薄桜鬼 随想録 その16

皆様こんにちは。【薄桜鬼 随想録】担当、デザインファクトリーのいわたです。

なんといっても今週皆様が一番気になっていることは、やっぱり例の件ですよね……?

薄桜鬼 アニメ化 決定

「オトメイトパーティー♪2009」で発表させていただきました通り、薄桜鬼のアニメ化が決定いたしました。
いつどこで誰がどんな!?といわゆる5W1H的な怒涛の質問がたっぷり寄せられている現状なのですが、
今の段階ではまだ詳細を発表することができません。す、すみません……!
皆様も本当にいろんなことが気になっていると思うのですが、ひとまず続報をお待ちくださいませ。

誌面での情報公開は8/10発売の「電撃Girl's Style」が初です。この号では表紙も飾らせていただいてますし、
特集記事も組んでいただいておりますので、薄桜鬼ファンなら要チェック!ですよー。

それと、総合インフォメーションで記載されておりました【薄桜鬼 随想録】のOPムービー公開ですが、
諸事情により来週の公開になりました。お待たせしてしまって大変申し訳ありませんが、もう少しだけ
お待ちくださいね! よろしくお願いいたします。

<今週のメニュー>

・「オトメイトパーティ♪2009」限定グッズ通販のお知らせ
・「夏コミ」グッズ画像公開!
・「オトメイトモバイル」発売前メール配信終了&キャラメール詳細

・「オトメイトパーティ♪2009」薄桜鬼編
 


■「オトメイトパーティ♪2009」限定グッズ通販のお知らせ


先日無事に終了いたしましたイベント「オトメイトパーティ♪2009」にて販売されました限定グッズですが、
皆様のご要望などを受けて通販させていただくことになったようです。詳細はこちらのページでどうぞ。

イベントにいらしていた方はわかると思うのですが、声優様方が当日限定グッズの薄桜鬼扇子をあまりにも
アピールされすぎていて笑いました。あれはですね、確かに「エンディングで声優さんに持っててもらったら、
みんな買ってくれるかも!」という若干せこい考えもあったりしたんですが(笑)、でもまさかあそこまで
扇子押しな流れになるとは(笑) 私たちスタッフの方がびっくりしてしまいましたよ!
特に津田さんがコーナーのトークにまであれを持ち出したときは、不意を突かれて爆笑してしまいました!

まだ暑い盛りですし、扇子は活躍してくれそうです。パンフレットのことも下記に書いておきますが、
人気絵師の描き下ろしや声優様インタビューなど盛りだくさんの内容ですので、この機会にぜひどうぞ。


■「夏コミ」グッズ画像公開!

さあお待ちかね、裸族の季節がやって参りました。詳細はこちらのページでご覧くださいませ!

偶然にもイベント限定販売グッズの扇子と用途は同じもののはずですが、おそらくこの図柄をどどーんと
表に出して本来の用途で使用できる方は勇者です。(笑)
夏といえばふんどし祭りですよね。そしてこういうときに活躍してる人って言ったらこの二人ですよね。
ほーら何も不思議なことなんてありません。これは私の中では「やらかした」ではなく「必然」です。

京都の夏は大変暑いそうです。男所帯の新選組ならば、少しでも涼をとるため景気よく脱いで井戸水でも
被っていたのではないでしょうか。そんなとき、キラリ輝くふんどしスタイル。体型や筋肉のつき方が
露骨に出るこのスタイルで堂々と身を晒していられるのは、鍛えぬいた新選組幹部の誉れだと思うのです。
そんなわけで、このうちわは正義のうちわです。薄桜鬼ファンたるもの、気を引き締めて扇ぐべき!

