蒼黒の楔 緋色の欠片3 ポータブル、いよいよ本日発売ですね!!
発売の記念と皆様への感謝の気持ちをお伝えすべく、ワリコミ記事を携えてやって参りました。
蒼黒の楔のPS2版でシナリオを担当させていただいたデザインファクトリーの西村です。
皆様お久しぶりです!
いやしかし――。
こうして振り返ってみますと、月日が経つのは早いものですね。
どんなストーリーにしようかと、ディレクターと頭を悩ませていた頃が
昨日のように思い出されます。
こうしてPSP移植版が無事発売となりましたのも、皆様の応援あってこそ。
本当にありがとうございます。
さて、発売記念と皆様への感謝をあわせまして、
蒼黒の楔に関するよもやま話をつらつら語っていきたいかと思います。
原画を担当したいけからも熱いコメントが届いておりますので、そちらも必見です。
蒼黒グラフィック班からは記念の壁紙を用意したということなので、
ぜひぜひ持ち帰っていただければと思います。
ではでは、感謝と喜びでいっぱいのスタッフコメント、
感謝の気持ちの大きさゆえに長々と語ってしまうこともあるかもしれませんが、
最後までお付き合いいただければ幸いです!
ではまず、原画・いけからのコメントをどうぞ!!
![hk3_psp_ike0415.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002063.jpg)
こんにちは、お久しぶりです。
今年のエイプリルフール企画に参加できず、
参加チームのハッスルっぷりを指を咥えて見ていたいけです。
さて、我が家のPSPを久々に起動するときがやってまいりました……
本日【蒼黒の楔 ポータブル】ついに発売でございます!
思えば【蒼黒の楔】は、緋色シリーズでバケモノを担当してきた私が
初めてイケメンたちと真剣に向き合った(作画的な意味で)タイトルです。
あーでもないこーでもない……と、苦戦しながらもやり遂げた時の
達成感は忘れません。グラフィックチームの間で落書きなどの
ネタフォルダが存在し始めたのもこの頃だった気がします(笑)。
そんな色々な思い出の詰まったこの作品がPSPに移植されるというのは
感慨深いものがあります。
PS2版を手に入れる機会を逃してしまった方はもちろん、
PSPでもう一度みんなに会いたい!という方もぜひプレイして下さい。
【蒼黒の楔 ポータブル】どうぞお楽しみ下さいませ!
以上、原画担当いけからのコメントでしたー。
いけを始め、当時のグラフィック班の作品への愛と情熱は並々ならぬものがあり、
その情熱には、ディレクターにしろシナリオの僕にしろ、
大いに励まされ支えられてきました。
身内を褒めるような形になってしまって恐縮な話ではありますが、
グラフィック班のクリエイターとしての気質は本物であり、
『蒼黒の楔』のCGは1枚1枚、大変素晴らしいクオリティになっております。
みなさん、一見の価値あり、ですよ。
さて、シナリオ担当の僕としても、
何か皆様に蒼黒の楔をより楽しめるような情報をお届けしたいとは思うのですが、
これまでのワリコミ記事で、システム・ストーリーに関してはすでに語ってしまっているのですよね……。
今回は蒼黒の各キャラクターに関するお話をすることにしましょう。
ライターの視点から日常シーンにおけるキャラクターのコンセプトみたいなものを、
語っていきたいと思います。
●鬼崎拓磨(おにざきたくま)
彼の日常シーンにおけるコンセプトは【そのへんにいそう】です。
不器用で、ウソをつくのがものすごく下手で、照れ屋です。
不器用なことも自覚しているので、好きになった女の子を喜ばせようと、
日々恋愛研究に余念がありません。
自室でこっそり恋愛研究の本を読みふけり、
「あいつのあの言動……まさか俺からの告白を待っていたのか!?」
とか、ひとりで大きな勘違いをしているような愛らしいヤツです。
恋愛に上手下手があるとしたら間違いなく、攻略対象中最も残念なキャラです。
●鴉取真弘(あとりまひろ)
彼の日常シーンにおけるコンセプトは【誰もついてこない残念なオレ様気質】です。
まあもちろん、根本的なところでは信頼もされていれば頼りにもされているのですが、
普段の言動が【世界はオレ中心に回ってる】と言わんばかりなので、大体相手にされません。
調子に乗ることが多いので、
かなりわかりにくくはあるんですが……本当はすごく頭がいいんですよ?
