皆さまこんにちは。
【S.Y.K ~蓮咲伝~】担当、デザインファクトリーの島です。
とりあえず先に言っておきますね。
じつはこのえすわいけーブログ、来週で最終回です。
……!?
と、びっくりしました。私が。いや、計算間違ってて(いつもだよ)
もっと色々ゆっくり語るつもりが今日いれてあと2回でした。
(あと3回だと思ってた……)
今週はお知らせも少ないので、がっつりゲーム内容について語っていきたいと思います。
裏話とか開発秘話とかとか。あまり自重せずにどーんと出していきますね。
未プレイの方のため、もちろんネタバレは自重しますが(笑)
そんなわけでしんみりしそうになりますが、めそめそするのは来週に持ち越すとして。
今日もはりきってえすわいけー! いってみましょう。
▼明日って……
先週のブログで4/1は悟浄の誕生日~と書かせて頂きましたが
もうひとつイベントがありましたね。去年から当スタッフブログに
通っていただいている方はおなじみなのではないでしょうか。アレです。
ちなみにS.Y.Kは最後の線香花火のごとく、ささやかに暴走します(矛盾)
悟浄の誕生日祝いということでね! とはいえ内容は悟浄の誕生日に
関係するわけではありませんので、あしからず(笑)
今年は比較的まじめに、ささやか~にコネタで勝負する予定です。
……本当ですよ!
しかしテキストを作ってくれた社内ライターの子の暴走っぷりに笑いました。
どうしてこうなった。おっとこれはまた後々いじります!
そんなわけで明日をお楽しみに!
▼キャラメールシーズン2、オトメイトモバイルにて4月配信予定!
ぱちぱち!
ということで配信日が決まり次第、また報告させて頂きますね。
今回も色んなキャラからメールが着ますよー。
それこそ、前回は来なかったキャラからも……?
さらになんとあのキャラからも……!?
ご期待くださいませ!
▼最終回を迎える前に語りたいアレコレ
いっぱいあるんで、ちょっとまとめてみました。本日のメニューはこちら!
・金蝉子編うらばなし ~禅の世界~
・紅孩児と独角鬼
・八戒の兄上たち
・斉天大聖について
多い……多いよ……(笑)いや、これでも色々カットして凝縮したんですよ!
ということでざっくり語っていきましょー。
【金蝉子編うらばなし ~禅の世界~】
発売直後にもちらっと書きましたが、金蝉子編は全体構成に頭を悩ませました。
どうやったらいちばん良い形で物語を伝えられるか、といった部分です。
過去編ともなるとやりたいこと多すぎまして。
あれですか、如来の存在の始まりからとかですか(創世時代)とか一瞬頭を
よぎったんですけど、フルプライスのゲームでも語りきれないよそれ!
という状態なのは目に見えているので(笑)
キャラごとに長い物語を作るというよりも、コンセプト通りに「垣間見える」
といった構成にしました。短い触れ合いの中でも彼らの想いを知って頂ければと。
で。表題の「禅の世界」についてですが、金蝉子編はシナリオ内で「禅」の表現を
使用しています。釈迦如来が根本となる世界なので、まあ自然とそこにいきついた
わけなのですが、金蝉子編を書き始めた当初はそれを意識していたわけではなく
仙人である彼らの思想を書いていたら本当に自然とそうなっちゃったんですけど(笑)
金蝉子編で明確に引用しているものは「百春至為誰開」と「主人公」です。
プレイしてくださった方はどのシーンで出てきたかピンとくると思うのですが、
その他にも禅の言葉を調べると理解が深まるのでは、と思う部分があります。
禅とはなんぞや、の紹介がてら、金蝉子編と合いそうなものを記載してみますね。
「放てば手にみてり」:手放してこそ、大切なものが手に入る
「日日是好日」:どんな日もかけがえのない一日
「雨奇晴好」:晴れても雨が降っても景色は美しい
「和光同塵」:苦しむ人には無心に手をさしのべる
「隻手音声」:声なき声はどこで聴くか
「水至れば渠成る」:歩んだあとにはひとすじの道が残る
「不思善不思悪」:純粋な魂をどこにやってしまったのか
もともと禅の言葉が好きなのですが、調べなおして書いたものと照らし合わせた
ときに、表現したいものがそこにあって驚きました。心が軽くなる良い言葉が
多いので、よければぜひ色々と調べてみてください。
