オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんにちはー。
【夏空のモノローグ】担当、デザインファクトリーの一(にのまえ)ジョーと申します。
第9回更新です。
節目の10回まであと1歩~。
皆様、応援引き続きお願いします!
まず、夏空のお話をする前に――……
先週6月24日のことですが、【猛獣使いと王子様】が発売されました!
おめでとうございます~。
ジョー的にはアヒル君がすげー可愛いですね。
どこがと言われても感覚的なものなので上手く説明できないのですが……。
――ああ、ほら、アレです。
某王国の王様の傍らにもいますもんね、アヒル。
実に愛くるしいかと思います。
というわけで、祝発売! 【猛獣使いと王子様】全力で応援しつつ!
本日の【夏空のモノローグ】blogスタートです~。
『夏空最新情報』
今回は新規&既存情報となります。
■B's-LOG様
6月19日発売号、書きおろしss&ろく丸の新作イラストが掲載されています!
今月は沢野井&浅浪が大活躍です!
またキャストインタビューは
・沢野井宗介 役 :高橋伸也 様
・篠原涼太 役 :代永翼 様
のお2人です。
お見逃し無く!
■公式サイト
・『製品情報』
各店舗様の特典が公開されています。
今日はその出演キャストをご紹介します!
★ アニメイト 様
『会議は踊る! 科学部血風議事録 議決合宿編』
■登場人物
・加賀陽 / 高橋直純 様
・篠原涼太 / 代永翼 様
・綿森楓 / 岡本信彦 様
★ あみあみ 様
『会議は踊る! 科学部血風議事録 紛糾合宿編』
■登場人物
・木野瀬一輝 / 阿部敦 様
・沢野井宗介 / 高橋伸也 様
・浅浪皓 / 井上和彦 様
★ GAMECITYオンラインショッピング 様
『会議は踊る! 科学部血風議事録 死闘恋愛編』
■登場人物
・沢野井宗介 / 高橋伸也 様
・篠原涼太 / 代永翼 様
・浅浪皓 / 井上和彦 様
★ メッセサンオー 様
『会議は踊る! 科学部血風議事録 記憶想起編』
■登場人物
・木野瀬一輝 / 阿部敦 様
・加賀陽 / 高橋直純 様
・綿森楓 / 岡本信彦 様
どれも絶対に面白いですから、是非店舗様にて予約&GETしてくださいね!
以上、『夏空最新情報』でした~。
そしてssに行く前に今週もスタッフコメントがあります。
忙しい中をぬって先週に引き続き、ろく丸が参上してくれました!
それではどうぞ~!
どうも。発売日から一ヶ月を切り、既にソワソワしているろく丸です。
発売間近になったらこのノミの心臓がどうなっているのやら、考えるだけで恐ろしいです。
さて、遂に公式サイトにて店舗特典情報が公開されましたね。
ドラマCDを一足先に聴かせていただきましたが、どれも内容が濃くて面白かったです!
キャストの方々のアドリブもあって、キャラの掛け合いが更にハイレベルになってました(笑)
なぜこんな話を出したかというとですね。
自分は、あとで予約しようと思っていたゲームソフトがタッチの差で予約を締め切られて
思いっきり後悔したことがあるのです。それも2度程。うう、特典の図書カード欲しかった……。
「発売後に買いに行けばいいかー。」
↓
いざ買いに行ったら店頭に在庫がない。
↓
他の店舗で探しても(以下略) なんてコンボも……。
皆さんもこんな目に遭わないようにご注意を!
【夏空のモノローグ】が気になっている方はしっかり予約しておいたほうがいいですよ。
あと、タイトルはくれぐれもお間違えのないように。【夏空のモノローグ】です!
もういっちょ。【夏空のモノローグ】です!
