真・翡翠の雫 キャラの魅力をご紹介! その2
皆様おひさしぶりです。
【真・翡翠の雫 緋色の欠片2】シナリオ兼ブログ担当の西村です。
少しずつ秋らしくなってきましたね。
普段はずっと会社の中にいるので、季節ごとの風情というものには疎くなりがちなのですが、
昼食の折などに外に出ると、粘つくようなあの夏の暑さは感じなくなりました。
いつの間にか秋になったのだな、などと思います。
秋といえば緋色の季節。
真・翡翠の雫発売日である10月1日も本当に指折り数えて待つような時期になってまいりました。
緋色の舞台も秋でしたから、秋には縁があるなあ、などと思ってしまいます。
今回も真・翡翠の雫の魅力をみなさまにお伝えしていきたいと思います。
前回に引き続きキャラクターの紹介です。
今回紹介させていただくのは、
ツッコメ! 弟! 高千穂陸
自信過剰なお笑い担当 賀茂保典
忠誠を重んじる武人 御子柴圭
の3人です。
それから、サブキャラとこの作品全体のことに関しても少しだけ語りたいな、と思っています。
ではでは、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
▼高千穂陸(たかちほりく)
登場人物中、群を抜いての常識派、心配性のツッコミ担当。高千穂陸です。
主人公の弟という特別なポジションを、嬉しくも思い悲しくも思う微妙な立場の彼ですが、
姉を大切にする気持ちは誰にも負けません。
主人公への好感度ゲージが最初から振り切れてるよなあ……。などと感心してしまうほどです。
コミカルな場面では基本的にツッコミポジションなのですが、
【姉さん】が絡んだときの彼の、愛ゆえの暴走っぷりも見所です。
この主人公至上主義のでっかい忠犬の頭の中は、いつも【姉さん】のことでいっぱいになっています。
そしてそれゆえの罪悪感もまた、彼にはあり――。
彼の立場だからこその切ない物語を、ぜひぜひお楽しみいただきたいと思います。
▼賀茂保典(かもやすのり)
真・翡翠の雫のオチ担当。賀茂保典。物語の序盤では頼りない印象ぶっちぎりNo.1の彼ですが、
そんなことはありません。決めなければいけないところでは……大体しまりがありません。
戦えばピンチにおちいり、提案すれば却下され、打っても響かず、走れば転ぶ。
それが彼の魅力……にはなっていませんよね……。
で、ですが、コミカルな場面での彼は大活躍ですよ、みなさん!
彼が発言するたびに、ツッコミの集中砲火です。ボケようとしなくてもツッコミが入ります。
存在自体にもツッコミを入れられそうな勢いです。
どうですか? とても魅力的……とは言えないかもしれません……。
とはいえ……。
彼が中心になる物語からは、弱い人が無様にでもなんでも前に進もうとするような、
必死さが伝わると思います。弱い人が強くなろうとあがく姿は、強い人の強い姿より
よほどかっこいいと思います。そんなかっこよさが、彼にはあります。
彼の物語を終える頃には、きっと彼のよさがわかるはずです。ぜひ。
▼御子柴圭(みこしばけい)
豊玉姫の従者である御子柴圭についてですが。彼については、
何を語ってもネタバレになってしまうような気がします。
僕の立場から言えることは、彼がただの妖ではないことと、
玉依姫伝承の鍵を握る存在であること。
そして場合によっては、賀茂に【師匠】と呼ばれて内心迷惑するような
展開になることくらいでしょうか。
ミステリアスな彼の正体については、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
▼サブキャラのみなさんのこと
この作品には多くのサブキャラクターが登場します。
主人公の母である高千穂彩子、従姉で姉代わりの八坂真緒。
使い魔の沙那と加奈、豊玉姫とその従者たち。
彼らひとりひとりに物語上の役割があり、そこに存在する理由があります。
ゲームの目的や構造上、サブキャラの立場に落ち着いていますが、
どのキャラも掘り下げていけば、物語を引っ張っていける、
メインキャラ級の個性の持ち主です。
彼らの心の動きに目を向けて話を進めてみるというのも、案外面白いかもしれません。
▼今作について、シナリオライター視点から
今作は【翡翠の雫 緋色の欠片2】のリメイク版です。
そうするとやはり、気になるところは前作との違いになると思います。
演出面での強化やCGの増加など、語るところは多いのですが、シナリオライターの視点から
何が変わり、何が変わらなかったのかを簡単にお伝えします。
▽変わった要素
・バッドエンドの大幅減少
・エピソードを1章追加。これは前作【翡翠の雫 緋色の欠片2】の1章と2章の間に入るもので、
守護者とのやりとりを楽しんでもらい、仲間との絆を紡ぎ、確かめることを主目的としています。
テンポのよい掛け合いを多く含んだコミカルなものとなっていますので、
キャラクターとのやりとりを存分に楽しんでいただきたく思います。
・【緋色の欠片】のキャラの登場を廃止。これにより翡翠の雫の登場人物の
魅力や葛藤により焦点を当てています。
・登場人物の関係性の掘り下げ。恋愛関係だけでなく、家族、主従、友情など
登場人物同士の関係性を整理して掘り下げています。
・主人公の態度。おとなしめの性格はそのままに、自分に与えられた役割を理解し、
玉依姫としての修行にも積極的に取り組みます。
・今作での新しい物語の構造に沿うよう、テキストのほぼ全てを新たに書き起こしています。
▽変わらなかった要素
・登場人物の魅力。登場人物の持つ元々の魅力が変わってしまわないよう、配慮しています。
・中核となる設定。いわゆる、【宿命】をめぐる設定については、変化していません。
ここが変わってしまうと、翡翠の雫というタイトルから離れていってしまうので。
とりあえず、大きな変化といえばこんなところでしょうか。
簡単にですが、変化した部分についてお伝えさせていただきました。
前作に触れた方でも新しい気持ちでプレイできると思います!
以上。2回に渡り、キャラクターに目を向けつつ、真・翡翠の雫の魅力を語ってきたつもりです。
シナリオ制作を終えたのはもう大分前で、少し懐かしい気すらしているのですが、この作品にとっての
本番はこれからです。
10月1日まで本当にあと少し。
制作に携わったスタッフ一同、皆様に楽しんでいただけることを心から祈っております!
ではまたいつか、機会があれば。