白華の檻 第16回

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オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。

【白華の檻 ~緋色の欠片4~】 担当、
デザインファクトリーの 一(にのまえ)ジョー と申します。


さて先週にて開発もほぼ終了し、
一段落ついたと思ったら……へへ、そんなことはなかったぜ。
更新遅くなっちまったぜぇ……まさかの展開だ……。


そういえばもう発売が1月ちょいまでに迫って来ていますね。
うう、早いなー……もう緊張してきますね。
皆様、本作【白華の檻 ~緋色の欠片4~】
発売日は 9月20日 ですよー。応援、宜しくお願い致します!


あ、今日からキャラクターごとの特集がございます。
本日の特集は美しき銀髪が煌く【幻灯火】です!
原画師・いけの描き下ろしもありますよー!


ではでは最近の異常な湿気にも負けず、
第16回、白華ブログ開始~。
 

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◆白華の檻 最新情報

 さてまずは恒例ですが、
 【白華の檻】の最新情報についての紹介です。


▼B's-LOG様

今月発売号ですが、新規イベントCG シナリオ抜粋、連載SSの他、
なんとメインキャスト5名 森川智之さん、鈴木千尋さん、黒田崇矢さん、前野智昭さん、内田夕夜さん
皆様のインタビューも掲載されていますよー!
どうぞお手にとってくだいませ~。

 
▼公式サイト

 【白華の檻 ~緋色の欠片4~】、
 
公式サイト、OPENしています!

 【白華の檻】公式サイト↓
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 公式サイトでは、
 総勢12名のキャラクターたちのサンプルボイスの他、
 今までのB's-LOGに掲載されたイベントCDの数々、各店舗特典なども確認可能。

 またスペシャル項目内では、OP・PV・壁紙なども公開中!
 是非是非ご覧になってくださいね~。





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さーーーー、今週から5人分!
全5回にわけてやっていきますよ!

【白華の檻 ~緋色の欠片4~】メインキャラクター特集!
特集しようと言いつつ、書きながら考えているジョー。
……いや大丈夫だ、未来の自分を信じろ……!


さあそれではまずは、記念すべき一人目です!
こいつがいなけりゃ (物語的にも) 始まらない!
【幻灯火】の特集です! 皆様、楽しんでいってくださいねー!

 


★【二人は出会う】


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 幻灯火  CV:森川智之 さん

 『他者を不死者へと変える』という異能を持つカミ。
 その力を欲した、時の権力者に追われていた所、
 雪の降る山中にて玉依姫に邂逅。
 命を救われ、幻灯火は玉依姫に忠誠を誓った。


はい、まずはキャラ紹介のテンプレートを持ってきてみました。
ざっと見しますと彼との出会いは雪降る山中――。



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B's-LOG様にも一度掲載されましたが、こちらですねぃ。
血まみれな幻灯火さんです。ケチャップではございませんぜ。
今思い出しましたが、確かこれもジョーの構図案から生まれたCGでした。

……授業中に生まれるミミズ書きのような構図を
こんな素晴らしいイラストに昇華する原画さんってすごいね。パないな!


さてそんな風に主人公・詞紀との出会いを果たす幻灯火。
人型である彼は一見すると理知的であり、とても落ち着いて見えますが……


★【落ち着いているように見えて実は……?】

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幻灯火
「ところで、
 この宮はいくつもの建物に
 わかれているようだな」


詞紀
「え……ええ。
 この季封宮は目的にあわせて、
 八つの棟にわかれているのです」

詞紀 
「昨夜、幻灯火様をお連れしたのが、
 春香殿(しゅんかでん)、
 私の寝起きする場所としています」 

詞紀
「目の前にあるここは神謁殿、
 大きな政(まつりごと)を行ったり
 祭祀を行う場所です」

 詞紀
「他にも文官が詰める、
 夏瀬殿(なつせでん)」

詞紀
「兵たちが武を磨くための
 冬師殿(とうしでん)などがあります」

詞紀 
「他にも兵の詰め所や、
 厩(うまや)があります」

幻灯火
「……大層なものだな」

詞紀
「時間を見つけてご案内いたします。
 身体の傷が癒えるまでは、我が家と思って
 お使いください。ところであの――」

幻灯火
「詞紀、
 この庭の様式はなんというのだ?
 実に美しいな」

詞紀
「さあ、私にもそこまでは……
 ところで幻灯火様――」

幻灯火
「ここには珍しいものが多いようだ。
 興味が尽きない」

詞紀 
「それはありがとうございます。
 ところで――」

幻灯火
「詞紀、あれはなんだろうか」

詞紀
「あの……」

幻灯火様はあちらへふらふら、
こちらへふらふらと見歩いている。 

……はしゃいで、
いらっしゃるのだろうか……。

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とまあ、彼は好奇心だけは人一倍ありまして、
人の世界にある様々なものに興味があるようです。
貴女も幻灯火に色々と教えてあげると……仲良くなれるかも?





