★アーメン・ノワール　キャラクター紹介５回目★
 

キャラクター紹介・第５回は最下層の街医者、
クリムソンを紹介します。
まずはどんなキャラクターなのかを彼の物語のテーマを
踏まえ、簡単に説明したいと思います。


・「CRIMSON」とは

最下層９９９街区唯一の医者、クリムソン。
通常の病院では受け入れてもらえない賞金首を診療所「ファーム」に受け入れて
治療を行う、いわゆる闇医者です。

クリミナル１１であるナイヴスもこのファームには何度か世話になっており、
その縁で、ナイヴスはナスカをクリムソンの元に連れて行きます。

ファームでの生活に戸惑い、
バウンティアに対して罪悪感を抱くナスカを
クリムソンは医者としての立場を守りつつ見守り続けます。

やがてナスカ自身、今まで疑問に思わなかったハンターとしての道を否定し、
本来あるべき少女としての生き方、
戦わず穏やかに生きていく道をナスカに提示してくれるのです。

しかしそのクリムソンの命もまたバウンティアに握られていました。
ナスカがファームに匿われたことで完全に敵としてみなされ、
クリムソンに対して駆除命令が出ます。

クリムソンを殺してバウンティアの飼い犬に戻るか。
命令を拒否して賞金首となるか。

ナスカの未来を決める最大の選択が
ここから始まります。


・本編シナリオ抜粋

ハンターであるナスカを気にかけ、優しく接するクリムソン。
彼のそんな部分が感じられるシーンを、本編より抜粋してご紹介します。
今後について、クリムソンと話をするシーンです。

-------------------------------------------------------------


クリムソン
「……ナスカ。
君は、戦いを望んでいるのかい？」

ナスカ
「……どういうこと？」

クリムソン
「……数日前、出会ったばかりの頃、
君は言っただろう？
人を殺したくないと」

クリムソン
「そんな君が、古巣であるバウンティアに
戦いに行こうとしている」

クリムソン
「……私は、それがとても辛い」

ナスカ
「……クリムソン」

クリムソン
「いいかい、ナスカ。
君は女の子なんだ。守られる側でいていい
存在なんだよ」

クリムソン
「そんな華奢な体で、細い腕で、
殺し合いをすることなんてない」

クリムソン
「だから、――ナスカ。
君にはバウンティアのことも何もかも忘れて
穏やかな暮らしをして欲しい」

クリムソン
「ファームでも、他の場所でもいい。
当たり前の女の子らしく、
笑ったり楽しんだりさせてあげたい」

クリムソン
「君は今まで、辛すぎる道を歩んできた」

クリムソン
「……そろそろ報われてもいい頃だと
私は思う。
もう君は戦わなくてもいいよ、ノワール」

ナスカ
「……クリムソン」


-------------------------------------------------------------

普通の女の子として生きる道を提案されたナスカは何を選ぶのか、
この後の展開は本編にて。


・クリムソン役のボイスについて（CV：中村悠一さん）

『優しいお兄さん風』な演技をしていただいた中村さん。
ですが、そのボイスはただ優しいだけでなく、ミステリアスな雰囲気も感じられるものと
なっており、謎を抱える先生にはぴったりです。
また、中村さん演じるクリムソンの「変態」キャラですが
その渾身の演技による変態ぶりが見られる場面が本編中の見所の一つになっています。
また、物語が進んで行くと、それまでとは変わってとても男らしく格好良い先生に
なっていきます。その変化も見所の一つ。
優しく、変態であり、男前な先生を巧みに演じる中村さんをお楽しみに！


次に、グラフィッカー達から見たクリムソンの見所も聞いてみましょう。


・グラフィック班から見たクリムソンのオススメポイント

ブログなどでは大暴れしている彼ですが、
本編では「物腰柔らかな優しい医師」という印象を受けると思います。
ですがその実、様々な思いを巡らせ判断する冷静さがあり、
ナスカをファームに迎え入れる際にもその思慮深さが感じ取れますね。
物語が進むにつれて見えてくる、彼の二面性にドキッとしてしまいます。
クリムソンルートは「戦いへの迷い」からナスカを救いたい、
守りたいという彼の純粋な願いを描きます。
その気持ちがナスカにどのような影響を与えるのか、また
クリムソン自身にもたらす変化も見所のひとつではないでしょうか。
ギャグパートでは、ファームの面々との掛け合いなど、
先生のハッスルっぷりにクスッと笑ってしまうと思いますのでぜひご期待下さい。


