総合インフォメーション　その８５

   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇オトメイトニュース◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

○関連商品情報
10/28 「薄桜鬼 黎明録」発売！！

10/29 「二世の契り」ポストカードブック（オフィス・シックス）

10/29 「薄桜鬼」カレンダー壁掛版＆卓上版（オフィス・シックス）

○雑誌情報
10/25 オトメイト各タイトルが「オトメディア」にて掲載

10/28 「薄桜鬼 黎明録」が「週刊ファミ通」にて掲載

10/28 「薄桜鬼 黎明録」が「電撃プレイステーション」にて掲載

10/30 「恋愛番長 命短し、恋せよ乙女！ Love is Power」が「ぱふ」にて掲載

○サイト更新情報
10/25 「アーメン・ノワール」イベントCG公開予定／キャラクター相関図公開予定

10/26 「CLOCK ZERO ～終焉の一秒～」ギャラリー公開予定／連載企画更新予定／サンプルボイス更新予定

10/26 「華ヤカ哉、我ガ一族」カスタムテーマ公開予定

10/27 「恋愛番長 命短し、恋せよ乙女！ Love is Power」キャストコメント更新予定

10/28 「薄桜鬼 黎明録」発売記念ショートストーリー予定

10/29 「カヌチ 二つの翼」カスタムテーマ公開予定

○オトメイトモバイル更新情報
10/25　待受画像（薄桜鬼／デザート・キングダム）／「薄桜鬼 黎明録」特集

10/26  待受画像（S.Y.K ～新説西遊記～／S.Y.K ～蓮咲伝～／猛獣使いと王子様）／充電Flash待受（薄桜鬼）／着メロ（猛獣使いと王子様）／PCブログ連動ハロウィン待受画像配信

10/27  待受画像（ワンド オブ フォーチュン ～未来へのプロローグ～／原宿探偵学園 スチールウッド）／照れFlash時計待受（猛獣使いと王子様）／キャラメール（華ヤカ哉、我ガ一族）PCブログ連動ハロウィン待受画像配信

10/28  待受画像（華ヤカ哉、我ガ一族／夏空のモノローグ／二世の契り）／照れFlash時計待受（デザート・キングダム）／発売記念待受（薄桜鬼 黎明録）／きせかえツール（docomoのみ）

10/29  待受画像（緋色の欠片／蒼黒の楔 ～緋色の欠片3～）／着メロ（デザート・キングダム）／PCブログ連動ハロウィン待受画像配信／ジャケット・ポスター待受画像（薄桜鬼 黎明録）

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼ついに発売！【薄桜鬼 黎明録】

発売まであと３日と迫って参りました。【薄桜鬼 黎明録】

あのドタバタと騒がしい日々を乗り越え、ようやくこうして
無事に皆様のお手元に届けることができるのだと
開発一同、ホッと胸を撫で下ろしております、
黎明録は、私自身は直接関わっていないのですが、
開発期間中、周りが文字通り「ドタバタ」としていたのを覚えています(笑)

日々、薄桜鬼総合ブログでもいわたさんが綴られているように、
いよいよの発売となって身が引き締まりますね。

カウントダウンも、ブログと今日からオトメイトトップページでも
開始しております。

発売日には当然、発売記念記事もございますのでお楽しみに～！

▼JAPAN 乙女 Festival オトメイトタイトル参戦！！

コチラも既にご存知かと思いますが。
「ネオロマンス」＋「オトメイト」＋「B's-LOG」
という夢のコラボイベント開催決定！

その名も。

JAPAN 乙女 Festival！！

※上記より、公式ＨＰへ飛びます。

この話を聞いたとき、「なんというドリームイベント！」
とメチャメチャびっくりしました。

オトメイトからは「薄桜鬼」「緋色の欠片シリーズ」
そして「ワンド オブ フォーチュン」が参戦予定です。

まだゲストに関しては未定ですが、随時情報を公開していくと
思いますので、今後も是非チェックしてみてくださいね！

▼「二世の契り」ポストカードブック＆
　「薄桜鬼」カレンダー壁掛版＆卓上版　　同時発売！

今週の金曜日。10/29(金)に発売になります、
「二世の契り」ポストカードブックと、「薄桜鬼」カレンダー壁掛版＆卓上版！

二世のポストカードブックは、ゲームＣＧばかりを集めた
ハンディなハガキサイズのイラスト集！
見たり飾ったりするのはもちろんですが、
二世が好きなお友達どうしで好きなシーンのＣＧをプレゼントに
送ってみたりしては如何でしょうか。