★【幻灯火の食事情】

またとある理由から、なるべく人里を避けて生活を送ってきた幻灯火にとっては
人の食すモノにも、いたく関心を寄せているようです。


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幻灯火様はどうやらまだ食事をしているらしい。

手に持った 【ちまき】 をじっと見つめている。

信濃の国府でいただいたもので、
今日の昼食ようにと配られたものでもある。

簡単に言ってしまえば、
笹に包まれた三角のお餅で、
このちまきは中にあまい餡が入っている。

幻灯火様はそれを食べずにしげしげと眺めていた。

詞紀
「幻灯火様? どうかしましたか?」

幻灯火
「ん……この食べ物について考えていた」

詞紀
「……考える、ですか?」

幻灯火
「ふむ……灰汁を混ぜることで
 腐らないようにしていると聞いた。
 面白い工夫だ」

詞紀
「へえ、そうなんですか」

知らなかったので、少し驚く。

幻灯火
「食べ物にはそれを作る者の工夫や考え、
 人生に対する姿勢が反映される。
 見ていて飽きない」

詞紀
「見るのもいいですけど……
 やはり食べ物は食べなくては」

幻灯火様は重々しくうなずき、
ちまきを一口食べる。

幻灯火
「……!!」

幻灯火様は驚いたように私を見つめる。

唇がわなわなと震えている。

詞紀
「幻灯火様、どうかしましたか!?
 まさか毒でも!?」

幻灯火
「……美味だ」

……。

…………。

詞紀
「あ、そうですか……」

幻灯火様は恐る恐るもう一口ほおばり――。

やはり驚いたように私を見つめる。

大げさな動作は、少し笑いを誘う。

詞紀
「よほど気に入られたのですね」

幻灯火
「人間という存在を……少し見直した」

詞紀
「そんなにですか!?」

ちまきを大切そうに食べる幻灯火様を見て、
自然と笑みが浮かぶ。

詞紀
「京に着いたら、時間があるときにでも
 作ってみましょうか?」

幻灯火様はぴたりと動きを止め、
極めて真剣な表情で私を見た。

幻灯火
「お前が作るのか?」

詞紀
「はい。よければ……ですけど」

幻灯火
「いいのか?
 迷惑ではないのか?
 無理をする必要はないぞ?」

詞紀
「無理と言うほどのことでは、
 あの、お嫌でしたら別に……」

幻灯火様はそっと私の手を取り、
熱いまなざしを私にそそいだ。

幻灯火
「ぜひ、頼む」

詞紀
「……はい」

よほど気に入ったのだなと思いつつ、
私は微笑んでそう答えた。

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はい、唐突に描き下ろしが登場!
【ちまき、なう。】な幻灯火です。


人に追われ、命までも狙われていたのに、
【ちまき】でちょっと人間を見直した幻灯火。
思わず詞紀まで 『それでいいの!?』 とツッコミかましてます。
よほど、そのちまき作った方が料理上手だったんでしょうね。
やはりあれか、男をオトすのは料理か。 皆様も一撃必殺の料理を――あ、殺したらアカン……。

 

 

★【後悔 と 希望】

作品全体の大きなテーマ【罪】以外の
幻灯火、個別ストーリーにおけるテーマです。

彼は己の存在自体を【罪】なのだと語ります。
その想いは根深く、彼が人との関わり合いを避けてきた理由もそこに直結するのですが、
彼はその【罪】の中に、とある【後悔】の種を置いてきてしまったのです。

幻灯火本人も気づかないうちに、その小さな種は芽吹き、物語の中で彼に大きく関わってきます。

そしてそれは、詞紀と彼との間を――。

また本編の中で幻灯火は【罪】とも呼べる、自らの生を呪い続けていた中、
そんな生の中にもひとつの【希望】を見つけることになります。
彼とっての救いとも呼べる 『それ』 はなんなのか――。

そちらもどうぞ、ご自身の目でお確かめください。


……なんのことやらわからないって?
まあ、分かるように書いちゃったらネタバレですからね。ご容赦くださいませ。
モヤモヤとドキドキとワクワクを胸に秘めて、
あとひと月ちょっとお待ちください! (>ω<)

