夏空のモノローグ その11

オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんにちはー。
【夏空のモノローグ】担当、デザインファクトリーの一(にのまえ)ジョーと申します。

第11回更新でーす。
ぞろ目です、ぞろ目。
この勢いで111回を目指しますよ。冗談です。

それはさておき、
今月29日発売、【夏空のモノローグ】!
発売日まであと半月です!

皆様、宜しくお願いしますね!

それでは更新いってみましょう。
本日の【夏空のモノローグ】blogスタートです~。


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『夏空最新情報』
今回は新規&既存情報となります。

■B's-LOG様
 7月の発売号に【夏空のモノローグ】掲載情報をご紹介。
 ろく丸、描きおろしイラスト & オリジナルss掲載していますので、お楽しみに!
 
 また編集部様による先行プレイメモ等掲載されていますので、
 実は【夏空のモノローグ】が気になっている……、という方には
 是非見ていただきたいところです!

 3号連続キャストインタビュー。
 今回のインタビューはあのお2人……!
 ゲームの魅力をしっかりと伝えてくれること間違い無しです!


■オトメイトSQUARE
 インターネットラジオステーション<音泉> にて、
 7月は≪夏空のモノローグ特集≫が行われています。
 ゲストとして木野瀬一輝 役 / 阿部敦 様も出演されています!
 【夏空のモノローグ】収録時秘話も話されているので、
 チェックしてみてくださいね!


■公式サイト
 各店舗様の予約特典ドラマCDが公開されています。
 限定版を予約すれば、更に限定版ドラマCD&予約特典、合計3本の
 ドラマCDがゲットできます!
 是非是非、各店舗様をチェックしてくださいね!


■オトメイトモバイル
 夏空のオープニングムービーが、オトメイトモバイルで
 何と無料で配信開始されています。(8/10まので期間限定)
 キャラクターイラストの待受画像も配信しています。
 これでゲーム発売日まで、いつでも夏空の雰囲気が味わえますね。

 あと、ゲーム発売日にはろく丸の描きおろしイラストの
 待受配信もあるので、そちらもお楽しみに!


以上、『夏空最新情報』でした~。

 

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さてお次は、毎週書き下ろしssです!

体験版をまずはぜひプレイしてみてください。
このssはループする7/29、その中のワンシーンとなっています。

毎度毎度違ったテーマによって、
【夏空のモノローグ】の世界を紹介していく形となります。
ギャグもあればシリアスもあり……これらもまた、
紛れも無い【夏空のモノローグ】の一部ですので見逃すことなく、
毎回読んでいただければ幸いです!

今回のお話は不思議な世界。
めまぐるしく移り変わるその情景の意味とは――。

それでは早速……夏空webss第7回、スタートです!

 

