夏空のモノローグ portable その13

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スタッフブログご覧の皆様こんばんは。
夏が来たー……暑いよー暑いよー……。
駅から会社への道で10回は休みます。
【夏空のモノローグ portable】 ブログ担当、ジョーでございます。


夏ですねえええ、家に帰ってシャワーを浴びても
また汗が出てくる無限ループをどうにかしてほしいです。
さて本日は人気投票の結果を反映したSSが掲載。
長らくお待たせしてしまいましたが、
どうぞ楽しんでいってくださいますと嬉しいです。


では夏の暑さにも負けず、本日も張り切っていきましょう!
【夏空のモノローグ portable】公式ブログ、
第13回目スタートです!!

 

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◆プレゼント企画
 こちらの企画ですが、B's-LOG 9月号(7月20日発売)にて
 掲載されることになりました! 皆様、どうぞお見逃しなく!





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◆人気投票結果SS

http://www.otomate.jp/natuzora_psp/ninki.html

こちらで行われた、
【夏空のモノローグ portable 人気投票】
その結果を反映した書き下ろしのSSとなります。
それでは! お楽しみくださいませー。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

浅浪  「よーし、いいかお前ら。
       これから無慈悲な順位づけを行っていくぞー。
       社会っていうのはなあ、数字で構成されてるんだよ。
       年齢・年収――まったく……悲しい世界だよな?」

木野瀬 「せ、先生。せっかくのおめでたい場で、なぜそんな言い回しを……」

篠原  「大方、先に自分の順位を知ろうとして結果を見たあげく、
       生徒に負けてる事実をその目に焼き付けてしまい、
       やる気もなにもかも枯れてしまったんでしょう」

沢野井 「ふはははははははは!
        実に駄目な大人だな!?
        だが安心したまえ! それでこそ、浅浪顧問だ!
        君がどれだけ残念だとしても、僕たち科学部員は
        決して君を見捨てないぞお!!」

浅浪  「うっせー!」

綿森  「ふふ、宗介。駄目だよ?
       無意識に皓をいじめては」

翔   「ってゆーか、兄ちゃんの自業自得じゃん。
      なにを勝手に落ち込んでんのさ。
      だいたい、兄ちゃんもうすぐ30歳でしょ?
      もっとちゃんとしたらどうなのさ」

加賀  「そうだそうだ、ダメ教師!
       翔くんの言うとおりだ!
       ことあるごとに葵先輩に補習だーとか言って、
       近づきやがって! ずるいぞ! 職権乱用!」

葵   「え、ええ!?
      違うよカガハルくん、先生は期末テストが
      近いからって心配してくれるだけで……」

加賀  「じゃあ俺も心配します!
       なので俺と一緒に勉強しましょう、葵先輩!」

篠原  「ぷっ……僕はお前の頭が心配だけどな」

加賀  「なにをう!」

綿森  「ふふっ、僕は本当に心配してるけどね?」

木野瀬 「……たぶん冗談なんだろうけど、
       掴みどころのない綿森さんが言うと、
       なんかこう、心にクルな……」

沢野井 「いよおおおおし! 科学部全員が揃った所で!!
        早速、投票結果を見て行こうではないか!
        浅浪顧問!!」

浅浪  「はぁー……しゃあねえなあ。
       んじゃあ順番にやってくからなー。
       どんな順番になっても素直に祝福するように。
       ひがむとか、みっともない真似するなよー?」

翔   「なんで兄ちゃんは
      自分で自分の首を絞めてるんだか……」

 


浅浪  「まずは後ろからいくぞー」

翔   「俺と兄ちゃんがそれぞれ8位・7位だったね。
      応援してくれた人たち、ありがとう!」

木野瀬 「というか先生、今回はえらく順位を気にしてますね?
        いつもならこういうのは、
        【俺の魅力がわからねえとは――可哀想に】とか、
        悪い意味ですごく先生らしいことを言ってるだけだったのに」

浅浪  「だってお前……
       沢野井に負けてるだぜ? 沢野井に。
       沢野井だぞ? 沢野井」

沢野井 「浅浪顧問!
        その発言は僕への侮辱ではないかね!?」

加賀  「ぶ、部長に負ける……!?
       よく考えたらそれは確かに――まずい!」

沢野井 「なにがまずいというのだね!? カガハルくん!!」

篠原  「ああ……心中お察ししますよ、先生」

沢野井 「僕の心中をお察ししてくれたまえよ!!」

木野瀬 「はいはい。
        冗談もそこまでにしとけって。
        で……先生、ホントのとこは?」

浅浪  「あー……いや、
       前回応援してくれたやつとかのことを考えるとよ。
       形だけでももっと上に行ってやりたかったなあ……って。
       不甲斐ない自分に、ため息――って感じだよ」