 

 

★【真摯に慕う、その想い】

さて、続いては幻灯火の見所を箇条書きでご紹介といきまっしょい。

・「お前が望むなら、全てを」
・「人間は苦手――けれど、詞紀だけは特別」
・「私は……どこにも行かない」
・「石が降ってきた……だと!?」
・「運命など捨てて、二人で」
・「妄執との決着」
・「冬と春」
・「存在してはいけない」

ふふふ……またワケがわからんだろう (-ω-)+
だが、なんか気になる感じの言葉が並んでいる! と皆様思ってくれる! ――といいな!(笑)
あ、別に並び順に意味はないですよ。
ジョーが思いついた順に並べただけですので。

皆様はどれが気になりますかね~?
それぞれが何を意味するかは、発売までのお楽しみ~。

 と、さてさて色々出してきましたが、
今後こんな感じにメインキャラの5人を紹介していくことになりますので、宜しくお願い致しますね!
来週の特集は 【空疎尊】 ですね、こちらもどうぞお楽しみにー!

 

 

◆読者質問コーナー : 『白華! 文付枝返し!』

さて、やってまいりました、こちらも新コーナー!
皆さまから白華ブログに寄せられたキャラクターへの質問について、
当の本人たちを交えてがっつりお答えしていこうという、そんな試み!

今週から初めていきますよ~。
早速お送り頂いた皆様、ありがとうございます!
選ばれた皆様には、胡土前と筋トレする権利を差し上げますよー。

それでは早速1通目から、ご紹介させていただきたいと思います!
『白華! 文付枝返し!』 スタート~。

 


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PN/ 空疎様に踏まれたい さん

【空疎様の趣味は何ですか? とても気になります!
 勝手に読書や、なにか頭の良さそうなことだろうと思っています(笑) 】
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空疎尊「――さて、ということで始まったな。
      『白華! 文付枝返し!』第一回目だ。
     そして記念すべき、初回の紹介はメインヒーローの狐ではなく……我だ」

幻灯火「……む。(もぐもぐ)
     私がちまきを食べている間に、勝手にコーナーを始めるとは……
     なんと姑息な手を(もぐもぐ)許しがたいぞ、空疎」

空疎尊「黙れ、阿呆。
     今回、貴様の相手役に――と呼ばれたのにも関わらず、
     貴様は何もせずに小一時間ちまきを食べ続けるばかりではないか。
     キリがない。故に我が進行してやろうと、そう言っているのだ」

幻灯火「(もぐもぐ)……うむ、わかった。
     では、お前に任せるとしよう(もぐもぐ)」

空疎尊「……どう見ても貴様はちまきに話しかけているが、死にたいのか?
     我を見て言葉を話さぬか、無礼者め」

幻灯火「んぐ。む……失敬な。
     いくらなんでも、【共に戦う仲間】と【ちまき】を見間違うわけがないだろう。
     見損なわないで欲しいものだな」

空疎尊「ふむ。
     まあ――当然か。
     ならばよい、では早速始めるとしよう」

幻灯火「ああ、任せろ――ちまき」

空疎尊「…………」

幻灯火「…………」

空疎尊「…………」

幻灯火「ああ、任せろ――空疎」

空疎尊「何も言わぬぞ、我は」

 


空疎尊「さて、阿保な狐は捨て置いて進めるぞ。
     質問の内容は我の【趣味】――であったな」

幻灯火「すまない、ひとついいだろうか。空疎」

空疎尊「ん? なんだまだなにかあるのか?」

幻灯火「いや……PNが……とても気になる」

空疎尊「ふん、こういう手合いは踏むと喜ぶだけだ。
     加えて更なる過激な要求が来るに違いない。
     いいから進めるぞ」

幻灯火「ふむ……そうか。それならいいのだが。
     残念だったな? 【PN/空疎様に踏まれたい】、気を強くもってくれ。

     では気を取り直して、空疎の趣味……だったな。
     それならば私も知っているぞ」

空疎尊「ほぅ?
     貴様に話したことがあったか?
     ふむ……よかろう、狐。答えてみろ」

幻灯火「答えは明白だ。
     『玉依姫を落ち込ませること』――だろう?」

空疎尊「……念のために聞くが、なぜそう思った」

幻灯火「秋房が教えてくれた。
     先週の新コーナー開設の際に、
     今後空疎の趣味を聞かれたならば、こう答えればいい……と。
     えらく自信があるようだったな」

