オトメイトブログをご覧の皆さん、こんにちは。
【二世の契り】担当、アイディアファクトリーの黒須です。
この時期になると忘年会が各所で開催され、今年も終わりなんだな~と実感しますね。
学生の方々は期末テストとか色々大変でしょうがその後は冬休み、ウィンタースポーツや旅行とか計画されているのではありませんか?
さてさて今週のブログでは、オトモバ/ドラマCD情報/オトメイトマニアックス情報とパロSSになります。
では続きをどうぞ
■オトメイトモバイル 二世の契り年賀メール
2010.12.21 応募開始
お正月に二世の契りのキャラクターからメールをお届けいたします。
今回お届けするのはキャラクター7人です。
【暁月、翠炎、秋夜、雅刀、弥太郎、刀儀兼久、山本勘助】
キャラクターごとの募集になりますので、好きなキャラをご自由にお選びいただけます。
■ 二世の契りドラマCD~IT戦国時代~【発売日決定】
http://www.team-e.co.jp/products/kdsd-00419.html
2011.01.26 ON SALE
ジャケット画増公開!!
ドラマCDの中に出てくる全キャラがジャケットに登場しております。
既に後ろの方の数人が不穏な動きをしております(笑)
■オトメイトマニアックスvol 2
今週もオトメイトマニアックスに掲載されているイラストの中から一点を御紹介!
今回はネプテューヌ:キャラクターデザインつなこのイラストです。
「特等席」
イラスト:つなこ
昨日のワリコミでも紹介されていますが、他にもたくさんの秘蔵イラスト満載です。
ご興味のある方は是非「オトメイト 薄桜鬼」(コミックマーケット79)にいらしてくださいね!http://www.ideaf.co.jp/comiket/otomate_shop02/
◇【二世の契り番外物語7】
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ご注意:本物語は本編とは全く関係のないパロディです。
第七話「翠炎先生の教育方針」
翠炎の家
翠炎が見守る中、瑠璃丸が掃除を行っている。
翠炎「申し訳ありません、瑠璃丸。しかし本当に私は手伝わなくていいのですか?」
瑠璃丸「だ、大丈夫だよ! これは俺が先代から頼まれた仕事だからね!!」
翠炎「そうですか、それではお願いしますね」
瑠璃丸「うん、まかせてよ」
翠炎「それにしても……、先代もどうしてあなたに私の家の掃除など頼んだのでしょうね……?」
瑠璃丸「さ、さあ、俺にもわからないよ……」
翠炎「そうですか……」
翠炎の言葉に視線をそらす瑠璃丸。
本当のところ、瑠璃丸は刀儀に掃除など頼まれていなかった。
瑠璃丸は掃除をしながら机の下や物陰を確認していき、ある物を見つけようとしていた。
瑠璃丸(早く見つけないと翠炎に笛を失くしたことがばれちゃうよ……)
そう瑠璃丸は翠炎に借りた龍笛を失くしてしいまい、それを探しているのだった。
翠炎「そういえば瑠璃丸、先日貸した笛のことなのですが……」
瑠璃丸「えっ!!」
飛び上がるように体をビクつかせる瑠璃丸。
翠炎「どうしたのですか、瑠璃丸?」
瑠璃丸「い、いや何でもないよ。笛がどうしたの?」
翠炎「いえ、ちゃんと音が出せるようになったか聞きたかったのですが」
瑠璃丸「音? も、もちろん出せるようになったよ。」
翠炎「そうですか、それはよかった。では今度吹いて聞かせてください」
瑠璃丸「うん、わかった。約束するよ」
瑠璃丸(危なかった~。笛を失くしたことがばれたのかと思った……)
瑠璃丸(借りてすぐに失くしちゃったから全然練習できてないんだよね……)
瑠璃丸は再び捜索に戻ろうとする。
翠炎「おかしいですね……失くしてしまったのでしょうか……?」
瑠璃丸「っ!失くしてなんかないよ!!」
ぽつりと翠炎が呟いた言葉に大きく反応する瑠璃丸。
翠炎「そうなのですか? もう何日も見ていないのですが……」
瑠璃丸「大丈夫、ちゃんと家にあるから!」
翠炎「なにを言っているのですか瑠璃丸。私が言っているのは秋夜の薬のことですよ?」
瑠璃丸「……え? そうなの?」
翠炎「はい、先日頂いたのですが見当たらなくて」
瑠璃丸「なんだそうか」
翠炎「いったいなんだと思っていたのですか?」
瑠璃丸「え!? いや、ほら……あの、この前借りた笛のことかなーとか……!?」
翠炎「笛……? ああ、そんな心配はしておりません。信じていますよ、瑠璃丸」
瑠璃丸「あはっ、あはははは」
乾いた笑い声を上げながらも瑠璃丸は捜索を続けていく。
すると笛の入り込みそうな棚と壁の隙間を見つける。
瑠璃丸はここに違いないと考え、隙間に手を差し込もうと────
翠炎「やはり私も手伝いましょう。」
瑠璃丸「うわぁ!」
瑠璃丸が隙間に手を入れようとした瞬間、背後から翠炎が声をかけてくる。
瑠璃丸「す、っすす、翠炎!? いいから俺に任せといてよ。絶対綺麗にするからさ」
翠炎「しかし先ほどから物陰ばかり掃除しているようですが……」
瑠璃丸「それはほら、普段あまり掃除しないところに手をつけた方が綺麗になるかと思ってさ」
翠炎「そうなのですか?」
瑠璃丸「う、うん。だからここは俺に任せてよ」
翠炎「……わかりました、ですがあまり無理はしないでくださいね」
翠炎が向こうに行ったのを確認すると瑠璃丸は再び隙間に手を差し込む。
すると指の先に何かが当たる感触が!
