オトメイトスタッフブログをご覧の皆様、こんばんは。
【神なる君と】担当、
デザインファクトリーの一(にのまえ)ジョーと申します。
二桁突入、10回目。
……やーなんとか無事に
10回目のブログにまで漕ぎ着けました。
そして、
昨日の更新からたまたまずれてみれば……
今日はなんと、七夕じゃないですか!
なんとなくメデタイですね!
そして本日はこちらのブログとは別に、
【七夕企画】 もやっていますから、そちらも是非ご覧になってください!
さて、
前置きはこのくらいにしまして、
本日の更新に行ってみたいと思います!
それでは
本日の【神なる君と】ブログ、
始まり、始まり~。
それではまず初めに、
恒例の最新情報に行きましょう。
【なると最新情報】です。
■メインキャスト発表!
榊鳴海 役 保志総一朗 さん
二ノ神弓鶴 役 成田剣 さん
竹清八雲 役 羽多野渉 さん
水庭苓 役 井口祐一 さん
天津国星縁尊 役 櫻井孝宏 さん
以上、豪華メインキャストにて
【神なる君と】の世界が綴られていきますので、
皆様もより一層のご期待とご声援、宜しくお願いしますね!
■B's-LOG様
先月20日発売されました、
今月号では【新キャラクター】が紹介されています。
物語の舞台となる、
御神楽山にて主人公が出会う3柱の神様です。
ネコ・ペンギン・クマ……
個性豊かな彼らの活躍も期待してくださいね。
その他にも、
メインキャラクターたちの
別衣装の紹介などもありますので、
是非チェックしてくださいね。
■公式サイト
昨日7/6(水)時点で、
【神なる君と】公式サイトが更新。
待望のトレーラームービーが公開中です!
そう、先日の【オトメイトパーティー♪2011】にて
【神なる君と】キャスト発表があったのです!
皆様、楽しんでいただけましたか?
そしてこの度、公式サイトでも
その際に流れたトレーラームービーを
公開することになったのです。
いつでも何回でも見ることが出来ますからね。
たっぷりとご堪能くださいませ!
更にはBGMも新規に1曲が追加されました。
【神様一年生】、明るく楽しい曲に仕上がっていますから、
その曲に載せて、一足先にキャラクターたちの
掛け合いを妄想してみたりするといいかも……!?
また、同じく公式サイトでは
引き続き『バナーキャンペーン』が開催中。
皆様のご参加、お待ちしています。
と、今回は以上のご紹介となります。
皆様も忘れずにチェックしてくださいね。
本日の【なると最新情報】でした。
さてさて、
次のコーナーへと移る前に……
今週は【神なる君と】特別ゲストをお呼びしました。
それではバトンタッチ、どうぞ~。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
皆様こんにちは、
お久しぶりです、アイディアファクトリーの西田です。
【夏空のモノローグ】に引き続き、本作も進行管理で
コメントさせていただくことになりました!
さて!
何を書こうかなーと悩みつつではありますが……そうそう!
そういえば、先週の日曜日に行ってきました!
「オトメイトパーティー♪2011」
流した回に行かれた方はもうご存知かもしれませんが……、
神なる君とのショートPVが流れました!!(パチパチパチパチ)
しかもキャスト初公開!
しかもボイス入り!
もう当日は、
反応が怖いような楽しみのようなモヤモヤしっぱなしで、
PV流れた時、皆さんの歓声を聞いたら少し泣きそうになりました(笑)
華やかなPVが数ある中で、
全力で【切なさ】を意識したPVですが、
私は世界観にあっていて、とてもお気に入りです。
しかし【切なさ】の中にも、
わいわい楽しいイベントが沢山あります。
そのわいわい感を知っている側から見ると、
あのPVは本当に核心を突いてくるというか……。
あんなに楽しそうにしてるのに、
どうしてこんな悲しくなるんだろう……。
と思わず感傷に浸りたくなりました。
で、そんな意味深PVですが、
昨日から公式サイトで公開されております!
まだ見たことの無い方は、是非チェックしてみてくださいね!
ではでは、
私のコメントはこの辺りで……
それではジョーD。
まだまだ道のりは長いけど、お互い頑張っていきましょう!