空疎尊「……なるほど。
     あの小僧、よほど空を飛びたいと思える。
     仕方ない。後ほど、三日三晩の空の旅をくれてやるとするか」

幻灯火「それで、どうなのだ?
     私の答えはあっていたか?」

空疎尊「違うわ、阿保狐め。
     百歩譲って我が玉依姫に言葉をかけるとしよう。
     だが……なぜ我がそれを、趣味とせねばならんのだ。
     婚約者であるとはいえ、あのような女にかまけることが趣味など――ふん、笑わせるな」

幻灯火「そうなのか?
     少し前に、私が見かけた時もそうだったが、
     会話の多くはお前から話しかけていたように記憶しているが……」

空疎尊「…………」

幻灯火「私はてっきり、
     彼女が自らの役目や【罪】に呑まれぬよう
     気遣っているのかと思っていた」

空疎尊「……知らぬ。偶然であろうよ」

幻灯火「むぅ、そうなのか。
     私の思い違いだったか」

空疎尊「というか貴様、
     そう考えていた――というのならば、
     小僧の密告した内容と相違するではないか。
     先程、自信満々に答えていたのは何だったのだ」

幻灯火「…………。
     おお、本当だ」

空疎尊「貴様は相変わらず、外見からは想像も出来ぬ『ヌケ』っぷりだな。
     ……まあいい。大きく話がそれてしまったが、
     ともかく、我の趣味を教えてやろう。

     
よく聞け、 【PN/空疎様に踏まれたい】 よ。
     我の趣味は書物集めだ。貴様の予想は当たっていたということになるな。
     時には海を越え、人が、そしてカミが記したあらゆる形態の
     あらゆる書物を集めること、これが我の趣味といえる」

幻灯火「ふむ、読むのが趣味ではないのか?」

空疎尊「無論、読む。だが集めるのもまた楽しい。
     特別に見せてやろう……
     季封宮の我が部屋に隠されたこの蔵書の数々を!!
     おお、なんという威容……ここに凝縮された知の素晴らしさ!
     あまりの充実した内容に涙を止めることができぬ……!」

幻灯火「……私は、書物を前にうっとりと頬を染める、
     お前の異様な姿が少し気持ち悪い」

空疎尊「ほうっておけ!」

 

 


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PN/ 月乃 さん

【幻灯火は詞紀のどういうところが可愛いと思いますか?】
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幻灯火「ん……今度は私宛の質問だな。
     ふむ、私の感じている玉依姫の魅力を述べろ――ということだな?」

空疎尊「まあ言葉は違えど、
     そういった意味合いではあるな」

幻灯火「うむ、ならば任せて欲しい。
     彼女の魅力ならば、季節が移ろう間でも休まずに語る自信がある……!!」

空疎尊「よしわかった、口を閉じろ。
     もう二度と開かなくてよいぞ」

幻灯火「なんだと……?
     なぜ邪魔をするのだ、空疎。
     ――まさか……彼女を褒め称えるのは自分だけでいいという独占欲か――
     残念ながら、空疎よ、彼女の真の魅力を知るはこの私だ。
     私こそが、最も彼女に心惹かれていると言っても過言ではないのだから!!」

空疎尊「……貴様は玉依姫がらみの話になると、むやみにテンションが上がるな……。
     常識的にものを言え。季節が変わるほど長ったらしいセリフ、
     このブログに書ききれるわけがなかろうが。
     そもそも読み手が飽きるわ、ド阿呆」

幻灯火「むうっ……ではどうしろというのだ。
     彼女への私の想いは、文の百や二百では収まりきらぬぞ」

空疎尊「言葉で、簡潔に、『まとめて』やれ。
     時には飾った万の言葉よりも、飾らぬ一の言葉が心に響くものよ。
     貴様が真摯に語れば、この 【PN/月乃】 とて満足してくれるであろう」

幻灯火「ふむ、そういうものか」

空疎尊「ああ、そういうものだ」

幻灯火「…………」

 

幻灯火「そうだな……。
     可愛い――というか、愛らしく感じる様として例えるならば
     世の終わりを司る【剣】を封じる巫女であり、
     『季封』という土地の長でもある、立場ある彼女がとても凛々しく振舞っている中、
     ふと見せる……年相応の『少女』の笑顔を見せる時だろうか。

