祝★CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable 発売!!
みなさまこんにちは。
【CLOCK ZERO ~終焉の一秒~】担当、デザインファクトリーの島です。
ぽけっとCZが! ついに! 発売と! なりました……!!
既にお手元に届いている方もいらっしゃるでしょうか。
既に電源をつけてOPムービーとか見ちゃったり、まとまりのないCZメンバーに
苦笑したり、小学生の甘酸っぱさにほのぼのしたりして頂いておりますでしょうか。
さらには壊れた世界で……おっと、これ以上は野暮ですね。やめておきます(笑)
2010年11月25日にPS2版が発売してから、約1年近く。
みなさまにPSP版をお届けすることができて、島も感慨深い日でございます。
これもひとえに応援してくださったユーザーの皆様のおかげに他なりません。
あとは少しでもお楽しみ頂けることを祈りつつ……しかし、色々とお知らせや
お祝いなどがあるので、ぜひこちらのブログもお楽しみくださいませ!
ということで、ぽけっとCZ発売記念ブログ! さっそくいってみましょう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇本日のメニュー◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆
◆公式サイト更新のお知らせ
◆原画:ナガオカよりお祝いイラスト
◆チビキャラ原画:夏目ウタよりお祝いイラスト
◆モブキャラデザイン:mikoよりお祝いイラスト
◆シナリオライター:砂原様、果村様よりお祝いコメント
◆進行担当:庵原奈津さんよりお祝いコメント
◆ドラマCD「『それから』の記憶 ~ぼくらの中学生日記~」紹介
◆10/11は…………?
◆ちょろっと小ネタ
◆ディレクター:島より
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▼公式サイト更新のお知らせ(公式サイトはこちらから)
・発売記念SS公開!
公式サイトにて発売記念SSが公開されております。
↓こちらからも飛べますので、ぜひプレイのお供にどうぞ♪
「ある秋の華空」
小学生組が過ごす秋祭りのお話です。
いつもはみんなでワイワイですが、今回は各キャラにもスポットを当てています。
それぞれと過ごす花火大会の思い出をお楽しみください。
また、読んで頂いた方にはお分かりになるかと思いますが、
今回の発売記念SSは二段構えです。普段はどうしてもネタバレになるので
表に出すのが難しいのですが……そう、壊れた世界の人たちのお話です。
こちらに関しては本編のネタバレを大きく含む上に、
今回のSSがかなり特殊というかパラレルというかごめんなさい。なので、
ゲームをプレイしてからお楽しみいただくことを推奨いたします。
「こわれた(せかいの)ひとたちのものがたり」
↑上記からも飛べます。……しかし本編の余韻をふっとばす恐れもあるので、
気持ちが落ち着いている時に見て頂いたほうが良いかもしれません……。
久しぶりに、「どうしてこうなった」を素で言いました。
しかしキャラの個性と、CZ特有のカオスっぷりが発揮されているSSなので
ぜひお楽しみ頂けたら嬉しいです。よろしくお願いしますー。
・カスタムテーマ配布中!
同じく公式サイトにて、ぽけっとCZ専用のカスタムテーマを配布中です!
S.Y.Kの時にも作って頂いたのですが、様々なアイコンに可愛いチビキャラが
ふんだんに散りばめられていて、素敵な仕上がりになっています。
プレイのお供に、PSPをCZ色にしてみてくださいね。
・発売記念ボイス&カウントダウンボイスのバックナンバー公開中!
現在、公式サイトでは発売当日のメインキャラランダムボイス配信と、
20日前からのバックナンバーが全て聴けるという豪華仕様になっております。
バックナンバーは期間限定の公開なので、お早めに公式サイトへどうぞ!!
カウントダウンボイスに関しては、ブログ宛のメールでも
「次に誰が来るかまったく予想できなかった!」とお褒め(?)の言葉を頂きました。
発売当日までワクワクしてもらえたらいいなあ、と調子に乗って(自分の首を絞めて)
20日前とかに挑戦してしまったので、喜んで頂けたなら本望でございます。
……もうやらない(笑)いわたさんにも「なんで20日前なの!?」と笑われた。
だって割り振ってたらちょうど20回くらいできるかなって……(笑)
そんなわけで、みなさんをドキドキさせられたなら、島勝ちました。
聞き逃してしまった方は、ぜひバックナンバーをお聞きくださいね。
▼原画ナガオカよりお祝いイラスト
ナガオカさん、ありがとうございます!!
