皆様お久しぶりでございます。
【蒼黒の楔 緋色の欠片3】オリジナル版のシナリオを担当しましたデザインファクトリーの西村です。
なんだか急に暖かくなってきましたね。昼食を取りに出た際には、
そろそろ春かな、と同僚に話すのが習慣になりつつあります。
さて、春風と共にお届けする情報はこちら。
【蒼黒の楔 緋色の欠片3 ポータブル】限定版特典ドラマCD『そしてまた秋が来て』
実はこのCDの内容、時系列的には最も先のお話となっております。
蒼黒の楔の舞台になっている夏を過ぎ、再び秋が来た頃のお話ですね。
何をするかと言えば芋を焼きます。
ひたすら芋を焼きます。
というか、芋しか焼かない30分です。
蒼黒の楔で初登場となる凜とケテルも、当然焼き芋大会に参加しております。
【緋色の欠片】を無印の頃から愛していただいているファンの方はもちろん、
これから触れてみようという方までズズイとオススメできる一枚です。
気になるCDの内容は続きからどうぞ!!
えー、先ほども申し上げた通り、
このドラマCDのコンセプトは【芋を焼くこと】です。
芋を焼き続けること30分。
ただただそれだけ。
なんだよそれ話が成立するのかよと思われた皆様。
いやいや、これが意外となかなかどうして、
各キャラの個性が絡み合って、不思議と飽きないスルメのような味わいとなっておりますよ。
鬼斬丸を巡る戦いからちょうど1年が経った頃。
落ち葉を集め、焼き芋を焼きながら、ケンカをしたり思い出話をしたり、
守護者たちの日常や思いがかいま見える一枚となっております。
もちろん、凜とケテルも、【緋色の欠片】からのメンバーと楽しい掛け合いを展開しております。
攻略対象のひとりでありどこか女性的な風貌をした男の子、
慎司を中心に展開するお話になっています。
緋色の欠片シリーズを通して、強く逞しく成長した彼の視点で語られる、
主人公と過ごした1年間とは一体どのようなものだったのか。
その辺りに注目して聞いていただければと思います。
さて、制作者の思い入れを語っていては、時間がいくらあっても足りません。
ここから先はシナリオの一部をご紹介。
彼らの日常を感じ取っていただけたらと思います!
* * *
凜 「あの、あの! ケンカが始まっちゃいましたけど……」
慎司 「いつものことだから、心配しなくていいよ」
拓磨 「やんのかてめー!」
遼 「上等だ!」
真弘 「だからケンカやめろって言ってんだろうがあ!」
SE・激しいケンカの音
ケテル 「……死闘が展開されているが……」
卓 「少しは血の気が抜けて大人しくなるんじゃないですか? よいしょ」
SE・結界を張る音
慎司 「大蛇さん? 何を……」
卓 「結界ですよ。焼き芋を、愚かな戦いの犠牲にすることはできません」
SE・爆発音
凜 「うわぁああ!」
ケテル 「……すさまじい爆風だな」
祐一 「大蛇さん、お芋は!」
卓 「無事です」
* * *
3人の死闘がいかにして始まったのか。
死闘の果て、生き残るのは誰か……。
そして卓は最後まで芋を守りきれるのか……!!
一大焼き芋スペクタクルが今幕を開けます!!
……。
…………。
すみません、言い過ぎました。
特別スペクタクルではないです。
どちらかと言えば、日常ほのぼの系です。
個人的にこのシーンの聞き処は、卓が結界を張るときのかけ声【よいしょ】です。
殺伐としたシーンの中にあって、やたらとかわいくてびっくりです。
芋の安否を心配する祐一の真剣な声もとても気に入っております。
聞き処は他にもまだまだありますが、それは手にとってもらってからのお楽しみということで。
ぜひぜひ、お聞き逃しなく!!
【蒼黒の楔 緋色の欠片3 ポータブル】より限定版特典ドラマCDの情報を西村がお伝えいたしました。
では、またお会いできる日を楽しみにしております。