総合インフォメーション その86

秋も無事越し(?)11月に入っていよいよ本格的な
冬支度、というところでしょうか。

どうも皆様こんにちは、月曜総合インフォメーション担当、
アイディアファクトリーの西田です。

いやーーー、先週のハロウィンウィーク、いかがだったでしょうか。
いろんなハロウィン記事がありましたが(笑)
先週は私も、いろんな場所へ顔をださせて頂きました、
夏空のブログコメントや、なんとワンド記事でウィッチマンを描いていただいたり(笑)
本当に恐縮です!


さてさて、もう11月ですかー、本当に一年は早いですねえ。
寒い時には鍋!と先週言ったんですが、
昨日はごまみそ鍋でした。
しめの雑炊がおいしすぎて、はまりそうです(笑)
これから本格的に冬に突入しますね。
皆様暖かくして、風邪など引かれませんように。

なんだか今日はまじめです(笑)
実は少しだけお知らせがあります。
それではその前に、今週のオトメイトニュースです。

   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇オトメイトニュース◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

○関連商品情報
11/1  「二世の契り」公式ビジュアルファンブック(エンターブレイン)


○雑誌情報
11/4  オトメイト各タイトルが「週刊ファミ通」にて掲載

11/4  「薄桜鬼 黎明録」が「SweetPrincess」表紙&大特集!!

11/4  オトメイト各タイトルが「SweetPrincess」にて掲載


○サイト更新情報
11/1  「デス・コネクション ポータブル」公式サイト公開

11/2 「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~」連載企画更新予定

11/2 「猛獣使いと王子様 ~Snow Bride~」ギャラリー公開予定

11/2 「マスケティア」サブキャラクター追加予定

11/2 「学園ヘタリア Portable」バナーキャンペーン“連合”バージョン追加予定

11/5  「ワンド オブ フォーチュン ~未来へのプロローグ~ ポータブル」サンプルボイス追加予定

11/5  「ワンド オブ フォーチュン2 ~時空に沈む黙示録~」公式サイトリニューアル予定


○オトメイトモバイル更新情報
11/1  待受画像(薄桜鬼/デザート・キングダム)

11/2   待受画像(S.Y.K ~蓮咲伝~/猛獣使いと王子様)/充電Flash待受(薄桜鬼)/着メロ(猛獣使いと王子様)/ハロウィン待受画像追加配信(薄桜鬼)

11/3   待受画像(ワンド オブ フォーチュン ~未来へのプロローグ~/原宿探偵学園 スチールウッド/薄桜鬼 黎明録)/照れFlash時計待受(猛獣使いと王子様)/着うたフル(薄桜鬼 黎明録)/着うた(アニメ「薄桜鬼」)

11/4   待受画像(華ヤカ哉、我ガ一族/夏空のモノローグ/二世の契り)/照れFlash時計待受(デザート・キングダム)/キャラメール(二世の契り)

11/5   待受画像(緋色の欠片/蒼黒の楔 ~緋色の欠片3~/翡翠の雫 緋色の欠片2)/着メロ(デザート・キングダム)

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


▼「二世の契り」公式ビジュアルファンブック 発売!
まさに今日です!!
本日11/1に、【二世の契り】公式ビジュアルファンブックが
エンターブレイン様より発売となりました!!

例のごとく、サンプル誌が手元にあり、今ざっと見ていたのですが。

あまりの綺麗さに発狂寸前です。
いや、もし一人だったら絶対発狂してる……。

【二世の契り】の初期設定ラフはもちろん、
近藤隆さんと、前田剛さんお二人のキャストインタビューや、
中村氏の落書きなど盛りだくさんです。

あの、見ればわかると思うんですが。
こんなに激しい絵を描かれるのに、中村氏自体は、

すごく、お茶目な人です(笑)

唐突ですが。116Pと117Pは、是非見てみてください。
うん、すっごい私好み。


▼節目の挨拶。

そんなこんなで、今週は結構サックリとニュースが終わってしまいましたが。
冒頭でお話しした小さなお知らせです。

実は本日、11月1日を持ちまして。
わたくし西田は、総合インフォメーションを、

 

