皆様こんにちは。
【AMNESIA(アムネシア)】ディレクター、デザインファクトリーの東中ルミエです。
ブログでは少しお久しぶりですね。
ところでアムネシアの開発のほうですが、ようやく山場を越えて落ち着いて来たところです。
関係者の皆様、本当にお疲れ様です。
とはいえ、開発が落ち着いても作業は様々残っています。
皆様にお届け出来る発売日まで、気を引き締めていきたいと思います。
▼公式サイト更新情報
・「スペシャル」でPVが公開されました。
プロモーションムービー、いかがでしたでしょうか。
本編の『謎』の雰囲気をクローズアップしたものになっています。
サンプルボイスとは違ったボイスや、開発中のものですがゲーム画面も少し
見ることが出来ますので、未見の方はぜひアクセスしてみてくださいね。
・「キャラクター」にサンプルボイスが追加されました。
メインキャラとオリオン、ウキョウのサンプルボイスの3、4個目が公開です。
以前島さんも言っていましたが、少し踏み込んだ内容のものになっています。
本編ではさらに、喜怒哀楽、様々な面を見せる攻略キャラたちをお楽しみ頂けると思います。
・「キャラクター」に新衣装の立ち絵が追加されました。
雑誌で公開された、バイト姿の服装変化です。
普段の服装とは違った印象ですが、どのキャラもきっちりと仕事着として着こなしています。
また、ルートによってバイトシーンが多くあるキャラもいれば、あまりないキャラもいます。
来月からは、公式サイトでもちょっとした企画を予定しております。
そちらもよろしくお願い致します。
▼ブログでの新企画
本日の更新から毎週、アムネシアのキャラにクローズアップしていきたいと思います。
花邑の描きおろしイラストと果村なずなによる掛け合いSS付き。
という豪華な企画ですので、毎週楽しみにして頂けると幸いです。
初回はメインヒーローのシンです。
彼のキャッチコピーは、公式サイトなどにもあるように「無愛想で一途」。
その性格ゆえに誤解されることも多いようですが、
恋人である主人公とは、一体どんな関係だったのでしょうか。
本作は記憶喪失である主人公の目の前に、恋人(らしい)青年が現れる、
という始まり方は一環していますが、「どういう経緯で付き合ったのか」
「本当に恋人なのか」「恋人だとして、彼とは今、どういう関係にあるのか」
は、もちろんキャラごとに違い、全くわからないままのスタートになります。
そのあたりの事情は本編で明かされますが、
このブログ企画ではキャラクターの雰囲気を知って頂きたいと思います。
※キャラ紹介の企画なので、キャラのプロフィールについて初公開のものもあります。
まったく事前情報を知らずにプレイしたい方はご注意ください。
※自己紹介する本人については、本人ルートの関係性で紹介します。
※ただし乱入するキャラはパラレル的な部分もあります。
それでは、どうぞ。
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トーマ:どうも、こんにちは。
えーっと、今日はシンの自己紹介ってことだったね。
名前はシン、年は18歳。
性格は無愛想で生意気な青少年って感じかな。
子供の頃はそれなりに可愛いところもあったんだけど
うーん、今はあんまりないかもね。
俺にとってはいつまでも可愛い弟分だけどさ。
目下大切にしてるのは勉強と彼女のこと。
趣味はこれといってないけど、強いて言えば読書かな。
実用書から歴史小説まで幅広く好きだよ。それから……
シン :おい。
トーマ:ん? 何か間違ったこと言った?
シン :間違ってない。
間違ってないけどおかしいだろ。
これ自己紹介だっておまえ最初に言ったじゃないか。
なんでおまえがオレのプロフィールしゃべってるんだよ。
しかも『目下大切なもの』とか勝手に決めるなよ。
トーマ:だってわざわざおまえに聞かなくても俺が答えられる質問だし。
おまえに任せたら3行で済ますだろ。
代わりに愛想振りまいてやろうっていう兄心なんだから
ありがたく受け取っときなさいよ。
シン :ウザい。
トーマ:……おまえそれ口癖だって紹介していい?