そして、2011年版、「薄桜鬼カレンダー」！
Ａ３判の壁掛けタイプ。
しかも、表はカレンダーで、裏はポスターとなっています！
大判タイプは迫力がありますね…。
どちらを飾るかは、あなた次第です。

そしてそして、こちらの卓上カレンダーはなんと、
今週発売になります【薄桜鬼 黎明録】のイラストだけで構成した、
「薄桜鬼 黎明録カレンダー2011　卓上型」！
Ａ５判のフォトフレームタイプのカレンダーがあなたの机を飾ります。
なんて、なんか本当に宣伝っぽい宣伝文句ですが(笑)

以上、オトメイト、2011年版カレンダー情報でした！

▼そして来たるハッピーハロウィン！！

今週の３１日！！
みなさん、何の日か知っていますね？
もうあれから一年かあ…、と思うと本当に一年って
あっという間に経ってしまう気がします。

去年は各タイトルでささやかながらそれぞれのハロウィンで
お祝い（？）しましたが、さてさて、今年は参加タイトルも変わってきますので
みんなどんなことをしてくるか楽しみです(笑)

さてさて、そんな総合のハロウィンですが。

意味がよくわからない連載ＳＳ、第３回目になります。
今までの話しはコチラからどうぞ↓

★第１話★

★第２話★

先週はカボチャの心に、小さな変化が芽生えました。

今週は少しボリュームがある話になりましたが……、
「見てやるよ」という方は、是非どうぞ。

=================================================

第３話　「アリガトウの言葉」

ハロウィンまで６日と迫った、１０月２５日。

ハロウィンの島のお化けたちも、みんなワクワクドキドキ。

そんな中、みんなが不思議に思うことがありました。

今年は、あのいたずらカボチャの姿が見当たらないのです。

どうせどこかで、人間たちをとびきり驚かそうと計画を立ててるに違いない。

あの、いたずら大好きなカボチャが、ハロウィンを忘れるはずがない。

お化けたちはそう思って、カボチャのことを放っておいたのでした。

カボチャは、どこへ行ったのでしょう？

お化けの街を抜け、小高い丘をぬけ、まっくらトンネルを抜け……

人間たちの世界にカボチャは居ました。

カボチャは、前に女の子に言われた“アリガトウ！”という

言葉がなんなのか、島に帰ってからもずっと考え込んでいました。

思い出すと、ポワンと心が暖かくなる、あの言葉。

カボチャは、島一番の物知りな杉の木のお化け、“博士杉”に

訊ねてみることにしました。

博士杉はハロウィンの島が出来たときからこの島を見守る大杉の木で、

知らないことはありません。

博士杉はゆらりと揺れると、ゆっくりとカボチャに話しかけます。

「おお、いたずらカボチャではないか……、
　このわしに何か用か？わしに何を吐かせたいというのだ……」

カボチャは、今までのことを身振り手振りで博士杉に説明しました。

人間の街のこと、ランタンを届けたこと、そして、

アリガトウと言われたこと……。

人間たちの言葉はよくわからねえ……。
なあ博士杉、アリガトウって、なんなんだ？

カボチャの話しをきき終えると、博士杉はホッホッホと笑いました。

「カボチャよ、お前は人間に感謝されたのだよ……」

感謝？感謝ってなんだ？アリガトウのことなのか？

「カボチャよ、お前は人間に良い行いをしたのだ
　お化けらしく無いかもしらんがなあ」

良い行い、だと？なんだそれは。

「その少女は、大切なものを落としてしまってさぞ困ったであろう、
　そこに、お前が落としたものを拾って、届けてくれた。
　お前は、困っている人間を助けたのだな」

？　そうなのか？

「人間はありがたいと思ったことを、言葉に表すのだ。
　感謝の心、その言葉が……」

