ワンド オブ フォーチュン R 第6回
「騙されない。絶対に騙されないぞ。今日は一分たりとも気を抜かない......!」
「ああ、ノエル。昨日ノエルが探してた本、図書館に返しておいたよ」
「黙れ! お前が予定通りに本を返すはずがないだろう! 騙されないぞ!!」
「? 急ぎだと思ったから伝えたんだけど......、意味がわからない......」
「おー、ノエル。さっきイヴァン先生がお前のこと探してたぜ」
「!? い、いや騙されないぞ! イヴァン先生に呼ばれるような心当たりはない!」
「はあ? ......何言ってんだあいつ。すっぽかして後で怒られてもしらねーぞ」
「ああ、ちょうどいいところに。ノエルくん、実はさ――」
「ええい黙れ黙れ! 僕は何も聞かない、特にアルバロの言葉は絶対に聞かない!」
「あれ、そんなこと言っちゃっていいの?」
「あーーあーーーーあーーーー!!」
「そんなに警戒しなくてもいいじゃない。俺はただ――」
「黙れと言ったら黙れ! 僕は今年こそ騙されないと決めたんだ!」
「ふーん。だったら何も言わないけど......」
「見つけたわ、ノエル! あのね、週末もし空いてたら、私と一緒に――」
「僕は騙されないと言っているだろう!! 全部却下だ!」
「えっ......」
「あ――」
「そ、そっか。ごめんね、ノエル。忙しいならいいの。また今度誘うね!」
「!? ま、待ってくれ、今のは誤解なんだ、ルル! ルルーーー!!」
「......ルルちゃんが探してた、って教えてあげようと思っただけなのに。
あーあ、人の話を聞かないからこうなるんだよ。ふふっ......」
皆様こんにちは。デザインファクトリーのいわたです。
そろそろフルコンプされた方もいらっしゃるでしょうか?? まだかな?
新規CGを全部見るだけでも結構時間かかるんじゃないかと思いますが、
まだまだたっぷり楽しんでいただけると幸いです!
さて、本日はエイプリルフール。
このスタッフブログでも毎年恒例で盛り上がっております。
ワンドでも何かやりたかったところではあるのですが、もう何度もやってますし、
今回はレンドに集中させていただきました。よかったら見てやってください(笑)
今日いっぱいの公開なので、お早目に!
そして冒頭の小話。一応エイプリルフールネタを拾ってみました。
こういう日はモテモテのノエルです。誰より派手に引っかかってくれるので。
本人もよくわかっているので、ものすごく警戒心を強めているのですが、
結局何かしらダメージを受ける定番コースですね!
......というか、他は騙されないというか、無関心だったり受け流したり、
むしろ騙す側だったりと、あんまり面白い反応が期待できない感じです。
となると、やっぱりノエルの出番になっちゃうんですよねえ......。
いい人ほど損をするワンド社会。年に一度のことなので頑張れノエル!!
それでは今週も行って参りましょう!
ワンド オブ フォーチュンRの公式サイトです。
ワンドオブフォーチュンRの公式ツイッターです。
アカウントが新しくなりました。
▼「ワンド オブ フォーチュン ILLUSTRATIONS」発売中!
株式会社KADOKAWA様より、ワンドのイラストブックが発売中です。
初期のイラストから2FDのイラストまで、とにかく絵をメインにワンドの歴史を
追いかける本になっておりますので、よろしければぜひチェックしてください!
また、こちらの商品にはマイクロファイバータオルつきのDX版があります。
こちらは今回描き下ろした表紙イラストを使用したものです。
商品の詳細につきましては、以下のアドレスをご覧くださいね!
http://www.bs-log.com/2016/03/20160331_wof/
▼ワンドRドラマCDが発売決定!
5月25日に「ワンド オブ フォーチュン R ドラマCD ~サバイバルドリーム~」が
発売されることになりました!