卒業させていただきます。(笑)

 

正式に言うと交代なので、来週からも“総合インフォメーション”
自体はもちろん続きます。

実は交代が決定したのは結構前でして、
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
私はワンド2の進行管理もさせて頂いております。
今も絶賛継続中で、むしろそろそろ本格的に忙しくなり、
このままでは、毎週満足に記事を書く時間がなくなるのと、
皆様にお届けするために、集中して開発に取り掛かるため、
この度、私の方から交代を提案させていただきました。

思えば、やり始めはてんてこまいの状態で
スタートさせた総合インフォメーションでした(笑)
ブログ自体、あまり得意ではない私がこれまで続けられたのは、
いろんな方々が支えてくれたおかげだと思っています。

本来ならば、挨拶一つで交代する筈なのですが、
交代するにあたって一つだけ、どうしてもやりたかったことがあります。

それが、この4週に渡るウィッチマンSSでした。

一年前、何気なしにポンと生んだ小さなキャラクター。
ハロウィンだけのキャラにするつもりが、
いろんな場所に登場させていただき、徐々に命が吹き込まれていきました。

ニュースだけをお伝えすればいいものを、次第に総合宛に
メルフォが届くようになって、申し訳なくおもいながらも
毎回飛び上がるように喜んでいました。


私が生んだキャラクターなので、
卒業するのなら、ウィッチマンも一緒です。

挨拶だけではあんまりだと思い、
だから、ケジメをつけるためにでもありますが、
今まで、ウィッチマンを応援してくださった皆様のために、
少しでも恩返しができればと思って、
無理を言って、今回このSSを載せさせていただきました。

ウィッチマン、誕生秘話(?)

私の伝えたいことを書きました。


それでは4部作目、いよいよ最終話になります。
今までの話しはこちら。

★第1話★
 

★第2話★
 

★第3話★
 


カボチャがその後どうなったのか。

それではスタートです。


=================================================


最終話 「おれの名前は」

 


11月、1日。


人間達の町には、再び静寂が戻っていました。

 

町は、昨日のパーティーが嘘のように綺麗に片付いていて、

とても閑散としていました。


ここはレンガの町、

カボチャが、最初に迷い込んだ町です。


木枯らしが吹きぬけるレンガの町に、

足音が一つだけ。

 

あの、いたずらカボチャでした。

 


カボチャは、おばあさんに別れを告げたあと、

複雑な、もやもやとした気持ちを抱えたまま、

おばけの島に帰らず、しばらく姿を消していたのです。


“アリガトウ”の意味がわかって、

“アリガトウ”と言われたくて、

必死に手紙を届けるために旅をして、

確かに、人の願いを叶えて“アリガトウ”と、感謝された。


でも、どうして泣いているのに、感謝することができるんだろう。

自分のしたことは、本当に良いことだったんだろうか。

感謝されることだったんだろうか。


本当はあのまま、手紙を届けないでいたほうが、

何も知らないほうが、あのおばあさんは悲しまなかったんじゃないか……。


自分のしたことって何だろう。

自分のしたことって、余計なことだったんだろうか……。

自分は、何がしたいんだろう……。

 


カボチャはずっと、悩みつづけていました。

 

ずっと変わらない毎日だった。

だから変わりたいと思った、でも変わらないと思ってた。

それがある時、新しい発見をした。

もしかしたら自分は、変われるかもしれないという希望に浮かれた。

でも………。

 

 

 

悩みながら、カボチャの足は、自然とこの町に向いていました。

カボチャが、初めて“アリガトウ”と言われた場所。

ここに来れば、自分の気持ちが何かわかるかもと、カボチャは思いました。


昨日はこの町でも、ハロウィンが行われたのでしょうか。

ところどころで、ハロウィンの飾りつけが残っています。

でも、祭りの後の風景は、とても寂しく感じました。

これで、今年のハロウィンも終わったのです。


wichi04_01.jpg

 

ふと、たった一つだけ、家の明かりをみつけました。


あの、ランタンを拾ってあげた、女の子の家です。


カボチャは少し躊躇しましたが、思い切ってタッタッタと壁を登り、

ばれないように、家の中を覗き込みました。


すると……。


!!