     彼女もまた私と同じく【罪】を抱えているにも関わらず、
     それに屈することなく、周囲の期待に応えようと常に努力し続けている。

     私にはそれがとても眩しく見える。
     『玉依姫』という運命に身を縛り付けられ、
     民を導く指導者としての責をも負う彼女が……ひどく眩しい。

     だが同時に哀しくも感じるのだ。
     もっと普通に生きることは出来ないのかと。
     その優しい心は、己を苦しめるだけではないのかと。
     彼女を見つめていると――そんなことを思う。

     だからこそ……
     時折見せる『笑顔』が、私にとってはたまらなく愛しいものなのだ」

 

空疎尊「……ふん」

幻灯火「む? なにかおかしなことを言っただろうか」

空疎尊「いいや。
     貴様も思ったより『見ている』のだな……と。
     そう思っただけだ」

幻灯火「いつかあの笑顔が一時のものではなく、心からのものになればいい。
     そのためにこそ、私は戦っていくつもりだからな」

 

 

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PN/ 匿名 さん

【幻灯火様に質問です。幻灯火様は寝付きは良いですか? 】
(※こちらのご質問はPN掲載許諾の判別が出来なかったので、匿名とさせていただきます)
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幻灯火「では、本日最後の質問に移るとしようか」

空疎尊「寝付きの質問……?」

幻灯火「ふむ、そのようだな」

空疎尊「寝付き……寝付きか。
     我は気にしたこともないな。
     それで? 狐よ、お前宛だと明記されているのだ。
     快く答えてやるといい」

幻灯火「うむ……私は良いほうだと思うぞ?
     目を閉じれば、即座に夢の中だ」

空疎尊「それは寝つきがいいという、
     次元を超越していないか……?」

幻灯火「寝つき――
     というか寝相に関してだが、私はそれもいい。
     何故なら、気絶しているかの如く眠るからな」

空疎尊「うっかり出くわしたら
     葬儀の準備をしてしまうではないか……」

幻灯火「いや、寝息だけはしっかり聞こえるから大丈夫なはずだ。
     なのでそこいらで転がっている私を見ても、安心して欲しい。
     寝ているだけだ」

空疎尊「……まあ、頼まれても運ばぬから安心しろ。
     そういえば寝相で思い出したが、
     一度だけ見かけたのだが、蛇が凄まじく寝相が悪かったな……」

幻灯火「胡土前が?」

空疎尊「ああ、晴れた日中だったのだが……
     宮の中を歩いていたら縁側に横たわるヤツの姿を見かけてな。
     上半身だけが庭にずり落ちていた。
     蛇だけに地を這いたくなったのかと思ったが、どうやら寝ていたらしい」

幻灯火「ふむ……それを言うなら、
     私も秋房が寝ぼけて素振りをしていたのを見たことがあるぞ。
     寝ないのか、と声をかけたら、寝ている! と元気よく返された」

空疎尊「脳が筋肉……というのも、
     あやつらを見ていると否定しがたくなってくるな」

幻灯火「古嗣は――そのままだったな。
     振る舞い通りというか、とても静かに眠る男だ」

空疎尊「……ふん、どうだかな。
     眠る際に短刀を忍ばせるようではな。
     見た目によらず、本当に血生臭い男よ……」

幻灯火「なにか言ったか?」

空疎尊「なに、大したことではない。気にするな」

幻灯火「――ああ、そうだ。
     玉依姫の寝相は綺麗だったぞ。
     無論、寝顔も驚くほどに愛らしいものだった」

空疎尊「なにっ!?
     貴様、我の妻となる女に手を出したのか……!?」

幻灯火「……?
     言葉の意味を図りかねるが……私が彼女に助けられた晩、
     不意に目が覚めてしまってな。その時に眺めていたのだ」

空疎尊「むっ……そういうことか。
     それならそうと、早く言え。
     危うく貴様の首を飛ばすところであったわ」

幻灯火「???
     今の会話のどこに、私の首を飛ばす要因があったのだ……?」

 


空疎尊「ん……そうこうしている内に、
     今週の『白華! 文付枝返し!』のコーナー終了の時間らしいな。
     おい、狐。そろそろ締めの挨拶をするぞ」

幻灯火「…………」

空疎尊「おい、我を無視するとは――」

幻灯火「…………」(Zzz)

空疎尊「…………」(無言で、幻灯火の首筋にチョップ)

幻灯火「!?  寝てない、寝てないぞ」

 