まさかのビショップ&若のコンビ。そして本編では見られない服装に、
見た瞬間の私の動悸は大変なことになっておりました。まぶしい。
レアですよ……! これはレア画像ですよ……!
▼チビキャラ原画 夏目ウタよりお祝いイラスト
小学生組のかわいさは正義……。
相変わらず、ぎゅっと抱きしめたくなるイラストをありがとう、ウタさん!
今回、ウタさんには限定版小冊子でも色々貢献してもらいました。
限定版に付属している小冊子のかわいさも必見です。
▼モブキャラデザイン mikoよりお祝いイラスト
サプライズゲストー!!
mikoさんが、お祝いイラストをくれたよーーー!! モブ組で!!
「自重しないモブ」が有名(?)なCZですが、改めて思いました。
うん、やっぱり自重していない。この子達も愛着のあるキャラクターです。
mikoさん、ありがとう!
▼シナリオライター 砂原有季様、果村なずな様よりお祝いコメント
【CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable】の発売おめでとうございます!
改めて書いてみると正式タイトル長い! と思ったのは秘密です。
お久しぶりです、もしくは初めまして。シナリオライターの砂原有季と申します。
今回も追加部分をちょこちょこと担当させていただきました。
子供も大人も、全員そろってわいわいきゃいきゃいやっているのは本当に
微笑ましいと思います。書くのはけっこう大変です。大変でした。
なぜかといいますと、キャラが多いのでセリフを割り振るのに四苦八苦するのです。
CZはマトモに話を進めてくれるキャラがじつに限られているので、
特にそのあたりのさじ加減に毎度悩みます。
大体は途中で調整を放棄して、「鷹斗ごめん!」とか「央ごめん!」という結果に
陥るのでした。反省はしています、一応。
全員集合モードはなんというかキャッキャしていますが、個別ED後の後日談は
ちゃんとイチャイチャしていたり切なかったりします。本編を楽しんでいただけた方に、
さらにホロリとしてもらえるといいな、と思いながら書きました。
PS2でCLOCK ZEROを楽しんでくださった方はもちろん、PSPでこれから新たに
CZの世界に踏み込んでくださる方にも、楽しんでいただけますように。
そして、哀しみだけではない涙を少しでも流していただけたら、これ以上幸せなことはありません。
砂原有季
『CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable』とうとう発売ですね!
私自身この作品が大好きなので、移植のお話をいただいた時は
ガッツポーズを作って喜んでしまいました。
本編の時にもずいぶんたくさん書いた印象があり、後で総容量を聞いて驚いたのですが、
移植の際にもまたずいぶんとたくさん書くことになっていて驚きました。
他のライターさんが書いた分も含めたら、一体どんな量になっているものやら……。
私もまだ目にしていない部分があるので、製品版をプレイするのをとても楽しみにしています。
大ボリュームな上、ぎゅうぎゅうと内容の詰まった移植になっていますので、
これからプレイされる方も、PS2版をすでにプレイしていらっしゃる方も、
どっぷり『CLOCK ZERO』の世界に浸かっていただければと思います!
果村なずな
砂原様、果村様、ありがとうございました!
核となる複雑な中心部分をしっかり書き上げてくださった砂原さん、
個別ルートの一部で遺憾なく萌えと切なさみだれうちなシナリオを書いて
くださった果村さん。お2人なくしてはこの作品は生まれませんでした。
追加要素でも、ライター陣が総力を上げてたくさん書きましたので隅々まで遊んでみてくださいね。
▼アイディアファクトリー進行管理担当 庵原奈津様よりお祝いコメント
本日、応援して下さった皆様のおかげで、
無事発売となりました! ありがとうございます。
見どころは色々とあるのですが、
特にお勧めなのが大量増加された特典類(後日談など)です(笑)
ぜひとも、フルコンプしたうえで楽しんでいただければと思います!