アリガトウ、なんだな。

「その通りだ、いたずらカボチャよ……。
　その少女は、お前に助けてもらったことを感謝して“ありがとう”と
　言ったのだろう……。嬉しかったのだろうな……。」

嬉しいと、人は感謝するのか？
おい！どこに行けば困ってる人間がいる！
どこに行けばアリガトウと言われるんだ！？

「おいおいカボチャよ……吐かせ過ぎだぞ……？」

博士杉はそういうと、肌寒い空気を残して

静かにただの杉の木に戻ってしまいました。

アリガトウ、は感謝の気持ちなのか……。

……どこに行けば“アリガトウ”が聞けるんだ……？

カボチャは、“アリガトウ”と言われたくて、

また人間たちの世界に来ていたのでした。

困っている奴の願いを叶えれば、きっと“アリガトウ”が聞けるはず。

キョロキョロとあたりを見渡して、困っている人間を探します。

まっくらトンネルは、とっても気まぐれ。

いつも出る場所が変わってしまう不思議なトンネル。

今日はやたら騒がしい場所に出てしまったようです。

前回のパレードの音とは似ても似つかない、

ところどころで、爆発する音や、何か大きなものが飛び交う音。

少し火薬のきな臭いにおいも漂っています。

沢山の人たちがいますが、パレードではなさそうです。

しばらくすると、ようやく騒音が鳴り止みました。

動いて疲れたのか、人間たちに元気がありません。

元気が無い＝何か困っているに違いない！

カボチャの頭の中で、ひとつの方程式が成り立ちました。

カボチャは、一番近くにいた人間の男にヒョコヒョコと近づきました。

おい。

「…………？」

カボチャが話しかけた男は、髭の生えたおじいさんでした。

いかつい風貌ですが、とても疲れた顔をしていました。

男はフラフラとカボチャを見ると、目を丸くさせて驚きました。

おい人間、困ってるのか？

「……お前さん……、何だ？」

おれはカボチャだ、おい人間、困ってることは無いか？

「…………」

男はしばらくすると、ドサリと仰向けに倒れてしまいました。

そして大きな声で、はっはっは！　と笑い始めました。

「ああ、神様ってのは残酷なもんだなあ……、
　いよいよ俺も、幻覚が見えてきちまった……」

人間はなにやらぶつくさとつぶやき始めました。

「困ってることか……、無いと言えば無いが、
　あるといえば、星の数ほどあってキリが無ぇ……」

夕暮れに染まりかける空を見上げながら、男はもう一度カボチャを見ました。

「カボチャの幻覚なあ……、
　俺もファンシーな夢を見るようになっちまったもんだ」

一人でぶつぶつ言っている男の言葉は、カボチャには理解できませんでしたが。

もう一度聞いてみることにしました。

おい人間、困ってることはないか？
俺がお前の願いを叶えてやる。

「お前が、俺の願いを叶えてくれるのか……？」

男はなぜか少し笑いながら話しかけてきました。

そうだ、何でも言え、遠慮すんな。
俺が何でも叶えてやる！

男はしばらくカボチャを見つめ、よろよろと身体を起こすと、

服の内側のポケットからゴソゴソと何かを取り出して、カボチャに渡しました。

それは、少し薄汚れた手紙でした。

「これが、俺の願いだ……」

「ここまで来たんだ……幻覚に頼るのも、悪かねえか……」

男はわけのわからないことをぶつくさ言いながら、

手紙を持ったカボチャの頭をポンポンと叩きました。

「この手紙を、ある人へ届けてくれないか……。
　俺の名前は言わなくても、きっとわかるはずだ……」

お、おう！！任せろ！
どこに届ければいいんだ！？

「ここからずっとずっと東に行った、小さな町だ……
　真っ赤ででっかい風車があるから、すぐわかるだろう……」

俺の、故郷だ……。

そう話す男の眼は、とても優しそうでした。

