神なる君と 巻ノ十四

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オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんばんは。

【神なる君と】担当、
デザインファクトリーの一(にのまえ)ジョーと申します。

 

最近、雨と雷ばっかりですねー。
昼ごはんの時に外に向かうと、もれなく濡れますよね。
靴下とか、靴下とか、靴下とか。
……別に靴に穴開いてるわけじゃないんですが、謎です。


あと雨といえば、
社会人ともなると風邪ひいたりすると、
割とシャレになりませんよね。


特にディレクターが休むと、
ライン作業止まっちゃいますから……
病弱なジョーは今日もラインの皆と
皆様の応援に支えられて、成り立っています!(笑)

 

さてさて本日の【神なる君と】ブログ、
第14回目となります。
始まり、始まり~。



 

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それではまず初めに、
恒例の最新情報に行きましょう。

【なると最新情報】です。

 

 

■B's-LOG様

 先月20日発売号にて、
 原画・ナガオカによる美しい見開きイラストの他、
 メインキャラを演じるキャスト様の
 お名前も掲載されていますので、
 是非お確かめくださいませ!

 また、先月号より
 毎号書き下ろしSSが掲載!
 そちらも楽しみにしていてくださいね。

 

 

■公式サイト

 【神なる君と】公式サイト、公開中です。
 本日更新は、【OPムービー】がいよいよお披露目です!

 【神なる君と】独特の、美しく切ない雰囲気を、
 そして mao さんが歌う素晴らしい主題歌にも
 大注目してくださいね!

 更に……!

 まあ、OP見たかたはお気づきでしょうけども……(笑)
 サブキャラクターのキャストも判明しています!



 坂神庄左エ門頼仁 役  松本大   さん

 吹春日之条    役  檜山修之  さん

 吉備亜紀     役  藤森ゆき奈 さん



この御三方にそれぞれ演じていただきました!
来週の更新では、こちら3キャラのサンプルボイスも
公開されますから、楽しみにしていてくださいね!

 

また、『バナーキャンペーン』が
本日で終了致しました。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました!

 

と、今回は以上のご紹介となります。
皆様も忘れずにチェックしてくださいね。

本日の【なると最新情報】でした。





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さて続きましては、
隔週でお送りしています、この企画。


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【神なる君と】に登場する魅力的な人物たち。
その一人一人を【キャラクター紹介】として、
ご紹介させていただくといったコーナーになります。


今回も【神なる君と】、
シナリオ担当・西村悠に来てもらっています。

 

それでは早速、
【神なる君と人物帖】第四項、開帖です。

どうぞお楽しみ下さい。



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『神なる君と』 人物帖 -水庭苓 編-


 二週間ぶりに登場させていただきます。
 『神なる君と』メインシナリオ担当西村です。


 隔週にて『神なる君と』のキャラクターの魅力に迫る
 『神なる君と』人物帖、今回は『水庭苓』について
 語っていきたいと思います!


 お時間に余裕のある方は、
 ぜひお付き合いいただければ幸いです。



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▼水庭苓ってどんな人?

  【前向きでけなげな幽霊】それが苓というキャラクターです。


  趣味は園芸で、明るくマイペースな幽霊。
  彼には生前の記憶がなく、主人公に会うまでは、
  幽霊としてひっそり生きて(?)いました。



  主人公がもたらしてくれた明るく楽しい毎日は、
  彼にとって大きな変化でした。
  仲良く話をする学生たちを見守りながら、
  自分には関係のない世界だと、どこかで考えていたのだと思います。



  だから、そんな毎日をもたらしてくれた主人公のことも大好きです。
  あなただけの背後霊になりたい、と宣言するくらいには好きです。



  ですから、主人公やその仲間と一緒にわいわいと
  騒ぐのが、楽しくてしょうがないようです。
  彼はいつもにこにこと笑っているようなイメージがあります。



  ギャグシーンではわりと積極的にボケていくタイプですね。
  全力で状況を楽しもうとします。
  八雲のノリにも余裕でついていけるあたり、
  彼のタフさがうかがえます。

 


 ▼水庭苓の物語

  彼の物語は、ものすごく直球です。テーマは『生と死』。
  彼は幽霊で、主人公は生きている人間です。
  どうしたって2人の間には越えられない一線があり、
  いつか離れ離れになることはわかりきっています。



  互いに惹かれあっていけば、この問題を避けることはできず、
  主人公は苓が幽霊であることを、
  どうしても意識してしまうようになっていきます。



  幽霊と人間の恋にどのような決着をつけるのか、
  それは主人公の、つまり皆様の行動次第となります。



  幽霊との恋に幸せな結末が見つけられるよう、祈っております。

 


 ▼勝手に抜粋!! 本編シナリオ!!