庵原さん、ありがとうございます! お疲れ様でございました……。
今回の「島専属の魔法使いさん」は庵原さんでした。ぽけっとCZ、影の功労者です。
毎度のことながら、庵原さんには土下座ばかりしてた記憶しかありません……(笑)
色々と協力的にCZを支えてくださって、本当にありがとうございました。
▼ドラマCD「『それから』の記憶 ~ぼくらの中学生日記~」の詳細続々!
ポータブル発売記念から話は少し逸れますが、
以前ワリコミでもお知らせしたドラマCD第2弾の詳細がもろもろ決まってきました。
それでは、さっそくご紹介しましょう。まずは簡易情報です。
タイトル:「『それから』の記憶 ~ぼくらの中学生日記~」
発売日 :10/26(水)
あらすじ:
――2013年、春。
秋霖学園中等部の3年生に進級した鷹斗たちは、相変わらずの賑やかな日常を過ごしていた。
クラス替え、年間行事や放課後の寄り道、初めてのお泊り、ちょっと甘ずっぱい『恋バナ』。
様々な思い出を作り日々を楽しむ彼らだったが、ひとつの別れはすぐそこまで迫っていた。
CZメンバーで過ごす春夏秋冬の軌跡と、思いがけない変化と、『変わらない』確かなもの。
あたたかな陽射しがあふれるこの世界で、彼らが進む未来とは――。
トラックリスト:
01. 思い出のアルバム
02. 新学期の日常は春うららかに
03. Summer Boys
04. 熱闘! 秋霖学園体育祭
05. ちいさな ふゆの すれちがい
06. 明日ありと思う心の仇桜
近々、ティームエンターテインメント様のHPにて特設サイト&告知ムービーが
公開されるとのことです。要チェックお願い致します!!
!中学生日記のココがオススメ!---------------------------------------------
・love solfege様の書き下ろし挿入歌「青空の確率」を新規収録!
・ブックレットに特別ショートストーリー「一瞬という永遠を知るために」を収録!
なんとブックレットは20Pの大ボリュームです。挿入歌の歌詞も載ってますよ。
・中学生組の甘酸っぱさや成長の兆し、切なさはもちろんのこと、
2020年の「彼ら」もちょこちょこと登場します。そちらもお楽しみに。
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なんだか色々詰め込みました。
今回も様々な要望を実現してくださった関係各所様には心より御礼申し上げます。
まさかの 中 学 生 ですよ!
ドラマCD第2弾のお話を頂いたときから、「やるしかない!」とすぐに出てきた
題材だったので、実現できて感無量でございます。さらにジャケットイラストという
カタチで、ビジュアル面でもその雰囲気をお届けできて本当に嬉しいです。
ブックレットのSSは、ドラマCDのサイドストーリーのお話ですが、
このSSとドラマ音源ふたつあわせると、よりCZの世界をお楽しみ頂けると思います。
さらに、目玉の「挿入歌」。こちらに関してはポータブル発売とあわせて、
lovesolfegeの松本様よりコメントを頂きました!!
お忙しい中、ありがとうございます……!
こんにちは、主題歌「階差の螺旋」の作曲を担当させて頂きました松本慎一郎です。
このたびはCLOCK ZEROのPSP版およびドラマCD第2弾の発売、おめでとうございます。
前回のコメントでは、とあるキャラクターの愛へのあまり、取り乱したコメントをしてしまい…、
今回こそはアーバンで紳士的なコメントを…と思い、筆をとらせていただきます。
ついにPSPでも殿に会える!…じゃなかった、素敵なキャラクター達に出会えるのは
本当にうれしいことです。仕事場でも寝室でも外出先でも殿…じゃなかった、
素敵なキャラクター達のヴィジュアルや美声に癒されることができるのです。
いやいや当然みんな大好きですよ。ヴィジュアルと声が同期しすぎてて困るくらいです。
CD第2弾に関しましても、挿入歌を担当させていただきました。
その際にいろいろ資料を頂き作曲をしたわけなのですが、うーん感慨深くなって、
曲を作る立場なのに、何と申しましょうか、卒業式に先生が泣いたらアカンでしょ!って
感じでその感情があふれるのを一生懸命抑えておりました。
そんなこんなでCLOCK ZEROと出会えた、そして関わらせて頂けた自分は幸せいっぱいでございます。
是非、お手に取って、堪能していただければと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は大変紳士的にコメントできました。(?)