……そろそろネタに対して大真面目に解説をつける自分に疲れてきました。もういいですか。(笑)

表面も裏面もみんな仲良くふんどし祭り。いやー、いいですよねえ、最高じゃないですかふんどし裸族!
描いた後「今回ほどやっちまった……と思ったことはない」と、かつてないほどに凹んでいたヨネさんは
真っ白に燃え尽きていましたが、いつもネタ画像ばかり描きやがって!と困っている私は意外にもこれは
全然アリだと思っていたりします(笑) だってこれ、普通にかっこよくないですか?(笑)
ふんどしのインパクトに負けそうになりますが、よく見ると普通にかっこいいんですよ。身体つきとか。
ぜひご購入の暁には、なめるように全身を隅々まで見つめていただければと思います。

裏面のSDキャラたちの夏については、もう楽しくて楽しくて仕方ありませんでした(笑) オールキャラで
どこまでストーリー性をもたせるかということに力を注いでいたのですが、どのキャラを見てもなんとなく
セリフや経緯が想像できそうな感じになっています。個人的には「ちかげ丸」がイチオシです。(笑)

あ、そうそう、お問い合わせがあったんですが、薄桜鬼のSDキャラクターの作画担当は「佐倉たくと」と
いいまして、もちろん弊社の社員です。現在のメインはオトメイトではない別のゲームなのですが(笑)、
何かと薄桜鬼ラインに駆り出されています。佐倉さんもふんどし祭り参加ありがとうー!


■「オトメイトモバイル」発売前メール配信終了&キャラメール詳細

さて、先日オトモバより発売前メールが送信されました。予告通り8人分です。(笑) またかよ!と
迷惑に思われていたら申し訳ありません。少しでも祭りっぽく盛り上げてみたかったんです……!

今回のメールはみんな短めにしてありますが、来月から配信開始される薄桜鬼キャラメールの方は
あれよりずっと文面が長いです。薄桜鬼の世界に「メール」という言葉があまりにも似合わないため、
ちょっとした設定をつけたりして工夫してあるんですよー。
ちなみにキャラメールの執筆は「電撃Girl'sStyle」で連載していたSSでも御馴染み、かずら林檎です。
せっかくですし、来週くらいにちょっと出てきて何か書いてもらおうと思います。(笑)

何はともあれ、オトメイトモバイルでも薄桜鬼はがっつり展開していきますので、来月もよろしく
お願いいたしますね!


■「オトメイトパーティ♪2009」薄桜鬼編

というわけで……、「オトメイトパーティー♪2009」の話題に参りましょうか。

まず、パンフレット。こちらのヨネさんの描き下ろしが、まさかの永倉羅刹版でした。(笑)
パンフの描き下ろし指定は「当日出演者の担当キャラで」ということしか決まっていなかったのですが、
他の作品はともかく薄桜鬼は人数も多かったため、最初から全員描くのは無理だという話にはなっていて、
では誰を描くかということだったんですが……。

「やっちゃおうかな私! 血とか描いてもいいかな? 大丈夫かな?」
「……ねえパーティだよ? 宴だよ? なんでそこで血なの?」

斜め上にも程があると一応止めたはずだったんですが、気づいたら描いちゃってました。(笑)
うわーもうまた空気読めない(むしろ読まない)子になってるよー!と頭を抱えたりもしたのですが、
なんだか好評だったようなのでこれはこれで良かったのかなと思います。(笑) プレミア感ありますよね。
どうでもいいことですが、社長があの絵を見て「ねえなんで指に血ついてんの?なんで?」と変なことを
気にしていたので、「きっと目潰しした後です」と答えておきました。……想像すると痛いです。

それでは、実際のイベント内容……主に朗読劇についてのことを書いてみましょうか。

今回のイベントでは、随所にキャラクターのコントが挟まれる仕様になっていて、地味に台本が大変でした。
朗読劇だけじゃなく、登場シーンのコントとか、アーティストさんの歌前のコントとか、退場のコントとか。
特に薄桜鬼は朗読劇も2本ありましたからね。(笑) 先週も言いましたが「両極端」な感じで……。
島の取立てが厳しくてですね。どこのラインも締め切り厳しくてですね。まあそんな中思いっきり締め切り
ギリギリ納品だったのが薄桜鬼とワンドだったわけですよ。つまり私の担当分です。