瑠璃丸(もしかしてこれは……笛かもしれない!)
そう考えた瑠璃丸はさらに手を差し込み、その物体を引き抜こうとする。
しかし、案外奥に入り込んでしまっているようで届かない。
瑠璃丸(もう少しなんだけど!)
翠炎「どうかしましたか? 瑠璃丸」
瑠璃丸「うん、実は奥何かあるんだけど届かなくて」
翠炎「そうですか……では、これを使ってみてはどうですか?」
瑠璃丸「うん、ありがとう。ああ笛か、確かにこれなら細いところにも……入る……し…………」
硬直する瑠璃丸。
翠炎「……瑠璃丸?」
瑠璃丸「………………えっと……この笛はどこで?」
翠炎「ああ、これですか? 実は先日、玄関前に落ちているのを見つけたのです」
瑠璃丸「玄関前に……?」
翠炎「はい。見れば見るほど、私の笛にそっくりでしょう? ですが私の笛はあなたの家にあるということですから、これはきっと他の誰かの笛だと思います」
瑠璃丸「そ、そうだね……」
瑠璃丸(どどどど、どうしよう……!!)
内心慌てふためく瑠璃丸を見て、翠炎は優しい笑みを浮かべながら言葉を続ける。
翠炎「瑠璃丸、この笛をあなたに預けても宜しいでしょうか?」
瑠璃丸「……え!?」
翠炎「きっとこの笛の持ち主も笛を無くしてしまい、悲しい思いをしている事でしょう」
瑠璃丸「う、うん……」
翠炎「本来私が持ち主を探すべきではあるのですが、少々立て込んでおりまして……、申し訳ないのですが、代わりに持ち主を探して頂けませんか?」
瑠璃丸「う……ん……」
瑠璃丸(このまま笛を預かって、持ち主は見つかった事にして翠炎に返せば……)
瑠璃丸「……」
翠炎「瑠璃丸?」
瑠璃丸「……ごめんなさい」
翠炎「ん……?」
瑠璃丸「こ、この笛、翠炎の笛だと……思う、俺、この前借りた時……失くしてゃって……大切な笛なのに……。ごめんなさい……!」
うつむき歯を食いしばる瑠璃丸。そんな瑠璃丸の頭に翠炎は手を載せる。
翠炎「よく正直に話してくれましたね……瑠璃丸。それはとても勇敢なことですよ」
瑠璃丸「すい……えん……」
その言葉に、思わず堪えていた涙が出てくる瑠璃丸。
翠炎「だから今回は特別に、軽いお仕置きで許してあげます」
瑠璃丸「うん……。 ── うん?」
瑠璃丸(お、おしおき?)
翠炎「これから午後の手習いの子供たちが来ます。瑠璃丸も一緒に文字の練習をしましょう。」
瑠璃丸「……」
固まる瑠璃丸。翠炎は相変わらずの優しい笑顔
瑠璃丸「……え、えぇーっ!!」
そして瑠璃丸は、もう二度と他人から借りた物を粗末にはしないと誓うのだった。
─終─
以上、【二世の契り番外物語】第7弾でした。
今回のブログはここまで
それでは、また
黒須