にしなくていいのよ。こういう手口で女を引っかけるんだから」
「引っかけていませんって。リーゼさんかぁ......いい名前ですね。ああ、これは失礼しました。私は......」
「はいストーップ! あのなぁ、ジャックの婚約者を引っかけてどーすんだ?」
「婚約者は私ではなくこちらの方でして......」
「ありゃ、そーなの?」
「ジャック? ルイって聞いたけど」
「オレ達はジャックって呼んでいるんだ。あ、オレはダントン。このナンパ男はフェルゼンって言ってパリで一番女に手が早いことで有名なんだぜ」
気さくそうに話してくれるダントンという男性は他の人達を紹介してくれようとするが、早く立ち去りたいらしくアントワネットが私の腕を引っ張る。
「もうっ......次の予定があるのよ!? 早く行くわよ!」
「で、では私達はこれで!」
「待て」
後ろからジャックと呼ばれた男性が近づいて来た。
「親同士が決めたとは言え随分な挨拶じゃないか」
「親同士が決めたから興味ありませんの。ではごきげんよう」
本当に興味がなさそうな挨拶をすると、とにかくここから退散したいらしく再び私の腕を取った。
「どうせ親の金で贅沢しているだけだろ? あんなヤツと結婚するとはお前も不幸だな」
「......何ですって?」
聞き捨てならない台詞を背中に言い放たれ、アントワネットは向きを変えた。無視をして立ち去ればもめ事が無くて済むのだが、言われっぱなしは性に合わないとばかりに彼女はツカツカと近づいていく。もちろん止めた。一応。
「もう一度言ってみなさいよ!」
「聞こえなかったならもう一度言ってやろう。親のスネをかじって贅沢をしている何処かの貴族の馬鹿女と結婚するなんて、俺は絶対にご免だね」
「嫌味が強化されてるじゃねーか......ロベスピエール、やめとけって」
「放っておけ。気に入らない奴を見付けては文句を言うのが趣味なんだからな」
「あ、こいつはラファイエットで今文句を言ったのがロベスピエール。こいつとは関わらない方がいい」
「ふんっ、金持ちの言いなりになる意思の弱い女なんてこっちから願い下げだ」
「なっ......初対面でその言い方は酷くないですか!?」
「リーゼ、相手にするだけ無駄よ。最低な気分だわ! 行くわよ!」
「あっ、ちょっと......!?」
強引に引っ張られたので、ついに全ての荷物を落としてしまう。急いで拾おうとするがブランド品ばかりの荷物を見てさらにロベスピエールの文句が加速する。口論の相手はアントワネットに任せ、私は急いで荷物を拾い上げた。他の四人は手伝ってくれたのだが......
「......16歳が身に付ける下着にしては派手だな」
「あっ......!!」
ジャックと呼ばれていたアントワネットの婚約者から慌てて取り上げる。
「勝手に中を見るのはよろしくありませんな」
「そうなのか?」
「特に女の荷物は勝手に見ないほうがいいですよ。......これで全部ですね」
「ありがとうございます......」
何て人だろう、勝手に取り出して、しかも下着をまじまじと見るなんて! 手伝ってくれた四人(うち一人は下着を見ていただけだが)に礼を言うと今度は私がアントワネットの腕を強く引いた。
「ちょっと待って! まだ文句を言い足りないのよ!」
「文句なら私が聞きますから次の店に行きましょう! 早くっ......!」
「おい、忘れ物だ。そこの従者、さっさと持っていけ」
「従者じゃありませんっ......!」
手渡された本を勢いよく奪い足早にその場を後にした。
その後しばらく歩くがアントワネットは買い物する気分を無くしたようで、今日はもう帰ると言い出した。私ももちろん賛成した。これ以上荷物を持ちたくないという気持ち以外に、先程の出来事のせいで一気に疲れてしまったからだ。
(何なのあの人達! 親切に拾ってくれた人達はいいとしても、あの下着を珍しそうに見ていた人に、それに......あ)
最後に手渡された本に気付き取り上げて見てみた。
「......こんな本、買いました? 口論していたさっきの人がくれたんですが......」
「買うわけないでしょ!? そんな本捨てなさいよ!」
マルクスの『資本論』を当然アントワネットが読むはずがない。何しろ彼女は殆ど学校には行っておらず授業も免除されている代わりに、大学の授業と同レベルの教育を家庭教師から受けているのだ、資本論などとうに読んでいるだろうし興味もないはず。例えくれると言われても興味がない為私も困るのだが......
