薄桜鬼総合 その48

haku_1015.jpg

「あれ? 山南さん、そんなところに屈み込んで、何してるんです?」
「おや、見つかってしまいましたか。この辺りに、どんぐりが落ちているのを見かけましてね」
「拾ってたんですか? 山南さんもずいぶん子供じみた遊びしてるなあ」
「ついこの間まではあれほど暑かったというのに、
気がつけば、これほど秋も深まっていたのだと思いましてね」
「ふーん......。じゃあ僕も、少し拾おうかな」
「沖田君......それは土方君への悪戯用ですか?」
「え? ああ、近藤さんに見せようかなって思ったんですけど、
そうですね、一句添えて、土方さんに贈ってあげるのもいいですね」
「......私としたことが、失言だったようですね」



どんぐりを拾う山南さんっていいなあ、と思うんです。そういう穏やかさも似合う人ですよね。
沖田さんが一句作るときは、露骨に「土方さんっぽく」作るんだと思います。伊達に暗記してません。


皆様こんにちは。【薄桜鬼総合】担当、デザインファクトリーのいわたです。
再来週にはついに黎明録が発売しちゃいますね! 私も別件作業でバタバタしていつつも、やっぱり
発売日が近づくと気になってしょうがないのも事実で......また胃の辺りがしくしく痛みそうです(笑)

このオトメイトスタッフブログ上では、黎明録発売一週間前より、ブログトップにてカウントダウンを
予定しております。つまり、来週21日の木曜日からスタートということですね。
今回のカウントダウンは、ちょっといつもと指向が違っています。描き下ろしではないのですが、
いい感じに期待を煽るものになっていると思いますので、ぜひ毎日見に来てくださいね!

それでは、今週のお知らせです。



▼「薄桜鬼カレンダー」発売決定!

さて、そろそろ今年も来年度のカレンダーを準備する時期になって参りましたね。
今年の「薄桜鬼」カレンダーは、2種類ご用意させていただいております。

「薄桜鬼 カレンダー 2011・壁掛け型」は、遊戯録や巡想録、随想録ポータブルなどのジャケットイラストを
中心に、カズキヨネ描き下ろしイラストを加えた壁掛けカレンダーです。

「薄桜鬼 黎明録カレンダー 2011・卓上型」は、黎明録のイベントCGで構成された卓上カレンダーです。
こちらのカレンダーには描き下ろしは入っていません。

皆様のお好み、ご用途に合わせて、お好きなものをご購入ください。
既に各店で予約を受け付けておりますので、ぜひよろしくお願いします。


▼「薄桜鬼ぬいぐるみシリーズ」に、羅刹が......!?

ファンシーな佇まいが可愛いGift様製の「薄桜鬼ぬいぐるみシリーズ」に、
とうとう羅刹Ver.が登場するようです!

発売されるのは「土方歳三」「沖田総司」「斎藤一」「藤堂平助」の4種。
12月発売予定で、取り扱いはアニメイト様限定となるようです。
追加情報は後日、アニメイト様、Gift様のサイトにて!
皆様、チェックよろしくお願いいたします。


▼「カラコレ」第二弾発売決定!

以前、和装姿では既に発売しておりました「カラコレフィギュア」に第二弾が登場いたします!
ムービック様よりお知らせが届いておりますので、ぜひチェックしてみてください。

 * * *

カラフルでかわいい、手のひらサイズの薄桜鬼キャラクターがあなたのものに!
和装姿の第一弾も大好評だった、薄桜鬼カラコレフィギュア。
第二弾のキャラクターのコスチュームは洋装です。


haku_karakore400.jpg



購入特典やポイント特典など、限定のキャラクターも要チェック☆
羅刹姿の隊士や、鬼の風間をぜひゲットしてください!

haku_karakorebanner200.jpg ←公式ページへ

並べて飾ってもよし、チャームとして携帯やバッグにつけても、
一緒にお出かけ気分を味わえるカラコレは11月25日発売!
もちろん、予約も受け付け中。
お楽しみに!!


 * * *

カラコレは本当に出来が良くて、小さめサイズがとっても可愛らしいので、スタッフも愛でてます!
私はよく家の鍵をなくすので、鍵に羅刹の土方さん辺りをつけておきたいです......。
なんとなく、きっちり落とさないよう見張っててくれるような気がしませんか。(笑)
皆様もぜひ、思い思いの楽しみ方を見つけてくださいね。小さい隊士たちと戯れてください♪


▼「B's-LOG」にて薄桜鬼大特集!

来週20日発売の「B's-LOG」では、先月に引き続き薄桜鬼が表紙をいただいております。
先月の表紙イラストと合わせて1枚の絵になるよう作ってあるんですよ。今月は斎藤・平助・原田が
メインになった絵になります。雑誌の中には1枚に繋げた完成図も見られるはずです。

また、黎明録発売直前のこの号では、カズキヨネのスペシャルインタビューや、早くも共通ルートの
攻略情報が掲載されています。どこよりも早い攻略ですので、ぜひ発売日プレイのお供にどうぞ。

付録にはスチルコレクション(永倉)もついてますので、ぜひゲットしてくださいね!