イベントの細かい内容は島のレポートでご覧いただくとして、ここでは朗読劇2本について書きますね。
最近ディレクター仕事ばかりで純粋なシナリオライター仕事は久々でしたよ。やっぱり書くの楽しい……。

薄桜鬼の朗読劇は前述の通り2本。一応内容はお任せだったんですが、島といろいろ打ち合わせている際、
「やはり1本はシリアスで」ということになりました。必然的にもう1本はコントになります。

複数のタイトルを集めたイベントですと、当然薄桜鬼を知らない方も中にはいらっしゃるでしょうし、
細かいことを知らなくても笑えるようなコント系の朗読劇の方が適していたと思います。
ですが、そこに敢えてシリアスを持ってこようということになったのは、薄桜鬼という作品の持つ色合いや、
イベント全体を見てピシッと締めるところがひとつ欲しいという製作側の判断によるものでした。
個人的には、この試みは成功したと思っています。実際にご覧になった皆様の反応はどうでしょうか……?
楽しんでいただけていたらいいなあと思います。


では、まずは昼の部で演じられたコントバージョンの方からちょっとした解説をしましょうか。

さてどうすっかなーと舞台レイアウト図を頭に思い浮かべながら妄想していたときに、真っ先に出てきたのが
山南さんのナレーションだったんです。これですべてが決まったと言っても過言ではありません。
ノリノリでセリフを書いて、ト書きにはこう書きました。

――山南さんのオープニングナレーションは浜村淳さん風でお願いします。

今の若い子にはきっとわからないさ、わかってるぜと思いつつ自重する気はなかったです。とりあえず楽屋で
飛田さんには思いっきり謝罪しておきました! 大御所に無茶振りすんなって話ですが、だって絶対ハマると
思ったんです! もうあのトーンでセリフが聞こえちゃったんだから仕方ない。

その時点でちょっとしたスペシャル番組風に構成しようと思ったんですが、こういうときにナチュラルに困る
千景様の立ち位置……。余談ですが、半分くらい本気でナントカサンバで登場させたいと言ってたんですが
当然のことながら権利関係でNGでした。(笑)
また、イベントでの流れはほとんど台本通りではありましたが、細かいところでアドリブが入っています。
これがあるから生の朗読劇は楽しいんですよね! 斎藤さんを応援する流れは作ってありましたが、まさか
あんなコールになるとは思っていなくて見ていた私も笑ってしまいました(笑)

斎藤さんがターゲットになったのは消去法です。千景様は最初から使う気でしたが、対抗馬を誰にするかと
考えたときに斎藤さんしかいいオチが見つかりませんでした。「承知した」のバリエーションが聞けただけで
私は満足してしまいましたが(笑)、楽しんでいただけたら幸いです。


そして次に、夜の部でのシリアスバージョン。
舞台の上で、シリアスをやるなら、これしかないと思って書きました。

ゲームの収録はひとりずつ行いますが、薄桜鬼では、もしアニメの収録のように全員がその場に集まって
掛け合いで収録できたらどんなによかっただろう!と思うことが多々ありました。中でもあのシーンは、
薄桜鬼の集大成ともいえる部分でしたので、本当ならボタン操作も制限して、セリフの間の取り方や
演出のタイミングなどをすべて決め打ちにしてしまいたかったくらいなんです。
「セリフスキップなんてとんでもない!」みたいな。