シン :トーマにしか言わねえよ。
トーマ:ああそう。まったく可愛くないよなあ。
それ一周回って可愛いとか思ってるの俺とあいつだけじゃないかな。
シン :マジでウザい。
つーか、趣味だの好きな食べ物だの昔と変わったかもしれないだろ。
最近おまえとはそんなに親しくしてないつもりなんだけど。
トーマ:まあ、そうかもね。
彼女経由で情報つつぬけだけど。
シン :……あいつ……。
トーマ:ほんっとおまえ、あいつと付き合うようになってから俺に冷たくなったよね。
お兄ちゃんは寂しいよ。
シン :あいつと付き合うようになったとか関係ねえよ。
純粋におまえと距離置きたいだけだよ。
トーマ:そういうことにしといてよ。
おまえたちも彼氏彼女ができて兄離れしていったんだと思えば
少しは寂しさがまぎれるだろ。
シン :変な理屈付けてまぎらわすな。
つーか寂しがるな。
相変わらずあいつには兄貴面してんだからいいだろ。
トーマ:何だそれ嫉妬?
シン :…………。
トーマ:うわーわかりやすいな。
あいつに伝えてこよう。
シン :待て。なんでだよ。
トーマ:え? だってあいつ、先週会った時
おまえの気持ちがわからないってむくれてたし。
シン :たまたまケンカしてただけだろ。
その話なら1日で決着ついたから。
トーマ:どうやって?
シン :……あいつに聞いたんじゃないの?
トーマ:聞いたけどね。
シン :じゃあ聞くなよ。
わざわざオレの口から言わせようとかすんな。
トーマ:えーだっておまえに言わせた方が面白いだろ?
シン :面白がってんじゃねえよ。
っつーか兄貴面してオレたちのことに首突っ込むな。
そういう態度がムカつくから近寄んなって言いたくなるんだよ、わかれよ。
いやホントは十分わかってんだよな。
わかった上で言いたいこと言ってんだろ。
おまえはそういうやつだ。
トーマ:うん、まあ俺はそういうやつだよね。
シン :タチ悪いな。マジで。
トーマ:知ってるだろ?
シン :イヤってほどな。
トーマ:でもね、シン。
このくらいの応酬は軽口の範囲だし、
誰もがおまえみたいに本音だけで話ができるほど強くないんだよ。
俺はきわめて普通の人間だと思うけどな。
シン :適当に人持ち上げて自分を正当化すんな。
おまえの話し方計算だらけで気持ち悪いよ。
トーマ:そうやっていちいち見抜いてくるのはおまえくらいだけどね。
っていうかここって口げんかするとこなの?
すっごい雰囲気悪くなってんだけど。
シン :そうか? これってオレたちの日常会話だろ。
別に全然雰囲気悪いとか思わないけど。
トーマ:じゃあ誤解のないように一言聞いておこうか。
おまえってなんだかんだ言って俺のこと好きだよね?
シン :嫌いだったら会ってないし。
トーマ:目下大切にしてるのは彼女のことだよね?
シン :当たり前じゃないの?
トーマ:うん、知ってたけど。
ったく、聞きゃあそうやって素直に答えるのにな。
何度も言うけどおまえね、
好きなら好きって態度で表した方が波風立たないよ。
いつまでもそうやって刃物みたいに尖ってたら
いつかあいつにも愛想つかされるからな。
シン :そんな日が来るとは思えない。
トーマ:うわノロケかよ。ムカつくなおまえ。
シン :おまえがムカつくこと言うからやり返してんだよ。
もう帰れ。
トーマ:え?
でもまだおまえの小学校時代の昔話してないんだけど。
シン :するな! 帰れ! マジで!
トーマ:つったって、俺と組んだらこうなるのわかりきってたのにね。
それでも俺を相手に指定してきたってことは、
からかってほしかったんじゃないの?
シン :じゃあ勝手にやって。
トーマ:え? ちょ、待て。
おまえが照れてくんなきゃ面白くもなんともないだろ!
1人にすんな! おい、シン! 待てって!
あーごめんな。シンの自己紹介は以上です。
どういうヤツなのかわかってもらえたかな?
無愛想だけど意外と怖くないんで仲良くしてやってくれる?
それじゃあ俺もこれで。
……おい、シンってば! 置いてくことないだろ!
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この企画、紹介する(される)本人よりもゲストキャラが輝いていますね。
無愛想なシンが見せる大胆さや情熱、主人公やトーマとの幼なじみ要素、
そのあたりを楽しみにして頂ければと思います。
▼お土産
それでは今週のお土産です。連載壁紙のケントを置いていきます。
では、来週もアムネシアブログをよろしくお願い致します。