▼黎明録あれこれ

さて、発売前ですので、各メインキャラクターたちの黎明録ワンポイント解説を続けておりますが、
今週は予告通り沖田さんと斎藤さんで参ります。よかったら読んでみてください。

※黎明録の性質上、解説にはどうしても本編「薄桜鬼」のネタバレを含んでしまう場合がございます。
 本編をプレイしていない方はご注意を!





▽沖田総司の黎明

沖田を好きだと言ってくださる方の感想を見ていると、人をからかったり子供っぽかったりするような
「陽の面」が好きな方と、人を斬ることにしか存在意義を見出せなかったり病気のことに関係するような
「陰の面」が好きな方とで、かなり見方が違うような気がしています。

どちらかが間違いというわけではなく、どちらも紛れもない「沖田総司」というキャラクターの要素です。

屈託なく子供と遊んだり、人にじゃれついてみせる気まぐれな猫のような一面も彼の本質ですし、
その裏にじっと潜めている彼なりの葛藤や悲壮な思いも、同様に彼の本質なんですよね。
本編では、特に個別ルートに入ってしまうと「病」が重くのしかかってきますが、もちろん黎明録では
それがないので、より彼の内面にスポットが当たる形になっていると思います。

今回、沖田ルートについて最も重きを置いたのは、近藤との関係についてです。
沖田の近藤崇拝っぷりは本編でも相当なものですが、その理由がかなり深く掘り下げられています。
何故あんなにも近藤に依存しているのか。そのきっかけは何だったのか。何故「剣」にこだわるのか。
すべてちゃんと理由があります。今回全員に京に来る以前の過去編を作っているのですが、試衛館での
エピソードはもちろん、沖田に関しては「初めて人を斬ったときの話」もみっちりやっています。
ある意味、精神的には非常に重たい物語になっているような気がしています。でも、こういういきさつが
あったからこそ、本編での沖田の「殺すよ」があるんだな、と納得してもらえれば幸いです。

主人公・龍之介との関わりについてですが、これはもうダントツで沖田さんがひどいです。(笑)
一応、龍之介視点の物語的には、密接な関わりをしていくことで彼の選ぶ道に影響が出てくるわけで、
友情物語っぽくなっていくはずなのですが、沖田さんは一味違います。ほんと、苦労させられました!

個人的にとても推したいシーンがあります。シーンというか、声優さんの演技的な意味で、ですが。
とあるシーンでの沖田の笑い声が、本当にゾッとするような笑い声で、プレイ中背筋が凍りました。
すごい演技だったと今でも忘れられないくらいです。ここはぜひ聞いていただきたいですね。


▽斎藤一の黎明

斎藤一といえば、やはり「ただ微衷を尽くすのみ」というセリフが思い出されますね。
土方・近藤をはじめ、「武士」になりたいと志す者はいますが、ある意味では斎藤さんが一番正統派の
「武士」を体言していたのではないかと思います。そしてそれは、黎明録でも変わりません。

彼は、浪士組に後から合流してきます。なので他のキャラクターより少し出番が遅いです。
主要キャラクターたちはみんな試衛館からの繋がりではありますが、斎藤はあるときから試衛館に
顔を出さなくなり、それ以後消息不明になっていたためです。
再び彼がみんなの前に姿を見せたときには、以前の彼とは少し違う印象を見せることになります。
その変化に最も敏感に反応するのが、沖田さんです。つまり「剣」についての変化が大きかったのです。
浪士組に合流する際、彼はおそらく誰よりも覚悟を決めています。それは初登場シーンからも少しだけ
窺えるはずです。さっさと中に入らず、八木家の門前でじっと佇む彼が、何を思い、何を決意したのか、
それは後のシーンでも触れられているので、ぜひ注目しておいてください。

本編でもそうですが、彼は自分の判断だけで勝手な行動をすることがまずありません。
すべてにおいて、土方だったり、組織としての判断に従うことに徹しています。他のキャラクターたちが
自由気ままに行動しているように見える分、斎藤の行動は傍から見れば「自分がない」ように見えるかも
しれませんね。実際、龍之介もずっとそう思っていたようです。
けれど、彼が相当な頑固者であり、一際強い信念に基づいて生きていることは、もう皆様には明白ですね。
性格上、あまり派手なことはしないので、他のキャラクターに比べると派手な事件が次々起きるような
物語ではありませんが、その分じっくりと斎藤という人物を観察できる作りになっていると思います。

龍之介との関わりについては、まるで反抗期の子供に接する親のようです。(笑)
細かいところで説教をしたり、粘り強く説得をしたり、......たまにキレて鉄拳制裁があったりと、
まさしく教育しています。寡黙な人なので誤解を招くことも多いのですが、その奥にあるあたたかな真意に
気づいたとき、龍之介の中で斎藤の見方も大きく変わっていくのだと思います。



以上、沖田・斎藤のワンポイント解説でした。来週はいよいよ発売前週ということで、この黎明録の
肝となるべき土方・芹沢について触れていこうと思っております。ぜひ、お楽しみに!

それでは今週はこの辺で。また来週もよろしくお願いいたします。

■カテゴリ■

■お問い合わせ■

このブログへのご意見・ご感想はこちら。

[ご意見・ご感想]

※お返事は差し上げておりません。ご了承ください。

※頂戴しましたご意見・ご感想はブログ内で発表させていただく場合がございます。


お問い合わせはこちらにお願いします。

[オンラインサポート]

※ご意見・ご感想へのお返事は差し上げておりません。ご了承ください。