西田でした。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ということで、
今回は進行管理の一人である、西田さんに来ていただきました。
ジョー担当の前作、
【夏空のモノローグ】も一緒に作っていましたので、
もう彼女ともだいぶ長い付き合いになりますね。
まあ、いつも迷惑かけまくってばっかりですが……
とまあ、そんな彼女も絶賛のPV、
公式サイトにて公開中です。
皆様も是非ご覧になってくださいね。
さて続きましては、
隔週でお送りしていこうぜ! な、新コーナー。
【神なる君と】に登場する魅力的な人物たち。
その一人一人を【キャラクター紹介】として、
ご紹介させていただくといったコーナーになります。
前回に引き続き、
今回も【神なる君と】ライター・西村悠に来てもらっています。
と、簡単な説明を終えた所で!
それでは早速……
【神なる君と人物帖】第二項、開帖です。
どうぞお楽しみ下さい。
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『神なる君と』 人物帖 -二ノ神弓鶴 編-
皆様、2週間ぶりでございます。
『神なる君と』メインシナリオ担当西村です。
隔週にて『神なる君と』のキャラクターの魅力に迫る
『神なる君と』人物帖、今回は『二ノ神弓鶴』に
焦点を当てていきます。
お時間に余裕のある方はぜひ目を通していただければと思います。
それでは早速、いってみましょう!
▼二ノ神弓鶴ってどんな人?
弓鶴を一言で表すなら、『冷徹ネコミミメガネ男』です。
なんだか特撮モノの怪人みたいな響きですね……。
しかし、実際そうなのだから仕方ありません。
彼は口を開けば毒舌の嵐、天上天下唯我独尊と言わんばかりに、
常に偉そうで、人をバカにするような態度を取ります。
主人公やその周辺人物以外、
他人に接する態度は比較的マシなほうですが、
それでも人間嫌いを隠そうともしない、中々に癖のある男です。
主人公に対しても、罵倒批判悪口皮肉、
時折ちょっと優しくしたと思ったら、またも罵倒。
たぐいまれなるひねくれっぷりに、素直じゃねえなこいつ、
などと書きながらひとり苦笑いをしたものです。
実は彼は、内面と外に出てくる自己表現に
物凄く差のある人物で、ライターとしても、
その差に恐ろしく苦労させられた人物でもありますね。
危ういバランスの上に成り立っている性格で、
主人公に、恐ろしいという印象さえ与えることもあるかもしれません。
基本的な性格を作る上で、
一Dと一番打ち合わせを重ねた人物でもあります。
さて、その内面についてですが、
彼の言動とその理由については、彼の物語に大きく関わってくるので
中々語ることができません。
代わりと言っては何ですが、
今回ブログに載せたSSで、
彼の性質の一端を垣間見ることができるようになっております。
そちらの方もぜひご覧ください。
あまり言動のよろしくない彼ですが、腹黒ではありません。
むしろその逆で、滲み出る人の良さみたいなものがあり、
意地の悪い言動にもどこかかわいらしさを残しています。
生徒会でも人望厚く、実際とても有能な生徒会長でもあるようです。
皮肉の嵐にめげずに、彼の物語についていけば、
彼の色々な側面も見えてくると思いますので、
ぜひこのひねくれ野郎についていってくれればと思います。
▼二ノ神弓鶴の物語
本作のほとんどのキャラに言えることなのですが、
二ノ神弓鶴の物語もまた、御神楽山の土地に伝わる歴史や伝承など、
ゲームの大本に深く関わる話です。
ある人物を除けば、最も伝奇色の強い物語かもしれません。
死・罪・犠牲などの言葉と、そこに付随する様々な負の感情が
中心になる展開です。
償いという言葉をキーワードに、
このゲームの仄暗く湿った部分が表に出てくる物語となります。
彼の生い立ちと背負ったものが、
どれだけ彼を歪めていったのかを知ることで
物語は展開していくでしょう。
ぜひ、彼の物語を見届けていただければと思います。
▼勝手に抜粋!! 本編シナリオ!!
