オトメイトブログをご覧の皆さん、こんにちは。
【二世の契り】担当、アイディアファクトリーの黒須です。
急に気温が下がり冬の到来も間もなくといった感じになってきましたが、御体は大丈夫ですか?
今年の冬は寒くなると言われていますので、防寒対策をしっかりと行って風邪などひかないように気をつけてくださいね。
続きをどうぞ
◇【二世の契り関連商品の御紹介】
さてさて、いつの間にか少しずつ関連商品の展開が始まっております。
オトメイト・スチルコレクション VOL.3(オフィス・シックス)本日発売!
パッケージには二世の契りの描き下ろしイラストが描かれています。
『オトメイト・スチルコレクション VOL.3』公式サイト
アニメイト様より現在以下の商品がグッズ展開されます。
湯のみ/ポートレート錦絵2種/ストラップ
湯のみがオンライン画像では暁月と翠炎雅刀が少し見えるだけですが、秋夜と勘助もいますよー。
下は監修中のグッズになります。
注:監修中のものですので最終的な製品版とは差異があるかも知れません。
湯のみ、ポートレート錦絵2種、ストラップはいずれも12月16日発売予定です。チェックしてみて下さいね。
その他、発売中の物
公式ビジュアルファンブック(エンターブレイン様)
バロッコポストカードブック(オフィス・シックス様)
企画中の物
・ドラマCD
そうそう気になるドラマCDの新情報を少しだけ。
テーマは
「IT」
戦国とIT。予約特典的なノリでのパロディになります。
◇ 【二世の契り番外物語3】
今回は、秋夜と刀儀のお話し。
治療のために秋夜の家を訪れた刀儀の身にいったい何が起こったのか!?
それでは、お楽しみください。
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ご注意:本物語は本編とは全く関係のないパロディです。
第三話「無理は禁物」
秋夜が薬の調合をしていると、刀儀が肩をさすりながら入ってくる。
刀儀「精が出るな秋夜」
秋夜「これは先代、こんなところまでわざわざ如何致しましたか」
刀儀「いやなに、最近どうも肩こりがひどくてな、なにか軽くする手立てはないか」
秋夜「肩こりですか……」
肩こりと聞いた秋夜が何かを考えるようにうつむく。
秋夜「なくはないのですが・・・」
刀儀「何かあるのか?」
秋夜「はい、先日甲斐に偵察に出たものより“鍼治療”に関する書物を入手しまして」
刀儀「ほぅ“鍼治療”か」
秋夜「はい、先代の肩こりもこれですぐに治るのではないかと」
刀儀「そんなに効果があるものなのか?」
秋夜「ここに記載されている治療通り行えば、治るとのことです」
刀儀「甲斐のものということでは油断ならぬな・・・偽物だった場合どうなる?」
秋夜「もしも偽物であった場合、肩こりが悪化する可能性やそれ以上のことも・・・」
刀儀「ふむ……」
秋夜「一通り見たところそれなりに信用のできるものかと思いますが・・・」
眉を寄せる刀儀。
秋夜「如何致しましょうか?」
刀儀「ふむ、本物であれば御屋形様の役に立つやもしれん、わしで試してみろ」
秋夜「本当に宜しいのですか?」
刀儀「かまわん。何かを得るには犠牲はつきものだ、試すのであればわしのような老いぼれであった方がよい」
秋夜「先代・・・」
秋夜「わかりました・・・それでは準備を致します。先代はこちらに横になってください」
刀儀「うむ」
秋夜がそういって準備にとりかかると、刀儀は床にうつ伏せになる。
秋夜「準備ができました。御覚悟はよろしいでしょうか」
刀儀「・・・いざとなると緊張するものだな」
秋夜「それでは始めます」
スッと鍼をさす
刀儀「むっ・・・これはなかなか堪えるな」
秋夜「申し訳ございません、慣れぬ治療ゆえに・・・」
刀儀「かまわん、続けよ」
秋夜「わかりました。それでは」
続けて鍼をさす
刀儀「っぐ!秋夜、これは本当に肩こりに効くのであろうな?」
秋夜「はい、そのはずかと」
刀儀「ではなぜ、鍼を“腕”に刺す?」
秋夜「“書物”によればこの位置に肩こりに効くツボがあるようです」
刀儀「そうか……」
秋夜「それでは、続けます」
っぶす、っぶす、っぶす
刀儀「なっ、三本同時だと!」
秋夜「なんでも、この鍼は間髪いれずに刺すことに意味があるそうです」
刀儀「そ、そうなのか・・・」
秋夜「書物によれば・・・」
秋夜の言葉を遮るように刀儀は言葉を告げる
刀儀「今更だが、その書物は本当に信用してよいものなのか・・・」
秋夜「・・・おそらく」
刀儀「ふぅむ……」
秋夜「少し休憩いたしますか?」
刀儀「いや、間を空ければ覚悟が鈍るというもの。一気にやってくれ」
秋夜「承知」
秋夜「それでは残りの145本を一気に────」
刀儀「その書物は偽物じゃ!!!」
慌てて立ち上がり、ツッコミを入れる刀儀。
刀儀「150本も打つ鍼治療など聞いたこともないわ!」
秋夜「・・・書物によれば、打つ量が多いほど効果があると」
刀儀「物事には加減とういものがあるだろう・・・」
秋夜「・・・・・・」
刀儀「そんなに大量の鍼を打っても肩こりが引くわけでもなかろう・・・・・・・・・・・・ん?」
何かに気づいたかのように肩をさする刀儀。
秋夜「どうなされましたか?」
刀儀「・・・肩こりがなくなっておる」
秋夜「真でございますか!?」
刀儀は肩を回したり、腕を伸ばす
刀儀「・・・ふむぅ、あながち偽物というわけでも・・・・・・ないのか」
秋夜「そのようでございます」
秋夜「では残りの145本を────」
刀儀「いやそれは遠慮する」
秋夜「途中でやめるのは危険かもしれませぬ。最後まで・・・」
刀儀「いや、大丈夫だ」
秋夜「ですが、書物によれば150本の鍼を“三日三晩”打つことで効果を発揮すると記されておりまする」
刀儀「・・・・・・秋夜」
刀儀「その治療法は今後一切使ってはならん。よいな」
刀儀はじっと秋夜をみつめる
秋夜「・・・承知致しました」
刀儀「うむ、わかればよい。それではわしは任務に戻る。面倒をかけたな」
秋夜「いえ、お気をつけて」
刀儀は礼を言うと、秋夜の家を後にするのだった。
しかしその翌日、刀儀は肩に激痛を感じ、結局“秋夜の三日三晩の150本鍼治療”を受けることになるのだった。
甲斐おそろしや
-終-
以上、【二世の契り番外物語】第三弾でした。
今回のブログはここまで
それでは 黒須