では最後に、皆様からいただいた質問の回答をクリムソン本人にしていただきましょう。


・クリムソンにインタビュー！

クリムソン
「こんにちは、お嬢さん。
私はクリムソン。
この最下層９９９街区で、診療所『ファーム』を営んでる街医者だよ。
以後、どうぞよろしく。

私への質問をいくつか貰ってるみたいだから、
今日はそれに答えていきたいと思う。

まず、第一問。

Ｑ．ノワールの第一印象が聞きたいです。

第一印象かぁ……そうだね、ナイヴスに抱えられて来た彼女を見て
最初に気にしたことは、怪我の容態かな。
何よりもまず、助けなくてはと思ったよ。
派手な外傷はないようだったけど意識がなかったからね。
頭を強く打っているかもしれない危険があった。
だからシャンタオを呼んですぐに精密検査の準備をしたんだ。

ノワール自身について何か思ったとすれば
怪我が酷くないことを確認して、ほっと一息ついてからだね。
その時になってようやく、随分若い、可愛い女の子だって気づいたんだ。
女の子のハンターなんて珍しいな、
どうしてこんな仕事をしてるんだろう……って、少し驚いたよ。

これで回答になっているかな？　

Ｑ．ノワールのチャームポイントはどこだと思いますか？

おや、ノワール絡みの質問が多いね。
もしかして私とノワールの仲を疑ってるのかな（笑）？
可愛いなとは思うけど、歳が離れてるからね。
あまり大人げない真似もできないよ。

さて、回答だけど、チャームポイントかぁ……
うーん、やっぱり、何事も一生懸命なところじゃないかな？
ノワールは表情に乏しいし
一見何を考えてるのかわからないところはあるんだけど
それは限られた人間関係の中にいたからっていうだけであって、
根は素直でとてもいい子なんだ。
いつだって健気に頑張ってる。
だから、私はノワールを支えてあげたいなって思うんだよ」

レイン
「…………何があった」

ナイヴス
「…………何があったんだろうな……」

レイン
「これはアレか。新手の嫌がらせか。それともなんかのプレイか！？
さっきからサブイボがとまんねーぞおい！！」

ナイヴス
「俺もだ、この数分で室温が２０度下がった気がする。
一体なんなんだ。アレじゃあまるで本編の先生じゃないか。

あ！　もしかして、
スタッフブログに比べれば本編の先生は
ほんのちょ……っとだけ常識的だから
本編をプレイしたユーザーがショックを受けないように
今から慣らしてるのか？」

レイン
「常識的でショックを受けられる奴ってのもどーかと思うが
確かにその可能性はある。
……でも、マトモつっても本編もアレだぜ？
特典のドラマＣＤもアレだしよ。
今更軌道修正しなくてもなぁ」

ナイヴス
「いや……まぁ……
ノワール視点で見ればそこまでひどくはないんじゃないか？」

シャンタオ
「あのね、違うんだよ。
今日の先生がああなのはユーザーの皆さまのメッセージが理由なんだ」

ナイヴス
「シャンタオ。いたのか」

レイン
「メッセージって何だ？」

シャンタオ
「ほら、この間、
アーメン・ノワールのパッケージ画が公開されたでしょ？
それで、先生とソードが対になって大きく扱われてるんだけど、
それを見たユーザーさんが
『なんでクリムソンが（あんなキャラなのに）この立ち位置なの？』って」

ナイヴス
「なんでって……
…………それは、また……」

レイン
「容赦ねぇな……ユーザー……」

シャンタオ
「完全にお笑い担当というか変態担当というか
そう思われちゃってるみたいなんだんだよねぇ。
まぁ間違ってはないんだけどさ。
で、先生、近年まれに見るくらい落ち込んで
今日はあんなことになってるらしいよ」