綿森  「だろうね。皓のことだから、
       票の数を気にしないのは分かってたよ」

浅浪  「おうよ。
       俺は例え1票でも全力で喜べるぜ?」

葵   「先生……」

加賀  「はっ!?
       葵先輩の目がキラキラしてる……!
       キラキラさせているのが俺じゃないのが悔しい……!
       けどそれよりも、葵先輩が可愛い……!!」

 


浅浪  「さあ、次いくぞー。第6位!」

木野瀬 「6位は――……小川か」

葵   「あ、ありがとうございます!!
      けど、う―……先生より上になっちゃっていいのかなあ」

浅浪  「むしろ俺は、
       お前が皆に受け入れられてるってのがわかって
       めっちゃ嬉しいから安心しろよ」

木野瀬 「得票数は、200とちょいか。
         5位の俺とほぼ変わんねーな。
         投票してくれた皆、ありがとな」

綿森  「ああ、そうそう聞いた話なんだけどね。
       一輝と葵の得票数って奇跡みたいな数字が
       続いてたんだそうだよ?」

沢野井 「奇跡! ほほう、気になるな……」

綿森  「なんでも二人の得票数がずっと、
        開始から最終週まで同じ数だったらしいんだ。
        当然日によっては離れることもあるのに――
        なぜか翌日には片方が追いついている……と言った感じにね」

篠原  「へえ……そこまで同じだったなら、
       最後まで同じ数でいて欲しかったところですね」

翔   「すごい! なんだか運命っぽいじゃん!」

木野瀬 「う、運命……とか……なあ?」(照)

葵   「う、うん! そんなの……」(照)

加賀  「異議アリ!
       葵先輩は個人的に1位です!
       あと木野瀬先輩! 急に二人の世界を作らないでください!
       皆いるんですよ!! 集団行動!! 和を乱さないで!!」

浅浪  「カガハルは本当にうるさいなあ」  (にっこり)

 


沢野井 「ではカガハルくんはさておき、
        4位の発表に移ろうではないか! 浅浪顧問!」

浅浪  「んあー……そうだな。カガハルだしな。
       おいておこう」

加賀  「おいとかないでくださいよ!
       4位は俺! 俺ですから!」

葵   「カガハルくん、4番なんだね。おめでとう!」

篠原  「おお……喜んでいいのかどうなのか、
       微妙な順位にも関わらず屈託のない笑顔で
       相手を褒め称える――相変わらず小川先輩も天然ですね」

葵   「え! だ、だめだった……?」

加賀  「ダメじゃないですとも!
      そう4位!! 俺は4位なのです!!
      葵先輩がおめでとうと言ってくれるなら!!
      俺はいくらでも4位を取って見せますとも!
      4位……最高です!」

木野瀬 「カガハル、お前……始まる前に、
       【上位3人なんか滅べばいいのに】とか言ってたの
       俺知ってるからな?」

綿森  「陽が幸せそうだから、そっとしておいてあげよう? 一輝」

翔   「綿森さん、それ綺麗に言い換えただけの
     【めんどくさいから放っておこう】ですよね……?」

カガハル「俺に投票してくれた皆さん!! 嬉しいっす!!
        でもどうせなら篠原に勝ちたかった……!!」

篠原  「最後の一言が余計だって気付けよ、バカハル」

 


浅浪  「よーし、次に行くぞ。
       こっからは上位3名の発表だな。
       残ってるのは、篠原・綿森………………――沢野井」

沢野井 「待ちたまえよ! 今の間はなんだね!?」

篠原  「心のストッパーが発動したんですね。
       わかりますよ、僕も部長が上位3名に入っていることに
       戦慄してますから……」

沢野井 「なぜだね!?
        僕のような天才科学者が選ばれないことのほうが、
        はるかに不自然ではないか! さあさあ、浅浪顧問!
        思う存分に僕の名前を呼びたまえ!!」

浅浪  「はあ……いつぞやの洗脳装置とやらが、
       多くのうら若き乙女をたぶらかしたんじゃねえかと
       思うと――」

綿森  「思うと?」

浅浪  「教員免許の剥奪が恐ろしくて、震えがとまらねえ……!!」

木野瀬 「先生もブれないなあ」

加賀  「葵先輩! ほら、あの人こんなですよ!?」

葵   「先生が震えてる! 私があたためなきゃ!」

翔   「お姉さん! 違う違う!
     兄ちゃんが馬鹿なだけだから、
     そんな抱き付きにいかないで!!」

篠原  「一回でいいから、
       小川先輩の目を通して先生を見てみたい……」

木野瀬 「たぶんハリウッド的な顔に見えてるんじゃないか……」

浅浪  「ふー……しかたねえ。
       気を取り直して発表するぞ。
       まず3位! 沢野井宗介!!」

沢野井 「ふ……ふふふふ……!!
        ははははははははははは!!
        あはははははははははははは!!
        あーっはっはっはっはっはっは!!」

木野瀬 「部長、喜んでるなあ……」

篠原  「それはそうでしょう、前回0.8%ですから。
       誰が見ても計測ミスだと思うような数字を、
       本気でたたき出したんですよ? 感動も一押しでしょう」

