夏空のモノローグ その10

オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんにちはー。
【夏空のモノローグ】担当、デザインファクトリーの一(にのまえ)ジョーと申します。

ついに、
ついにきました第10回!!

なんか……達成感。
ブログ初心者なジョーが2桁回数を更新できるなんて、
それも【夏空のモノローグ】を応援してくれる、皆さんのおかげです。

そして!

いよいよ今月発売となります、【夏空のモノローグ】!
発売日までがっつり頑張っていきますよ!

 

――というか、
今日は『七夕』という記念すべき日ですね。

織姫と彦星、そして天の川。
……うーん、光る星々の元でそんなことを考えれば、
なんとも煌びやかな感じがしますね。
皆さん、願いは決まっていますか?

ジョーの願いは一択です。
『【夏空のモノローグ】が皆さんの心に残る作品となりますように』、
それだけです!

ではでは、めでたい七夕更新!
本日の【夏空のモノローグ】blogスタートです~。
 

 

『夏空最新情報』
今回は新規&既存情報となります。

■オトメイトSQUARE
 インターネットラジオステーション<音泉> にて、
 7月は≪夏空のモノローグ特集≫が行われます!
 ゲストとして木野瀬一輝 役 / 阿部敦 様も出演予定!

 第1回放送は7月9日(金)――今週末です!
 是非是非、楽しみにしていてください!
 ……とゆーか、ジョーが一番楽しみにしている気がしてきたな……。


■公式サイト
 各店舗様の予約特典が公開されていますので、要チェックです!
 限定版を予約すれば、更に限定版ドラマCDもついてきますので、
 ご購入を迷われているアナタ!
 ジョーは迷わず、限定版GETをオススメします!


以上、『夏空最新情報』でした~。



natu_line02.jpg


続いて、オトメイトスタッフブログによる七夕企画にて、
『葵ちゃんは主人公なので個別に紹介してね』との通達を受けてしまった
葵ちゃんの七夕画像を紹介したいと思います!

2010tana_ao.jpg
















葵の根幹ですね。
大好きなみんなと大切な場所にとどまっていたい、という。

……ああ、なんか意味もなくしんみりしてしまいそうだ。

以上、葵ちゃんの七夕画像でした。
他の科学部メンバーも専用ページ≪こちら≫にて紹介されていますので、
そちらも見てやってください!
皆の個性が出まくりです(笑) 
 

natu_line01.jpg

さてお次は、毎週書き下ろしssです!

体験版をまずはぜひプレイしてみてください。
このssはループする7/29、その中のワンシーンとなっています。

毎度毎度違ったテーマによって、
【夏空のモノローグ】の世界を紹介していく形となります。
ギャグもあればシリアスもあり……これらもまた、
紛れも無い【夏空のモノローグ】の一部ですので見逃すことなく、
毎回読んでいただければ幸いです!

今回のお話は科学部全員での会話劇。
沢野井により、夜のツリー広場に呼び出された科学部。
一体のなんの話をするんでしょうか……?

それでは早速……夏空webss第6回、スタートです!

 natu_line02.jpg


【連載webss 第6回 部長のタメになるツリー・ループ講座】

沢野井 :諸君! 静まりたまぇええ!!


カガハル:うわ! 声でかっ!

木野瀬 :……むしろ部長が静まってください。

浅浪  :なんだってんだよ。こんな時間に呼び出しやがって。

沢野井 :ふっふっふ、聞きたいかね!? 諸君!

篠原  :科学部全員を、理由も明かさずにツリー広場まで来させたんです。
     それなりの説明がなければ納得できません。

カガハル:緊急招集……!!
     とかメールに書いてあったから大急ぎで来ましたけど、
     本当に緊急の用事なんすか?

主人公 :『僕は大発見をしてしまったのか!?』と書かれてましたけど……。

木野瀬 :俺たちに聞かれても正直困るんですけど……一体なんの用ですか?

沢野井 :実は近い将来ツリーが再び発光し、ループが終わってしまうのだ、しょくーん!!

カガハル:え……。

篠原  :い、いきなり解決ですか?

