アルコバレーノ! その24

どうも、こんにちは。
毎度お馴染み、【アルコバレーノ!】ディレクター、
デザインファクトリーの中村です。


この前、PCのデータを整理していたら懐かしい物を発掘しました。
今日はアルコバレーノ!の舞台となるお店の設定裏話をしたいと思います。
まずはこちら。
madori1.jpg

アルコバレーノ1Fの間取りを再現した3Dデータですね。
自分が職場で休憩中に作ったものですが、その後背景素材などの参考用にも使われました。
本当はドアやらキッチンや窯にテクスチャが張られていたのですが、
残念なことにそちらはすでに削除してしまったようです。

これは決定稿を元に3D化したものですが、
そういえば間取りも相当もめた覚えがあります......。


............


お、探せば出てくるものですね、最初期案が出てきました。

madori2.jpg

この頃だとまだサーラと厨房が分離していて、さらに庭までついているのが特徴です。
「カウンター4席、テーブル4席」という設定だけは最初からあったので、この時点ですでにあります。
さらに、2Fの玄関は本来地面に面していました。
これはデザインを参考にしたお店を見たときにグラフィックの方が是非! というので取り入れられたものです。

今回はお店と住居が一緒で、スタッフの一部は住み込みという設定があったので、
プライベートな時間はお店を通らずに、そのまま住居部分へ行けるよう配慮した間取りでした。


ただ当初、前作の【プティフール】が結構大きなお店だったこともあり、
「今作は狭くしようか、隠れ家的な」という方針で間取りを考えていました。
なので、ここから面積が狭められていくことになります。

madori3.jpgmadori4.jpg

これが2稿か3稿です。
とりあえず四角くなりましたが、1Fに対して2Fの面積が合わんぞ!?
あと、まだ広い! ということでさらに縮小。

madori5.jpg

最終的にこんなのになりました。
自分達も専門ではないのでさすがにムチャな部分は残りますが、いかにもな感じに狭い店の完成です。
厨房がホールから見えるようになり、これでキャラ同士の掛け合いにもバッチリ対応です。

なお2Fの間取りで春斗の部屋が2人の間に挟まれているのは、
春斗を連れて日本に戻ってきた時、打ち解けやすいように真ん中に配置したという説と、
竜之介がうるさいから仁吉が隣部屋を嫌がった、という説があるとかないとか。
あと、より狭さを追求するため(笑)、2Fにカウンター席はいらんだろう、
と自分が提案したものの、mikoさん達に即却下されました......。
なんでも朝食などの軽食はこちらで済ませるそうです。


と、以上、アルコバレーノ間取りの変遷の歴史でした。
どうでしょうか、ゲーム内の背景には見えていない部分もあるので、
「どうなってんだここ?」などの疑問が解決できていれば幸いです。

では、今週はこのあたりで、
また来週お会いしましょう。ではでは。



   

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