ああ……だんだん乙女ゲームから離れていく(笑)や、題材的には自然なんですけど。
【紅孩児と独角鬼】
もうすでに尺が!(笑)でもこれはもったいないので出しておきたい。
そんなわけで紅孩児と独角鬼のお話です。独角鬼は昔から閻魔王に仕える
直属の部下ですが、彼ももうちょっと出張らせたかった!ということで
入りきらずにボツになった会話を公開してみます。
ちなみに独角鬼って誰よ。という方はぜひ本編+FDをプレイしてください(笑)
ということで、お蔵入りになったネタコーナー~。チラ見せ。
(本当にチラ見せです。この続きを!といわれると困るのでご了承ください。笑)
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@紅孩児
「何度言っても、貴様には理解できないようだな。
確かに閻魔王様のお力は素晴らしい。敬愛に値するものだ。
しかし、力にも色というものがある。それは美しさを内包するものであって――」
@独角鬼
「長い。くどい。10文字以内にまとめろ。
お前こそ何度言えば理解するのだ。脳が腐っているんじゃないか」
@紅孩児
「なんだと!?
独角……貴様、俺様にそのような口を聞いて良いと思っているのか」
@独角鬼
「思っているから、実行しているんだ。
というか、私はお前と極力会話したくない」
@紅孩児
「大体、10文字以内で語りつくせるわけもないだろうが。
父上の素晴らしさを10文字以内でなど……」
@独角鬼
「……反応が遅い。そして人の話を聞け」
@紅孩児
「まあ、いい。独角、貴様の言う【力】の定義は誤りだ。
今から俺様が【力】がなんたるかを教え込んでやろう」
@独角鬼
「……聞き飽きた。力の定義など決める必要がどこにある。
我が主は生涯、閻魔王様だけだ。
そしてお前の主が牛魔王様ならば、それで問題はないだろう」
@紅孩児
「そうではない。
俺様とて貴様の存在自体が不本意だが、実力を伴うのであればべつだ。
貴様に閻魔王様の護衛が務まるか否か――冥王を支える資格があるか、俺様が試してやるとしよう」
@独角鬼
「……つまり、手合わせに付き合えと言いたいのか。
お前と戦り合ったところで意味があるとは思えぬな」
@紅孩児
「ふ……貴様がどうしてもと言うのであれば、仕方あるまい」
@独角鬼
「断る」
@紅孩児
「では、行くぞ」
@独角鬼
「人の話を聞け」
* * *
@牛魔王
「……騒々しい。あやつを連れ帰れ、閻魔」
@閻魔王
「仲が良きことは悪いことではない」
@牛魔王
「貴様にはあれが、仲睦まじく見えるのか」
@閻魔王
「そうだな。紅孩児は独角を気に入っているようだ。
独角は……わからぬが」
@牛魔王
「……あやつらの会話を聞いておると、我が息子が愚かに見える」
@閻魔王
「……確かに独角は聡い。
まあ、潜在的な能力では紅孩児が秀でているのではないか」
@牛魔王
「貴様の従属に馬鹿にされるなど我慢がならぬな」
@閻魔王
「馬鹿になどしておらぬ。紅孩児は空気が読めぬだけだな。
私はそこがあやつの良いところだと思うが」
@牛魔王
「空気を……読むだと? なんだそれは」
@閻魔王
「む……知らぬか?」
@牛魔王
「知らぬ。書物の名か」
~強制終了~
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閻魔と牛魔はこう、息子たちがやいやい喧嘩しているのを横目に、縁側で将棋打ってそうなイメージです。
いや、ここはチェスにしたほうがまだ格好がつくのか……? いや世界観的には囲碁か(笑)
そして牛魔王は閻魔王にだけは「空気が読めない」とは言われたくないと思う。
まあ、閻魔様はあえて読まないタイプですけども。
【八戒の兄上たち】
そ、そろそろ本当にきつくなってきました尺が(笑)
八戒家は事情が事情なので、やろうと思えば一本ゲーム作れちゃうのが困りもの。
もちろんボリュームはキャラごとそろえなければならないので、蓮咲伝・八戒の章では
その片鱗をちらっとお見せしました。
じつはこれも全員キャラ設定あるんですけど、全員やると大変なことになるので名前だけ。
いろいろとネタバレに抵触しそうなので、いちおう反転でーす。
▼第1皇子 長男 パヴェル
「ミリンダ? えーと、誰だっけ。ああ、末の弟?
