では、初めに【夏空のモノローグ】最新情報をお届けしたいと思います。
略して『夏空最新情報』ですねー。
――おお、なんか響きがいいな『夏空最新情報』。

■B's-LOG様
昨日ですねー。
４月２０日発売号！
まずなんといっても、皆様がとても気にされているであろう、
各キャラクターを演じられます、声優キャスト様が発表されております～。

実に豪華です！
ではでは、お名前だけではございますが、
ジョーから簡単にご紹介させていただこうかと思います。

・木野瀬一輝　役　：阿部敦　様

・加賀陽　　　役　：高橋直純　様

・沢野井宗介　役　：高橋伸也　様

・篠原涼太　　役　：代永翼　様

・浅浪皓　　　役　：井上和彦　様

この豪華キャストの麗しボイス！　掛け合いは必見です！
是非、ご期待していただければと思います～。
さらに、さらに！
新キャラクターも登場しましたねー。

・綿森楓　　　役　：岡本信彦　様

・浅浪翔　　　役　：水口まつり　様

綿森楓とは一体どういう人なのでしょうか。
そして、皓の弟である浅浪翔は一体どのように物語に関わってくるのか。
彼ら新キャラクターたちについても、今後ご紹介させていただきますので、
待っていてくださいね～。

そして、
ろく丸の描き出す、夏の気配が感じられるような描き下ろしイラスト、
西村のつむぐ、無限の１日から１コマを切り出した、
B's-LOG様でしか読めないオリジナルショートストーリー。

各種、【夏空のモノローグ】の雰囲気を存分に味わっていただけるものとなっております。
よろしければ書店様に足を運んでみてください～。

■公式サイト
こちらは土岐島観光案内が更新中ですー。
ジョーが一押しの美麗な背景たちもご覧になれますので、
是非覗いてみてくださいませ。

前回更新の際に僕が言っていました企みですが、現在着々と進行中です！
もう少しで皆様のお目にかかれるようになるかと……。

さらにこれからも色々と夏空の世界観を見せる更新がありますので、
楽しみにしていてください～。

さて、宣伝・紹介も一通りこなしたところで、
恒例の……――恒例なんです！
スタッフ紹介へ移ろうかと思います。

今回は夏空のシナリオ担当・西村悠をご紹介させていただきます！
それでは、西村へバトンタッチ～。
 

皆様はじめまして。
もしどこかで名前を覚えていただけていたなら、お久しぶりです。
夏空のモノローグ、シナリオ担当の西村悠です。

今回の夏空のモノローグでは、ストーリーの原案からやらせてもらっています。
手元に残っている一番古い制作メモが２００７年の８月になっていますね。
その頃から他業務に携わる傍ら、ずーっと構想を練り続けていたことになります。

やがてそこにジョーやグラフィック班が加わり、ストーリーはさらに磨き上げられ、
少しずつゲームの形となり――。
きたる２０１０年７月２９日、皆様のもとにお届けできるというわけです。

さてさて、
キャラデザインに関することは、前回ろく丸が語ってくれたので、
キャラクターの魅力については次回に譲るとして……。

今回はストーリーについて言及しようかと思います。

公式サイトを見ていただければわかるとおり
本作のジャンルは夏色タイムループAVGとなっております。

夏色でタイムループな女性向けの恋愛アドベンチャーゲームです。

なんだかよくわからんという方がほとんどだと思いますので、
今回はこの作品の雰囲気というか目指すところというか、そんな感じのものを
長々と語っていきますので、よろしくお願いします。

が。

その前にまずみなさんが一番知りたがっているだろう部分について、
お答えしておきたいと思います。

とても面白いです！！

もちろん、これだけでは足りないので、
このゲームの面白さの片鱗を感じ取ってもらえるように
さらに色々語ってみます。

▼恋愛について
　　恋愛については自然な流れを意識しました。
　　１回目のブログでジョーが言っていたように、
　　恋愛のよいところだけでなく、痛みのようなものも深く書いています。

　　誰かを好きになるということは、嬉しくもあり楽しくもあるのですが、
　　同時にとても苦しくてつらいことでもあります。

　　考えてみればそれは当然の話なんだと思います。
　　自分ひとりの感情でさえ持て余すのに、
　　もうひとり分の心に寄り添おうというのですから、
　　それはそれはもう、大変なことなのだろうと思うわけです。

　　夏空のモノローグでは、恋愛のよい部分だけでなく、その痛みも包括した
　　描写を目指しました。
　　酸いも甘いもひっくるめて【恋愛】そのものを描き、
　　少しずつ変化していく登場人物たちの気持ちを真摯に書いています。

