オトメイトブログをご覧の皆さん、こんにちは。
【二世の契り】担当、アイディアファクトリーの黒須です。
オトメイトモバイルの方で【二世の契り】のキャラメール(お誕生日メール・定期配信メール)配信中になりますが、既に多くの方がご覧になった方々もたくさんいらっしゃるようで嬉しい限りです。
ご感想ももし良かったらまた送ってくださいね。
また、同じくオトモバ川柳にもたくさんのご応募ありがとうございました。
本当にたくさん頂いておりますが、必ず全て読ましていただきます!
もちろん優秀賞の方にはプレゼントがあるそうで、よりしっかり選ばねば!と思っております。
それでは、今週は新展開情報とパロSSをお送り致します。
続きをどうぞ
◇JAPAN乙女フェスティバル【二世の契り】参加決定
参加決定です。どんどんパチパチ!!
続報などこれからどんどん色々なところから出てきそうですねお楽しみに!!
JAPAN乙女フェスティバル公式HP
◇【二世の契り】ドラマCD制作決定
発売がとりあえず決まっただけの告知です。
皆様、お店にはまだお問い合わせはしないでくださいね。
内容的には、やはり一番皆さんの声が高かったあたり(予約特典ドラマCD)をイメージして制作を進めております。
発売時期や内容も今後発表して参りますのでいましばらくお待ちくださいませ。
◇ 【二世の契り番外物語2】
さあて、番外SS第二弾今回は、弥太郎と雅刀のお話。
とりあえず、本編ではありえない話ですので、軽く笑ってあげていただければ幸いです。
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ご注意:本物語は本編とは全く関係のないパロディです。
第二話「勘違い野郎どもの夜」
小島家
夜更け過ぎ、雅刀は神妙な面持ちで弥太郎の家にきていた。
弥太郎「こんな夜更けに改まって何用だ?」
雅刀「小島様に・・・一つご相談(真奈について)したいことがあり、馳せ参じました次第にございます」
弥太郎「ほう・・・相談とはなんだ?(また、特別な稽古の相談か)」
雅刀「はい・・・実は・・・その・・・」
弥太郎「まぁ待て、皆まで言わずとも分かる」
雅刀「えっ・・・既にお分かりなのですか?」
弥太郎「ああ、当然だ、俺も鬼小島と呼ばれた男。それにおまえも人に聞かれたくないからこそ、こんな夜更けに赴いたのであろう。相手(倒したい奴)の名前までは聞かぬ」
雅刀は心底感嘆した面持ちで、弥太郎に頭を下げ答える
雅刀「さっ、さすが小島様・・・ご配慮痛み入ります」
弥太郎「ふん、いいってことよ。俺も何度もそういった相手がいたから分かる」
そういって、うんうんと大きく頷く弥太郎
雅刀「(さすが小島様、こういった経験はやはり豊富なのであろう・・・相談してよかった・・・)」
弥太郎「んで、どんな相手なんだそいつは?」
雅刀「は、はっ! えっと、なかなかに手強い相手でして・・・」
弥太郎「ほぅ、おまえほどの男が、そこまでてこずるということは相当な相手なんだな・・・」
雅刀「い、いえ、なんというか古くから知った仲で、馴染みというか・・・」
弥太郎「なるほど、因縁の相手って奴か・・・そいつはやっかいだな」
雅刀「た、たしかに因縁の相手といえば、そうなります・・・」
弥太郎「で、おめえはどんな風に仕掛けてるんだ?」
雅刀「は、はい・・・それが、こちらから仕掛け(話掛け)ようとしているのですが、なかなか掴まらず、それどころか、相手から何時も思わぬところで攻撃(発言)され・・・それで慌ててしまうのです」
弥太郎「かーっ!!なにやってんだおめえ」
雅刀「えっ」
弥太郎「先手必勝!攻撃は最大の防御!分かるか雅刀?」
雅刀「はっ、はい」
弥太郎「仕掛けようじゃない、先に必ず仕掛けるという気持ちが大事なんだ! 守ってばかりじゃ、いずれジリ貧で負けちまう」
雅刀「・・・か、必ず仕掛けるですか?」
弥太郎「おうよ」
弥太郎「もういっそ、相手を押し倒してしまうくらいな気持ちでいけ」
雅刀「なッ名・・・え、お、お、押し倒してし、しまうのですか!!??」
弥太郎「ああ、そうすれば後は煮るなり焼くなり好き放題だからな」
雅刀「す、す、ス、好き放題!!??い、いやしかしそ、それはさすがに・・・」