私は今、先輩に押し倒されている……。
咲耶
「せ、先輩?」
弓鶴
「……なんだ。
かわいい顔もできるじゃないか」
その言葉に慌てて視線を逸らした。
これは、まさか……。
まさかその、クラスの子が言っていたような、
少女漫画でみたような、
テレビドラマでやってるような……。
あれ……なんだろうか。
思わず、棚の上の時計を確認してしまう。
……いいのか悪いのか、時間はまだあった。
咲耶
「せ……先輩、だ、ダメです。
こういうのは……
え、えーと、よくないと思います」
弓鶴
「何がダメなんだ?」
先輩はじっと私を見ていた。
本編シナリオより、ライターが勝手に抜粋するワンシーン。
今回は弓鶴のイベントからの一場面です。
彼はこの作品では結構、色気のある役柄でもあります。
まあ、こういう艶っぽいシーンが多いのも
彼の話の特長かな、とは思います。
と、今週の人物帖はここまでに。
あまり語りすぎると、
プレイする楽しみも減じてしまうので、
それはいただけないかなと思います。
さて、
弓鶴のキャラクターについて語らせていただきましたが、
どうだったでしょうか。
意外な展開を見せることになる弓鶴との物語は、
ぜひ、ゲーム本編で。
次回は暴走する幼馴染、
『竹清 八雲』(たけきよ やくも)にスポットを当てます!
それでは皆様、また二週間後にお会いしましょう。
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ということで、
【神なる君と人物帖】第二項でした。
西村、ありがとう!
いかがでしたでしょうか?
少しでも【神なる君と】のキャラクターたちの魅力を、
皆様へと伝えることができれば幸いです。
弓鶴の言葉と態度の裏側にある感情。
そこに触れることが、出来るかどうかは全て貴女次第。
――壁の向こうにあるものとは。
皆様、是非お楽しみに。
さてさて、続きましてはSSコーナー。
今週は
【神なる君と人物帖】に続き、
二ノ神弓鶴が主軸になったお話です。
それでは、どうぞご覧下さいませ。
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【神なる君と 挿話ノ二 宵灯り】
時計の針が時を刻む音。
蛍光灯のジリジリと呟くような音。
窓の向こうからかすかに聞こえる、車の走る音。
生徒会室に神木と二人だけになると、
沈黙がかすかな物音を連れてくる。
すでに夕暮れも過ぎて、
部屋は蛍光灯の無機的な光に照らされている。
並べられた椅子のひとつに神木は座っていて、
時折こちらを見ては、すぐに目を逸らす。
どうにも、居心地の悪い雰囲気が漂っていた。
「帰っていいと言ったはずだが、なぜ帰らない?」
小さく息を吐きつつ、そう尋ねる。
「いえあの……なんと言うか……」
神木は口ごもって下を向き、
それから黙ってしまう。
放課後、生徒会室に現れたこの女は、
突然、僕たちの仕事を手伝いたいと言い出した。
御神楽山の伝統行事である星祭りには、この学校も参加する。
生徒会もその準備に追われる日々が続いていたから、
神木の申し出は、正直、歓迎すべきものだったが……。
……あまりこの女に借りを作りたくなかった。
この女を見ていると、なぜか苛立ちが募る。
思い出したくもない昔のことが、
不思議と脳裏に浮かんで嫌な気持ちになる。
目を閉じれば……。
昔の過ちは、まるで昨日のことのように蘇った。
あの時の、夜の森の虫の音。
枝葉の間から漏れる、冷たい月の光。
必死で走る自らの足音、荒い息の音、胸の鼓動が全身に響いた。
どうか間にあってほしいと、僕は――。
「……弓鶴先輩」
神木の声に我に返り、彼女を見つめた。
理由はわからないが、
神木は僕と視線を合わせようとはしなかった。
「……実は、今日は、聞きたいことがあって来たんです」
「聞きたいこと? なんだそれは」
尋ね返すと、彼女は俯いたまま続ける。
「弓鶴先輩……私のこと、嫌いなのかなと思って」
ためらうような口調で紡がれる言葉は、
僕には意外なもののように思えた。
「なぜそう思う?」
「なぜって……学校での弓鶴先輩は
みんなに優しいし、口調も柔らかくて……
私の時とみんなの時で、態度も全然違うし……」
「生徒会の連中とも、お前の周りの人間と接する時も、
大体同じ態度を取っているつもりだがな」
「そ、そうですか……? 私、弓鶴先輩に
嫌われるようなところがあるなら、
直したいなって思ってて……」