「今度またあの人に会ったら突き返してやりましょう!」
「また会うつもり? 私はごめんだわ。いいからさっさと捨てなさいよ! あの婚約者も最低ね、止めもしないんだから。何としても断って貰うわ!」
捨てろと言われても何となくもったいない気がして袋に戻す。それにまたあの5人と逢いそうな気がした。何故こんな本をくれたのか、今度会ったら理由を聞いてみよう。
~FIN~
如何でしたでしょうか!
ルイ様がジャックと呼ばれていると、あのパリ、フォルタン・ホテルでの日々が思い浮かびますね!
ゴミの出し方でクロエさんに怒られていたシーンは、今でも時々思い出してクスッとしてしまいます。
SSを読んで、またもう一度プレイしたいと思って頂けたら本望です!
そして......1年間応援してくださったヴェリタ―の皆様にスペシャルなプレゼントを★
今回のユウヤ氏描き下ろし現代スタイリッシュモードイラストを、Twitterヘッダー/壁紙としてご用意致しました!
各種サイズ、ご用意しておりますので以下からぜひ、GETしてくださいね♪
また、公式Twitterでは、Twitterアイコンを配布しておりますので、両方手に入れてみてください★
※下のアイコンをクリックして、ダウンロードしてくださいね♪
◆Twitterヘッダー
色味もオシャレで使いやすいですよね!
是非、公式Twitterで配布しているアイコンと合わせてご使用頂ければと思います!
※下のアイコンをクリックして、ダウンロードしてくださいね♪ スマートフォン用はアイコンがiPhone(1242×2208)用サイズです。
●スマートフォン用壁紙(全4サイズ)
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●PC用壁紙(1920×1080)
以上、1周年を記念してお届けさせて頂きました~!
お楽しみいただけましたでしょうか?
また2周年、3周年と長く愛される作品として、記念日を祝っていければ嬉しいなと思っています♪ せっかく、9/1という覚えやすい発売日でしたし!(笑)
最後に、高木亜由美氏とユウヤ氏からコメントが届いております★
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「薔薇に隠されしヴェリテ」が発売されてからもう一年......早いですね。
最初は詳しくなかったあの時代の出来事が、知れば知る程身近に感じていきました。当時の建物が多く残っていることもあり、遠い昔というよりつい最近あった出来事のように思えます。
さて今回は、もし彼らがこの時代に居たら......という設定でユウヤさんに描き下ろしイラストをお願いしました。
生きる時代が違えば、きっとこんな風に皆で集まり、下らないことを話しながらワインを傾けていていたのでしょうね。
いつまでも彼らが皆様と共にありますように。
株式会社イチカラム 高木
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生きる時代って大事ですよね...なんだか、ウルッときてしまいました......;
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「薔薇に隠されしヴェリテ」発売1周年おめでとう御座います!
つい最近までヴェリテの面々を描いていたような気がしますが、もう1年経ったとは...。いまだに日常生活の中でフランス関係の単語に反応してしまっております。
また、今回はルイやリーゼちゃん達の現代verをとの事で、今のこの時代に彼らが暮らしていたら、こんな曲を聴いていたんじゃないか、部屋にはこんなものがあるんじゃないか、と色々思いを巡らせつつ楽しく描かせて頂きました。
ダントンにヘッドフォン、ラファイエットにドッグタグは必需品だと思います。
今後とも「薔薇に隠されしヴェリテ」どうぞ宜しくお願い致します。
ユウヤ
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私もラファイエットにはドッグタグ必須だと思います...! アメリカへ行く4年間とかまさに......!
★プレイの感想や、今回の1周年記念企画の感想など、皆様のお便りお待ちしております。
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※お名前の掲載の可否を明記いただけますようお願い申し上げます。書かれていなかった場合は、すべて「匿名希望」とさせて頂きます。
※すべてのメールをご紹介させて頂くことはできません。ご了承くださいませ。
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ではまた、近いうちにブログを更新させて頂く事がありそうですので、
ご期待頂ければと思います!
あ!そう言えば、来週末は「オトメイトパーティー2017」ですね!
本作と同じスタッフが担当した「華ヤカ哉、我ガ一族」がラインナップされています!
9/3(日)の夜公演、最後の回ですね!
楽しい内容を準備していますので、使用人の皆様のご来場、心よりお待ちしております♪
それでは......(この最後のご挨拶も、すごく久しぶり!)
オルヴォワール~★