◆白華の檻　最新情報

　まずは毎回恒例、【白華の檻】の最新情報についての紹介です。


　▼ドラマＣＤ

　以前よりアナウンスしてきました白華初のドラマＣＤ、2012年11月14日（水）発売予定です。
　内容は【幕の一：一夜限りの猫物語】、【幕のニ：転生！　白華学園・高等部！】の二本立て、
　気づけば発売日が来週に迫ってきましたね。今一度、下の記事で内容のご確認を！
　今回はシーン抜粋を掲載しましたので、購入に迷っている方は必見ですよ。
　そして各話のあらすじとともに、実際に聴いてみての簡単な内容説明もちょろっと書いてみました。


　【白華の檻 ～緋色の欠片４～　ドラマCD　二華飾り】

【幕の一：一夜限りの猫物語】

　――それは、平安京での出来事。
　秋篠吉影の屋敷にて、滞在を続ける一行だったが、ある日突如として詞紀の姿が消えてしまう。
　皆が必死に彼女を探す中、代わりにどこからか現れた猫が一匹。

　その正体とは……――え、詞紀！？

　猫に姿を変えてしまった彼女を元に戻すため、
　皆はそれぞれに方法を考え、試していくが……。


◆◆ドラマＣＤ抜粋◆◆

　猫になった詞紀を見ての一同の会話です。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　幻灯火　「では今の彼女には、
　　　　　　私たちの言葉も理解できないということか？」

　古嗣　　「まあ、そういうことになるね」

　空疎尊　「玉依姫であって、玉依姫でない……
　　　　　（ため息）ややこしいことだ」

　胡土前　「状況はわかったけどよ、
　　　　　　一番肝心なとこがわかってねえぞ。
　　　　　　……どうやったら、姫さんは元に戻るんだ――よっと！」

　　　　ＳＥ：猫をとてつもない上空にまで放り投げる音（びゅおん！　キラン★）

　秋房　　「ちょおおお！？
　　　　　　姫様を空高くに放り上げるとは何事ですかああ！？」

　古嗣　　「単純だよ。玉依姫に憑いた猫の霊を成仏させてやればいい」
　
　幻灯火　「成仏……つまり、どうすればいい？」

　　　　ＳＥ：投げた猫が戻ってきて、受け取る音（ひゅーーー……ん、ぽすっ）

　胡土前　「っと……ようするにあれだろ？
　　　　　　この猫が満足して天に行けるように、
　　　　　　　皆で歓待しろってことだろ」

　空疎尊　「まあ、蛇の言う通りであろうな」

　秋房　　「そ……それにしても、
　　　　　　この猫、いや猫様が、姫様とは……
　　　　　　――姫様！　待っていてください！　
　　　　　　すぐに元の姿に戻して差し上げますからね！」

　古嗣　　「猫になったとはいえ、
　　　　　　女性の扱いに関してはこの古嗣、多少の自信があるよ」

　幻灯火　「私も、彼女を元に戻すため、全力を尽くそう」

　空疎尊　「婚約者が猫では格好がつかぬ。
　　　　　　些かの手間ではあるが……玉依姫は元の姿に戻してやるとしよう」

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　このあと彼らのとった行動とは……？


◆◆内容はこんな感じ◆◆

　猫になった詞紀を前に、攻略対象たちがあの手この手を使って人間に戻す手段を探ります。
　ちょっと心を許したばかりにふんばるハメになった空疎や猫姿の彼女にすら緊張している秋房など、
　聴いている中で思わずクスっときてしまうほのぼのした時間を過ごす中でそれぞれが内に秘めた
　彼女に対する想いや、普段口に出さずにいる自分自身に対する思いを吐露するシーンもあり、
　白華ならではのちょっぴり切なく甘い内容となっています。
　果たして詞紀をもとに戻すことができるのか。そして、彼らが語りかける想いとは？