浅浪  :おいおい……突然だな!

木野瀬 :ちょ、ちょっと待ってくださいよ。一体なんで急にそんな事態に?

主人公 :え……えーとあの、その……近い将来っていつ頃なんですか?


沢野井 :10秒後だ。


カガハル:えぇえええええ!!

浅浪  :10秒!? はやっ! すぐじゃねえか!!

沢野井 :近い将来だと言ったはずだ!!

カガハル:近すぎでしょ!?

主人公 :ま、待ってください。まだ心の準備が……。

篠原  :いくらなんでも信じられませんね。

沢野井 :問答無用! あと5秒!!

木野瀬 :ま、マジかよ……。

沢野井 :3……2……1……!!

――!!

……。

…………。

カガハル:な、何かおきました?

木野瀬 :いや、何も……。

浅浪  :ツリーも別に、光ったり変な音出したりはしてねーな。

篠原  :周囲にも特に変わった様子はありませんね。

浅浪  :沢野井、どういうことだこりゃ。

沢野井 :ふむ……これは……どういうことだと思う?

主人公 :あの、私に聞かれても、ちょっと……。

沢野井 :うーむ……むむむ……あれ? 仮説とちが……いや、タイミングの問題か?

木野瀬 :あー、結局、ループは終わらなかったってことでいいですか?

沢野井 :ふ……失敗は成功の母だよ。木野瀬一輝くん。
     諦めてはいけない、失敗の先にこそ成功はあるのだから!!

篠原  :部長、答えになってませんよ。

浅浪  :そもそも、なんでツリーが光るなんて考えに行き着いたんだよ。

沢野井 :うーむ。
     それを説明するには数十ページに渡る論文が必要になるが……。

木野瀬 :あー……もう少し簡潔にお願いします。

沢野井 :カンだ!!

カガハル:簡潔すぎでしょ!!

篠原  :もはや説明ですらないですね。

主人公 :でも、部長さんの説明は難しすぎて、
     私たちじゃ聞いてもわからないだろうし……。
     もうカンってことでいい気がしてきたよ。

沢野井 :よし、決めたぞ! 計画を変更する!!

カガハル:いや、だから元々なんの計画だったんですかって話をしてんですけど。

沢野井 :今日、諸君を呼んだのは他でもない!
     ループとツリー。我々を取り巻く数々の超常現象。
     それらを今日ここで整理・確認し、正しく現状を把握しようという試みである!

木野瀬 :それは別にいいんですけど……。
     さっきのループが終わるって話はどうなったんですか。

沢野井 :細かいことを気にしていては立派な科学者にはなれないぞ!
     木野瀬一輝くん!

主人公 :細かいことではない気が……。

沢野井 :ええぃ!!
     静かにしたまえしょくーん!!
     これでは話が進まないではないか!

カガハル:一応言っときますケド、率先して騒いでる部長の言う台詞じゃないっすよ、それ。

沢野井 :それではこれより状況の説明を行おう。
     まずは世界を揺るがす大問題!
     【1日ループ】についてだ!

篠原  :そしていつものことながら、強引に話を進めますね。

沢野井 :ツリーが発光したあの日……この世界から明日が失われた。
     7月29日が無限に繰り返されるようになったのだ。
     我々はこの現象を【1日ループ】と名付けている。
     確認できている範囲では、この事実に気付いているのは土岐島高校科学部の部員のみ。
     これには我々がツリー発光の現場に居合わせたことと、なんらかの関係がありそうだ。

主人公 :あ、あの……実は……。

沢野井 :なんだね? 質問なら受け付けるが。

主人公 :あ、いえ……その……なんでもありません。

沢野井 :ふむ……では話を続けよう。
     このループに関しては我々も研究を続けているが、
     成果らしい成果はほとんど上げられていない。
     もちろん、いつ終わるのか、そもそも終わりがあるのか。
     終わらせることができるのか……という点についても、一切不明だ。

     我々の知るあらゆる常識の範囲外の出来事だと言えるだろう。
     現在、僕は土岐島というこの土地と【1日ループ】についての関連性を調査中だが、
     今のところ、確かなことは何もわかっていないのだ。

     わかっているのは、29日から30日になる瞬間に、
     7月29日の朝まで【巻き戻し】が起きることくらいだな。


木野瀬 :ループに関して、部長は何も掴んでいないんですか?