魔法が使えない無人島にて、いつものメンバーが悪戦苦闘する物語です。
ジャケットはもちろん薄葉カゲロー描き下ろし! みっちりひしめきあってます(笑)
可哀想な人も、楽しそうな人も、よくわかってない人もいますが、たっぷり残念です。
気持ちよく笑っていただければいいなと思っています。ぜひお楽しみに!
↓詳しくはこちら
http://www.team-e.co.jp/products/kdsd-00903.html
▼ワンドの残念なイケメンたち①
プレイ中の皆様は既に彼らの残念っぷりを堪能しておられると思いますが、
ここで改めて攻略キャラたちのチャームポイント(......)を。
チャーム......ポイント......
うん、多分あるよ、いいところ。頑張って伝えます!!
まずは前半3人!
ユリウス・フォルトナー
17歳 風属性
パッと見はすごくスタンダードな優等生......クールビューティ系に見えます。
そう見えた時期が私にもありました、という感想がとても多い子です。(笑)
まあね、登場して数分でなんだこいつ!?ってなりますからね。
実体はただの魔法オタク。ワンドをプレイした後は何故か「意味がわからない!」が
口癖になる魔法がかかります。私もそうでした。今でも口癖です。
「天才」をものすごく残念にしてみたらこうなった、というキャラになってます!
無印とFDを連続でやると、同一人物かと疑いたくなるほど声のトーンが違いますが、
これは狙ってのことです。無関心レベルだとトーンは低め、関心が強くなってくると
どんどんハイトーンになっていく。それだけ気を許してるということなんです。
何かと困った人ですが、たまに出てくる兄属性がずるいと評判でもあります。
ノエル・ヴァルモール
17歳 土属性
メインヒーローにはライバルキャラが必要だ!ということで作られたはずですが、
ライバルがあんな人なので、こちらも等しく残念になってしまいました。
登場シーンがまさかの鳥との大喧嘩だったことで、彼の運命は決まってしまった......。
日々「僕は天才なんだ!」と自信家ぶっていますが、実際は小心者の不運属性。
叫び声が聴こえたらノエルと思え、というくらいいつも叫んでます。気の毒に(笑)
「天才」に対比して「秀才」系にしています。努力の人です。
彼を好きになる人は、彼の弱さと誠実さをこよなく愛してくれる傾向にありますね。
ギャグキャラとしか思ってなかった、からの、キュンときた......への落差!
ああ見えて彼はいいとこのお坊ちゃんなので、結婚するならノエル、という意見も
よく聞かれていました。手堅くいきたいならノエル! お勧めです!!
ビラール・アサド・イスナーン・ファランバルド
21歳 水属性
異国の王子様。しかし、第二王子である、というところが地味なポイントです。
カタコトで喋り、大らかな性格で、「大丈夫、大丈夫」とすべてを受け流す。
たまに流しちゃダメなところも流しちゃう。王族だから許される何かがあります。
わりと悪戯好きな面もあって、乗っかるところはちゃっかり乗っかるタイプです。
ただ、彼の背景には常に祖国の問題があり、何よりもそれが最優先の課題です。
「大胆不敵」「王者」、そして「確変」をポイントにしたキャラですね。
ファンタジーなテイストが強い彼のルートでは、終盤にびっくりが隠れています。
初代無印が発売された直後は、相当驚かれた覚えがありますね(笑)
でも、元々そういう人だったよ、というのは改めて見ていただければわかるはず。
何せ王子様との恋愛ですから、ロマンティック感はかなり強めかと思います。
とりあえず今週は前半3人。後半は来週にしますね!
画像はクリックすると大きくなります。ツイッターアイコンなど、ご自由にどうぞ!