あまり説得力はないかもしれませんが……。
ちなみに恋愛に関するレベルは拓磨とほぼ同じと思われます。
しかし度胸がある分、真弘の方がややマシかと思われます。
●狐邑祐一(こむらゆういち)
彼の日常シーンにおけるコンセプトは【楽しければそれでいい】です。
人をいじって楽しむ、という点においては、おそらく彼が一番その傾向が強いと思います。
彼のセリフを注意深く聞いているとわかるのですが、
最もひどいことを言っているのは大抵の場合祐一です。
空気が読めてないというか、そもそも空気を読むつもりがないというか。
本能に忠実な人なのでしょう。
恋愛に関してはかなりのレベルです。
彼は本能で行動しますが、本能が正しい方向を向いているので、
きっと恋の発展も早いのでしょう。拓磨とは対照的ですね。
●大蛇卓(おおみすぐる)
彼の日常シーンおけるコンセプトは【意外に子供】です。
柔らかな物腰に騙されてはいけません。
彼はものすごく負けず嫌いで、実のところ一番腹黒く、かなりわがままな部分があります。
何かを手に入れようと思ったら、あらゆる手段で手に入れようとするくせ者です。
攻略対象たちの実質的なまとめ役なので、これくらいでなければ務まらないのでしょう。
恋愛に関してもとても上手です。
主人公が彼を好きになった場合、好きになるようにし向けられた可能性があります。
拓磨は研究本など読まずに、彼に恋愛指南を受けるべきだと、個人的には思っています。
●犬戒慎司(いぬかいしんじ)
彼はシリーズ中に最も成長した人物でもあり、
その魅力もまた一言で表現するのが難しくもあるのですが
蒼黒でのコンセプトは【案外たくましい】という感じでしょうか。
守護者の中で最年少という立場もあり、身勝手な先輩たちに振り回され続けた彼は、
どうやって彼らの相手をしていくべきか学びつつあります。
シリアスな場面でもコミカルな場面でも成長著しい、
彼の将来が楽しみでもあり、怖くもあります。
恋愛においては、彼は繊細さと大胆さの両面を持ち合わせています。
かわいらしい顔をしていますが意外と大胆で男らしいところがあり。
恋愛力に関しては拓磨など足元にも及びません。
●狗谷遼(くたにりょう)
通称歩く18禁と呼ばれる彼。彼のコンセプトは【実は忠犬】です。
感情の表現の仕方が下手、という言葉がとても似合うキャラだと思うのです。
だから主人公が本気で嫌がることは絶対にしません。
普段は口が割けても【仲間】とか【友達】なんていう言葉を使ったりはしませんが、
彼にはずっと孤独だったという過去があり、仲間がいる今の状況を一番嬉しく思っているのは
きっと彼です。
とてもいいヤツなので、蒼黒の楔でも温かい目で見守ってあげてください。
恋愛においては、不器用さでは拓磨といい勝負だと思います。
感情の表現の仕方がわからないので荒っぽい行動に出がちです。
ただ、彼にはワイルドで押しの強い雰囲気がありますので、
きっと拓磨よりは恋愛力は上だろうと思います。
●ケテル
蒼黒の楔から参加した新キャラクターですね。
日常シーンでの彼のコンセプトは【すごい素直】です。
詳しくは本編の内容に抵触するので明かせませんが、
いい意味でも悪い意味でも、彼はとても素直で勉強熱心です。
正しい日本の文化を拓磨たちから学ぼうとしますが、
そんなものを彼らから学べるわけがありません。
素直な彼の将来がとても心配です。
恋愛については、そもそも興味がありません。
そもそも恋愛という概念を知りません。
ですが変な知識を取り入れてない分、拓磨よりはマシであると考えられます。
●凛(りん)
蒼黒の楔から参加した新キャラクターその2です。
彼のコンセプトは【一途で純粋で健気】です。
主人公に会う以前の記憶が全くなく、自分を助けてくれた主人公に強い憧れを抱いています。
主人公を守る守護者たちにも憧れを抱いていて、彼らのようになりたいと
常日頃から考えているようです。
彼らのようになるのはやめた方がいいと個人的には思います。
恋愛に関しては、ケテルと同じようにまだ何も知らない状態です。
器用で学習能力も高いので、
恋愛においても拓磨よりはうまく立ち振る舞うことができるでしょう。
以上。攻略対象たる彼らの日常の魅力をお伝え…………
お伝えできているでしょうか?
蒼黒の楔は、カミとヒトが紡ぐ悲劇と、
悲劇の中で語られる登場人物たちの恋愛を題材にしています。
大きな障害と、その向こう側で主人公たちが導き出す答え。
ぜひプレイして確かめていただければと思います。
以上、長々と語ってまいりました。
緋色シリーズがここまで続いてきたのは、ひとえに皆様のおかげです。
スタッフ一同、皆様のご期待に応えられるよう、これからも全力でがんばっていきたいと思います!!
それでは、今回はこのあたりで! ささやかなお土産として、PSP用の壁紙を置いておきますね。
蒼黒の楔 緋色の欠片3 ポータブルをよろしくお願いいたします!!
※PSPの壁紙の設定方法は、「蒼黒の楔緋色の欠片3ポータブル」公式サイトをご覧ください
スペシャル>壁紙1の画面右下に設定方法のリンクが貼ってあります
![hk3_psp_onizaki.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002064.jpg)
![hk3_psp_atori.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002065.jpg)
![hk3_psp_komura.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002066.jpg)
![hk3_psp_oumi.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002067.jpg)
![hk3_psp_inukai.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002068.jpg)
![hk3_psp_kutani.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002069.jpg)
![hk3_psp_kether.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002070.jpg)
![hk3_psp_rin.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002071.jpg)
![hk3_psp_tamaki.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002072.jpg)
![hk3_psp_logo.jpg](http://blog.otomate.jp/staffblog/pic/00002073.jpg)