 

去年のあのランタンが、窓際に飾ってありました。

カボチャのサングラスが、キラキラと目の前のランタンを映します。


すると中から、声がしました。

あの、女の子です。カボチャはササッと、壁に隠れました。


「ママ!昨日のお菓子、とっても美味しかったの!来年も、食べたいな!」

一緒にいるのは、どうやらお母さんのようです。

「あらあら、食いしん坊さんねえ。
 じゃあいい子にしてたら、今度また作ってあげるわ?」

「わーーーい!」


女の子は、とっても幸せそうに笑っています。

カボチャは、ますます複雑な気持ちになりました……。

もう、大人しく島に帰ろう……。

そう思ったときです。

「あら、ハロウィンの飾りは、全部片付けたんじゃなかったの?
 手が届かないなら、ママが片付けて……」

「!! これはダメよ!」

突然女の子が叫びました。

「このランタンは片付けたくないの……、
 だってこれは私にとって、とっても特別なんだから!!」

「特別?」

「去年のハロウィンの時……、ママ、風邪をひいてたでしょ?
 私……、ママの風邪が早く治りますようにって、
 一生懸命想いながらこのランタンを作ったの……
 でも、飾ろうとしたら、手が滑って落ちちゃって…………。
 まるで私の願いは、神様に届かないんだって、そう思って……」

 

「でもそう思ってたら、あの不思議なカボチャさんが助けてくれたの!」

 

「今でも忘れないわ?あのカボチャさんが届けてくれたのは
 ランタンじゃなくって、私の願いなんだって!
 だってだって、本当に次の日ママの風邪が治ったんだもん!
 私、とっても嬉しかった……」

 

「でも……、ハロウィンが過ぎて、
 あのランタンがいつの間にか仕舞われて……
 なんだか、悲しかったの……。
 ハロウィンが過ぎたら、ランタンもみんな用済みみたいで……」


…………

カボチャは、静かに女の子の話しを聴いていました。


「私、あのカボチャさんにもう一度会えたら、
 今度こそちゃんとお礼を言いたいの!
 私の願いを届けてくれてありがとう、
 ママの病気を治してくれてありがとう!って」

「だから、その日が来るまではここに飾っておきたいの!
 用済みなんかじゃない、
 カボチャさんが、またこの家を見つけられるように!」


…………


「あらあら、ふふふ、そう。
 なら、仕方ないわね、このまま飾っておきましょう」

「!ほんと!?いいの!?」

「ええ、もちろん。
 あなたが一生懸命、ママのために作ってくれたランタンですもの。
 ママだって、あなたにお礼を言わなくちゃね?」


ありがとう。


お母さんがそういうと、女の子はお母さんに飛びついて喜びました。


……………………


カボチャは、なんて言ったらいいか、わからなくなりました。

あの時ランタンを拾ったのは、泣き声がうるさかったからで、

女の子の願いを叶えたかったわけでもなく

カボチャがお母さんの風邪を治したわけでもありません

でも、

 

どうしてこんなに嬉しいんだろう……。

 

 

ただ、ひとつだけわかったことがあります。

 

それは………

 

 

 

 

 

1人の“アリガトウ”は、

 

 

 

みんなの“アリガトウ”に、繋がるということ……。

 


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******************************

 

ここはお化けたちが暮らすハロウィンの島。


今年のハロウィンも沢山の人間を脅かして、お化けたちは大満足。

でも今日はなんだかハロウィンは過ぎたというのに街が騒がしい様子。


あの、いたずらカボチャが一年ぶりに、島に帰ってきたのです。


カボチャは帰ってくるなり、身支度を整えて島を出て行くと

仲間のお化けたちに言いました。

突然のカボチャの行動に、街のお化けたちは驚きましたし、

当然、納得していませんでした。

なぜならばその理由が……。


人間たちの、願いを叶える旅に出るから。


と言うからです。

お化けは、人間たちを驚かすもの。

他の何かになりたいだなんて思ったこともないのです。

仲間のお化けたちは口を揃えていいました。


「人間たちの笑顔がみたいだと?」

「そんなことをして何になる」

「お化けは人間を脅かすものだ」

「それ以外には決してなれない」

「お前ごときが何かしたところで、何にも変わりはしない」

 


お化けたちが言う言葉に、カボチャはにやりと笑い……。

そして、クィっとサングラスを上げると、

罵倒するお化けたちに向かって言いました。

 


これが、おれの願いだからだ!