やっほー、元気でやってるかー?」
▼第2皇子 次男 テオ
「ミリンダはいつか僕を殺しに来る……。
王位欲しさに僕を殺しに来るんだ……!」
▼第3皇子 三男 カルロス
「覚えておけ。王位に一番近いのはこの俺だ。
俺が王になった暁には、お前を専属の小間使いにしてやろう」
▼第4皇子 四男 アレクサンドロス
「私は平和主義ですから。表立っての流血沙汰だのなんだのって、嫌いなんです。
だから毒殺が一番いいと思いませんか?」
▼第5皇子 五男 ゼノン
「他ならぬお前の花嫁とあれば、挨拶はしておきたいからな。
……心から、おめでとう。ミリンダ」
いやもう、私なんのゲームの宣伝してんだかわからなくなってきましたよ(笑)
ちなみに台詞はキャラ設定時のもので、当初は全員関わらせようと思っていました。
第5皇子を最重要人物とした、昼ドラまっさおな王宮なんたら作ろうと思ってました。
はい、普通に無理でした。それFDじゃない。
ちなみにそれぞれの名前は、ちゃんとしたところからもって来ているのですが。
さすがに西遊記の世界で上記の名前ばっかり出たので、八戒兄の話をナガオカと
しているときに「第3皇子はこういう名前でー」と説明したら、吹かれました。
「カルロスってちょ、マジですか」とドン引きされたのをよく覚えています(笑)
【斉天大聖について】
えーっと。大聖を語りだすとこれまたありえない量になってしまうので、
開発時のキャラ設定をちらりと公開させて頂きますね。
大聖の設定を作るときに天界の年表まで作ってしまった有様です……(笑)
もともと大雑把な歴史はあったんですが、蓮咲伝制作にあたってかなり前からの年表を作りました。
■斉天大聖 キャラ設定
「オレの力が必要なんだろ? ま、やってみるとすっか!」
快活で単純明快、大雑把でやることなすこと大胆。
けれどただの能天気ではなく、いざという時の判断力や洞察力に優れ、
部下からも慕われる頼もしい将軍様。お茶目な部分も多々見せる。
【基本スペック】
年齢:24歳(外見年齢)
職業:将軍
家族構成:なし
身体的特徴:身長174㎝
コードネーム:ヒーロー
血液:B型
【嗜好】
好きな食べ物:酒 時々は地上食も食べる
嫌いな食べ物:海草
好きなもの:宴。戦闘。動物。釣り。探索。
苦手なもの:水。説教。政治。勉強。
趣味:体を動かす。部下の教育(……という名の稽古)
特技:初対面でも打ち解ける。
【設定】
仙石から生まれた霊力の強い仙人。
花果山の水簾洞を牛耳り、仙人としては幼いながら、その一帯を統治する人物だった。
水簾洞が冥界の襲撃にて滅びてから、縁あって太上老君のもとに仕える。
その才が発覚してからは、金闕雲宮に諸神として参上する。
同世代で地位も同等の顕聖二郎真君とは、太上老君に仕えてからの旧友。
数々の功績を上げ、玉帝から「斉天大聖」の称号と最強の軍を与えられる。
斉天大聖に関しては発売前から雑誌やブログなどで
「彼の個性は、S.Y.Kの登場人物の中で唯一特殊な表現方法を用いています」と
コメントさせて頂いていました。これ、言い換えるととてもわかりやすいのですが
簡単に言うと「欠点らしい欠点がない」という部分です。
しかし彼も生物であることには変わらず、見えにくい愛すべき欠点があります。
それはプレイしてくださった方それぞれに読み取って頂けると嬉しいです。
ということで長々と語ってしまいました! 今週はこんなところで!
それでは来週で最後です。またお会いしましょう~。