▼新規CGのあれこれ。
今回のワンドRでは、無印のときにはCGのなかったイベントにも
新規でCGをつけている箇所があります。
実はこれが結構私には難関でした。
私の場合、基本的にCGをつけるイベントは、先に絵面ありきで考えるので、
絵がないシナリオに後付けで絵をつけるというのは難しいのです。
立ち絵だけで回すイベントとCGありのイベントでは、見せ場の作り方が全然違うので。
ただ、せっかくCGがつくのなら、やっぱりどうでもいい絵面にするのではなく、
そのイベントだからこそ見られるショットにしたいですよね......。
中にはどうやっても無難な絵面しか浮かばない!!というシナリオもあったりして、
指定はちょっと難航しました。
もしかしたら気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
新規CGの前後にちょっとだけト書きやセリフを追加したイベントもあります。
イベントの内容が変わらない程度に、それでいて少しでも美味しい絵面になるように。
CGの指定はすべて私がしているのですが、いつもギリギリまで悩みます。
同じシナリオでも、どのシーンを絵にするかで全然印象が変わってしまうので。
選び間違えるとせっかくのシーンが台無しになることもありますし、
CGを表示するタイミングにも気を使います。
なんでここがCGなの?とならないように、毎度神経を使う作業です。
また、難しいのは指定だけではなく、実際に描く薄葉さんたちの方もですね。
「街中で手を繋いでいる2人。男性は照れくさそうに、女性は嬉しそうに」と指定しても、
構図の切り方で見え方が全然違ってきます。
基本的にひとつの指定につき、2~5種類くらいの構図があがってくる感じです。
あおりで見せるか、俯瞰で見せるか、それとも右から、左から?みたいな。
キャラの大きさや位置関係、どこにポイントを絞って見せるかは特に重要です。
例に出した手を繋いでる2人という指定は、ありがちですが実に厄介なシチュですね。
キャラの顔を大き目に取ろうとすると「繋いだ手」が見えないという問題が出る。
とはいえ、ロングショットにするとキャラの表情がわかりにくくなる。
作業中はいろんな構図を見つつ、薄葉さんたちと相談しながら進めていますが、
たまに私が「あれも見せたい、でもここも見えないと困る、表情も変えたい!」とか
無茶を言ったりして、かなり困らせることもあります。
ましてワンドの場合、過去にもう大量のCGを制作しているので、被りが......(笑)
なんとか網の目を潜り抜け、似たようなものにならないよう試行錯誤しました。
そんな感じで頭を悩ませながら作っていた新規CG。
既存イベントでめちゃくちゃ悩んだ分、アレのCGは思う存分はっちゃけてもらいました。
「嘘つき」って名前つけとけば何でも許される!!がスローガンでした。(笑)
感想メールでもそこに触れてくる方がとても多いです。
いつごろからその辺いじっていいんだろうか......。ネタバレ的な意味で......。
とりあえず、裏ではそんな苦労もありましたよ、という話です。
いっぱい足した分、いっぱい悩みましたということで!
上手いことシーンに馴染んだCGになっていると思っていただければ幸いです!
既にフルコン、トロコンしたという方からのメールもいただいています。
今のところ一番反響が多いのはやっぱりベターカードのアレなんですが(笑)、
地味にエルバート先生とアミィについても触れられていることが多いです。
CGも足せましたし、短いけど満足感のあるルートにできたと思います。
特にエルバート先生ファンには喜んでいただけてるみたいですね。よかったー。
新規ユーザーの方からのメールが少ないので、どんな感じでプレイしてるのか
とっても気になってます。どのキャラが気になってるのかなー、とか。
ワンドは以前からそうですが、初見で決めたキャラと最終的に落ちたキャラが
全然違った!と言われることが多いです。
皆さんはどうでしょうか? よかったら教えてくださいね!
※上の画像のリンクから飛ぶか、
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書かれていなかった場合は、すべて「匿名希望」とさせていただきます。
※すべてのメールへの返信はできません。ご了承くださいませ。
来週はキャラのチャームポイント後半戦。
他にも何か書ければいいんですけど、また忙しくなってきてる今日この頃です。
とりあえず頑張ります!
それではまた来週! 以上、いわたがお送りしました!