 


キラキラとしたカボチャに、お化けたちは何も言えなくなってしまいました。

 

 

 


おれごときが何かしたところで、きっと何も変わらねーよ。

そんなことはわかってる。

でもな、変わることだって確かにあるんだ!

別におれは、人間たち全ての笑顔が見たいわけじゃねえ。

そんな大それたことなんざ想像もできねえ。

 

俺は、この手で届く奴の願いを叶えてやりてえんだ!

 

変わるかわからない? 上等じゃねーか!

変わりたいって思い続けて、何にもしねーままより、

変わるかどうかわかんなくても、あがきながら生きるほうが

よっぽどおれに合ってるぜ!


おれは、おれのしたいことをするだけだ!!

 

すると突然、突風が吹きました。


「みな、落ち着くのだ……」


風にのって、博士杉の声がしました。


「みなの言い分も、よーくわかる。
 だが、これもいい機会だ。
 みなでカボチャを、見送ってやろう……」

「だが!お化けが人間を喜ばすなど、聞いたことがない!」

「他と違う生き方というのは、確かにしんどいものだ……
 だが、何もしなければ何も変わらないのも事実。
 みなが、人間を脅かすことが好きなように、
 我らのいたずらカボチャも、好きなことを見つけたのだ……」

博士杉の声に、誰も何も言えなくなりました。

 

「カボチャよ……」

 

…………

 

「変わるものもあれば、いくらやっても変わらないものもある……
 だが、思い切りやってみるがいい……。
 人間たちはそれを、“可能性”と呼ぶ……」

可能性、か……。

ふん、悪くねえ響きだ!

「ホッホッホ。
 それでは、わしから旅立つカボチャに、
 新たな名を与えてやろう……
 人間たちに笑顔を、願いを叶えるお前にふさわしいよう……。

 

 

 

 

 

ウィッチマン。

 

 

 

 


願いの小人と言う意味だ……」

 

優しい風が、カボチャの頬を撫でました。

 


博士杉。

色々世話になったな、感謝するぜ。


ありがとうな!!


「ホッホッホ。
 ここはお前の故郷だ、いつでも帰ってくるがいい……」

 

 

 


こうして、お化けの島から、新たなカボチャが誕生しました。

 

 

 

 

 

彼の名前は、ウィッチマン。

 

人間達の“笑顔”が大好きな、不思議なカボチャ。


今日もどこかで、人間たちの笑顔と願いを探して


旅をする。

 

 

その先にきっとある、“ありがとう”のために……。

 

 

最終話  


~完~

 

=================================================

 

いかがだったでしょうか。

4週に渡ってお送りしてきました。
お伝えし忘れてましたが、実はこれ、タイトルがあります。


~ウィッチマン・フォーエバー~


いかがだったでしょうか(笑)


ウィッチマンの小さなお話しはここで終わりますが、
彼の物語は、まだまだ続きます。

私の総合インフォメーショも本日で終わりますが。
もしかしたら、どこかでヒョッコリ、お邪魔するかもしれません。


西田は、普通の女の子にもどります!


実は決まってから最後のブログでは絶対にコレ言おうと思ってました(笑)
あの有名な方ではなく、あえてのラギドルを真似てみました。

来週から、新たな総合インフォメーションが始まりますが。
どうかそちらのほうも変わらぬご愛顧を!


それでは、今週はこの辺で、
今後とも、これからも、オトメイトをよろしくお願い致します。


最後になってしまいましたが、
本当に、今まで……


ありがとうございました!!!

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