薄桜鬼総合 その46

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「......ったく、ガキどもの相手ってのも案外疲れるもんだな」
「どうなさったんですか?」
「ああ、総司の奴に付き合って、近所のガキどもの相手をしてたんだよ。
 あいつら調子に乗りやがって、肩車だの高い高いだのおんぶだの、ワガママ放題だ」
「そ、それは......ご苦労様でした。沖田さんも?」
「いや。なんでか総司には頼まねえんだ。ガタイのデカさはたいして変わらないってのによ」
「なんとなく、わかる気がします。原田さんって子供たちにとって安心感のある方なんですよ」
「......俺がか?」
「はい! お子さんがいらしたら、きっととっても素敵な父様になられるんでしょうね」
「さて、な。自分じゃまったく想像もつかねえが......」
「そうですか? 私にはなんとなく想像できる気がしますけど......」
「......まあ、そう言われて悪い気はしねえな。ありがとよ」



良きお父さんへの目覚め。きっかけなんて、ほんの些細な一言だったりするもんです。
意外とこんな何気ない会話が、彼の家庭願望を増幅させていったのかもしれませんね。


皆様こんにちは。【薄桜鬼総合】担当、デザインファクトリーのいわたです。
ここ数日ずっと雨続きで、気温も低くなっていましたので、社内でも熱を出したりする子たちが
増えてしまっております。皆様も十分お気をつけて!

さて、それでは今週のお知らせに参りましょう!

▼「薄桜鬼」とソーシャル育成ゲーム「名門貴族の家庭教師」コラボキャンペーン!

既にオトメイト公式サイトトップにもご案内ページができておりますが、「モバゲータウン」にて
配信中のソーシャル育成ゲーム 「名門貴族の家庭教師」と「薄桜鬼」がコラボしております。

こちらのゲーム、キャラクターデザインには【デザート・キングダム】でお馴染みの
弊社原画・花邑まいが参加しています。
2010/10/13正午までのキャンペーン期間中、「名門貴族の家庭教師」の中にある
「薄桜鬼ガチャ」で、「薄桜鬼」の主要キャラクターの着替えアイテムが入手できるそうです。

詳しくはこちらのページをご覧くださいませ。興味のある方は、ぜひどうぞ!


▼「薄桜鬼 黎明録」公式サイト更新!

今回の公式サイト更新は、「製品情報」の店舗特典のところに【いまじん】様の図書カード画像追加、
そしてお待たせいたしました、バナーキャンペーンのミニアンケート結果発表となります。

今回のミニアンケートは、何を質問しようかちょっと迷ったんですが(笑)、素直にそのとき皆様に
聞いてみたかったことをそのまま質問してみました。人気投票とは違いますので、例えば本命キャラは
別にいるけど、過去が気になるのはこのキャラ、という方もいらっしゃったんじゃないかと思います。

結果を見てみると、予想以上に票がバラけていたのが面白かったですね。
何より、初回プレイでどこを狙うか、の結果が興味深かったです。本能のまま突き進んだ結果、
どんな結末を迎える方が多いのかがちょっと気になります(笑) よろしかったらぜひ、プレイ後に
メールなどで教えてやってください。


▼「オトメイトモバイル」にて「龍之介のつぶやき日誌」開始!

先週も告知いたしましたように、オトメイトモバイルにて黎明録発売一ヶ月前の9/28から、
ひたすら龍之介が毎日ボヤき続ける「つぶやき日誌」が開始されております。

ゲーム中は龍之介の一人称で進みますが、このつぶやき日誌を見ていただけると、彼のモノローグが
大体どんな雰囲気なのかはおわかりいただけるのではないかと。
なんというか、本当に素直じゃない子で、常に一言余計な感じなのですが(笑)、モノローグになると
「興味ない」「関係ない」と口に出していながらも「......ちょっと気になるじゃないか」なんて
内心がダダ漏れだったりしておかしいと思います。(笑)

こちらの「つぶやき日誌」につきましては、既にオトメイトモバイル上でもご報告いたしました通り、
10/1にポイント消費の不具合が発生しておりました。
現在は復旧いたしまして、ご迷惑をおかけしたお客様につきましては順次対応させていただております。
大変申し訳ございませんでした。

これから黎明録発売までの毎日、ぼそりぼそりと呟かれる龍之介のつぶやきから、各キャラクターの
日常生活などを窺いつつ、楽しみに待っていてくださると幸いです。


▼「薄桜鬼 香り水」公式サイト公開!