もし店舗側の掲示が間違っていたら、コッソリお店の人に教えてあげるといいかもれませんね。
さて、先週に引き続き現れましたが、別に暇してるわけじゃありませんよ(笑)
ときどきネタに走ることもありますが、いち制作者としてこの作品を大切に思っています。
そしてこの【夏空】の良さを一人でも多くの方に伝えられたらなと思い、
時間を見つけては記事用のイラストを描いてたりしているわけです。
我が【夏空】ラインでも草の根運動を進めていけたらなーと思う今日この頃です。
ちなみに暇してるわけじゃないという理由は、来週更新予定のオトメイトスタッフブログを
見ていただければおわかりいただけるかと。
え、そんな予定書いてないって?
フフフ……。
どうやらあのチームが参戦するそうですよ! 楽しみですね。
ろく丸ありがとうー。
って、おおう篠原クンの可愛い部分がちら見えしている……!
本編ではもっと可愛いなんて口が裂けても言えないZE……!
あのチームが参入……だと!ゴクリ…
……。
…………。
……え、どのチーム?(゚A゚;)
さてお次は、毎週書き下ろしssです!
体験版をまずはぜひプレイしてみてください。
このssはループする7/29、その中のワンシーンとなっています。
毎度毎度違ったテーマによって、
【夏空のモノローグ】の世界を紹介していく形となります。
ギャグもあればシリアスもあり……これらもまた、
紛れも無い【夏空のモノローグ】の一部ですので見逃すことなく、
毎回読んでいただければ幸いです!
今回のお話は夕暮れの砂浜が舞台。
篠原視点のモノローグです。
それでは早速……夏空webss第5回、スタートです!
【連載webss 第5回 渚 】
夜が来るのを待つ間、文章でも書いて暇を潰そうと思う。
どうせ、この文章もループが起きればなかったことになってしまうのだろうけど。
別にそれでもいい。
ただの自分の気持ちを整理したいだけだ。
今は浜辺で、波の音を聞きながらこの文章を書いている。
夏の夕暮れだというのに、土岐島の浜辺に人の姿はない。
昼間の通り雨のせいで、午後からは遊泳禁止になる。
何度ループしてもこれは変わることはなかった。
今はもう、繰り返す波の音が聞こえるだけ。
海の向こうに、日は沈もうとしている。
……もうどれくらい、ループを繰り返したのだろう。
よく覚えていない。
ふと、ある言葉を思いつく。
『世界の終わり』
今僕達が巻き込まれているこの状況は、そう表現されるべき現象なのかもしれない。
時々、周囲のものごとが、信じられないくらい精彩を欠いているように思えることがある。
きっと日常の営みの全てから、自分たちがはじき出されてしまったように感じるからだろう。
夕暮れの喧噪。今日を終え家路につく人々。
明日が失われたことなど、思いつきもしないその顔。
あるいは昼間の、ある瞬間に感じる時が止まったような静寂。
そういうものに触れたとき、僕はいつも考えてしまう。
もしこのまま、世界が7月29日を繰り返し続けたとしたら。
永遠に『今日』に留まり続けるのだとしたら……。
それはそれで、別にいいような気がする。
7月28日までは、僕は世界に置いていかれた。
7月29日では、僕が世界を置いていく。
主観と客観の枠を取り払って考えれば、僕にとって、それはどちらも世界の終わりだ。
そしてきっと、考え得る限り最も幸せで穏やかな、世界の終わりと言えるだろう。
人々は世界が終わったことも気付かず、ただひたすら毎日の生活を続ける。
無限に繰り返される物語を演じる役者のようなものだろうか。
僕たち科学部の部員は、ただ繰り返される物語を見つめるだけの人間に過ぎない。
少なくとも僕は、今日を繰り返すにつれ『明日』について考えることが多くなった。
一般的に考えれば、やはり『明日』は来たほうがいいのだろう。
しかしなぜ、明日が必要なのだろうか。
『明日』には価値があるのだろうか。
『明日』は、誰にでも必要なものだろうか。
明日死に行く者の前で、あるいは、明日大切な何かを失ってしまう者の前で……。