弥太郎「なーにいってんだ、なあ雅刀。おめえは今回、そういったことが初めてだからかもしれんが、俺は“いつも”そうしてきたから安心しろ」
雅刀「なっ、小島様は“いつも”でございますか!!」
弥太郎「ああ、当然だ。そうすりゃうまくいく、この鬼小島が保障してやる(相当自信満々)」
雅刀「な・・・なんと・・・」
雅刀「さ、さすがでございます」
弥太郎「ふんっ」
少し間があいたのち、雅刀は絞りだすような声で告げる
雅刀「し、しかしながら・・・」
弥太郎「うん?まだ何か不安なのか」
雅刀「もしも、もしもでございます。相手に防がれたら(拒否されたら)どうすれば良いのでしょうか?」
弥太郎「・・・・・・」
弥太郎「おいおい、情けねえこというなよ、おめえそれでも軒猿か」
雅刀「も、申し訳ございませぬ、し、しかし何があっても・・・こ、このきも・・・遂げたいのです、どうしても、どうしてもなのです・・・くそぉ!!」
雅刀はそういって床に向かって拳を叩きつけた。
その熱く、強い気持ちは弥太郎の胸に静かに響く(勘違い)
いつの間にか、弥太郎の目は優しくなっていた。
弥太郎「なあ・・・雅刀、そんなにか?(そんなに倒したい相手なのか)」
雅刀は何も言わず、弥太郎を見つめていた。
雅刀「・・・・・・」
いつの間にか雅刀の目には薄っすらと光る物があった。
その目をじっと見たあと
弥太郎「そうか、なら仕方ない・・・」
弥太郎はそういうと、雅刀に背を向け穏やかに語りだす。
弥太郎「一つ・・・そう一つだけ、手がないわけではない・・・」
雅刀「ま、真にございますか?」
弥太郎「ああ、ただこれはあまり勧めたくなかったのだがな」
雅刀「・・・・・・(ごくっ)」
ただならぬ弥太郎の雰囲気に雅刀は息を飲む。
弥太郎「・・・寝込みを襲うのだ」
雅刀「!!っ!!(雅刀絶句)」
弥太郎「もちろん、武士として、いや軒猿としてもそんな不意打ちみたいなことはしたくないだろうが・・・」
雅刀は、弥太郎にすがりつくように答える。
雅刀「小島様!いくらなんでもそれはさすがに、相手に対して不義・・・いや卑怯すぎまする・・・それ以上に・・・きら・・・」
最後の言葉を告げる前に弥太郎は再び雅刀の方に振り向き、顔を近付け力強く告げる!
弥太郎「不義?卑怯?おめえの気持ちはそんなもんに負けんのか!!?雅刀!!」
雅刀「くっ!!!?」
弥太郎「おめえのさっきの気迫、おめえのさっきの相手への気持ち、ありゃぁ嘘なんか!?」
弥太郎「だが、だがな、これ以上、これ以上確実な方法はねえんだよ!」
いつの間にか弥太郎の目にも少し光ものが滲んでいた
雅刀「・・・・・・そ、そんなことは・・・」
言葉に詰まる雅刀に対して再び穏やかに語る
弥太郎「ああ、分かってる、分かってるんだ雅刀、(そういって顔を横に振る)」
弥太郎「さっきのおめえの気持ちに嘘なんかねえ」
弥太郎「おめえの目を見りゃ分かるってもんだ・・・」
勘違い野郎はまだ言葉を続ける
弥太郎「出来るよな、おめえなら?」
勘違い野郎達、二人の深い沈黙が続いた後、雅刀は静かに“頷く”
弥太郎「・・・・・・そうか、頑張れよ」
雅刀「はい」
弥太郎は障子を開き、外を眺める。
弥太郎「・・・今宵は月も雲に隠れている、決行するならば今夜がいいだろう」
雅刀「はっ」
弥太郎「吉報待っているぞ」
雅刀「はっ!」
そういうと雅刀は弥太郎に一礼し闇夜に消えていった。
弥太郎は雅刀の姿が見えなくなったのを確認した後、静かに語る
弥太郎「久しぶりに熱くなっちまったな、畜生」
弥太郎「へへっ、まあ、たまにはそれも“悪くない”」
いや、全力で悪かったのである・・・
後に、真奈の寝室に忍び込もうとした雅刀が警護中の刀儀に見つかり、鬼のお仕置きをされるのは1刻もしない後。その後、騒ぎを聞きつけ事情を知った綾姫に弥太郎が記憶がなくなるまでシバキ倒され始めるのが丁度1刻後であった。
越後の夜は今日も平和である。
―終―
はい、【二世の契り番外物語】第二話でした。少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。
ということで今週のブログはここまで。
それではまた 黒須