沢野井 :仮説は色々あるが、この段階で発表できるほど確かなものはないな!

カガハル:そんなこと、胸を張って言われても……。

浅浪  :何もわかんねえってことしかわからねえか。

篠原  :ツリーはどうですか?
     部長が先ほど言った通り、ループと無関係とは思えませんが。

沢野井 :ふむ……確かに。
     ツリーの発光現象とループの間には繋がりがあると考えられる。

     では、ツリーについても軽く触れておこう。
     と言っても、こちらについても謎だらけで説明できることは
     限りなく少ないわけだが……。

木野瀬 :せっかくですし、わかってることだけでも話してください。

沢野井 :ふむ……ツリーは30年ほど前、突然土岐島市内の森に現れた超高層建築物。
     現れた瞬間を目撃した者はない。
     あらゆる計器にも観測されなかった。
     そう、気がつけばそれはそこにあったのだ。
     目的、建設方法、機能、誰が作ったのかはもちろんのこと、材質も構造も不明。
     サンプルを採取しようにも外殻が硬すぎて取り出せない。

     もちろん、出現当初は大騒ぎになったようだ。
     政府はパニックに陥りながらも対策委員会を作り、土岐島市の住人を全員避難させ、
     厳戒態勢を敷いた。
     街を封鎖し、国内・国外の各種の専門家からなる大規模な調査、研究が行われたが、
     その正体を掴むことはできなかった。

     何も変化が確認されないまま、やがて厳戒態勢は解かれ、土岐島に人が戻ってきた。

     ツリーを研究するための施設が多く建設され、高名な学者たちが集まった。
     
     しかし――。
     人類の、ツリーへの興味は驚異的と言っていい早さで失われていった。
     
     成果の出ない研究への風当たりが厳しいのは、いつの時代、どこの国でも当たり前の
     ことではあるが、それだけでは説明がつかない。
     この人類史に例を見ない、明らかに異常な現象が、簡単に忘れ去られるはずはない。

     しかし実際は違った。
     科学者たちは揃ってその存在を黙殺して、自らの領域に戻っていった。
     ツリーが登場してからたかが10年ほどで、
     これほどの謎が放置されることになったのだよ。
     
     いや、科学だけではない。宗教もそうだ。
     おかしいとは思わないかね?
     
     これほどの現象を前に、
     ツリーを神からのメッセージだと主張する宗教家はひとりも現れなかった。
     これに対しては有力な説がひとつある。
     ツリーの存在は、それがあまりにも異質でありすぎるため、
     人の潜在的な不安や恐怖を刺激する。
     そのため人は無意識のうちにツリーに関わる全てを遠ざけようとする。
     未知への原始的な恐怖が、彼らにツリーの存在を無視させているというわけだ。

     説得力はかなりあるが……これもまた仮説に過ぎず、
     単なる噂話の領域を出ない。

     まあとにかくツリー出現から、特に大きな事件は発生しないまま長い時がすぎ――。

主人公 :30年後の今になって、7月29日にループが始まった。

沢野井 :ああ、その通りだ。

篠原  :……改めて考えてみると、僕たちはずいぶん特殊な状況に置かれているんですね。

木野瀬 :だな。……しかし俺たちも、随分ループに慣れたよな。

主人公 :うん。私も、明日の来ない今日を当たり前だと思えてる。
     改めて考えてみるとすごい現象なのにね。

カガハル:まあ、そりゃ、ループの前だって部長の非常識に振り回されてましたからね。
     トラブル慣れしてるんじゃないですか?

主人公 :あ……。

浅浪  :ん、どうした?

主人公 :いえ……そろそろ、ループの時間だなと思って。

沢野井 :ふむ、僕の体内時計も 23時 56分 19秒 を示している。

木野瀬 :またそんないい加減なこと言って。

篠原  :(携帯電話の画面を見つつ)……いえ、当たってます……。

沢野井 :僕の体内時計は正確無比だぞ?