そのシーンを生で、声優さんの素晴らしい呼吸を感じながら見ていただきたい! そう思って書きました。
終了後、楽屋で三木さん、津田さんと少しずつお話させてもらったのですが、おふたりとも「演じきった!」という
清々しい笑顔をされていましたよ。本番は相当緊張されていたようです。
おふたりだけでなく、ラストのあの緊張感溢れるシーンに引っ張っていくため、薄桜鬼チームの声優さんたちは
相当デリケートな演技をされていたと思います。開演前、楽屋でも「絶対にミスはできない」と気合を入れ合って
いたそうです。何せ、コメディと違って一文字でも間違えたり噛んでしまったりすると空気が壊れてしまいます。
まだ楽しかった頃、少し陰が差してきた頃――あのドラマはラストの対決シーンがすべてと思われそうですが、
そこに至るまでのお芝居がきっちり完成されていたからこそ、あの緊迫した空気を生み出せたのだと思います。

四人の演技巧者の皆様からのバトンを受け取り、見事にラストを飾ってくれた二人。見ていて震えが来ました。
やっぱりこのシーンを選んで良かったと思いましたし、しんと静まり返った会場の空気が声優さんたちの本気を
感じ取ってくれているような気もしました。あれは本当に本当にうれしかったです。途中でキャーとか言われたら
別の意味で泣いてしまうところでした……。

楽しんでいただけたでしょうか。スクリーンの画像も、マイク位置も、ものすごくワガママばかり言いましたが、
少しでも皆様の心に残る朗読劇になっていたら幸いです。

……ところで、気づいた方いらっしゃったかなあ。あのスクリーンの近藤さんの後ろ姿が「振り返ってた」こと。
このカット、【薄桜鬼 随想録】のOPをよく見ると同じように振り返ってるものが使われてるのがわかるはず。
あれね、ここだけの話ですけど、カズキにお願いして振り返り差分を新しく作ってもらっているのです。
更に随想録では――って、これはまだ内緒だった(笑) とりあえず、楽しみにしていてくださるとうれしいです。


当日のイベントでは、朗読劇だけでなくコーナーでも大活躍してくれた薄桜鬼チームでしたが、夜の部最後の
「あいさつ」のときに、副長の号令で一糸乱れぬ礼をされたあの姿がすべてだったんじゃないかなと思います。
めちゃくちゃかっこよくなかったですか(笑) あれも多分、楽屋で相談されてたんだろうなあ。

終演後の楽屋で三木さん、飛田さんとお話させていただいたときに、おふたりが口をそろえて仰っていたこと。

「薄桜鬼はこうでなくちゃいけない」

本当に、私たちスタッフがびっくりするほどに、すごくこだわってくださっているんです。皆さん大人ですから、
集まってくださったお客様のために最大限のサービスをしてくださるのはもちろんのことながらも、どれだけ
面白おかしくコントをしても、絶対に譲らない一線というものはある。最後はきっちりと締めていく。

昼の朗読劇の後に、飛田さんが冗談ぽく「我ら新選組は常に死と隣り合わせですから」と仰ってたのですが、
あれは実は冗談ではありません。どんなセリフを言うときでも、どのシーンを演じているときでも、彼らが生きた
時代や死と隣り合わせの世界観だけは忘れないようにしたい、と常に心がけておられるそうです。

「薄桜鬼の声優たちは、みんな薄桜鬼が大好きなんだよ」と、楽屋での打ち上げ中ビール片手に仰っていた
三木さんのお言葉になんだか泣きそうになってしまいました。本当にありがたいです。私たちも頑張らなくては。


……おまえ前半であれだけふんどし語っておいてそれかよ、と言われてしまいそうですが(笑)、
あれもまた彼らの持ち味です。バカをやるときはとことん、だけど有事にはいつでも斬り合いに駆ける。
切り替えに長けた人たちだよなあといつも思います。そして、とても人間くさいキャラクターたちです。
べ、別にやらかした言い訳なんかじゃないんだから! あれは必然だって言ったでしょ! ほんとです!

そんなわけで、今週はここで終わりです。

で、今週のお土産なんですが、原点に還ってみようというわけで、初代【薄桜鬼】の壁紙を置いておきます。
この絵がとっても好きなんです。ポスターの絵ですね。全員分ありますので、ぜひどうぞ。

それでは、また来週ー!!
 

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