皆様こんにちは。
【ヒイロノカケラ 新玉依姫伝承】担当、デザインファクトリーの鈴木です。
制作の方が大分落ち着きましたので、先週はちょっと遅めの夏期休暇を頂きました。
学生の方は明日から学校が始まるかと思いますが、夏休みは満喫できましたか?
そしてお決まりですが宿題は終わりましたか?(笑)
自分は久しぶりに地元に戻ったわけなのですが、流石にこの頃になると知り合いもみんな
仕事を開始していて結局誰とも会わず、なので一人でのんびりとドライブ行ったり、
釣りをしたりして過ごしました。
皆さんはこの夏、何をして過ごされたでしょうか?素敵な思い出作りができていると良いですね。
では、今週のヒイロブログです。まずは公式サイトの更新情報から。
今週は、各キャラクター紹介の部分に「能力紹介」が追加されます。
この辺はおそらく緋色ファンの方々が特に気になっていた部分のひとつではないでしょうか。
そんな守護者達それぞれに秘められた【力】について簡単にご紹介いたします。
また、今月「B's-LOG」の方でバーンと出ました守護者覚醒画像も掲載されます!
雑誌の方でまだ見ていない方は、是非ご覧になってください。
......と言っても、ただ掲載された画像だけを追加するわけではありません。
ネタバレしない程度に、とあるシルエットも公開しちゃいます。
とあるシルエットって何!?と気になった方、ぜひ更新日をお待ちください。
これを見たらきっと色んな想像が広がって楽しくなること間違いなしですよ。
さらに、公式サイトでは近々、連載企画も始まります。
全4回予定のSSで、描き下ろしの挿絵付きですので、楽しみにしていてください!
そして今回は、前々から紹介しようと思いながらも先延ばしになってしまっていた
ゲームシステムの紹介をします。
基本的な仕様については公式HPを確認していただくとして、
ここでは公式HPには載っていない内容や小ネタ的なものを紹介しようと思います。
それに加え、先週掲載しそびれてしまったH・Iの着色についてのあれこれ暴露話
「H・Iの彩色話~ヒイロの世界が色付くとき~」もありますので最後までお付き合い下さい。
ところで先週掲載予定だったH・Iの話ですが、どうして今週掲載になったのかと言うと
実はここ二週間ほどヒイロブログは記事の容量がとんでもないくらい多くなっていまして、
(なんとブログ二回分くらいの容量を一回分に詰め込んでいました!)
あまりに話題が多いと混乱を招いてしまうということで、H・Iのお話は今週になりました。
そんなヒイロブログですが今後も頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは早速、システムのご紹介です!
■■~【ヒイロノカケラ 新玉依姫伝承】システム紹介~■■
■NAME INPUT/名前入力画面
言わずと知れた主人公の名前を変更できると言うシステムです。
もはや説明は要りませんよね。好きな名前を付けてプレイしてください。
ちなみに制作側はデバック期間中、みんなとんでもない名前でプレイしていました。
なにかに引っ掛かりそうなので詳しくは言えませんが。
やっぱり自分の名前を付けてプレイする人が多いと思います。
ただ、人によっては一部の漢字が見つからず名前を付けられないと涙を飲んだ?
人も中にはいるかもしれません。
今回のヒイロノカケラでは以前まで無かった「々」の文字が追加されています。
これで全国の「佐々木さん」なども名前を入れられます。ちなみに「々」の文字は記号の欄です。
■INFORMATION/外典
緋色シリーズでおなじみ、名前は変わりましたが外典システムです。
毎回難しい用語などが出てくる緋色シリーズには無くてはならない存在となっています。
緋色シリーズをプレイした方なら「あれ?」と思うような用語も混じっています。
この辺がどう言う形でゲーム本編に関わってくるのかはプレイしてからのお楽しみです。
■CHAPTER/ルートジャンプ
緋色シリーズでは初となるシステムです。
簡単にいうと一度通ったルートであればその場から開始できるという機能です。
基本的に、同じオトメイト作品の【薄桜鬼】に導入された【行軍緑】と言うシステムと
ほぼ同じ仕様です。
ただ今回は好感度の設定も可能なので、見忘れたイベントなどの補完もしやすくなっています。
具体例を挙げるなら緋色シリーズで意外と見ることが難しい悲恋エンディングもこのシステム
があれば簡単?に見れるなど、繰り返しプレイするときにとても便利です。
※システムについては公式HPの方もご覧下さい。
■■~H・Iの彩色話~ヒイロの世界が色付くとき~■■
こんにちは!
先々週いけさんに「次はH・Iに語ってもらうからね!」と指名を受け、
お話をさせて頂くことになりましたグラフィッカーのH・Iです。
先週は7GIさんがプレイ体験談をお話していましたね!
いけさん、まろし、私の3人はギリギリまで作業をしていてデバック出来なかったので、
7GIさんがデバックしているのを覗いては私もプレイしたくてウズウズしておりました。
体験談を読んだらますますウズウズとしてきました...!いいなぁ!
ちなみに私は個人的に予約済みです(笑)
一、ユーザーとして【ヒイロノカケラ】をプレイしたいと思っております。
10月1日が待ち遠しいですね。
それでは早速、塗りのお話をしたいと思います。
H・Iの彩色話~ヒイロの世界が色付くとき
(ってサブタイトルなんかこっぱずかしいですよ!いけさん!)
