薄桜鬼 随想録 その24

皆様こんにちは。【薄桜鬼 随想録】担当、デザインファクトリーのいわたです。
シルバーウィークはいかがお過ごしでしたか? シルバーウィークをお年寄り愛護週間のことだと
本気で思っていた(敬老の日があったから……!)私は、連休を尻目にお仕事の秋を満喫しました。
土方さん並のワーカホリックだなと思わなくもないんですが、いいんです私お仕事し隊士だから。

そういえば薄桜鬼は「シルバーシート」だと声優様方が自ら常々ネタにしていらっしゃるのですが(笑)、
とんでもないです。そんな元気なシルバーはいないと思います。むしろ「いぶし銀」の魅力でますます
薄桜鬼世界を盛り上げてくださっているので、ここは私たちスタッフもしっかりと乗っかり隊士

さて、そろそろ薄桜鬼情報をお知らせし隊士、与太話はこの辺にしておきましょうかね。
……ラジオ聞いてるとつられませんか。三木さんじゃないですけど、コンビニで「あたためますか」と
聞かれるだけでも「あっため隊士」とか脳内に浮かんできちゃいますよ……(笑)


<今週のお知らせ>

・「SweetPrincess」vol.6 発売中!
・「薄桜鬼WEBラジオ新撰組通信」第五回
・「薄桜鬼アンソロジー 蒼」発売

 

■「SweetPrincess」vol.6 発売中!

以前にもお知らせしましたが、現在発売中の「SweetPrincess」vol.6では薄桜鬼が大特集されています!
沖田さんと主人公の幸せそうな表紙が目印です。いやー、やっと主人公が表紙になれたのかと思うと
なんだか感無量ですね!(笑) 描き下ろしの機会をいただく度に、「もしよろしければ花を添える意味で
ここは主人公との2ショットなどいかがでしょうか……」と地味に提案してはさらりとボツになるという
悲しい運命を背負った子でしたが(笑)、ようやく報われたようです。

誌面も大充実で、いろんな裏話を盛り込んだインタビューや、攻略キャラへのアンケートなんかも入って
かなり読み応えのあるものになっていると思います。ぜひぜひご覧くださいね!


■「薄桜鬼WEBラジオ新撰組通信」第五回

今回も素晴らしくテンションの高いWEBラジオでしたが(笑)、皆様もうお聴きになられたでしょうか!
いつも思うんですが、トークのはっちゃけぶりの合間に入るシリアスなBGMのジングルのギャップが
おかしくてたまりません。毎回サンプルが届く度に、笑いをこらえながらチェックしてます……。

さて、そんなWEBラジオからお知らせがひとつ! ラジオのトークやドラマなどをまとめたDJCDが
発売されることが決定いたしました。10月下旬の発売だそうです。詳しくはこちらをご覧ください。
どうやらこのCDのために新たに録音されるパートもあるようで、皆様からのアイディアも募集中とか。
「怒られ隊士」の署名も1000人まで間近に迫っているようですし、どんどんメールを送ってみてください!
あ、あて先はこのブログじゃないですよ(笑) WEBラジオの公式サイトの方へどうぞ。

しかし毎度のことながら皆様のメールクオリティの高さには脱帽ですね(笑) キャストの方々が大笑い
されてますが、確かに「よくわかってらっしゃる!」という内容が多すぎます。すごいです!
個人的に、組歌・家歌ネタのときに相当笑ってました。あれはダメですね、想像しちゃったら負けですね。
私なんか風間家の家歌想像しちゃいましたもんね。(またキンキラか) 脳内で再生して悶絶しました。
ちなみに原田家は某お笑いトリオの原田さんが昔よくやってた自己紹介ソングでそのまま再生されました。
……うん、確かに曲がったことは大嫌いだ。(笑)


■「薄桜鬼アンソロジー 蒼」発売

8月末に「薄桜鬼アンソロジー 紅」が出ましたが、今度は切なさ重視の「薄桜鬼アンソロジー 蒼」が
10月1日に発売となります! 詳細はこちらのページをご覧ください。

いろんな作家さんがそれぞれの個性で薄桜鬼の世界を描いてくださっています。今回のアンソロジーでも
もちろん藤澤Pのチェックが入っているのですが、作家様の個性が生きるように監修をさせてもらったようです。

一足お先に私はすべての作品を見せていただいてますが、なるほどなあ……と思いながら拝見しました。
恋愛要素強めの作品が多いので、そういう意味でも楽しんでいただけるんじゃないかと思います。



はい、お知らせ完了です。

そういえば先週、ACOS様から発売のコスプレ衣装について紹介させていただいたんですが、発売当日は
かなりのお客様がいらしていたそうですね! 担当の方もびっくりしてらしたようです。
一体全国に何人の土方さんとか沖田さんとかがいるんでしょう(笑) 薄桜鬼は特にコスプレの人気が高いと
聞いてますが、一度ずらりと集まったところを拝見してみたいものです。


【薄桜鬼 ポータブル】の発売後、初めて薄桜鬼に触れたという方もかなりいらっしゃるようなんですが、
そういった方たちから一番多いメールが、随想録のPSP移植を待ち望まれる声です。
他タイトルでもそうなんですが、最近は本当に携帯機への移植を待っておられる方が多いようですね……。
ユーザーサポートの方でも対応しておりますが、現在のところ移植その他すべてにおいて未定という状況です。
何か動きがありましたら公式サイトなどで必ずお伝えいたします。逆に言いますと、公式で情報が出ていない
件につきましては、メールなどでお問い合わせいただいてもお答えできないのです。ご了承くださいませ。