浅浪  :ループよりツリーより、お前が一番ミステリーだな。

カガハル:あーあ、結局何もわからないってことを確認しただけだったなあ。

篠原  :いいじゃないか。別に焦ることもない。

木野瀬 :まあ……時間だけは、たくさんあるしな。

カガハル:しかしなんですねえ。

主人公 :え?

カガハル:いや、毎回思うんですけど、めちゃくちゃきれいですよね。
     7月29日の星空って、すげー絵になる。

主人公 :……うん……そうだね。

沢野井 :ふむ! 今度みんなで天体観測というのもいいな!

浅浪  :へえ、沢野井にしちゃ、まともな意見じゃねえの。

沢野井 :当然だ! 僕まともなことしか言わない人間だからな!

篠原  :ふふ……たまには面白い冗談も言うんですね。部長。

沢野井 :冗談ではなーい!

浅浪  :そろそろ時間だな。まあ、暇つぶしくらいにはなったか。

カガハル:明日の部会って何やるんすか、木野瀬先輩。

沢野井 :コラー! なぜ部長である僕に聞かない、カガハルくん!

木野瀬 :んー天体観測の準備でも話し合うか。

篠原  :まあ、ループの研究も一向に進みそうにないですし、いいんじゃないですか?

浅浪  :おめーらがハメ外さなきゃ、俺はなんでもいいよ。

主人公 :うん、私も賛成。

木野瀬 :じゃ、決まりだな。

沢野井 :無視か、無視なのか! 僕を無視しないでくれたまえ! 僕は部長なんだぞー!

カガハル:はいはい。無視なんかしてませんよ、もう。めんどうだなぁ。


沢野井 :この僕の一体どこがめんどうなんだぁああああああ!!

カガハル:天体観測かぁ! いいっすねえ! ロマンですよねえ先輩!


主人公 :あの……か、顔が近いよカガハルくん……。
     天体観測、部長さんも行きましょう。ね?

沢野井 :ふむ……そこまで頼むのなら仕方ない!
     この沢野井宗介! 部員の期待には応えねばなるまい!!

浅浪  :お前、本当にめんどくさいやつだな……。

木野瀬 :そういうわけだ。明日の部会、みんな出てくれよ。

篠原  :どうせ暇なんです、みんな出ますよ。

主人公 :じゃあ、また、次のループで。

浅浪  :ああ、またな。

カガハル:次のループで!

篠原  :また次のループで。

木野瀬 :次のループで。

沢野井 :ふむ……まだ早かったのかもしれないな。

主人公 :部長さん?

沢野井 :いや……なんでもない。また次のループで会おう、諸君!

……。

…………。

………………。

 natsuss06.jpg

 natu_line01.jpg




繰り返す7月29日。
いつまでも離れることなく、仲間たちと過ごす時間。
その世界に終わりが訪れる時は来るのでしょうか。
そして、その時彼女たちが思うこととは――。

 

さて、今週のブログはここまで!
そして、今日のお土産はちょっと趣向を変えています!
皆さんからのご要望で、
『葵と翔のバナーも欲しい!』という声がありましたので、ご用意させていただきました!
どうぞお持ち帰り下さいませ~。

それではまた次回、皆様とお会いできることを願いまして――。


―ジョーでした。



160_600_aoi.jpg160_600_sho.jpg200_40_aoi.jpg

200_40_sho.jpg



180_150_aoi.jpg180_150_sho.jpg











728_90_aoi.jpg
728_90_sho.jpg
 

■カテゴリ■

■お問い合わせ■

このブログへのご意見・ご感想はこちら。

[ご意見・ご感想]

※お返事は差し上げておりません。ご了承ください。

※頂戴しましたご意見・ご感想はブログ内で発表させていただく場合がございます。


お問い合わせはこちらにお願いします。

[オンラインサポート]

※ご意見・ご感想へのお返事は差し上げておりません。ご了承ください。