それでは最後に大好きなあのお方の名前を叫ばせて頂きたく存じます。
「○o○○ーーーー!!!!!!」
松本様、ありがとうございます!! しゅうやーーー!!
ドラマCDの挿入歌、本当に本当に素敵な曲に仕上がっています。
フルverを聴いたときなど、もう、なんと表現すればいいのかわからないほど
ひとりで感動してしまったんですが(笑)
CZという作品、そしてキャラクターの感情を表した楽曲になっております。
CZのために新規楽曲を作って頂けるとなった際、やはり卒業や成長、そして
未来や「明日」をテーマにした曲をお願いしたいと思っておりました。
松本様にお渡しした資料を作成する際、島も感情を込めすぎてしまって
今までにないほど細かく、資料を書かせて頂きました。
閉鎖的で儚くも美しかった「階差の螺旋」と対比して、温かくて柔らかいけど切ない、
「階差の螺旋」とは別の角度から見たCZのイメージソングとして指定させて頂き、
そこから「階差の螺旋」のアンサーソングを、とお願いした通りの歌詞をつけて頂き、
完成した楽曲は、心に響く懐かしい旋律となっていました。
ドラマCDには挿入歌として入っていますので、シナリオとのマッチングに感動するのですが
こちらはぜひ、ぜひフルの楽曲をユーザーの皆様にお届けしたい……!聴いてほしい!
ということでティームエンターテインメント様、love solfege様、CD化を心よりお待ちしております(笑)
歌詞の中にもある、「泣きそうなくらい優しい ゆるぎない世界」を
キャラクターたちの声で、挿入歌で、ショートストーリーで、感じて頂ければと思います。
【特典関連のお知らせ】
こちらのドラマCD、各店舗様にて特典がつきますので要チェックです!
・アニメイト様:ミニクリアファイル
・ステラワース様:ブロマイド
・コミコミスタジオ様:ポストカード
※特典はなくなり次第終了です。配布状況は各店舗様に直接お問い合わせください。
さて、発売記念から話題が逸れすぎましたが、ドラマCDもぜひぜひよろしくお願いしますね。
このドラマCDについては書きたいこといっぱいあるのですが、ぜひ直接聴いてみてくださいませ!
▼10/11は…………
そう……10/11は、
あるキャラの……誕生日なのです……。(なぜシリアス)
これまでもワリコミでタイミングが合うときにはハピバ!をしているのですが
今回も発売日に近いこのタイミングですので、お祝いにやって参りました!
いつもとちょっと違う小話になっていますので、深くはつっこまずにいきます。
※ゲーム本編のネタバレを若干含みます。
少しでも知りたくない! という方はプレイ後にご覧頂けますと幸いです…!
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【Happy Birthday Dear……?】
某日 某時刻 有心会内部
@哲学者
「おお、若。ここにおったのか。
これから撫子のところへ行くのだが、そなたもどうだ?」
@若
「あ? お前な、あんまお嬢のトコ……って。
なんだその両手に抱えたパーティグッズは。
どこで調達してきやがった」
@哲学者
「これか? 組織の力を使えば、このくらい容易い」
@若
「……くだらねえことに組織の力使うんじゃねえよ」
@哲学者
「細かいことを言うでない。
それより若、そなた覚えておるか?
今日は、私の――……」
@若
「ったく、祭り気分もほどほどにしとけよ」
@哲学者
「あ、待つのだ若。まだ話は終わってな――」
@若
「お前のアホな遊びに付き合ってやれるほど暇じゃねえんだ。
午後の定例、忘れんじゃねーぞ。声かけっから部屋にいろよ」
@哲学者
「む…………行ってしまったか。
あやつもああ見えて忙しくしておるからな。
いささか寂しくもあるが、仕方なかろう」
@楓
「あ、殿先生お疲れッスー。
どうしたんスか? ンなとこ突っ立って」
@哲学者
「楓か。良いところに来たな。
そなた、今日が何の日か――……」
@楓
「あー……っと、すんません!