明日は来たほうがよいと断言できるのだろうか。
自分の大切な人の命が明日で終わるとわかっている人が、時を止める装置を持っていたとしたら。
その人は装置を使わずにいられるのだろうか。
明日が来ることによって起きる悲劇と。
明日が来ないことによって起きる悲劇と。
どちらが大きいと、誰に判断できるのだろう。
少なくとも僕にとって、『明日』なんて必要のないものだ。
ループに気付いてからしばらくの間、僕は無限に繰り返す『今日』を恐ろしいと感じていた。
世界から隔離されてしまったような気がしたのだ。
科学部全員がループを認識しているという事実を知らされるまでは、本当に怖かった。
けれど今は、そのような怖さはない。
永遠にこのままでいいとさえ思っている。
7月29日は変わらないが、『僕』という人間は日々変わっていく。
例えば――。
今、沈もうとしているあの太陽も。
これから顔を出すであろう星空も。
僕には昨日とは違ったものに見える。
『人は景色が美しいから感動するのではない。
美しい景色に、自らの心や世界観や人生を映して感動する。
だからいつの世も人は、変わらない月や夕暮れを見て涙を流す』
そんな本を読んだことを、ふと思い出した。
どのようなものにもそこに意味を見つけるのは人だと、昔、ある人に言われたことがある。
世界が無意味だと思っている人間にとっては、世界は本当に無意味なものでしかない。
詳しいことを尋ねる前に、彼は消えてしまった。
今でもあれは、自分の見た幻覚ではなかったかと思っている。
そのときは彼の言葉は、よく理解できなかった。
けれど――。
こうして無限に繰り返される1日の中にいる今は、彼が言おうとしていたことが少しわかるような気がする。
僕はずっと、この世界が無意味なものだと思いこもうとしていた。
そう考えなければ、あまりにも悲しすぎたから。
とても孤独に耐えられそうになかったから。
だから僕は今も、そしてきっとこれからも、全ては無意味だと思い続けるのだろう。
……くだらないことを書いている間に、あたりはずいぶん暗くなった。
西の空は燃え立つように赤い。
夜が東から西へ、その領域を広げていく。
今日が終わり、また0時を過ぎて、7月29日は巻き戻される。
明日の来ない今日の意味を、僕はまだ見いだせない。
昨日が存在した意味。
今日が存在する意味。
明日がやってくる意味。
何もわからないまま、同じ1日を繰り返していく……。
かすかな潮風に思考が途切れる。
小さく息をつき、空を見上げた。
ちょうど夜と夕暮れの間に座って、世界の終わりを味わう。
やがて夜の気配は濃くなっていく。
遠くから僕を呼ぶ声が聞こえる。
振り向けば科学部のみんなが、手を振っている。
それぞれ、手には花火の袋やバケツを持っていた。
楽しそうに何か言い合いながら歩いてくる。
……けど、部長が背負ってる、あの大砲みたいな筒はなんだろう。
あれも花火なんだろうか。
全く、ため息しかでない。
今夜は、浜辺で花火大会をやることになっていた。
僕が砂浜に来たのもそのためだ。
世界の終わりに対面しているのかもしれないという、こんなときに花火とは。
全く、脳天気な人たちだ。
そろそろこの暇つぶしも終わりにしたほうがよさそうだ。
部長やカガハルなんかに見つかれば、しつこく詮索され、からかわれるに決まってるし。
しかし……たまには考え事を書き記すのも悪くない。
少し気持ちが整理されたような気がする。
ループと共にこの文章が消えてしまうとしても。
少なくとも僕にとって、この文章を書いたことは意味があったのだろう。
昨日・今日・明日。
訪れる日々の価値。
ジョーとしてはどれが大切という明確な線引きはなくて、
人それぞれにその時々の意味があるのではないかなあ、なんて思ったりします。
皆さんにとって、大事な『時』はいつでしょうかね?
さて、今週のブログはここまで!
また、お土産を置いてゆきますので、
ご自由にお持ち帰り下さいませ。
それではまた次回、皆様とお会いできることを願いまして――。