みなさまこんにちは。
【AMNESIA(アムネシア)】ディレクター、デザインファクトリーの東中ルミエです。
初回でコメントさせて頂きましたが、ブログ担当は初ですね。
皆さま、これからもよろしくお願い致します。
現在私はボイス収録の真っ最中です。
収録自体は順調に進み、やっと終わりが見えてきたところですが、
従来のタイトルと違いまして、アムネシアはボイス数がとっても多いのが特徴です。
収録にも大変時間を要しておりますが、その分、聴きどころも多くなっております。
演じてくださる役者様や収録スタッフさんと共に分厚い台本をひとつひとつこなし、
いよいよアムネシアの開発も佳境を迎えております。
▼オススメセリフ紹介
収録も佳境に入っていますので、一言感想とメイン4人のオススメセリフをご紹介します。
・シン
「おまえがどうしても嫌だって言うなら無理強いはしない。だけど幼なじみには戻らない」
率直で厳しい言葉が多いシンですが、それは彼の主人公に対する決意の現れです。
厳しく冷たいながらも、一途に主人公を想う台詞が聴きどころですね。
・イッキ
「……まだダメなの? なかなか落ちてくれないな、このお姫様は」
女性関係で噂が絶えないイッキは、飄々としていて真意が読めないところがあります。
それ故、たまに出る本音も、そうとわからなければ聞き逃してしまう可能性があります。
どんな噂があろうと彼は恋人だということを忘れずに、台詞に耳を傾けてみてください。
・ケント
「……私には、君の髪に触れるだけでも精一杯なんだ」
合理主義者のケントが、理屈で割り切れない状況に陥ったときに見せる
困惑した彼の様子が聴きどころかと思います。
・トーマ
「あのね、生まれた時から知ってるおまえ相手に、今さらそんな気は起こさないよ」
お兄ちゃんポジションのトーマは、やはり包容力のある台詞に注目ですね。
また、お兄ちゃんであるが故に見せる苦悩も見所です。
今後、公式サイトでPVやサンプルボイスの公開がありますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
キャラクターについても、また当ブログで少しずつ紹介していきたいと思います。
▼アムネシアという作品
以前、雑誌のインタビューで本作について語らせて頂きましたが、
こちらのブログでも「アムネシア」について掘り下げて説明させて頂きますね。
<<世界観>>
架空の現在の日本です。
生活習慣など現実世界との違いはほとんどありませんが、
キャラクターの服装や背景に独特な個性を持たせ、スタイリッシュな世界観を演出しています。
<<主人公を「記憶喪失」にした意図>>
『主人公=ユーザー』を心がけ、より感情移入できる物語を目指した上で
ゲーム開始時の、主人公とユーザーの情報量を同じにしたいという意図があります。
また、主人公が記憶喪失であることで物語にミステリ要素が生まれるので、
ユーザーにドキドキハラハラ感を楽しんで頂きたいと思っています。
<<「記憶喪失」であることを知られてはいけない>>
主人公は「記憶喪失」であることを知られないよう行動する必要があります。
わかりやすい理由としては、まず「相手が信用できる人物なのか不明なため」です。
が、バレてしまうことで進むルートやイベントもあります。
<<主人公について>>
本作はゲーム開始時から、主人公が無個性(記憶喪失)であることが既にゲーム性の一部となっています。
主人公の設定を全面に押し出さないための『無個性』ではなく、ユーザーと一緒に個性(人格や記憶)を
取り戻していく……といったほうが正しいでしょうか。
記憶を取り戻すまで、主人公のセリフ=選択肢となっていますので、
ユーザーの没入感が際立つと思いますが、主人公が一切前に出ないということではありません。
物語の鍵となる意味でも、イベントCGなどでも主人公と攻略キャラの絡みは多くあります。
また、「記憶喪失」であることと「主人公の心情」は常にイコールで結ばれています。
つまり記憶がない状態では人格も薄いですし、セリフも選択肢程度でしか喋りません。
ですが、物語の中で記憶を取り戻していくにつれ、その物語に沿った人格を得ることで
喋るようになることもあります。
物語の中心にいる主人公ですが、ゲーム序盤や内容に慣れるまではそれほど全面に出ず、
物語が盛り上がっていくにつれて、プレイヤーとシンクロしながら「個性」が出てきます。
そのあたりは本作ならではの醍醐味となっているかと思います。
<<恋愛要素>>
独占されたい方にオススメ……とインタビューでも語らせて頂きました。
愛の形は様々ですが、どのキャラクターも主人公へ寄せる想いが強いです。
ちょっと危険な恋愛の形も、中には混ざっていると思います。そのあたりも、お楽しみに。
<トランプモチーフ>>
物語に深く関わる理由はないですが、原画の花邑さんにモチーフを選んでもらいました。
本作は「誰を選ぶ?」「どう行動する?」「彼の真意は?」といった、
主人公の『選択』が物語の鍵になる雰囲気から、トランプモチーフは
「ギャンブル」「駆け引き」という意味合いを持っているイメージです。
以上、簡単に説明させて頂きましたが、雰囲気は伝わったでしょうか。
▼AMNESIA STAFF
今週のアムネシアスタッフ紹介は、
チビキャラ原画であり彩色スタッフでもある『夏目ウタ』に来てもらいました。
彼女はこれまでS.Y.KやCLOCK ZEROでも可愛らしいチビキャラを描いていますが、
今回、アムネシアでもキュートなチビキャラを生み出してくれています。
細かいデティールにこだわった作画に注目です。
皆様お久しぶりです!
アムネシアでは彩色とチビキャラを担当させて頂いている夏目ウタです。
え…夏目…? いやいや、なんかチビキャラ違くない?
いや、花邑さんのチビキャラだよ! と思った方も多いと
思います……が、すみません実は夏目でした。
えー…今回のチビキャラに関してですが、私事ですが花邑さんの描く
チビキャラが好きで、できるだけ花邑さんの作風を変えたくない、と
今回は今までと少し変えた絵柄にしてみました。
もし、花邑さんの自前かなぁ…と思ってくれた方がいたのなら、
花邑テイストを残したかった私としてはちょっと嬉しかったりもします。
またグラフィックに関しても、どのスチルも見ごたえがあり日々の目の保養となっております。
塗りの私たちもそれに負けないよう一枚一枚丁寧に、心を込めて塗り上げていますので
(ブログ記事2回目のときT.Kさんも言ってましたが特に髪の毛…)
皆様がきれい…と思えるようなものに出来上がっていたとしたら幸いです。
それではチビキャラ共々、皆様どうぞアムネシアをよろしくお願い致します。
夏目さん、ありがとう。
貴重な頭身高めのキャライラスト、ウキョウがアンニュイですね。
ウキョウはビジュアルや雰囲気からも謎めいたキャラクターですが、
実際の彼は、じつは意外と面白……可愛らしい性格をしています。
それと、チビキャラ制作段階のラフももらったので公開してみましょう。
それでは、今週のアムネシアブログお別れのお時間です。
最後に先日公開された新キャラクター『ウキョウ』のバナーを置いていきます。
よければ彼も持ち帰って、応援してあげてくださいね。
来週もアムネシアブログをよろしくお願い致します。