こちらも本日公式サイトが公開されておりますが、なんと「薄桜鬼」の香水が出るそうです!
現時点では詳細な情報は出ておりませんが、これから随時お知らせ予定です。

夏休みに開催された「薄桜鬼 夏の市」や、先月の「オトメイトパーティー♪2010」の会場では
ポスターやサンプルの展示があったそうなので、実際の香りを確かめられた方もいらっしゃるかも
しれませんね。私は残念ながら見られなかったので、すごく気になっております。(笑)

とりあえず「ラセツノカオリ」というのがどんな香りなのか、とっても楽しみです!(笑)



▼黎明録あれこれ

さて、黎明録発売まであともう少し!ということで、毎週少しずつ解説的なものを書いてますが、
今週は主人公の「井吹龍之介」について書こうと思います。

既に雑誌などで明らかにされていますが、龍之介は武家の跡取り息子として生まれました。
ただ、現在は両親共に死別し、天涯孤独の身となっています。
刀は腰に差していますが、彼の身分としては「武士」ではありません。

彼が「武士」を嫌っている理由は、母親にあります。彼の母親は夫を亡くしてから病身となり、
龍之介がずっと世話をしてきたのですが、どんな境遇にあっても「武家の妻」という矜持を
捨てることができず、必死で働いて母の薬代や生活費を工面する龍之介に対しても、
「そんなことは武家の息子がすることではありません! なんて恥さらしな!」と憤る人でした。

龍之介は、食べていくためには、そして母の身体のためには、どんな小さな仕事でもして
日銭を稼がなければならないと頑張るものの、そんな彼を母はまったく認めてくれないわけです。
現実を見ようとしない母の「見栄」にうんざりし、どんどん鬱屈も溜まっていき、結果として
「武士なんてクソ食らえだ!」という例のセリフにつながっていきます。

境遇だけ見れば、確かに小さいころから苦労していますし、ずいぶんと辛い過去だと思います。
ただ、今回の黎明録では、特に龍之介を「可哀想な子」として描いてはいません。
なぜなら、この程度の境遇は、当時さほど珍しくはなかったと思うからです。
過去を語ったところで、必要以上に同情するキャラはいません。せいぜい「おまえも大変だったな」
程度の認識だと思います。そして、龍之介も別に同情されたいわけではないのです。

さて、「武士」については上記の理由から毛嫌いしている彼ですが、では彼自身はどのようにして
生きていこうと思っているのか。――答えは、「何もない」です。

母に縛られて生きてきた彼は、その元凶である母を亡くした後、目的を失ってしまいます。
これからどうしよう――、途方にくれていたところに偶然耳にした「京」の話。
どこにいたって同じなら、何かがありそうな場所に行ってみよう。......そんな程度の理由で、
彼は江戸を離れ、京に向かって旅立ちます。

そしてその道中で、彼の運命を大きく変える、芹沢との出会いがあるわけです。

黎明録の物語冒頭での龍之介には、生きる目的も、信念も、目指すものも、何もありません。
ただ流されるように芹沢に従い、文句を言いながら屯所で雑用をこなしていく日々です。
本人は「絶対こんなところ出て行ってやる!」と常日頃から公言していますが、だからといって
もし芹沢の下から離れたとしても、行く当てはどこにもないのです。

そんな龍之介が、最終的にどんな生き方を選ぶのか。
彼を主人公として据えた黎明録は、龍之介が自分の道を見つけるまでを描いた物語となります。

彼の生き方は、そのとき最も親しくしていた人物の影響を受ける形で変化していきます。
これが「個別ルート」と呼ばれる分岐です。

果たして龍之介はどんな運命を辿っていくのか。ぜひ、その目で確かめてあげてください。


そんなわけで、今週はこの辺で。
来週からは、いよいよメインキャラクターたちについて、2人ずつポイント解説をいたします。
いつも土方さんからなので、今回はちょっと順番を変えてみようかと(笑) というわけで、来週は
原田さんと平助くんについて書こうと思っています。それでは、来週もお楽しみに!

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