 
【幕のニ：転生！　白華学園・高等部！】

　俺は隠岐秋房。高校２年生だ！
　今日から白華学園に転校してきた、前途有望な学生だ！
　登校中に出会った天使――いや、女神の如き女の子。
　【玉依姫】に想いを告げるべく、全力で青春真っ最中！　皆、応援してくれよな！

　秋房の他にも大分おかしな（！？）人間たちが織り成す、
　【白華の檻】パラレル学園ストーリー、ここに開幕！


◆◆ドラマＣＤ抜粋◆◆

　白華学園に転校してきた秋房の自己紹介シーンを抜粋です。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　教師　　「えー……彼が、
　　　　　　転入生の隠岐秋房くんです。
　　　　　　はい、自己紹介して」

　秋房　　「あ、あの、本日づけで転入してまいりました！
　　　　　　隠岐秋房です！
　　　　　　特技は剣道。趣味は素振りです！」

　教師　　「皆仲良くするように。
　　　　　　席は、そうだな……田中くんの隣が空いてるね。
　　　　　　田中くん、隣同士のよしみだ。
　　　　　　放課後にでも彼に校内を案内してあげなさい」

　幻灯火　「心得た」

　秋房　　（田中と呼ばれた男子はずいぶん落ち着いていた。
　　　　　　あの男が俺の隣か……
　　　　　　友だちになれるといいが）

　教師　　「では、席についてください」

　秋房　　「はい！」

　秋房　　「よろしく。
　　　　　　田中……えーと、下の名前はなんていうんだ？」

　幻灯火　「《弁当を食べながら》
　　　　　　田中幻灯火（たなか　げんとうか）だ」

　秋房　　「た、田中幻灯火？」

　幻灯火　「《弁当を食べながら》
　　　　　　ああ、そうだ。私の名前がどうかしたか？」

　秋房　　「い、いや何も……」

　秋房　　（ず、ずいぶん無理のある名前だ……！
　　　　　　というよりこの男……
　　　　　　なぜ昼休みでもないのに
　　　　　　教室の真ん中で堂々と弁当を食ってるんだ！？）

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　無理のある名前の男・田中幻灯火に案内されることになった秋房。
　白華学園とは一体どんなところなのか。


◆◆内容はこんな感じ◆◆

　こちらは手っ取り早く箇条書きでいってみましょう。（笑）

　・転校初日から出オチの秋房。
　・周りから暖かい目で見守られる幻灯火。
　・あの手この手でお茶に誘おうとする古嗣。
　・例外的なルールで追いかけてくる空疎。
　・いきなり決闘を申し込んでくる胡土前。
　・秋房が出会った彼らは●●集団だった。

　……お楽しみに！


　上記のように、このドラマＣＤはほんのり甘いお話とコミカル全開なドタバタ話が合わさって
　一石二鳥な一枚となっております。
　どちらも密度が高くかつ白華らしい作品となっていますので、どうぞご期待ください。

　幻灯火  （CV：森川 智之さん）
　空疎尊  （CV：鈴木 千尋さん）
　胡土前  （CV：黒田 崇矢さん）
　隠岐秋房（CV：前野 智昭さん）
　秋篠古嗣（CV：内田 夕夜さん）　他

　メイン役、フルキャストでお送り致します。
　発売まであと一週間、どうぞお楽しみに！！


▼公式ビジュアルファンブック

　10月31日発売となりました「白華の檻 ～緋色の欠片4～ 公式ビジュアルファンブック」、
　もうお手にとっていただけたでしょうか？
　前回のブログでジョーが言っていた通り白華班のもとにも見本誌が届きました！
　記念に写真を一枚。
 

　幻灯火「ムッ！？」

　おや？
 

　幻灯火「私がこんなに大きく写っているこれはなんなのだ？」

　幻灯火もびっくりのその出来上がりに、　ジョーと塗り担当の諫山と三人で
　「これは欲しい！」と騒いでしまったほどとても感動しました。
　ファンブックのボリュームを感じさせる重み、白華のタイトルにマッチしたページのレイアウトなど
　買って損なしの一冊となっております。デザインラフのページも味があって素敵ですよ。
　表紙カバーも今回のための描き下ろし（下画像）。まだ入手されていない方はぜひともお近くの書店へ！
 