任せろ！おれがきっと届けてやるからな！

カボチャはしっかりと手紙を抱え込み、

男の願いを叶えに東へと走り出しました。

＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*

カボチャはテクテクと、ひたすら東に歩き続けました。

一つ山を越え、二つ山を越え、三つ四つと山を越え、

冬が過ぎ、春が過ぎ、夏が過ぎ、秋になってようやく目的の町につきました。

大きな大きな風車の町。

風車を見上げると、あまりの大きさにカボチャはコロンと後ろに倒れてしまいました。

長旅を経て、カボチャは埃だらけのドロだらけ。

でも、大事に抱えた手紙は少しも汚れていません。

パンパンと砂を掃うと、男が言っていた家に駆け出しました。

あと少し、あと少しで“アリガトウ”が聞ける……。

カボチャはついに、おじいさんが言っていた家にたどり着きました。

小さいけど、庭があって綺麗な花が沢山咲いています。

コン、コン、

と、小さな家のドアをノックします。

しばらくするとドアが開いて、中からおばあさんが出てきました。

おばあさんはドアを鳴らした小さな来訪者に驚きました。

どこかおっとりしてて、優しそうなおばあさんでした。

突然の来訪者に少し驚きましたが、おばあさんはクスリと笑うと

カボチャに話しかけました。

「まあまあ、ちいさなお客さんねえ……。
ふふふ、カボチャさん、御用は何かしら？」

しゃがみこんで話すおばあさんに、カボチャは薄汚れた手紙を渡しました。

「あら、何かしら？」

手紙を受け取ったおばあさんは、ハッとしてその手紙を開けました。

さっきまで穏やかだったのに、とても真剣に手紙を読んでいます。

カボチャはとても満足していました。

これでまた一つ、人間の笑顔が見られる。

“アリガトウ”が聞ける。

そう思ったのに…………。

手紙を読みながら、おばあさんはポロポロと泣いてしまいました。

突然涙を流すおばあさんに、カボチャはギョッとして慌てました。

どうしたんだ？　悲しいのか？　どこか痛いのか？

オロオロしながら、これ使え、とおばあさんにハンカチを渡しました。

「いいえ、大丈夫よ……。ただ、とてもとても大切な人が、
遠くに行ってしまったから、少し寂しくなっただけ……」

おばあさんは、涙をぬぐいながら、

カボチャを抱えて言いました。

「ありがとう、小さなカボチャさん。
あなたは、私の大切な人の最後の願いを叶えてくれたのね。
本当にありがとう……」

カボチャは、とても複雑な気持ちでした。

“アリガトウ”が聞きたかった。

人間の笑顔が見たかった。

それなのに……。

目の前のおばあさんは、悲しくて悲しくて、涙が出るほど悲しいのに

“アリガトウ”と言う……。

どうして悲しいのに、“アリガトウ”と言えるんだろう。

“アリガトウ”は、感謝の言葉。

人間は不思議だ。

悲しくても、辛くても感謝することができる。

おばあさんの涙が、ポタリとカボチャに落ちました。

俺は、何がしたいんだろう……。

第３話　　

～完～

=================================================

やけにシリアスになってしまいましたが(笑)
如何だったでしょうか。

このお話しにメールをくれた方、本当に嬉しいです！！
ありがとうございました。

オトメイトタイトルとは、なんら関係ございませんが
あと少しだけ、お付き合いしていただけると幸いでございます……。

今週はいよいよハロウィン本番です！！
どんなトリック　オア　トリート　が飛び出すんでしょうか。
私も全然知りません(笑)
お楽しみに～！

それでは今週はこの辺で、
今週もオトメイトをよろしくお願い致します。