　　切なさと甘さとある種の痛みを伴った恋愛を。
　　そして最後には必ず優しい気持ちになれるような結末を。

　　それがこのゲームの大きな目標のひとつです。

▼テーマについて
　　まだこのゲームがアイディアのかたまりだった頃。
　　たくさんのメモを作って、少しずつ物語の枠組みを掘り出していきました。
　　当時の制作メモに記された落書きのようなキーワードをいくつか挙げてみます。
　　【繰り返す時間】【明日の来ない今日】【ループ】
　　【優しい日常】【身近さを感じさせる恋愛】【忘却】【変化と停滞】【成長】
　　【つまり、明日とはなにか】【夏】【なぜループするのか】

　　おお……大体ストーリーの中心となる部分はできていたようです。ちょっとびっくりです。
　　核心に近すぎてジョーに発売前にこんなもん公開するなとか言われそうですね。

　　さて、このゲームのシナリオはテーマからの逆算方式で作られています。

　　一番大きいのは【等身大の恋愛】
　　もうひとつが　【明日が来るということ】

　　このふたつが大きなテーマとなっていて、このテーマを語るために、
　　世界観、物語の流れ、キャラクターの背景、システムが作られていきました。

　　ループというテーマを取り上げたのも、
　　明日を失うことで、明日の意味を考えられる環境を用意する。
　　というのが目的であったりします。

　　僕たちの毎日は【明日が来ること】が前提になっていますから、なかなか意識できません。
　　【明日】とは僕たちにとってどういう意味を持つ代物なのか、
　　という部分について【明日】を失わせることで考えてもらおうという試みです。

▼謎
　　このゲームには様々な謎が用意されています。
　　現在公開されている設定とあらすじから、
　　ここで述べることができる謎要素は以下の通りです！

　　まず７月２９日を延々と繰り返す【１日ループ】現象について。
　　　　・なぜループが起きているのか。
　　　　・なぜ科学部の部員だけがループの影響を受けないのか。
　　　　・この現象を終わらせることは可能なのか。

　　次に３０年前、一夜にして現れた謎の超高層建築物【ツリー】について。
　　　　・誰が、いつ、なぜ、どこで、どうのようにして、作ったのか。
　　　　・ループと何か関係があるのか。
　　　　・ツリーとは、一体なんなのか。

　　最後に、主人公にはなぜ１年以上前の記憶がないのか。
　　　　原因不明の、と公式サイトでは説明していますが、
　　　　それは【原因がわからない】だけであって
　　　　【原因がない】ということにはなりません。

　　現在発表できるモノだとこれくらいでしょうか。
　　その他にもゲームを進める中で様々な謎が現れてきます。

　　それは登場人物ひとりひとりの背景であったり、
　　不可思議な現象そのものであったりします。

　　そしてそれらの答えはゲーム中にきちんと用意され、
　　そのヒントは物語の中に散りばめられています。

　　そして物語の終盤には、全ての謎に答えが出ます。
　　そこに現れた答えに対してどのような行動を取るかは、
　　プレイヤーの考えにゆだねられる仕組みです。

　　難しいことを考えなくても楽しめるゲームとなっていますが、
　　散りばめられた謎についても、あれこれ推測を巡らせながら
　　進めていただければより楽しめると思います。

▼笑い
　　「これは本当にシリアスになるんだろうか」
　　「コミカルで始まり、コミカルで終わる気がする……」
　　「部長が恋愛に目覚める姿を想像できない」

　　開発当初、スタッフからそんな言葉が上がるくらいに、ギャグパートはやたら頑張ってます。
　　笑いにうるさいジョーのスパルタ指導のもと、ギリギリの路線を突っ走っております。
　　おかげさまで厳選されたコミカルシーンが満載です。

以上。まずはこんなところでしょうか。

現在、制作も佳境に入りつつあります。
おそらく関わっているスタッフ全員が、ある種の手応えを感じてくれていることでしょう。
そしてこの手応えをユーザーの皆様にお届けすべく熱意を持って取り組んでいます。
期待して待っていてください。その期待に応えられると思います。

さて、最後はジョーに締めてもらいましょう。

このあと、ジョーがとてもかっこよく今回のブログをトリを飾ります。それではどうぞ！！

西村、ありがとうー。
彼の尽力には頭が上がりません。
シナリオはとても面白いです！　いや、これホントです！
是非、購入して【夏空のモノローグ】を感じて見て下さい～。

で。
――か、かっこよくだと……？

…………。

……。

ｷﾘｯ。

……。

……いや、違うなこれは。

ってああ、西村のフリに応えていたら終わりが近づいてきました！

ということで、今回はこの辺でお別れを。
次の更新は今度こそ隔週になりますので、次回更新は５月５日（水）となります！
最後にお土産を置いてゆきますので、皆様よければもらってやってください～。

それではまた次回、皆様とお会いできることを願いまして――。

―ジョーでした。