沢野井 「あーっはっはっはっは!!
        はっ……! うえっほ、げほげほ!」

カガハル「むせてますね……」

葵   「部長さんちょっと泣いてる……?」

綿森  「葵、見なかったことにしてあげるといい。
      それくらいに彼にとっては嬉しいことだったんだ。
      自分だけじゃない、科学部を好きになってもらえて――ね」

沢野井 「ふ、ふふふ……! どうだね諸君!
        この僕の人気! 絶大ではないか!」

浅浪  「いやまあ3位なんだけどね、お前」

翔   「でも前回の投票から比較したら、
     伸び率は当然ぶっちぎりだね……
     確かに沢野井さんって仲良くなってみないと、
     初期印象は【変わった人】だからなあ」

篠原  「変な人、と言わない所に
       翔くんのよく出来た人柄が窺えるな……」

沢野井 「応援してくれた諸君!!
        僕は本当に嬉しいぞ!! ありがとう!!」

 


篠原  「で、2位が僕ですよね。
       応援してくださった皆さん、ありがとうございます。
       1位にはなれませんでしたが……嬉しいです」

浅浪  「なんだ、えらい淡泊だな?」

加賀  「篠原はツンドラ野郎ですから!」

木野瀬 「なぜお前が言い切る」

篠原  「別に淡泊、ということではないですよ。
       2位をもらえたってことには凄く感謝してます。
       ――カガハルにも勝ったし?」

加賀  「……ぐぬぬ」

葵   「前回、篠原くんは1位だったんだよね……
     すごいなあ、今回も2位なんだよ?」

篠原  「いや、【だよ?】と言われましても……
       とにかく嬉しいですよ」

沢野井 「うむ!
        必死で顔を反らしているのも、
        照れにより顔が紅潮して――」

篠原  「部長? 黙っててくれますか?」

沢野井 「……はぃ」

 


木野瀬 「ということは――」

沢野井 「ああ! 真実はいつもひt――」

浅浪  「まあ沢野井は無視するとしてだ」

沢野井 「ひどい!!」

葵   「綿森さんが1位ですね! おめでとうございます!」

綿森  「ありがとう。嬉しいよ」

翔   「票数もすごいなあ……
     2位の篠原さんにも差をつけてるね」

綿森  「ふふ、これも応援してくれた皆のおかげだね。
      でも僕は思うんだ。きっと僕に投票してくれた人――
      いや……僕だけじゃないよ。科学部のひとりひとりに
      投票した誰もが、きっと【科学部】を好きなんだと思う。
      だからこの票は僕だけのものじゃないよ。
      土岐島高校科学部への票なんだ」

葵   「綿森さん……」

加賀  「……ちぇー。科学部にこれ以上
      イケメンはいらないってのに」

篠原  「ん? どうしたんだイケメン、退部したいのか」

加賀  「むかつく!!」

木野瀬 「ほらほら、喧嘩するなって」

浅浪  「んじゃー、これで一通りの発表は終了か?」

沢野井 「うむ! この出来事により、
       我々土岐島高校科学部の絆は、
       より一層強固なものになったことだろう!!
       素晴らしい! 素晴らしいぞ、しょっく――――――――ん!!」

翔   「うわ、出た。しょっくーんだ」

葵   「これぞ科学部って感じだよね」

綿森  「ふふ。ここにいる皆がいてこそだ。
       ここにいる、この瞬間が――僕は本当に嬉しいよ」

浅浪  「よーし最後だ。全員挨拶準備ー」

木野瀬 「準備ーって、言いながら麦茶飲まないでくださいよ……」

加賀  「なんかもうこれも恒例行事だなー」

沢野井 「繰り返せる幸せというのもあるのだぞ! カガハルくん!
        我々が我々であること、今日という日を
        また共に皆で過ごせるという事実を!!
        皆で喜びあおうではないか!!」

篠原  「じゃあ小川先輩、僕の分まで声を出してくださいね?」

葵   「ええ!?」

綿森  「さあ、それじゃ挨拶としよう。
      【夏空のモノローグ portable】
      人気投票に参加してくれて――」

全員  「ありがとうございました!!」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ということで人気投票SSでした!
総投票数2500越え、皆様本当にありがとうございました!(・ω・)



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◆夏空目安箱 Returns

今週の【夏空目安箱 Returns】はお休みとなります。


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◆後書き

といった所で、夏空ブログ本日分は終了。
人気投票SS楽しんでいただけたなら幸いです。


さて、ここで重要なお知らせです。
当【夏空のモノローグ portable】公式ブログ、
まだ明確な期日は決定しておりませんが今月7月中に終了となります。


初代PS2から考えれば随分と長い時間皆様に支えられたブログでした。
ここまで土岐島高校科学部のメンバーを愛してくれて、
本当にありがとうございました。

 

【夏空のモノローグ portable】
それではまた次回、皆様とお会いできることを願いまして――。


―ジョーでした。

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