今回はそれが決まってからのお話です。
先々週のいけさんのお話を見ていただくと分かると思うのですが、
塗りの方も始めは今までの緋色シリーズと同じ彩度の低い淡い塗り、
もしくはそれを基本として部分的に塗りを変えて行く予定でした。
新しいキャラデザや今のヒイロキャラ達が上がって来た時に
「このキャラ達にはアニメ塗り調が一番似合いそうだ!」と思い、
今までどおりの淡い塗りと、それとは対照的なアニメ塗りの二つを提出しました。
いけさんやディレクターの方々と相談した結果、どちらにするかそんなに悩む事も無く
満場一致でアニメ塗りの方に決定しました。
アニメ塗りが選ばれた理由は、今のイラストを見ればお分かりいただけるかと。
【ヒイロノカケラ】がアニメ塗りでいくということに決まったら、今度はそのアニメ塗りをより良く、
商品として見劣りがない塗りにするために塗りの探求と練習が始まります。
アニメ塗りは水彩塗りとは違って影の形がはっきりと出てしまうため、ほんの少しの影のズレで
物の形がおかしく見えてしまう、ごまかしがきかない塗りなんですね。
正直な話、塗り始めは本当に難しくてそれはもう奇妙な塗りを...
服のシワとか大変カオスなことになっておりました。
これはアニメ塗りの作品をもっと見て研究しなければ...と資料を探している中、
いけさんのオリジナルイラストを見せて頂いたところアニメ塗りで着色している絵ばかりで、
それならいけさん自身の塗りを反映させようと思い、頂いた「いけ絵」フォルダを開きました。
が、それはもう見事なぐらい布をまとわぬ人外ばかりで
何十枚とあるイラストの中で、数少ない布を纏っているキャラ(しかし人外)を参考にしつつ
練習をしていた所、いけさんがこんな嬉しいものを作って下さいました。↓
ヒイロの影付け魔法のレシピです(笑)
これには、影付けのコツや注意点などいけさんのアドバイスが細かく書かれており、
まさに「グラフィッカーの友」です。画像はごく一部ですが、これ以外にも色々あるんですよ。
教訓は「影の形はとにか鋭く!シャープに!かっこよく!」
それを胸に練習を重ねた結果、今のヒイロの影が出来上がりました。
是非、影のひとつひとつの形にも注目してみて下さい。
「鋭く!シャープに!かっこよく!」そんな影が見られるはずです。
ちなみにいけさんの個人的に描いた人外イラストは、【BAROCCO vol.1】のインタビューページに
ちょこっとだけ載っていますので気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
それでは次はイベントCGが出来上がるまでのお話を。
今回、イベントCGはとにかく大変でした!(笑)と言うのも、スチルは立ち絵とは違い
ただ塗るだけではなく、そのシーンに合った雰囲気作りをしなければなりません。いわゆる仕上げですね。
それが今までの仕上げ方だとキャラクターが背景と馴染まなくなってしまう上に、
ヒイロ塗り特有のギンギンな彩度が無くなってしまうという事件が。
やはりキャラの塗り方が違う時点で普段通りの仕上げ方じゃだめか...ということでまたまた研究開始!
毎週のように本屋に足を運びアニメ塗り作品の資料を集めていたら、
いけさんが元々「今回のヒイロはこんな雰囲気で!」と用意して下さった資料も合わせ、
気づけばデスクが本、本、本の山!まるでジェンガのように積みあがる資料たち。
これでは資料が取りづらいしわかりにくい!ということでヒイロチーム専用の本棚を購入決定。
本棚が届いた時に感動といったら...!
すみません、話がめちゃめちゃ脱線してしまいましたね...戻します!
【蒼黒の楔】の時は緋色の欠片、翡翠の雫と過去作品の参考があったのでそれに基づいて
仕上げていたのですが、ヒイロのスチルは0から仕上げを考えなければならなかっため、
1枚1枚が新しい挑戦でした。いけさんの絵柄のシャープでカッコイイ所を残しつつ、
いかに乙女ゲーらしい美しい仕上げ方にするか...
いけさんから線画を頂く度、これはどういう仕上げ方をしようか、どんな加工をしたら綺麗に見えるのか、
レイヤー構成は...と悩む日々。
でも、ヒイロキャラ達をかっこよくみせたい...!という気持ちが強かったので全然ツラくはなかったです。
やはり皆様に愛されるキャラ達になって頂きたいですから、多少の苦労だってむしろ楽しいくらいでした。
しかしやらかす時はやらかす私なので(笑)、仕上げ方法に煮詰まって全然進まなかったりした時は
原画家のmikoさんやグラフィッカーのnanaさんなど、他ラインの方に助けて頂いたりとお世話になりました。
まろしも塗りをすごく頑張ってくれまして、すすんでCG新しい仕上げ方を考えたりと本当に助かりました。
ただ、私もまろしも仕上げの時に「ここはやっぱりこのフィルターを」「もう一枚色のついたレイヤーを」
ともっと何か出来ないかと考えるあまり、どんどん仕上げレイヤーの枚数が増えていくことに...
レイヤー枚数を聞かれると私もまろしもこんな顔になってしまいます(笑)
四苦八苦しながらも完成させたスチルは最終的にどれも満足のいく出来になっていますし、
思い入れも倍なので楽しみにして頂けると嬉しいです!
【ヒイロノカケラ】はスタッフの愛がたっぷり詰まった作品です。作品制作の過程でもそうですが、
仕事以外の所でもヒイロの話題は尽きないですし、ドラマCDが出たら個人的に買います!
というスタッフもいる位ですから(笑)
お届けするのはまだ先ですが、早く皆様にプレイして頂きたくてたまりません。
きっと皆様にも愛される作品になると思います。
どうぞ【ヒイロノカケラ】をよろしくお願いします!
ここまでのお付き合いありがとうございました!
最後にお土産を用意しましたので、
宜しければ持って行ってください。
では、また次回。