俺、長に呼ばれてるんスよ。それじゃ、また」
@哲学者
「……あやつも忙しそうだな。
おお、こうしてはいられぬ。
撫子のところへ行くとするか」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
@哲学者
「撫子、そなた今日が何の日か知っておるか?」
@撫子
「今日? どうしたの、急に。
そうね……この世界って季節感があまりないから、
今が何月なのかも分からないのよ」
@哲学者
「……そうか。それなら仕方ないな。
今は10月だ。そして、今日は――」
@楓
「あーっ、と。お嬢!」
@撫子
「え?」
@楓
「ちっと来てくれるか。若が呼んでんだ。
ほら、早くしろって。すんません殿先生、お嬢借りるぜ」
@撫子
「え? え? ちょっと、引っ張らないで……」
@哲学者
「むう…………」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
@撫子
「ねえ、楓。呼んでるって……何かあったの?」
@楓
「お嬢、あんたケーキとか作れるか?」
@撫子
「……ケーキ?
材料と道具があれば作れるけど。どうして?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
@哲学者
「皆、今日はやけに忙くしておるな。
他の者たちも朝から目を合わせてくれぬし」
@哲学者
「……っ、まさか……!
これが世俗でいうイジメというやつか!?」
@放浪者
「…………おい」
@哲学者
「む? おお、そなたか。
どうした。撫子なら先程、楓に呼ばれて行ったぞ」
@放浪者
「そうみたいだな。
………………ところで、なんで狛犬にまたがりながら
鼻メガネつけてクラッカー鳴らしてるんだよ。
ものすごくシュールだぞ、お前」
@哲学者
「これか?
うむ。せっかく用意したのだがな」
@放浪者
「?」
@哲学者
「実はな、今日は私の誕生日なのだ」
@放浪者
「それでクラッカーか。……鼻メガネはよくわからないが。
にしても、お前がそういうこと覚えてるのって珍しくないか?」
@哲学者
「なにを言う。私は暗記は得意なほうだぞ。
幹部の誕生日などもよく記憶しておる」
@放浪者
「その代わり、今日が何日かを忘れてそうだけどな。
……まあ、おめでとう」
@哲学者
「……っ、そなた」
@放浪者
「お、おい。手を握るな。どうしたんだよ」
@哲学者
「そなたは、私の誕生を祝ってくれるのか」
@放浪者
「は?」
@哲学者
「誕生日は、年に一度だけの特別な日だ。
だからこそ、皆と共に過ごしたかった。
【特別な日】は、やはり大切な者たちと共にいたい」
@放浪者
「…………」
@哲学者
「しかし……皆、多忙のようでな。
組織の中枢を担う存在ゆえ、仕方のないことだとは思うのだが」
@放浪者
「…………そんなことないんじゃないか。ほら」
@楓
「殿先生ーっ!」
@哲学者
「む?」
@楓
「スゲー探しましたよ。
若、お嬢。殿先生見つけたぜ!」
@若
「ったく、部屋にいろっつっただろ。
ちょろちょろ動き回りやがって」
@哲学者
「どうした、皆でピクニックでも行くのか」
@撫子
「違うわよ。あなたに用があって皆で探してたの」
@哲学者
「私に? なんだ?」
@若
「さっきまでそれでオレらの周りうろうろしてたくせに、
すっとぼけてんじゃねーよ。お前、今日誕生日だろうが」
@哲学者
「な……っ、そなたたち……覚えておったのか?」
@楓
「あ、ちょっと若。
部屋に連れてくまで言わないでおこうって決めてたじゃないスか。
驚かせようと思ってたのに……」
@若
「うるせえな。もういいだろ。
そもそも裏でコソコソとかオレには合わねえんだよ」
@哲学者
「そうだったのか……。
誰も何も言わぬので、私の誕生日など
気に留めていないのかと思っておったぞ」
@若
「お前が去年言ったんだろうが。
来年の誕生日はサプライズパーティーしろって。
まあ、自分で言うあたりもうサプライズでもなんでもねえけど」
@哲学者
「む? そうなのか?」
@楓
「そうッスよ。なのに、殿先生すっかり忘れて
自分で言って回ろうとするから……」
@放浪者
「よかったじゃないか。忘れられてるわけじゃなくて」
@哲学者
「うむ……そうだな。皆、ありがとう」
@撫子
「ふふ、それじゃ改めて。
お誕生日、おめでとう」
@楓
「おめでとーございますっ! 殿先生。
宴会の準備できてますから、行きましょう。
お嬢が焼いたケーキもあるんスよ」
@哲学者
「ほう、撫子が……それは楽しみだな」
@若
「ったく……。
身内の誕生パーティ呑気にやってるレジスタンスなんて聞いたことねえぞ。
長に知れたら、間違いなくぶっ殺されるな」
@放浪者
「まあな。……けど、いいんじゃないか。たまには。
長にバレなきゃ平気だろう」
@若
「なんだよ、お前がそんなこと言うなんて珍しいじゃねえか」
@楓
「まあ、いいじゃないスか若。
今日は殿先生の誕生日なんですし、パーッとやりましょう!」
@哲学者
「うむ。存分に楽しませてもらうぞ……!」
END.
