「沖田さんって、甘いものはお好きですか？」
「嫌いじゃないよ。どうしてそんなこと聞くの？」
「ご近所の方から小豆を少しいただいたんです。何か作ろうかと思うんですけど……」
「作ればいいじゃない。喜んで食べる意地汚い人はいっぱいいるんだし」
「……たくさんは、作れないんです。だから最初にお会いした方のお好きなものをと思って」
「ふうん。つまり僕のために作ってくれるってこと？ ……どうしようかな」
「決まったら教えてください。頑張って作りますから！ 何か、食欲が出るようなものとか！」
「食欲、ね。……そっか、そういうこと」
「！」
「……あの人もお節介だな。食べたくなったら普通に食べるって言ってるのにさ」
沖田さんはやりたい放題してるところもいいですが、ほんの少し切ない雰囲気も好きです。
心配の加減が難しい相手ですよね、彼って。露骨だとうるさがられそうですし。
皆様こんにちは。【薄桜鬼総合】担当、デザインファクトリーのいわたです。
それにしても、バレンタインデーが嵐のように過ぎ去っていきましたね……(笑)
オトメイトモバイルでのバレンタインメール企画は、おかげさまで大好評でございました。
わざわざ感想などくださった皆様、どうもありがとうございます。本命で申し込まれた方には
ホワイトデーにも該当キャラからお返事メールがいきますので、楽しみにしていてくださいね！
さて、既に受験が終わった方も、もうあと数日に迫っている方も、結果を待つばかりの方も、
本当にお疲れ様です。これからの方はまだ大変かと思いますが、どうか頑張ってくださいね！
報告をくださった方、ありがとうございます。絵馬が役立った方もいたようでよかったです。
先週はいつもよりメールが多かった気がします。
ご用件は様々だったのですが、そういえば先日もヨネさんと話していたことがありました。
実は、このオトメイトスタッフブログ宛や、ヨネさんへのファンレターでもよくあるのですが、
「オトメイトで働きたいのですが、どうすればいいですか？」とか
「将来イラストレーターになりたいのですが、どうすればいいでしょう？」というご質問。
最近になって、この手の質問が妙に増えてきたね、とヨネさんと話していたのです。
具体的にどうすれば、と聞かれても、簡単に答えられる質問じゃないなーと思うのですが、
そういえばかなり以前、まだこのブログがＤＦスタッフブログだったころに、ちょっとした
特集記事を書いたことがあったのを思い出しました。
Ｑ＆Ａ その１ 「グラフィッカーになりたい！」
Ｑ＆Ａ その２ 「ゲームディレクターになりたい！」
個別にはお答えできなくて大変申し訳ないのですが、もしよろしければ参考にしてみてください。
結構真面目に書いてあると思いますので。
それでは、今週のお知らせです。ちょっと駆け足になってしまうのですが、さくさくいきますね！
＜今週のお知らせ＞
・「コミックビーズログ キュン！」vol.3に薄桜鬼コミカライズ掲載中！
・「薄桜鬼 公式物語絵巻～桜花風塵～」発売決定！
・「薄桜鬼ＤＳ」追加要素他更新！
・「薄桜鬼 遊戯録」公式サイト公開！」
▼「コミックビーズログ キュン！」Vol.3に薄桜鬼コミカライズ掲載中！
2/15に発売されました「コミックビーズログ キュン！」Vol.3には、二宮サチ先生による
薄桜鬼コミカライズ連載が掲載されています。
回を増すごとに大好評のこの連載、ぜひぜひ皆様もチェックしてみてください！
▼「薄桜鬼 公式物語絵巻～桜花風塵～」発売決定！
「電撃Girl's Style」誌上にて連載しておりました薄桜鬼の連載をまとめた本が、3/27に
アスキー・メディアワークス様より発売予定です。
これまでに連載用に書いたＳＳやイラストも全収録、加えて表紙描き下ろし、ＳＳも１本追加！
なんと箱入りの豪華装丁になるそうで、私たちも仕上がりが楽しみです。
▼「薄桜鬼ＤＳ」追加要素他更新！
まず、店舗特典がひとつ追加されています。商品情報＞店舗特典で、画面左にある矢印を
クリックしていただきますと、シーガル様の特典が追記されています。要チェックです！
そして今回はなんといっても追加要素の動画公開！ もうご覧いただけたでしょうか？
なんてえげつない必殺技を使うんですか千景様！(爆笑) あれはひどい、ひどすぎる。
相手に答えさせないとかどんだけ俺様なんでしょうか。大笑いしてしまいました……。
しかし、ただクイズをしているだけだというのに、効果音も台詞も非常に殺伐としていて、
動画を見る度に「これはクイズなんかじゃない、命をかけた男と男の戦いだ！」みたいな
テンションになってしまいます……。
さすが薄桜鬼。……それしか言えない気がしました。(笑)
▼「薄桜鬼 遊戯録」公式サイト公開！
さて、先週情報が公開されました遊戯録ですが、公式サイトが無事公開されました。
なんとなく全体的に可愛らしく華やかですよね。いつもの薄桜鬼とは何かが違うというか(笑)
キャラクター紹介でも、「立ち絵切り替え」を押すとチビキャラ姿が見られます。