それにしても移植……前述の【薄桜鬼 ポータブル】のときも、発売記念記事で茂手木さんが書いていた通り
いろんなところで苦戦してました。元々あるものを別の機種に移植するというのは、そんなに簡単ではなくて、
すごく地味なところで手間がかかっていたりします。
多分、元ネタがあるんだからすぐできると思われていそうですが(笑)、そういうわけでもないようです。
PSPに限らず、DSでも遊びたい!という声も届いているようですが、こちらもやはり今のところ未定です。


そうそう、先週「多摩のヤンキー」について暴露しましたが、じゃあSSLは一体何故!?と思われた方も
いらっしゃるでしょう(笑) 単なるスタッフの趣味なのかと思われていそうですが、実は違います。
少し古い話になりますが、一番最初に発売されたPS2版の【薄桜鬼】のアンケートハガキってありますよね。
以前、薄桜鬼ではそのアンケートハガキの回収率が過去最高だったと書いたことがあったと思うのですが、
そのハガキにこんな項目がありました。

「弊社製品について、ご意見・ご要望をお聞かせください」

薄桜鬼はその題材から考えても、続編……というか、あれの続きをやるというのがかなり難しいタイトルだと
思うのですが、多分プレイした皆様の方がよりそういう思いが強かったんじゃないでしょうか。
普通、好評なタイトルですと「続編希望!ファンディスク希望!」という声が多いものですが、薄桜鬼ですと
ファンディスクはともかくとして、続編については「無理ですよね……」と最初から諦めている声の方が
多かったような気がします(笑)
ただ、それでもやはりまだまだ薄桜鬼のキャラクターたちで何かやってほしい!と思われる気持ちも同じくらい
強かったのでしょうか。「続編は無理でしょうからせめて現代版とか!」というような、変化球的なご要望が
何故かすごく来ていました。そしてその中で、一番多かったのが「学園もの薄桜鬼」だったのです。

配役についてはヨネさんが中心になってみんなであれこれ言いながら詰めていったものです。
実はあのコンテンツ、最初は一枚絵だけの予定だったんですよ。でもヨネさんがせめてセリフか何か入れたいと
言い出して……、まさかの事実ですが、最初はヨネさんがセリフなどの短いシナリオを作っていたんです。(笑)
というのも、そのとき既に私は【ヒイロノカケラ 新玉依姫伝承】の作業に入っておりまして、後はCGを描いて
データを入れるだけーになっていた随想録の方はヨネさんに託していたんです。

ところが、どうやらヨネさんが途中で煮詰まってしまったらしく(笑)、シナリオを助けろ!と言われまして。
大まかなイメージと配役を聞いて私が大慌てで書いたんですが、そうしたら今度は思いのほか長くなってしまい、
グラフィッカーの子たちが青ざめ……たかと思ったらものすごい勢いで差分を作ってしまっていて(笑)
第2話で携帯いじってる某Oさんなんて完全にグラフィッカーのRさんの暴走でした。はらりとかも。

「ばっかじゃないの、なんでこんな差分作ってんの、時間ないのに!」と爆笑する私に、Rさんは言いました。

「だって! だってシナリオに【画面切り替え】の指定がなかったから! 間をもたせようと思って!」

恐ろしいです薄桜鬼の現場。一瞬で戦犯が切り替わります。気づいたら私のせいになってるなんてひどすぎる。
あれ、一枚のCGと少しの差分で切り抜ける予定のものだったんですけど……私が指定すると差分地獄になるんで
その辺はお任せのつもりで指定入れてなかったんですけど……完全にそれが裏目に出たというか、多分みんな
麻痺しちゃってたんでしょうね。
ヨネさんが随想録の作業中によく言ってました。随想録で鬼差分ばっか指定されたせいか、シナリオを読むと
指定されてないのに「ここは差分が必要なんじゃないだろうか」と思うようになってしまった、と……(笑)

あれにボイスがないのは何故だ!というメールもいただいてましたが、先ほども書いたように、最初はあくまで
一枚絵だけで終了の予定だったので、「桜花幻想録」のグラフィック作業はボイスの収録後に予定してたんです。
当然あんな形でシナリオ(セリフ)がつくとも思っていなかったので、ボイスが録れるはずもなく……。
「こんなことになるなら先に作業してボイスつけてもらえばよかった……」と私たちも思いました。(笑)

以前のアンケート結果を見たとき、さすがに学園薄桜鬼はないわーと言っていたわけですが、こういうオマケでなら
見せることはできるかもしれないね、ということで作ったものでした。

ああいったパロディ的なものを入れることに抵抗のある方も当然いらっしゃるだろうと思っておりましたし、
実際発売後に厳しいご意見もありました。(もちろん歓迎のご意見もたくさん届いてましたよ!)
ですが、私は随想録のディレクターとして、このファンディスクには少しでも多くの方のご意見を取り入れて
形にしたいと思っておりましたし、実際そのために企画したゲームでした。
硬派を貫いてほしかった、というご要望を無視したわけではありません。ただ、ああいった題材は随想録で
入れられなければ本当に二度と機会がないままだったと思います。どうかご理解いただければと思います。


さて、こんなわけで今週は終わりです。
実は前回サブキャラの壁紙を出しましたら、「薫が!薫がいないー!」と嘆きのメールが届いておりまして、
「忘れてたー!」と冷や汗をかきながらSさんに作ってもらいましたよー! すみませんー!!
何故か数名おまけがついてきたのですが(笑)、こちらも載せておきますね。よかったらどうぞ。

ではでは、今週はこれで。また来週ー!
 

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随想録出演させてあげられなくてごめんね伊東さん……!

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