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【連載webss 第7回 夢の中】

【月の森】

月明かりの中、彼は走っていた。

行く先はわからなかった。

目的などなかった。

これからどうするかなど、考えもしなかった。

逃げたかっただけだ。

ただ、あそこにいたくなかっただけ。

別の場所に行きたいと思っていた。

どこかに自分を受け入れてくれる世界があるのだと思った。

ふいに木々が途切れ、開けた場所に出る。

見上げると、そこには夜空があった。

少年は息を呑み、幾多の天体が彩るあの世界こそが自分の居場所なのだと思った。

月は金色に輝いていた。

あまりに美しかったので少年は手を伸ばしたが、触れることはできなかった。



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【星の音色】

それはある夜のこと――。

彼は校舎の屋上に立っていた。

空を見上げて、その時を待っていた。

隣には親しい誰かがいたが、誰だったかまでははっきりとは思い出せなかった。

ここで何が起こるのかと聞いたら、星の歌が聴けると誰かは答えた。

半信半疑で待っていると、本当に星の歌が聴こえた。

綺麗な音だねと誰かに言うと、誰かは笑った。

君の故郷の音だ。

彼は星々を見上げ、本当にあそこが故郷であればいいと思った。



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【夜の教室にて】

誰も使っていない旧校舎の教室には、カレーの香りが満ちていた。

電気式カンテラの光は教室の壁に黒い影を作っている。

彼は友人と2人でカレーを食べていたが、気が付けば友人は消えていた。

代わりにひとりの男が立っていた。

カンテラの光の具合で、男の足元しか見えなかった。

男は何かを話し続けていたが、彼は男の言葉を考えないようにした。

男の言葉が自分の身体を重くしていくのがわかった。

彼は耐えきれなくなって、床に伏して泣いた。



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【夏の塔】

どれくらい昔の記憶だろうか。

何十年、何百年、あるいは何千年か前のことだったかもしれない。

彼はツリーを眺めていた。

夏の空に佇む巨大な塔は現実味がなく、どこかウソくさく見えた。

彼は小さく微笑む。

なぜ笑うのですか? 隣にいた彼女が尋ねる。

不思議な建物だと思ったからだよ、と彼は答えた。

見ているだけで悲しい気持ちになります。彼女はそう呟いた。

悲しいかな。僕にはむしろ、おかしなもののように思えるよ。

彼女は寂しそうに微笑み、それからまた塔を見上げた。

ずっとそばにいてください。

やがて、彼女はそう呟いた。

震えて、弱々しい声だった。

ひとりにはなりたくないんです。

彼には、彼女が自分の鏡のように思えた。

……ずっとそばにいるよ。安心してほしい。

できる限り優しく答える。

けれど彼は、彼女が再びひとりになることを知っていた。

彼女のためにしてやれることはあまりなかった。

だから、せめて笑っていようと考える。

彼は彼女に笑顔を見せ、彼女も安心したように笑った。




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【昨日・今日・明日】

どこまでも真っ白な世界に、やはり真っ白な道があって、彼はその道を歩き続けた。

道なりにときおり、映像が現れては消えていく。

それらは全て、どこか懐かしい映像だった。

嫌な気持ちにさせるものがほとんどだった。

しかし中には、見ていてほっとするもの、安心できるものもあった。

どこかで見たことがあるという感覚の正体に、彼はやがて気付いた。

全て、自分が過去に見た景色や、出会った人や、経験した出来事なのだ。

彼はそれで、これが自分の記憶を辿る道なのだとわかった。

現れてくる映像から考えると、自分は過去から現在に向かって歩いているらしい。

ちょうどいい機会だと、彼は思う。

道の果てにあるものを見に行こう。

彼は歩いた。

時々足を止めては、浮かび上がるイメージを見つめた。

特に、ある場面では長い間立ち止まっていた。

目を細めて、小さく息をつく。

あの時、あんなことをしなければよかった。

無意味だと知りつつも、そう考えてしまう。

小さく首を振り、彼は再び歩き出す。

彼は進み続けた。

1時間ほどだろうか。

いや、100年くらいは歩いたのかもしれない。

ここは夢の中であり、時間は現実よりずっと曖昧で掴みどころがなかった。

不意に道が途切れた。

目の前には白い世界だけが広がっている。

彼は立ち止まってしばらく考え、やがて自分が現在にまで追いついたのだと思った。

ここから先は明日になるのだろう。

彼はしばらく考え、やがて一歩を踏み出した。

その途端、自分の身体が砂のように崩れていく。

驚きはなかった。

予想していた通りだ。

僕は幸せだったのだろうか。

彼は自分に問いかけ、寂しく笑い……そして消えた。

 




僕は死んでしまった。

そう思いながら目を開けると、古びた天井が見えた。

ソファに横になったまま、眠ってしまったらしい。

7月29日の午後。

この終わらない1日を経験するのは、これで何度目だろう。

緩慢に起き上がり、窓に目をやる。

外はもう暮れかけている。

全てを橙に染め上げる光の中、遠くにツリーが見える。

どこか作り物のようだ、と彼は思う。

たくさんの夢を見たような気はするが、もう内容は思い出せずにいた。

あるいは、今も夢から覚めていないのかもしれない。

正体不明の超高層建築物に、同じ1日を繰り返す世界。

「……まるで現実味がないな」

彼はそう呟き、再び目を閉じる。

何もかもが夢ならいい。

もう一度目を覚ましたとき、あの頃に戻れればいい。

そうすれば今度こそ、僕は――。

やがて意識は薄れ、彼はまた温かい闇の中に落ちていく。

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謎の少年、綿森――。
彼の見た夢の意味とは。
そして、科学部との関係性は……。

 
さて、今週のブログはここまで!
それではまた次回、皆様とお会いできることを願いまして――。


―ジョーでした。

 

 

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