神木は顔を上げ、こちらに不安そうな視線を向けた。
胸の奥が少し痛む。
なぜかまた、昔のことを思い出した。
突然、
蛍光灯の明かりが落ち、
生徒会室は暗闇に包まれた。
「……停電、ですかね」
神木は落ち着いた声で言った。
日頃、神だの妖だのと付き合っているだけに、
この程度のことには動揺しないらしい。
窓にかかるカーテンの隙間から、
ほんの僅かに月の光が入り込む。
とはいえ、やはり周囲は暗い。
僕はともかく、
神木にはきっと何も見えないだろう。
「動くと危ない。目が慣れるまでじっとしていろ」
「はい」
短く素直な返事を聞きながら、
周囲を見回し、訪れた重苦しい暗闇に眉をひそめる。
この闇は、遙か昔自分がいたあの場所を思い出す。
「……お前が嫌いなんじゃない」
思わず、僕は呟いていた。
「……僕は、人間そのものが嫌いなんだ」
それらの微かな言葉は、
おそらく神木には届かなかったのだろう。
彼女は闇の中で沈黙を保っていた。
あの時、誰も助けてはくれなかった。
あの時、二度と人を信じないと心に決めた。
そうだ。
暗闇に捕らわれて、いくら光を望んでも――。
「…………!」
カーテンが開ける音と共に、冷たい月明かりが差し込んだ。
わずかな光も、暗さに慣れた目には眩しくさえ思えた。
顔を上げれば、窓の向こうで輝く星々を背に、神木が立っている。
「これなら、電気がなくても明るいですね」
神木は僕を見て微笑む。
なぜかまた、不快な気持ちになった。
そしてその不快感の正体が未だにわからないでいる。
「どうしたんですか?」
「いや……よほど大規模な停電らしい。
真っ暗だな。町の灯りがひとつも見えない」
でも……と彼女は視線を上にやる。
「その分、月がきれいですよ」
彼女はそう言って、変わらず柔らかな笑みを浮かべている。
僕は何も言わず、ただ彼女を眺めた。
昔、僕を見上げてきた視線によく似ていると思った。
「なぜ、お前に冷たい態度を取るのか……と言ったな」
月明かりが満ちた静かな部屋では、
かすかな呟きも妙に大きく聞こえる。
神木は期待と不安の混ざった目で、正面から僕を見る。
月の光は美しく神木を照らしていた。
青白い光と涼やかな影が、彼女を塗り分けている。
時が止まったような気がした。
全ての音が遠退いて、
星の光にふさわしい静寂が部屋に満ちていた。
今、この瞬間だけなら、彼女を神と認めてもいい気がする。
そう思いながら、口を開こうとした。
――と、同時に電灯が点く。
瞬く間に、無機質な光が戻って来る。
停電が終わったのだろう。
先程まで部屋を照らしたか弱い光は、
すでに蛍光灯の無粋な光に取って代わった。
突然、現実が戻って来たように感じられた。
なんてタイミングだと、
思わず小さく笑う。
…………。
……。
「あの……なんで冷たい態度を取るかは……?」
続きを聞きたがる神木に、
僕はいつものような冷笑を浮かべてみせた。
「ふっ……気が変わった。やはり教えるのはやめだ」
「な、なんで急に気が変わるんですか!」
「変わってしまったものはしょうがないだろう。
ほら、帰るぞ」
「あ、わかった! 弓鶴先輩、
最初から教える気なかったんですね?
私をからかって遊んでるんですね!?」
いつもの騒がしい神木に、僕は眼を細める。
そしてお馴染みの不快感が身体を這った。
この不快感の正体が、今は少しわかる気がした。
自分が彼女に冷たい態度を取る理由も、なんとなくわかる。
それはおそらく。
いつの間にか、神木のことを特別に思っている自分がいて。
そんな自分を、僕自身が許せないからなのだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
弓鶴の過去。
そして不意に訪れた暗闇の中、月明かりのもとで
彼はその 『過去』 と 『咲耶』 に何を見出すのか……。
弓鶴の持つ秘密とは一体なんなのか。
是非、ゲームをプレイして彼の心の内を
解き明かしてみてくださいね。
さてさてー、
今週もブログの終わりが近づいて来ました。
実はジョーは昨日も収録だったのですが、
昨日の分で【神なる君と】メインキャラクターの
収録分は無事に終わりました!
あー、よかったー!
と言っても、
全ての収録が終わったわけではありませんので、
これからも全力で頑張っていきます!
明日も収録ですしね!
と、いったところで今週のブログは終了。
それではお土産を置きつつ、また次回、
皆様とお会いできることを願いまして――。