　A4サイズ128ページの大ボリュームでお届けするこのファンブック、
　こっそり用意されたカバー裏は社内でも好評いただいてます。（笑）
　立ち絵や表情といったゲームに使用されたグラフィックや初期デザインラフからブログイラスト、
　過去にビーズログ様に掲載された見開きイラストなどもすべて掲載されていますので見応えバッチリ！
　さらに、一ジョー、西村、いけによる【白華の檻】開発秘話が語られたインタビューも
　たっぷり掲載されています。
　これを読めばもっと白華の世界を知ることができるかも？


　皆様どうぞ宜しくお願い致します。
 

▼公式サイト

　【白華の檻　～緋色の欠片４～】、
　公式サイト、ＯＰＥＮしています！

　【白華の檻】公式サイト↓
 

　ＴＯＰイラストでは攻略対象たちが笑顔で皆さんをお出迎えします。
　これから行く先になにが待っているのか……
　旅立ちをイメージした一枚となっていますので是非ご覧ください。


　また、人気投票の結果発表も公開中です。
　ＴＯＰページの左上にあるアイコンから結果ページへと移行できますので、
　波乱の結果をどうぞご自身でお確かめください。
　１位に輝いたキャラクターの描き下ろしイラストもご用意いたしましたので、
　こちらもぜひご覧になってくださいね。そしてお持ち帰りしちゃってください！


　サイト内部では本作登場キャラたちのビジュアル他、
　イベントＣＧも数多く掲載されておりますので本作をまだ遊んだことのない方でも、
　是非足を運んでみてくださいませ。
　尚、サンプルボイスに関しましては、公開期間が終了致しましたのでご了承ください。
 

◆ゲスト来訪！

　と言いつつこのコーナーの担当はこの私、いけでございます。
　ここでは原画としてお話をさせていただきますのでよろしくお願いしますね。
　本題へ入る前に……前回のハロウィンイラストはいかがだったでしょうか。
　白華はコミカル要素を前面に出す機会がなかなかないので、ハロウィンでは思い切り遊びました。
　ちなみにこのハロウィンイラスト、案出しが固まった段階ではこんな絵でした↓
 

　幻灯火がラッコみたいになっていたり秋房は顔からかぼちゃ汁を流していたりと色々悲惨なことに。
　どうぞ前回のイラストと比較してお楽しみください。（笑）

　さて！発売からしばらく経ち、先日ビジュアルファンブックも無事に発売したところで
　突然ですがデザイン面での各キャラクターについて少しお話をしてみます。
　二回にわけてのコーナーになりますが、どうぞお付き合いくださいませ。



　---以下ネタバレを含みます。未プレイ、これからプレイする方はお気を付けください---





▼幻灯火

・デザイン
　攻略対象中一番の難産だった彼ですが、
　最終的には白華にふさわしいメインヒーローとして出来上がったと思います。
　幻灯火のデザインは「美しさ」「儚さ」「冷たさ」「狐」といった外見的なイメージの他、
　秋冬を連想するものも取り入れました。
　例えば肩の紫色の飾りや胸元の紐など、ところどころ二股に分かれているデザインになっていますが、
　これはイチョウの葉をイメージしています。イチョウは生きた化石とも言われる植物だそうで、
　長い年月を生きている幻灯火にはぴったりだと思ったからです。


・文様
　カミとしての本来の姿を見せた時に現れる文様は狐の時と人型の時、どちらも同じものです。
　これは幻灯火の持つカミの力を意識し、激しく燃えるような炎をモチーフにデザインしました。
　美しさより荒っぽさ、ワイルドさ優先です。
 