  視線を戻せば、月を見上げる苓くんがいた。

  月に青白く照らされた苓くんは、
  周囲から浮き上がって見えた。

  彼は今にも消えてしまいそうに
  儚く見える。

  苓
  「あの――
   もしよければでいいんですけど……」

  苓くんは私を見て言う。

  苓
  「もし、離ればなれになることがあっても」

  苓
  「僕のこと、
   忘れないでくれると嬉しいです」

  一瞬言葉につまり、
  私を見つめる苓くんの頬に、
  光るものを見つける。

  咲耶
  「……当たり前だよ」

  小さな声で、私は言った。

  苓
  「……僕も忘れませんから」

  苓くんはそう言って微笑んだ。

  私が言葉につまったのは、
  苓くんといつか別れなくてはいけない、
  なんてことを今まで考えてこなかったから。

  そんな日は、
  永遠に来ないような気がしていたから。

  ずっとそばにいてよ、
  という言葉は飲み込んだ。

  いつも忘れてしまう当たり前のことを
  嫌でも思い出してしまったから。

  私は生きていて、苓くんは死んでいる。

  きっとそれは乗り越えることのできない
  大きな壁なのだろう。

 


 これはあるイベントの後の、帰り道でのできごとです。
 星の明るい夜、2人で川の土手を歩いている際の
 何気ない会話ですが、
 2人の関係性やこれからの物語を想像させるシーンかと思い、
 抜粋させていただきました。



 仲良くなればなるほど、互いを知れば知るほど
 別れを意識しなければいけないというのは、
 中々つらいものがありますね。

 


 以上、水庭苓のご紹介でした。
 幽霊との恋ということで、どうしたって悲しいお話を
 想像しがちですが、前半の2人のやりとりは賑やかだったり、
 穏やかだったりと、楽しい雰囲気で進みます。
 これは苓の人柄のおかげですね。
 そして後半に向かうにつれて徐々に……という流れです。



 愛しい人が幽霊である、というお話はたくさんあります。
 その結末もまた、千差万別です。
 このゲームにおける幽霊との恋物語が
 ここからどのような場所に落ち着くのか、
 ぜひ見守ってあげてください。




 次回はいよいよ最終回、
 お気楽な神様『天津国星縁尊』
 (あまつくにほしえんのみこと)の出番です。

 ではまた、二週間後に。



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ということで、
【神なる君と人物帖】第四項でした。
西村、ありがとう!


いかがでしたでしょうか?
少しでも【神なる君と】のキャラクターたちの魅力を、
皆様へと伝えることができれば幸いです。


人間と幽霊。
絶対的な違いを持つ二人が、もし恋に落ちたのならば?
行き着く先は 『幸せ』 なのか、それとも……


――二人を別つ、生と死の境界線。


皆様、是非お楽しみに。





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さてさて、続きましてはSSコーナー。

今週は
【神なる君と人物帖】に続き、
水庭苓が主軸になったお話です。

それでは、どうぞご覧下さいませ。



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【神なる君と 挿話ノ四 カタリカタリテ】

 

えーと……こ、これでいいのかな。

……機械は難しいな。

こほんこほん。

テストテスト。
聞こえますかー。

あーあー。

僕の名前は、水庭苓です。
幽霊をしています。

きちんと録音できてますかー?

…………。

うぅ……録音できてるかどうか、
確認するやり方を聞いてませんでした。

咲耶さんか鳴海さんに、
今から聞きに行くのは迷惑ですよね……。

 

……。

…………。

 

いいや、録音できてると思ってお話します。

えーと……い、いざとなると少し緊張しますね。

何を話したらいいんだろう……。

うーん……ここは旧校舎の教室です。

時刻は夜――といってもほとんど明け方です。

何の音も聞こえなくて……とても静かです。

当然、深夜なので僕以外は誰もいません。

今、開けた窓から月が見えています。

すごくきれいです。

 

…………。

……。

 

も……もう話すことがなくなってしまいました。

あ、こ、この録音は、
咲耶さんや鳴海さんに勧められて行っています!

僕には生前の記憶がなくて……。
自分のことがよくわからないっていうのは、
ちょっと寂しいな、って。

そしたら、
皆さんが相談に乗ってくれて――。

そういうときは、自分の覚えてること、
好きなこと・嫌いなことなんかを、
たくさん話してみるといいって教えてくれたんです。

そうすると、何かがきっかけになって、
ふっと、色んなことを思い出すかもしれないんだそうです。

皆さんでわざわざ調べてくれたみたいで、
僕、すごく嬉しかったです。

 

ですので、僕は今こうやって話をしています。

 

