夏空のモノローグ portable その14

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スタッフブログご覧の皆様こんばんは。
【夏空のモノローグ portable】 ブログ担当、ジョーでございます。


学生の皆さん、もうすぐ夏休みがやってきますね。
一月も休みがあるー……なんて油断してると
あっという間になくなってしまいますからね。計画的に遊び倒してくださいませ。
ああ――お供には 【白華の檻 ~緋色の欠片4~ 四季の詩】 なんてどうですかね?


……ということで! ごく自然な感じで商品を勧めだす、
【夏空のモノローグ portable】公式ブログ。
第14回目スタートです!!


 

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◆プレゼント企画
 こちらの企画ですが、
 3日後発売のB's-LOG 9月号(7月20日発売)にて
 掲載されることになりました! 皆様、どうぞお見逃しなく!





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◆夏空目安箱 Returns

---- お題 ----------------------------------------------

★髪型にこだわりは?
  イメチェンとかしてみたい?
  葵にしてほしい髪型とかある?

★投稿者:神楽紅葉 さん 他
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加賀  「…………」

綿森  「おや、陽。真剣な表情で何を読んでいるんだい?
      それはファッション雑誌かな?」

加賀  「……ふっ、気になるか綿森。
      今日俺は生まれ変わるんだよ。
      そう、それも全ては愛しきマイヴィーナスのために……!!」

綿森  「?」

篠原  「ああ……綿森さん。聞かない方がいいですよ。
       どうせくだらないことですから。科学部での経験で語るなら、
       今のカガハルは普段の部長並に鬱陶しいです」

綿森  「なるほど、それは厄介だね。
       では涼太の忠告通りに聞くのはやめにしようかな」

加賀  「…………」

篠原  「綿森さんって、部長には意外と辛辣ですよね?」

綿森  「ふふ、違うよ。親友だからこそ、
       ふざけたりするのがより楽しいんだ。
       ちょうど涼太と陽の関係と同じようなものさ」

篠原  「僕たちは別に親友でもなんでもありませんが」

加賀  「そこの二人! 聞けよ! 気になるなら聞けよ!
       葵先輩のために俺が何をしてるのかを!」

綿森  「おや。葵のためなのかい? それは気になるかな」

篠原  「カガハルには興味ないけど――ってことですね。
       わかります、よくわかります」

加賀  「いい加減にしろよ、ゆるふわ陰険コンビ!
       俺は真剣なの! 葵先輩に振り向いてもらうために、
       夏に会う髪型を研究してたんだよ!」

綿森  「髪型……へえ?
       陽はそのままでもカッコイイじゃないか」

加賀  「…………」

篠原  「予想外の返答で恥ずかしいのは分かるが、
       男にカッコイイと言われて頬を染めるのは……ああ、うん。
       もう素直に気持ち悪いな、カガハル?」

加賀  「う、うるせ! 俺は葵先輩に言ってほしいんだ!
       こう、なんていうか、瞳をキラキラさせながら上目遣いで、
       【カガハルくん……かっこいい……】みたいに!!」

篠原  「あー……残念だけどより気持ち悪い」

加賀  「失礼極まりないな!」

綿森  「ふむ。陽に似合う髪型かあ……
       一輝みたいなショートはどうだい?
       爽やかな印象がとてもいいと思うんだけど」

篠原  「ああ……この馬鹿は無駄に運動もできますしね。
       夏空のもと、青春の汗を流しスポーツに勤しむカガハル――
       うん。気持ち悪いな」

加賀  「お前は【気持ち悪い】って言いたいだけだろ!」

篠原  「部長と同じような髪型はどうだ?
       馬鹿が治るかもしれないぞ? 学力的な意味だけだけど……」

 

加賀  「謝れ! 俺と部長に謝れ!!」

綿森  「あはは、宗介と同じ髪型か。案外似合うかもしれないね。
       それじゃあ僕みたいなウェーブはどうだい?
       といっても、僕はただのくせっ毛なんだけど……」

篠原  「綿森さんの髪型のカガハル――
       なんだろう、根拠もなく鬱陶しく感じる」

加賀  「俺のこと嫌いすぎだろ!!」

綿森  「じゃあいっそ涼太のようなストレートで――」

  「「絶対嫌だ!!」」

綿森  (……仲良いなあ)

篠原  「もう、坊主やスキンヘッドでいいじゃないか。
       間違いなく葵先輩の視線を独占できるぞ?
       それに笑顔も見られる。爆笑とか、失笑とかな」

加賀  「そういう笑顔は望んでねえよ!」

綿森  「そうだねえ……陽の髪型もそうだけど、
       葵の髪型が変わったら、それはそれで魅力的だと思うなあ。
       2人はどう思う?」

篠原  「小川先輩の髪型ですか。
       そうですね……今はショートスタイルですけど、
       素直にそのまま伸ばしてストレートにすれば十分きれ――」

加賀  「それは駄目だ!」

綿森  「?」

篠原  「はあ?」

加賀  「葵先輩のストレート姿は俺だけのものだから、
       お前たちには見せたくない!!」

篠原  「意味がわからないけど……まあ、じゃあ別の髪型――
        それこそパーマやウェーブとかじゃないですかね?
       綿森さんと同じような」

綿森  「葵とお揃いか。ふふっ、それは素敵だね」

加賀  「お揃い……!? なんか……ずるい!!」

篠原  「お前は何言っても文句言いそうだな……」

綿森  「じゃあ陽も僕と同じにすればいいじゃないか。
       そうすれば、3人お揃いだ」

加賀  「それは――いや意味わかんねえよ!」

篠原  「そして一切話題に上がらない先生……」

加賀  「そりゃあ、だって……なあ?」

綿森  「ふふ、皓の魅力を僕たちの年齢で出すのは難しいよ。
       大人の哀愁というか、なんというか……
       髪型でどうこうというものではないね」

加賀  「よし……決めた!
       こうなったら葵先輩に直接雑誌を見せて、
       俺に似合う髪型を選んでもらおう!!
       じゃーな! ちょっと行ってくる!!」

 

綿森  「陽は行動力があるなあ」

篠原  「で。この後、どうなると思います?」

綿森  「そうだねえ……
       髪型を選んでくださいって言ったあと、
       葵が【カガハルくんは今のままでもかっこいいよ】と言って――」

篠原  「カガハルが【俺はもう一生この髪型で生きる!】
       って叫びますよね。相変わらず行動が読みやすいやつだ……」

 


ということで今回は結構数の多かった、
【好みの髪型・自分の髪型】という質問にさせていただきました。
ちなみにどうでもいい情報ですが、ジョーは万年短髪でございます。
アテクシは長いのが似合わないのよねえ……。



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◆後書き

といった所で、夏空ブログ本日分は終了。
SS楽しんでいただけたなら幸いです。


さて、ここで重要なお知らせです。
当【夏空のモノローグ portable】公式ブログ、
日程は来週【7月24日】はお休み、そして変則的になりますが
更に翌週の【7月29日】に最終更新を掲載、ブログ終了となります。


夏空のモノローグにとって大変意味のあるこの日を、最期とさせていただきます。
ここまで土岐島高校科学部のメンバーを愛してくれて、本当にありがとうございました。


【夏空のモノローグ portable】
それでは最終回にて、また皆様とお会いできることを願いまして――。


―ジョーでした。





 

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