・余談
　髪の毛のハネ具合とそのバランスがなかなか難しい彼の髪型ですが、
　とある一部に名前がついています。それが下。

　この形、何かに似ていませんか？カーブのかかった三束の房……これは……
　そう、バナナです。あまりにもそれっぽいので、
　この部位はＣＧ班の中でバナナと呼ばれていたのでした。



▼空疎尊

・デザイン
　日本の神様で偉そうで人を鼻で笑うようなキャラということで、
　黒髪ストレートの鋭い目つきになりました。
　八咫烏をモチーフにした他、ポジション的にはＲＰＧでいう魔法使いだと思ったので、
　攻撃魔法を使うように見える外見を意識してデザインしています。
　空疎の実力を考えて、配色も黒ベースでアクセントに金と赤という豪華で強く見えるものにしました。
　肩やマントの模様は、八咫烏が太陽の化身や太陽の使いと言われている説から連想して
　肩には太陽の形をもとにした模様、マントは燃える炎の模様を配置。
　小物も太陽や八咫烏をもとにしたものになっています。
　

・文様
　空疎の変身後に体に浮き出る文様もベースのデザイン同様、
　太陽や八咫烏をモチーフにしています。ただ、他のカミたちとは違い特殊な変化の仕方なので、
　思い切り神様らしいものにはせず、文様自体も控えめにしました。


・余談
　空疎のデザインの特徴である大きな羽根。
　当初はシンプルな表現として塗り込みをほとんど行わないでいく予定でしたが、
　いざ塗りあげてみると服や髪の毛などの周りの塗り込みと合わなくなってしまい急遽塗り込むことに。
　線画も描き換え、今の羽根に至ります。

▼胡土前

・デザイン
　外見はもともとの設定と、蛇は腹筋を使って移動することから逞しい体つきにしました。
　そして戦場の英雄と呼ばれるにふさわしい体の傷、何者にも左右されない豪快な性格が
　見てわかるようアシンメトリーで奇抜な服にしたりと繊細さよりも荒々しさを推したデザインになっています。
　蛇を印象づけるためにウロコの形をした小物を身につけ腰に長い布をまきつけたり、
　よりワイルドさを引き立てるためにファーを取り入れました。
　初期は市松模様をあしらった着物を身につけていたのですが、あまりに若い印象だったので
　現在のものに落ち着きました。　


・文様
　胡土前の変身後の文様は蛇というより龍をイメージしています。
　そのため、牙や背びれのようなものが描かれていて、トゲトゲしく荒々しい鋭さになりました。
　ほかにはウロコや水の波も取り入れています。
　その文様の画像がこちら↓

・余談
　おっさんはおっさんでもどのくらいおっさんらしくするのか迷った胡土前。
　一時期ヒゲありとヒゲなしでもめました。（笑）そのときの画像が下のものになります。

　ヒゲがないとなにか物足りない……キャラの特徴という意味でもありがいい！という意見にまとまり、
　現在の胡土前が生まれました。
 

　……ということで以上、キャラクターのデザインに関する小話でした！
　今回はカミ三人組の話をしましたが、いかがでしたでしょうか？
　これでよりいっそう白華の世界に興味を持っていただけたら嬉しいです。
　デザイン画像をちょろっと掲載しましたが、もっと見たい！という方はぜひビジュアルファンブックをどうぞ。　
　次回（11/21）は古嗣と秋房の人間組のお話になりますので、ぜひブログを見に来てくださいね。
 

◆あとがき
　
　第28回白華ブログ、終わりがやってまいりました。
　ドラマＣＤやビジュアルファンブックの発売、そして以前ブログでご紹介いたしました
　iPoneケース＆PSPスキンシールもあり、少しずつ白華の関連商品が増えてきましたね。
　原画担当としてもとても嬉しい限りです！　
　これからも皆さんと白華を盛り上げていきたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたしますね。
　
　それではまた次回、
　皆様とお会いできることを願いまして――。

　いけでした。