好きなもの。

えっと……この場所が好きですね。
旧校舎で幽霊が出るなんて言われて、
生徒の皆さんからは恐がられたりしてますけど……。

でも僕、ずっとここにいますけど、
そんな幽霊に会ったことないんですよね……。

でも!
学校の生徒さんたちを怖がらせるなんていけないことです!
もし出会えたら、僕がお説教しますよ。

それから……
小さな動物が好きです。
ふわふわしてかわいいです。

あ、そうだ。
勉強も好きですね。
たくさんの知識は、僕の世界をどんどん広げてくれますから。

あと、花が好きです!
旧校舎の裏にある花壇で、花を育てているのですが、
とてもきれいなんです。僕のちょっとした自慢ですよ。

 

それから賑やかなのも好きです。
みなさんとお話したりするの、大好きです。

僕の周りには、神社の跡継ぎの人とか、妖っぽい人とか、
よくわからないけどすごい人とか、元神様とか、
そういう楽しい人たちがたくさんいます。

みなさんと話していると、
色々なことを考えなくてはいけないので、
頭がぐるぐるしてきますが、とっても楽しいです!

 

それから……。

 

咲耶さん。

大好きです。

咲耶さんが友達になろうと言ってくれた時は、
息が止まって死んでしまうんじゃないかと思うくらい、
驚きました。

まあ、もう死んでいるんですが、あはは。

 

えっと……次は、嫌いなものですね。
うーん、なんだろう嫌いなもの。

……あ!

ホラー映画とか、苦手です!

以前、咲耶さんと一緒に見ていたんですが、
恥ずかしながら途中から記憶がありません……。

なんであんなに怖いものを、
好んで見たがる人がいるのでしょう……。
世の中って不思議ですよね。

あとは……そうだなぁ。

いじわるな人、とか。

誰かの不幸を笑う人、とか――ですかね。

 

でも!
僕の周りにはそんな人はいません!
皆さん、いい人ばかりです。

 

鳴海さん、冷たそうに見えますが、いい人です。
弓鶴さん、毒舌ですが、いい人です。
八雲さん、トラブルメーカーですが、いい人です。
ミコトさん、不思議な人ですが、いい人です。

そして、咲耶さん。

この世界で僕が唯一、この身を捧げてもいい。
専属の背後霊になってもいい。

――そう思えるほどの、いい人です。

……。

…………。

ああ、でも自分で言っておいてなんだけど、
専属の背後霊って咲耶さん喜んでくれるかな……?

 

僕の周りは、
好きなもの・楽しいもの、
明るいものでいっぱいです。

……だけど、僕は幽霊だから。

いつか。

いつかは、その輝きに満ちた場所から、出て行かなければいけない。

だから【時の流れ】が嫌い――いえ、正確には怖い、ですかね。

今皆さんと過ごしている毎日が、あまりにも楽しくて……。
いつか、僕はそこから消えていく運命だとしたら。
それは、考えるだけで……とても怖いです。

 

……。

…………。

 

うーん……これ、咲耶さんたちには聞かせられないかな。
皆さん優しいから、すごく気を遣わせてしまいそうですし。

……うん、録り終わったら後で消そう。

 

えーと……。

結構話した気がするんですが、
特に何かを思い出す感じはしませんね。

……僕は、誰なんでしょうか。

生きてるときは、
どんな人たちに囲まれていたんでしょう。

どんな風に笑って、
どんな風に怒っていたんでしょうか。

全然、わからないです。

……わからないって、つらいですね……。

 

……。

…………。

 

でも、いいんです!
いい、ということにします!

僕は今、とても幸せです。
そして、この幸せは僕が幽霊だったから訪れたものです。

幽霊だったから、咲耶さんに出会えました。
幽霊だったから、皆さんとお友達になれました。
幽霊だったから、今、毎日がとても楽しいです。

……だから、いいんです。

自分が何者かわからなくても。
いつか、皆さんと離れてしまっても。

今ここに、『僕がいるという事実』は確かなんです。

 

……あ、日が出てきました。

昨日の天気予報では快晴ということでしたし、
今日もきっと、いい天気になるんだと思います。

――そうそう!

今日は咲耶さんたちと一緒に、
ピクニックに行くことになっているんです!

すごく、楽しみです!

 

…………。

 

うん……どうせ、消してしまうんだし。

最後に、言いたいことは言ってしまおうと思います。

ずっと一緒というわけにはいきませんが、
それまでは楽しく明るくいきましょう!

大好きな咲耶さん!
これからもよろしくお願いします!



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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



幽霊だったから、出会えた。
幽霊だったから、その日々を共に出来た。
幽霊だったから、この気持ちを抱くことが――。


けれど、彼の日々には絶対的な 『終わり』 がある。


二人が紡ぐ物語はどうなっていくのか……。
その結末は、貴女の目でお確かめ下さいね。





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さて、といったとこで
今週のブログもそろそろ終了です。

 

それではまた次回、
皆様とお会いできることを願いまして――。

 

―ジョーでした。





 

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