応援バナーキャンペーンも始まっておりますので、よろしければぜひご参加くださいませ。
あとは……そうそう、限定版特典や予約特典の内容も公開されていましたね。
予約特典はお箸と箸袋のセットだそうです。私も実物はまだ見ていないので、どんなものなのか
楽しみにしています。そのうち画像が公開されると思いますので、しばらくお待ちくださいね。
限定版特典は恒例のドラマＣＤ「一寸隊士」と、手ぬぐいのセットです。
そしてこちらも恒例で、今回も台本抜粋をしてみたいと思います。
多くは語らず、早速抜粋いってみましょう！ どうぞー。
* * *
山南敬助
「（ナレーション口調で）──石田散薬。それは、土方君の家に代々伝わる、
霊験あらたか万病に効くという触れ込みの妙薬」
山南敬助
「（というか通販口調で）その薬に私が独自の理論で改良を加えたのが、
本日ご用意したこちらの品、新・石田散薬です」
山南敬助
「なんと、これを熱燗で服用するだけで、打ち身切り傷、腹痛腰痛関節痛も
たちまち治癒！ さらには滋養強壮不老長寿、若返りの効能も──」
藤堂平助
「（耐えかねたように）ちょっと待った山南さん！
オレも総司も山南さんも、若返るどころか縮んじまってるじゃんか！」
山南敬助
「（しれっと）その辺りが今後の研究課題ですね」
藤堂平助
「（にらみつつ）山南さん、全然懲りてねーだろ……」
原田左之助
「まあ、怒る気持ちはわからなくもねえけどよ、落ち着けって平助」
土方歳三
「……で、だ。山南さんも目を覚ましたところで、
改めて今の状況をまとめてみるとだ」
原田左之助
「平助と総司、それに山南さんがこうして縮んじまったのは、
山南さんが作った、その新・石田散薬とやらが原因ってことだな？」
山南敬助
「ええ。この状況ではそう言わざるを得ませんね」
斎藤一
「なんということだ……。流石は石田散薬、このような効能まであるとは……」
土方歳三
「（半眼で）斎藤。一応言っとくが、これは本来の効能じゃねえぞ」
原田左之助
「しっかし、驚いたよな。まさかこんなことが起きるなんてなあ」
ＳＥ：つんつんと指でつつく音
ＳＥ：こてん、と倒れる音
藤堂平助
「おわ！ 指でつつくなよ左之さん！
なんか頭がでっかくなってるせいか、すぐ転んじまうんだぞこの体！」
沖田総司
「我ながらずいぶん可愛い体になっちゃったよね。
二頭身っていうの？ 頭身もずいぶん縮んじゃってるし」
土方歳三
「というか、九体一まとめぐらいにして、
箱入りで売ってそうな形だな、今のおまえら」
斎藤一
「（小声で）だが総司や山南さんは、この大きさのほうが可愛げがある気も……」
原田左之助
「（小声で）だな。いっそ二人はこのままのほうが平和なんじゃねえか？」
沖田総司
「（笑顔で）一君、左之さん、今何か言った？」
斎藤一
「（咳払い）……ごほん。しかし、これでは隊務もこなせそうにありません。
どうしましょうか、副長」
土方歳三
「どうするったってなあ。山南さん、これって元に戻れるもんなのか？」
山南敬助
「さあ……？ しばらく様子を見てみないとなんとも言えませんね」
藤堂平助
「（呆れて）んな無責任な……」
土方歳三
「とりあえず、近藤さんは留守だし、平隊士にこのことは言えねえな。
幹部がこのザマとあっちゃ、いい笑い話だ」
藤堂平助
「だよなー。あと、万一外に漏れたら厄介なことになりそうだし」
斎藤一
「確かに。一時的にでも新選組が弱体化したと知られれば、
不逞の輩がここぞとばかりに行動を起こす恐れもある」
山南敬助
「となるとやはり、雪村君にも言えませんね。
今の我々の姿を見たらどんな反応をすることやら」
原田左之助
「あいつはああ見えて意外と肝が座ってるから、
ネズミと勘違いして追い回されたりしてな」
藤堂平助
「あいつにそんなことされたら、オレ、しばらく立ち直れねーかも……」
土方歳三
「とにかく、この場にいる連中だけで何とかするしかねえだろ。
……ところで総司。てめえは何でいきなり部屋の外に出ようとしてんだ？」
沖田総司
「え？ 今の話の流れだと、千鶴ちゃんを驚かせに行くんでしょ？
この体ならいろいろと面白いことができそうだし」
土方歳三
「……斎藤。とりあえず、ふんじばっとけ」
斎藤一
「承知。体の上に本でも載せて重石にしておきましょう」
ＳＥ：どさり、と本を載せた音
山南・平助・沖田「ぐえっ！」
山南敬助
「な、何故私と藤堂君まで一緒に……！？」
藤堂平助
「やるなら総司だけにしろよ！」
沖田総司
「一君って、こういうとき融通利かないよね」
原田左之助
「（呆れて）……しゃべらねえ分、ねずみの方がマシかもな」
土方歳三
「とりあえず三人は、俺の命令で使いにでも出したことにしておく。
だからおまえら、今日はここで大人しくしといてくれ」
* * *
なんと今回はいつもの昔話シリーズと見せかけて実はそうでもないお話になっております。
小さくなる隊士はまさかの山南さん、沖田、そして藤堂の３人。
彼らが一体どんなことをしでかすのか、……多分そんなたいしたことはしないと思いますが(笑)、
ぜひお楽しみに！
というわけで、今週はこの辺で。また来週！！