レイン
「なるほど。好感度を上げるために猫被ってるわけか」

ナイヴス
「無駄な努力――とは言えないな。
暴走されるよりよほど楽だ」

シャンタオ
「でも油断はできないから。
なんかあったらナイヴスにーちゃんはヤタガラス使ってね。
最悪、死ななきゃいいから。
こっちはレインに貸してあげる。はい」

ずしっ。

レイン
「あ？　なんだこりゃ」

シャンタオ
「１０トンハンマーと大形獣狩猟用の麻酔銃。
レインはＣＡ持ってないから用意してあげたの。
感謝してよね」

レイン
「っ、余計な世話だ、クソガキ！」

シャンタオ
「質問は比較的マトモなのを僕がチョイスしといたから。
そんでこっちがアウトな方。間違っても先生に見せないように」

ナイヴス
「いつの間にこんな作業まで……すまない。助かる」

レイン
「……この枚数比、
おかしな質問の方が圧倒的に多かったんだな、やっぱ」

シャンタオ
「じゃ、僕、診療所の方に戻るから。
あとよろしくね～」

パタン。

ナイヴス
「――って、考えたらこんな質問の数々を子供のシャンタオに
読ませたのはマズかったんじゃないのか！？」

レイン
「そんな気はしなくもねえけど
同居人がアレだしシャンタオも慣れてるだろ。
とにかく、最後まで気は抜かない方向でいこーぜ」

クリムソン
「さて、それじゃ次の質問行こうか。
えーと……

Ｑ．先生は寝る時は全裸ですか？
もしよろしければ寝起き姿を見てみたいです」

ナイヴス
「全裸？」

レイン
「全裸かと聞きつつ寝起きを見てみたいとは、猛者だな。
ってか比較的マトモな質問チョイスと言いつつコレかよ！」

クリムソン
「あはは、うん、昔はそうだったけど今は違うよ（爽笑）。
ファームは夜間の救急が結構多くてね。
眠っていても叩き起こされて、
白衣をはおって診療に行かなきゃいけないことがよくあったんだ。
だもんで、全裸に白衣で深夜診察とかしてたら
救急外来の患者さんに本気で泣かれちゃってねぇ、視覚的に辛すぎるって。
だから今は最低限の衣服は」

ナイヴス
「先生ストップ！！！　内容がアウトです！！」

レイン
「おせーよ馬鹿！
ほんと油断してるヒマねぇな……」

クリムソン
「え、ナイヴス？　どうしたんだい？」

ナイヴス
「どうもこうもありません。
最初に本編のキャラで通すと決めたのならそれを貫いて下さい！」

クリムソン
「えっ……今の、駄目だった？
爽やかに答えたつもりだったんだけど」

レイン
「爽やかに言えばいいってもんじゃねえんだよ！
問題は発言内容なんだっつの！」

クリムソン
「う、うーん。おかしいなぁ……
これも駄目となると私は一体どうすれば……」

ナイヴス
「とにかく、過ぎたことは仕方ないので
次の質問行きましょう。俺が読みます。

えー……

Ｑ．ファームという診療所の名前は先生が付けたんですか？
　何か意味があれば教えてください。

良かった、普通の質問だ」

クリムソン
「それは私じゃないよ。
このファームには前任者がいたからその人がつけたんだと思う。
……そういえばその辺の話って詳しく聞かなかったな」

レイン
「クリムソンがつけたんならこんな普通の名前じゃねぇよな」

クリムソン
「え？　別に放送禁止用語とかにはしないけど」

レイン
「放送禁止用語と一文字違いとかにしそうだから言ってんだ」

ナイヴス
「次いきましょう。

Ｑ．レインのキャラ紹介で「賞金首のための診療所『ファーム』」と
　ありましたが、ファームには一般人のほかに賞金首も来るのですか？」

レイン
「？　あれ、なんか前提が食い違ってるな」

クリムソン
「そうだね、ちょっと認識がズレてるかもしれない。
ウチは基本的にほとんどのお客さんが賞金首だよ。
他の病院じゃ診てくれないからね。
賞金首の他に、一般の人もたまに来るって言った方が正しいかな
だからファームは限りなく黒に近いグレーゾーンの診療所なんだ。
バウンティアもこのファームを邪魔には思ってるだろうけど、
ウチが無くなると負傷した賞金首が他の病院を襲ったり
医者を攫ったりするから、ギリギリで目こぼしされてるんだよ。
でも、正直綱渡りだよ。いつどうなるかわからない」

ナイヴス
「他の階層だと、病院襲撃事件とか結構ありますしね。

次です。

Ｑ．クリミナル１１のナイヴスがファームに来ると言うことは、
　他のクリミナル１１も出入りしているということでしょうか？」

クリムソン
「それは企業秘密。
出入りしてても言えないよ。患者さんの個人情報だからね」

レイン
「そういうとこ意外に口カタイよなぁ、おまえ」

クリムソン
「そりゃあね。秘密厳守がこの仕事を長く続ける秘訣だよ」

レイン
「いちいち患者の名前と賞金額とか
覚えてないだけじゃねえの？」

クリムソン
「それは少しあるけどね。
だってこの間まで８０番台くらいだった窃盗犯の人が
いきなり２０番台になることもあるからねぇ。
そうなると、結果的に上位の賞金首が出入りしてたことになるだろう？」