空疎尊「さて、今週からの初の試みとなるこのコーナーだったが……
     画面の向こうにいる玉依姫たちよ、満足することが出来たか?」

幻灯火「これから毎週に渡り、
     今回のようにいくつかの質問を取り上げていく予定だ。
     皆、自分の質問が選ばれるかもしれぬからな。
     期待して待っていてくれ。

     それと【特集】に関しては私、幻灯火分は終了だが、
     こちらの『白華! 文付枝返し!』のコーナーでは
     引き続き私に関する質問を送ってもらって構わない。

     今回の空疎のように、
     【特集】回のキャラ以外への質問にも対応させてもらう予定だからな」

空疎尊「来週の特集は――我だな。
     この【空疎尊】の魅力、存分に知るといい」

幻灯火「そして、質問コーナーをメインで切り盛りするのは、
     【胡土前】 と 【空疎】 の二人の予定だ。
     サプライズゲストもあるかもしれないが……まあ、まだ予定なのでな。
     その辺りはお楽しみに――ということらしい」

 

空疎尊「まあ、なんだ。
     質問も無理に他の攻略対象の魅力を探し出そうとせず、
     素直に我に向けて質問を送るといい。戯れに答えてやろう」

幻灯火「うむ。私、幻灯火以外は全員サブキャラだから、気にしなくていいぞ」

空疎尊「…………」

幻灯火「…………」

 
幻灯火 & 空疎尊  「ともかく、次週もお楽しみに!!」

 

 


 


   ★ というこで、引き続きお知らせです! ★



          【白華の檻 ~緋色の欠片4~ 皆のことを 赤裸々 に知りたいよ企画】

 

皆様から寄せられた質問に対して、
キャラクターたちが掛け合いを交えつつ、お答え致します!

募集期間は本日 8月29日(水) まで!
以下の情報記載して、 【ブログメールフォーム】 からどんどん送ってくださいね!


===================================================================================
①、フォーム上のタイトルは『白華の檻 文付枝』としてください。


②、本文内にキャラに答えて欲しい、質問要項を記載する。

   例1) 幻灯火の好きな食べ物は?
        詞紀のどんなところに魅力を感じる?

   例2) 空疎尊が女性に魅力を感じる部分は?
        服についてる羽、風で飛んでいかないの?

   例3) 季封ってどこにあるの?
        夏はどんな感じなの?

   例4) 自分以外のルートだと誰が一番甘いルートですか?
        見た目とのギャップがある人は誰ですか?

  などなど、簡単な形で問題無しです。
  どんなに小さな質問からでも大丈夫ですので、
  キャラたちが答えてくれたら嬉しいなーっていうのを、遠慮せずに送ってみてください。

  メインキャラはもちろん、サブキャラが気になる場合、
  彼らが掛け合いに登場してくれることも……?

   ※ただし、ゲーム攻略や進行に関する質問には回答出来ませんので
    あらかじめご了承くださいませ。


③、質問案が採用されたとき、ペンネームを公開してもいいかどうか。

  これは何も書かれていない場合、基本的に伏せておきますので、
  うっかり書き忘れちゃっても安心してください。
  記載希望の方は【自分の質問が採用されてるー!】
  とお友達に自慢できるようになります。 やったね!(^ワ^)
===================================================================================




はい、皆様いかがでしたでしょうかー!
ちょっと白華の檻では初めての試みなので、まだ拙いですが、
今後強化できる部分は強化していく予定! です!

しかし自分で書くとなると、大変ですね。
今後も精進せねば……(-ω-)

皆様、楽しんでいただけましたかね?
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

しかしこれ毎週か……全部終わったあと、ジョーは無事なんだろうか(笑)

 

 

◆あとがき

ということで、第16回目。
本日の 【白華の檻 ~緋色の欠片4~】 ブログでした!


今日から始まった2つの新コーナー!
次回以降も楽しみにしていてくださいねー。

8月も中盤!!
本作の発売を待ってくれている皆様も、
暑さでやられないようにお気をつけて!!


……。

…………。


そういや全然関係ないんですけど、結構衝撃的だったのでご報告。
夏の風物詩のみんみん鳴く彼ら――そうセミさんです。

こないだジョーの首にとまりやがりましたよ。
びたっ、て。

いい大人が『うぎゃあああ』って叫びましたよ。
まあ軽快かつ、奇怪なダンスで追い払いましたがね。
セミさんには俺が木に見えたんですかね……まあジョー影薄いから仕方ないか(遠い目)


さて、そんなセミのとまるディレクターがお送りしました、
【白華の檻 ~緋色の欠片4~】公式ブログ、また次回をお楽しみに!!



一ジョーでした。




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