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相変わらずな子ですが(笑)一緒に祝ってあげてもらえると嬉しいです。おめでとう!!
▼ちょろっと小ネタ
・楓と長のチビキャラ
気付いた方はいらっしゃいますでしょうか。
じつはバナーキャンペーンのアンケート結果や壁紙、ツイッターアイコンなどで
公開されていますが、長と楓のチビキャラをウタさんに新規で作ってもらいました!
まさかのチビキャラ昇格! かわいらしいので全身画像を貼っておきます。
そうそう、PSP版の公式サイトでは「照れ顔ツイッターアイコン」
なんてものも配布されています。よろしければお持ち帰りくださいませ。
なぜ照れ顔なのかは…………島もよくわかりません(笑)
進行の庵原さんが「公式サイトの更新、ツイッターアイコンとかどうですか」と
提案してくださったのですが、前にブログでも配布しているので何か雰囲気変えようと思った結果。
島 「照れ顔とかどうですか……」
庵原さん「照れ顔並べるんですか」
島 「シュールですね?」
庵原さん「私は嬉しいです」
島 「じゃあそれで」
……こんな経緯でした。どうでもいいお話でした。
・オトモバ検定
オトメイトモバイルにて開催されていた「オトモバ検定」。
CZも参加させて頂きました。クイズはちょっとむずかしめにしたのですが、いかがでしたか?
理一郎の問題とか、鬼畜だなあと思いつつ。楽しんで頂けたら幸いでございます。
ちなみに参加して頂いた方には検定結果がメールで届くのですが
結果に対するキャラ割り振りはこんな感じでした。
研修生:情報屋/二級:反逆者/一級:哲学者
初段:放浪者/二段:ビショップ/師範:キング
お目当てのキャラからは届いたでしょうか。いつもより、ちょっぴり糖度サービスでお贈りしたつもりです。
▼ディレクター島より
どうも島Dです。
最近、他のところでは島Pとか呼ばれていたので、こちらの名称に安心します(笑)
さて、既にプレイを始めてくださった方は、少しでもお楽しみ頂けておりますでしょうか。
今回はポータブル化にあたって、快適にプレイして頂くためのデータインストールや、
CG比率の変更、スクリーンショット機能搭載、2週目からの課題パート簡略化など
システム面をはじめ、その他の追加要素も可能な限りのものが実現しました。
もちろん、欲を言えばもっとアレもコレも、とやりたいことはあるのですが(笑)
追加要素に関しては、各キャラEDの後日談をメインに、
小学生組をフィーチャーしたオールキャラシナリオ、さらに特別なエンディング追加と盛りだくさんです。
じつは露出されている以外にも、こっそりと追加されているものもありますので
PSPで初めてプレイする方、PS2版も楽しんでくださった方に隅々まで遊んで頂けたら嬉しいです。
……最後の最後、各キャラ全員をクリアした後、彼らの「はじまり」を見て頂きましたら、
ある物語の「影」を少しだけ追いかけることができるかもしれません。
垣間見えるなにかを、感じ取って頂けたらと思います。
……と、いうことで。
末筆となりましたが、この場をお借りして恒例のご挨拶を。
本作開発に携わってくださったスタッフ、関係各所のみなさま。大変お疲れ様でした。
そしていつも支えて下さっているユーザーの皆様に、心より御礼を申し上げます。
それでは。壊れた世界で、少しでも大切な時間をみなさまが過ごせますよう。
今日も明日も明後日も、楽しんで頂ける作品になっておりましたら幸いです。