ナイヴス
「その８０番台から２０番台に上昇する間に何があったか気になりますが
とりあえず先に進めましょう。

Ｑ．ノワールのようにハンターが患者として訪れることもあるんですか？」

クリムソン
「ない。……と、思う」

レイン
「もしかしてそれもさっきのと同じ理由か？」

クリムソン
「そうそう。ほら、賞金首からハンターって人もいるじゃない。
だから絶対ないとは言い切れないんだよね。
一応、ファーム内では戦わないって不文律があるから
今に至るまで派手なトラブルはないけどね」

ナイヴス
「Ｑ．クリムソン先生はエクリプスに対して苦手意識を持っているようですが、
　決定的な原因でもあったんですか？」

クリムソン
「私が答えるまえに聞きたいんだけど
君達はエクリプスをどう思う？」

ナイヴス
「……いや、その。……極力関わりたくは」

レイン
「……まぁ、積極的に絡むのはちょっと」

クリムソン
「だろう！？　
彼女に苦手意識を持たない人の方が少数派だよ！」

ナイヴス
「……押しが強いんですよね、あの人」

レイン
「ノワールも無理やり着替えさせられてたな」

クリムソン
「あの私服は私的にはグッジョブだけどね！

それはともかく普段エクリプスがファームに来る時は
とんでもないトラブルを持ってくる時だから、
私としても困るんだよ。
付き合い長いから無碍にできないし」

レイン
「なんだ、クリムソンの昔の女とかじゃねーのか」

クリムソン
「ははははははははははははははははは

やめてそれ冗談でも死にそう」

ナイヴス
「噂話を聞きつけて本人が出てきても困るので、
先に進めます。

Ｑ．医者とのことですが、戦う事もできるんですか？」

クリムソン
「う――――――――ん……」

レイン
「なんで悩むんだよ」

クリムソン
「いや、ほら……
ぶっちゃけどっちの方がカッコイイ？」

レイン
「……？」

クリムソン
「戦うお医者さんと戦わないお医者さん。
どっちがユーザー票を獲得できるかと思って悩んでるんだ」

レイン
「……そういう基準で回答する内容か？　これ」

クリムソン
「やっぱ謎は謎のままというか、影があった方がいいよね。
この回答は秘密。隠しておきます」

ナイヴス
「先生についてはもっと他に隠さなきゃいけないポイントが
ある気がしますが。

では、最後の質問です。
クリムソン先生は――」

クリムソン
「えっ、もう最後なの？　
そっちにたくさんあるのは何？」

レイン
「……っ、これは関係ない！　全然！」

クリムソン
「……あやしいな。ちょっと見せて！」

ナイヴス
「レイン！　それ持って逃げろ！」

レイン
「言われなくても……シュレッダーどこだ！？」

クリムソン
「えぇ！？　何それ！？
それやっぱユーザー様からのお便りでしょ！？
読まずにシュレッダーなんてそんな失礼なことさせられないよ！」

レイン
「アホかー！
おまえが読んで答えればコーナーが消滅するっつの！」

クリムソン
「あっ、こら、逃げるな！

クリムソンアタック！　とうッ！」

ドギャッ。

レイン
「ぁだっ！！
て、テメー！　こんな狭い場所でいきなりタックルかますとは
どういう了見だ！！」

ナイヴス
「ブラインドとテーブルクロスと整理棚が酷いことに……！
先生、後先考えて行動してください！」

クリムソン
「こんな刹那的な世界観の都市で後先とか考える人は負け犬だよ！
さーてこれがユーザー様からのお手紙か～」

レイン
「あっ、いつの間に……！」

クリムソン
「Ｑ．クリムソン先生は変態なんですか？
　ブログではそんな扱いをされていますが、それに対してどう思いますか？

なーんだそんなことかー。ははは、それについてはね、」

ナイヴス
「やむを得ん、降りろ、八咫――」

バタン！

シャンタオ
「診療中に大騒ぎするな―――！！」

クリムソン
「っ、シャンタオ！？」

ピコピコピコッ

シャンタオ
「そこ正座！　三人とも座る！　早く！」

リクエストは「ちびキャラソードさんの壁紙」です。
いつも仏頂面のソードさんですが、ちびキャラになると愛嬌が出て可愛いですね。
リクエストにお答えするのが遅くなってしまいましたが、
お待たせしましたどうぞお持ち帰り下さいませ！

それでは、この辺で失礼させていただきます。
来週紹介は他のちびキャラ達も配布していきたいと思いますので、お楽しみに！


諫山さん、ありがとうございました。
それでは今週のＡＮブログはここまで。また来週。